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三重の環境

II 環境の状況


II 環境の状況

  1. 廃棄物関係
  2. 大気環境
  3. 騒音・振動・悪臭問題
  4. 水環境
  5. 自然環境
  6. 森林保全

II 環境の状況

1.廃棄物関係

図-1 ごみ排出量及び1人1日当たりのごみ排出総量の推移
ごみ排出量及び1人1日当たりのごみ排出総量の推移
家庭などから出されるごみ(一般廃棄物)の量は、平成11年度で約82万トンあり、県民一人1日あたり1,210g出していることになります。なお、リサイクル率は13.4%となっています。 

 県の環境基本計画では、平成22年度には一人1日あたり1,100g以下まで減量し、リサイクル率を30%にすることを目標にしており、県民の皆さん一人ひとりのごみの減量化の取組が重要となっています。

 また、平成11年度末の埋立処分地施設の残余容量は、10市25町1村4事務組合の41施設で3,111,732m3となっており、年間埋立量から推定すると約13年分となります。

産業廃棄物の適正処理を推進するため、産業廃棄物処理業者、排出事業者等に対する立入検査や通常の監視活動に加えて、早朝・夜間・休日の監視や隣接県との共同監視、スカイパトロールなど積極的な監視指導を行うとともに、違反業者に対する厳しい行政処分と悪質な不法投棄事案に対する積極的な告発を行っています。

今後も市町村と連携して、資源ごみの分別収集、広域で取り組むごみの減量化、ダイオキシン類の削減対策、RDF化構想及び廃棄物処理センター事業を推進していきます。

2.大気環境

工場や事業場などから排出されるばい煙や自動車の排気ガスなどには、二酸化硫黄、二酸化窒素、浮遊粒子状物質など、大気を汚染するいろいろな物質が含まれています。

大気汚染の状況を常時監視するため、決められた地点で大気質の観測を行っています。平成12年度の測定結果は、これまでと大きな変化はなく、ほぼ横ばいの傾向で推移しています。

図-2 二酸化硫黄(年平均)の経年変化
二酸化硫黄(年平均)の経年変化
図-3 二酸化窒素(年平均)の経年変化
二酸化窒素(年平均)の経年変化
図-4 浮遊粒子状物質(年平均値)の経年変化
浮遊粒子状物質(年平均値)の経年変化
 

また、地球温暖化対策に取り組むため、「三重県地球温暖化対策推進計画(チャレンジ6)」を策定して、温室効果ガスの排出量を2010年までに1990年のレベルから6%削減することを目標に対策の推進を図っています。

1998年における二酸化炭素の排出量は、1990年比で1.057となっています。

表-1 県内の二酸化炭素(CO)排出量の推移   (単位: t-C)

部門 1990 1996 1997 1998
排出量 排出量 排出量 排出量 1990年比 1997年比
産業部門 4,197 4,471 4,501 3,989 0.950 0.886
運輸部門 985 1,263 1,219 1,181 1.199 0.969
民生部門
(家庭)
560 666 676 653 1.166 0.966
民生部門
(事務所)
273 439 463 457 1.674 0.987
その他 511 568 600 614 1.202 1.023
6,525 7,407 7,459 6,894 1.057 0.924

3.騒音・振動・悪臭問題

騒音・振動・悪臭問題は人に心理的・生理的な影響をもたらし、私たちの日常生活にもっとも関係の深い身近な公害です。
 騒音苦情の発生源としては工場・事業場や建設作業などが多くを占めています。

また、悪臭の苦情は、工場や家庭生活での野焼きや、飼料・肥料製造工場に対する苦情が多くなっています。

図-5 騒音苦情の発生源別の申立状況
騒音苦情の発生源別の申立状況
図-6 振動苦情の発生源別の申立状況
振動苦情の発生源別の申立状況
図-7 悪臭苦情の発生源別申立状況
悪臭苦情の発生源別申立状況
  騒音・振動・悪臭を防止するため、工場・事業場への立入調査等を行い、指導を行っています。

 家庭生活から発生する問題は、個人の私生活に深く係わっているため、法令で規制するよりも、各人が近隣に迷惑をかけないように自覚し、自制することが大切です。

4.水環境

河川・海域の水質汚濁の状況を常時監視するため、決められた地点で水質測定を行っています。

水質には、カドミウム、シアンなど人の健康の保護に関する環境基準(健康項目)と、河川ではBOD(生物化学的酸素要求量)、海域ではCOD(化学的酸素要求量)など生活環境に関する環境基準(生活環境項目)が設定されています。

平成12年度の測定結果では、健康項目は河川(43河川64地点)では、1地点でふっ素について環境基準を超過したほかは、すべての地点、項目で環境基準を達成しました。海域(4海域14地点)では、前年度に引き続き環境基準を達成しています。

一方、生活環境項目の環境基準達成率については、河川ではBOD71%(平成11年度は86%)、海域ではCOD50%、全窒素67%、全燐83%(それぞれ平成11年度は、38%、60%、80%)となっています。

河川・海域の水質汚濁の大きな原因として、炊事、洗濯など生活排水が考えられており、「三重県生活排水処理施設整備計画(生活排水処理アクションプログラム)」に基づき、下水道や合併処理浄化槽などの生活排水処理施設の整備を進めていますが、生活排水処理率は53.4%と全国平均の71%と比べて低くなっています。

また、ダイオキシン類については、河川や海域で水質調査等を行い、その結果、河川6地点で環境基準を超過しました。環境ホルモンについては、ポリ塩化ビフェニールほか11物質を水質重点項目として調査を行い、10物質が検出されました。

表-2  環境ホルモン調査結果(平成12年度)         (単位:μg/L)

物質名 検出物質 検出範囲 環境基準 平成10年度
環境庁
検出範囲
平成11年度
環境庁
検出範囲
ポリ塩化ビフェニール(PCB)
トリブチルスズ(海域のみ)
アルキルフェノール類(C5~C9)
ビスフェノールA
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル
フタル酸ジ-n-ブチル
2,4-ジクロロフェノール
アジピン酸ジ-2-エチルヘキシル
スチレンの2及び3量体
スチレンモノマー
17-β-エストラジオール
シマジン(河川のみ)






















0.00003-0.010
ND-0.013
ND-1.95
ND-0.31
ND-tr
ND
ND
ND-0.03
ND-tr
ND-0.06
ND-0.020
ND-tr




※60以下






3以下
ND-0.22
ND-0.09
ND-21
ND-0.94
ND-9.9
ND-2.3
ND-0.20
ND-0.07
ND-0.22
ND-1.0
ND-0.035
ND-0.21
ND-0.040
ND-0.008
ND-4.6
ND-0.71
ND-6.6
ND-1.1
ND-0.07
ND
ND-0.21
ND-0.14
ND-0.011
ND-0.21

※フタル酸ジ-2-エチルヘキシルは、有害物質の要監視項目の指針値
 ND:定量下限値未満  tr:痕跡

5.自然環境

自然公園・自然環境保全地域の指定状況

三重県は、穏やかな伊勢湾と太平洋の荒波が押し寄せる熊野灘、急峻な鈴鹿山脈と雄大な台高山脈、数々の清流や里山など多様で美しい自然に恵まれています。

こうした豊かな自然とのふれあいは、人にやすらぎとうるおいをあたえることから、伊勢志摩国立公園をはじめとする自然公園が9ヶ所指定(面積約20万5千ha、県土の35.4%)され、これらの自然公園等を快適で安全に利用することができるよう、自然環境に配慮し、施設等の整備や管理を行っています。

東海自然歩道は、東京の明治の森「高尾国定公園」と大阪の明治の森「箕頭国定公園」を結ぶ自然歩道で、県内の延長は約197kmで15市町村にまたがっています。

また、近畿自然歩道は、福井県敦賀市松島町と兵庫県西淡町鳥取を結ぶ全国8番目の長距離自然歩道で、県内の延長は約577kmで28市町村にまたがっています。

これらの自然歩道は、手軽に自然にふれあえる場所として県民のみなさんによく利用されるため、歩道の整備や標識の設置を行っています。

表-3  近畿自然歩道の整備状況(平成12年度)

市町村名 整備延長(km) 整備内容
松阪市(2コース) 25.4 標識
浜島町、阿児町 5.9 歩道、標識
南島町(2コース) 15.9 歩道、休憩所
紀勢町 8.0 歩道、標識
紀伊長島町 6.1 歩道、公衆便所
伊勢市、二見町 7.2 標識、休憩所
松阪市、多気町 14.5 標識
計(9コース) 83

多様な自然環境を保全するためには、地域の住民や団体の自主的な保全活動が重要ですが、経済的基盤が弱いことから活動が進まない場合があります。

このため、このような地域住民・団体及び市町村と連携し、ふるさとの自然を守る地域活動を支援しています。平成12(2000)年度は、15ヶ所(10市町村)で支援事業を実施しました。

今後も、市町村等と連携し、NPO等に対する支援や情報交換、またNPO活動を進めるキーパーソンの養成に努めていきます。

 

表-4  ふるさとの自然を守る地域活動支援事業実施個所(平成12年度)

  活動団体の名称等 市町村が実施する支援事業
藤原町 藤原岳自然科学館運営委員会 フクジュソウのほごのための踏み荒らし防護柵と看板の設置
藤原町 石川地区自治会 メダカ等生物観察のための流水飼育施設の整備
松阪市 松阪自然探求会 ベニイトトンボ繁殖池の土砂除去と産卵する水草の移動
宮川村 地区自治会 ホタルの森の小川付近の針葉樹林の整備と広葉樹植栽
飯高町 宮前育樹会 (実践活動団体) 広葉樹の植樹、遊歩道の整備
阿児町 阿児町の自然を守る会 ウミガメ部会 ウミガメ産卵地保護のための看板設置
阿児町 同カスミサンショウウオ部会 カスミサンショウウオ保護のための水路整備
阿児町 同メダカ部会 メダカ池用水路整備
大山田村 子延・田代の森クラブ 広葉樹の植樹、看板設置
尾鷲市 曽根オンツツジを守る会 ムラサキオンツツジの自生地の保存・幼木育成
尾鷲市 グリーンクラブ 大曽根椿講演の保護看板設置、椿の植樹
尾鷲市 賀田地区自治会 賀田栃の森保護のための看板設置、遊歩道整備
御浜町 神志山小学校(こうしやま)PTA はませんだん(大木)を含む学校裏山林の遊歩道の整備、広葉樹の植樹
紀宝町 ウミガメ保護監視員 ウミガメの保護のための普及啓発看板及び遮光壁の設置
紀和町 地元のNPO等 野生生物の保護のための看板標識、柵、管理歩道の設置

6.森林保全

三重県の森林は平成12年度末で、375,729haで、県土面積の3分の2を占めており、そのうち国有林が6.4%、民有林が93.6%の割合となっています。また、県内の森林面積の27.7%(県土の18.0%)にあたる103,979haを保安林に指定し、公益的機能を有する森林として保全・管理に努めています。平成12(2000)年度は、第5期保安林整備計画に基づき、あらたに955haを指定しました。

森林は、水源涵養や二酸化炭素を吸収することによる地球温暖化の防止などの働きを持っています。また、鳥や獣などの野生の生き物が生きる場所であるとともに、私たちがやすらぎや憩いを得ることのできる場所です。

県民のみなさんが森林に親しみ、またその恵みを受けることができるよう森林の整備を進めました。

表-5  森林空間総合整備事業実施状況

場所 整備内容 実施年度
宮川村大字薗 広葉樹植栽等の森林整備
作業路・歩道の開設
健康促進施設の整備
林道の改良
平成10年度~12年度

また、林業の生産性の向上や山村の活性化を図るため、林道等の林業生産基盤の整備と豊かな森林資源を活用した都市と山村との交流促進を図りました。

表-6  林業地域の生活基盤整備状況

実施地区 内容
海山
(H8~12)
(林道)島勝線
(交流)アクセス林道、ふれあいゾーンほか
飯高
(H8~12)
(林道)峯ヶ谷大崩線、上前不殿線、くまが池線
熊野
(H8~12)
(林道)大井川線、高代山線
(生活)高更線
南伊勢
(H9~13)
(林道)波留相津線、西又線、梅の木支線
(生活)防火水槽
(生産)林業施設用地整備

今後は、森林の公益的機能を高度に発揮させるため、平成12(2000)年度に引き続き、森林を機能に応じて「生産林」と「環境林」にゾーニングし、「環境林」については、公共財と位置づけた森林管理を実施していきます。

 

本ページに関する問い合わせ先

三重県 環境生活部 環境生活総務課 企画班 〒514-8570 
津市広明町13番地
電話番号:059-224-2314 
ファクス番号:059-224-3069 
メールアドレス:kansei@pref.mie.lg.jp

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