1月30日(木)17時、三重県保健環境研究所の検査により、中華人民共和国湖北省武漢市に滞在歴のある県内在住者(50代男性)が新型コロナウイルスに感染していることが判明しました。
県内で新型コロナウイルスに関連した患者の発生が確認されたのは初めてです。
本件について、濃厚接触者の把握を含めた積極的疫学調査を確実に行ってまいります。
1月31日の発表から
赤色部分を更新しました
【概要】
(1)年 代:50代
(2)性 別:男性(外国籍)
(3)居住地:三重県
(4)症状・経過:
12月24日~1月13日 武漢市に滞在(帰省)
1月25日、26日 38℃の発熱
1月27日 救急搬送により医療機関を受診
インフルエンザ迅速検査は陰性、画像所見にて肺炎像なく、自宅療養となった
1月28日 39℃の発熱
1月29日 医療機関を再受診、画像検査にて肺炎の所見があるため入院
新型コロナウイルス感染症の検査を実施した
1月30日 17時、検査の結果、陽性だった
2月 3日 引き続き入院中です
未だ肺炎は継続しています
(5)行動歴:
12月24日~1月13日 武漢市に滞在した。
本人からの報告によると武漢市の海鮮市場には立ち寄ってない。
中国において、肺炎等の患者との明確な接触歴はない。
武漢市で外出中は、マスクを着用していたとのことです。
1月13日、中部国際空港セントレアから高速船で移動し、船着き場からは自家用車にて帰宅(※既に2週間以上を経過しており、感染のご心配には及びません)。
1月14日~24日までは、勤務先と自宅を自家用車で往復している。1月19日に一度だけ食材を買いに行く程度の短時間の外出を自家用車で行ったのみで、その他、公共交通機関の利用はなく、不特定の方との濃厚接触は確認されませんでした。外出の際にはマスクを着用していたとのことです。
(6)接触者調査:濃厚接触者は3名特定されております。
1月31日の調査時に2名の方が、鼻水、咳等の症状があったため、新型コロナウイルス感染症の検査を実施しましたが陰性でした。ともに症状は消失しております。最終曝露から14日間、健康観察を行いますので、この2名につきましては、引き続き健康観察を実施中です。もう1名の方につきましては、特に症状はなく、2月1日にて健康観察は終了しております。
<過去の発表>
・ 令和2年1月31日掲載
新型コロナウイルス感染症に関連した肺炎患者の発生について(第2報)
・ 令和2年1月30日掲載
新型コロナウイルス感染症に関連した肺炎患者の発生について
※2月4日14時現在、三重県保健環境研究所において計4件の検査を実施済み。そのうち1件が陽性(本症例)、3件が陰性でした。