災害伝承
このコーナーは、過去に起こった大災害についてその経験者に語っていただき、その教訓を伝承しようというものです。
今回も、先日「防災の星」で取り上げた佐藤嘉平さん美江さんご夫妻のご紹介で、桑名市長島町にお住まいの方々に桑名市長島防災コミュニティーセンターをお借りしてインタビューさせていただいた伊勢湾台風のお話です。
3人目は、当時長島町小島にお住まいだった宮下敦子さんです。
Q当時は何をされていたのですか? |
AOLです。長島町内で働いておりました。 |
Q台風が来る前と、来た時の状況をお聴かせいただけませんか? |
A覚えているのは、黄色い雲が飛ぶように流れていったことですね。
今までに見たことのない空でした。
それから・翌ェ強くなって、家族総出で内側から戸を押さえていました。 |
Qやはり、最後は二階かどこかに避難されたのですか? |
A近所のお宮さんの所にある集会所に逃げました。 |
Q外の方が危なかったのではありませんか? |
A家が古かったものですから、外に行った方が安全だと思いました。 |
Q家はどうなりましたか? |
A大丈夫でした。浸水も免れました。 |
Q長島町内でも浸水しない地区もあったのですね。 |
A高台になっている地区でしたので大丈夫でした。 |
Q職場には行けましたか? |
Aなんとか行くことはできました。
農家ですと、収穫した米などを運ぶために舟を持っていましたので、それを使ったりされた方もいたと思います。 |
Q普段から、舟で行き来できたのですか? |
Aバスのような使われ方はしませんでしたが、荷物は運べました。 |
Qあと何か憶えていることがあれば? |
A消防団とか役場の人は、肉親を亡くされた方でも家のことを放って仕事をされていたので気の毒だと思いましたね。 |
ありがとうございました。