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平成30年03月30日

孤食の子に団らんを、働く1人親に情報交流の場を!


 

PROFILE

山田 知美さん【2017年ファイナリスト オーディエンス賞受賞】

●特定非営利活動法人三重はぐくみサポート(四日市市)
  理事長
  業種:子ども食堂の運営・子どもの貧困支援・女性活躍推進
●55カフェ(四日市市)
  代表
  業種:飲食店

主婦から起業し2011年に四日市市で『55カフェ』をオープン。その後離婚し、シングルマザーとして1人の息子を養育中。子育てと仕事の両立に苦労した経験から、2016年より子ども食堂の取組を開始。翌年にはNPO法人『三重はぐくみサポート』を設立し、子どもの貧困問題解決に向け支援を本格化した。料理研究家としても活動中で、コーディネート、メニュー開発、カフェ開業のコンサルタントなども行う。

県・市町の附属機関の委員等履歴
・三重県男女共同参画センター運営協議会 委員(2017年~)
 

私の使命

経営するカフェで栄養満点の夕食を

地域の子育て支援策として、全国的に広がりを見せる“子ども食堂”。山田さんは自らが経営する『55カフェ』で、2016年より『四日市子ども食堂55』を始めました。開催日は毎月第2水曜の夕方、参加費は子ども無料、大人は500円の材料費(予約制)。メニューはプロのカフェが手がける、栄養満点の定食です。2018年9月で開催は26回になりました。「カフェでの開催、それもショッピングモールの一角にあるので『安心して利用できる』との声をいただいています」。当初は全額山田さんの自己負担で運営していましたが、現在は数々の支援が寄せられるように。カフェのレジ横に設置した募金箱には、毎月2万円近い募金が集まるといいます。

 

「私も困窮をひた隠しにした」経験者

子ども食堂を始めた背景には、山田さん自身が以前、我が子にひっそりと“孤食”させていた事情がありました。「カフェ経営が苦しかった時に離婚しました。経済的にも、精神的にも、肉体的にも厳しかったです。でも我が家の困窮ぶりは、絶対に誰にも知られたくなかった」。現代では子どもの貧困が表面化しないことを、山田さんは身をもって理解します。「孤独でした。働く1人親は、親子共々地域行事に参加できず、情報が得られません。それでますます孤立します」。山田さんの子ども食堂では、親同士の情報交換や、子どもの野外体験なども応援しています。2017年からは、夏に河原でバーベキューする体験を、子ども達にプレゼントしています。

 

私流リーダーシップ

個人情報の壁。要支援者と繋がる難しさ

「現代の子は7人に1人が貧困と言われています。特に母子世帯の貧困率は66%というデータも。しかし子どもを見ても貧困は分かりません。綺麗な服を着て外出し、帰宅後は家にこもっているのです」。一時は子ども食堂開催の、大々的な告知を試みてみたものの、結果は芳しくなかったと山田さんは分析します。「届けたい人に届かず、もどかしいのが率直な感想です。また、行政との連携は、個人情報の壁に阻まれ難しい」。そこで山田さんは、もっと気軽に参加できる『おやこ食堂55(予約不要)』を毎月第4水曜日に開くことに。さらに1人親を対象にした料理教室も開催。「参加者のうち1人でも要支援者に辿り着けたらいいなと思います」。

 

“小さな輪”と“単独開催”で継続を目指す

山田さんの『四日市子ども食堂55』は“小さな輪”と“単独での運営”を大切にしています。「カフェの空き時間を見計らい、スタッフと一緒に子ども食堂の支度をしています。効率最優先で、この形になりました」。そんな山田さんの方針に理解を寄せる地域の人々が、食堂開催日になると集まります。例えば子育てを終えたプラチナ世代や、山田さんと同じ子育て世代の協力者たちが、子守役としてサポートを買って出ます。また近隣の食品製造業者などが、当日必要な食材を差し入れてくれます。「各々無理をしない範囲で、と呼びかけています。長く続けたいから」。第1回目の時と同様に、何の支援が無くても開催し続けたいと意気込みます。

 

社外メンターとして

お話&アドバイスできる内容

■起業
■仕事と家庭の両立
■NPO設立
■人材育成
■子どもの貧困問題

講演実績

2016年 子育て世代のための創業セミナー「主婦からの起業」(松阪市商工会議所)
2016年 女性の創業セミナー「創業体験談」(四日市市商工会議所)
2018年「子どもの貧困を考えるシンポジウム~支援者の集い~」パネリスト(三重県)

こんな講演・相談に対応できます

■現代特有の“子どもの貧困”解説
■働く1人親の子ども孤食事情
■子ども食堂の運営について
■飲食店向けの新メニュー開発

所属事業所概要

●特定非営利活動法人三重はぐくみサポート
 三重県四日市市大矢知町930-1ツインコート大矢知205
 http://kodomo55.jp
 社員数:10名
●55カフェ
 三重県四日市市富州原町2-40 イオンモール四日市北レンガ棟前
 059-361-6065
 社員数:14名

私の癒し

息子との“お家ごはん”のひと時です。離婚した時は5歳でしたが、今は11歳になりました。食卓に並ぶメニューは、仕事に関する開発中の料理が多いですが(笑)。可能な限り親子水いらずの時間になるよう努めています。


2018年8月 取材
 

本ページに関する問い合わせ先

三重県 環境生活部 ダイバーシティ社会推進課 男女共同参画班 〒514-8570 
津市広明町13番地
電話番号:059-224-2225 
ファクス番号:059-224-3069 
メールアドレス:iris@pref.mie.lg.jp

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