現在位置:
  1. トップページ >
  2. くらし・環境 >
  3. 人権・男女共同参画・NPO >
  4. 男女共同参画 >
  5. 女性の大活躍推進三重県会議 >
  6. ロールモデル >
  7.  ロールモデル(猪野 由里さん)
担当所属:
  1.  県庁の組織一覧  >
  2. 環境生活部  >
  3. ダイバーシティ社会推進課  >
  4.  男女共同参画班 
  • facebook
  • facebook share
  • twitter
  • google plus
  • line

みんなに“イイこと”がある『ハイブリッド型地域サービス』とは?

PROFILE

猪野 由里さん 【2017年ファイナリスト】

●特定非営利活動法人みどりの家(四日市市)
  理事長
  業種:障がいなどを持つ人の就労・生活支援、職業訓練、雇用・余暇活動支援

環境プランナー。障がい者の就労などを支援するNPO法人『みどりの家』理事長、重度障害者雇用事業所『有限会社オレンジ環境プランニング』代表取締役。大学時代にアメリカへ留学し、ボランティアとエコロジーに目覚める。1997年に起業し、商業施設に『エコステーション(廃品回収・フリーマーケット)』を提案。就労困難者の働く場と企業CSR、市民サービスを一手に担う『ハイブリッド型地域サービス』を考案し実践中。

県・市町の附属機関の委員等履歴
・四日市市ごみ減量等推進審議会 委員(1999年~)
・四日市市都市計画審議会 委員(2008年~)
・三重県「美し国おこし・三重」実行委員会委員(2009年~2014年)
 

私の使命

ごみ削減・就労支援・増客が実現!

音楽の才能が認められ、高校は東京で、大学はアメリカで学生生活を送った猪野さん。「アメリカでは障がいを持つ人が臆せず外出し、人生を謳歌している姿に感動しました。それを支えるボランティアがとても活発なことにも」。その影響を受け、卒業後は地元四日市市でエコとボランティアをミッションに起業。約20年経ったいま、猪野さんは自身が築いた『ハイブリッド型地域サービス』の良さを説き、普及を広く呼びかけます。それは、障がい者・一般生活者・地域の企業・行政のみんなに“イイこと”がある仕組み。企業には増客が、行政にはごみ減量がもたらされているとか。鈴鹿市と四日市市で実際に稼働中の仕組みについて聞きました。

 

ごみ・不要品回収で商業施設の集客力UP!

1997年に環境プランナーとして起業し、企業のCSR活動をコーディネート。「それと並行して、障がいを持つ人と一緒にエコステーション(廃品回収・フリーマーケット)の運営もしていました」。このエコステーションが、商業施設の集客装置になり得ると確信した猪野さんは、各企業に提案。はじめに『鈴鹿ハンターショッピングセンター』が、続いて『日永カヨーショッピングセンター』が導入しました。両ショッピングセンターでは障がい者への理解が進み、採用も開始。さらに猪野さんは2006年に、回収した食品トレーをペレットに再生する工場も創業。これには“事業ごみが削減できて助かる”と『スーパーサンシ』が敷地を提供しています。

 

私流リーダーシップ

誰でも働きやすいカタチに“仕事をデザイン”

商業施設のエコステーションを成功させた猪野さんは、2000年に障がい者の就労を支援する『みどりの家』を開設。エコステーションと食品トレーの再生工場を、就労困難者の職業訓練所にしました。また商業施設に対し、ショッピングカート回収や店内清掃などの仕事について、『みどりの家』出身者の雇用受け入れを提案。さらに2012年には、食肉加工のプロ・堀内強美氏を招き、『みえ豚ジャーキー』を開発。その加工所も作業所として開業しました。「寄付の呼びかけや陳情など、支援を求める方法は色々あると思います。私は双方にとってwin-winの仕組みを考え提案をする方が、大きな成果を上げられると思い、実践しています」。

 

市民には“ボランティアに参加した喜び”を

猪野さんの『ハイブリッド型地域サービス』は、一般市民にも“イイこと”があります。それは“不要品をごみにせず済んだ”という充足感。“善い行いをした”というボランティアの喜びをもたらします。猪野さんがこれらの取組を始めて20年。この20年で世相は変わり、『みどりの家』利用者の悩みにも変化があるといいます。「近年は長期の引きこもりや鬱病などで就労困難な人が増えました」。思うように働けない個々の事情を汲み、長い目で支援します。「無事に就職できた人が、誇りに満ちた顔で報告に来てくれるのを見るのが私の喜び」。“三方良し”以上の成果をもたらすこの取組が、日本中に広がることを猪野さんは願います。

 

社外メンターとして

お話&アドバイスできる内容

■起業
■NPO設立
■人材育成
■障がい者雇用

講演実績

2006年 「環境福祉事業の展望 -リサイクルの新展開」(一般財団法人保健福祉広報協会)
2008年 「障がい者の自立活動支援」(NPO法人市民ネットワークすずかのぶどう主催)
2008年 「障害者の自立を成功させたリサイクルとは」(株式会社岩井化成)

こんな講演・相談に対応できます

■障がい者就労支援に係る起業体験
■障がい者福祉と環境ビジネス
■企業CSRとリサイクルビジネス
■障がい者の自立活動支援の実態

所属事業所概要

●特定非営利活動法人みどりの家
  三重県四日市市日永四丁目二番41号
 http://www.npo-midorinoie.org/
 社員数:18名

私の癒し

42歳で初めての子に恵まれました。今は7歳になる我が子が私の癒しです。事業の資金繰りや、社員・通所者さんとの人間関係で悩み、塞ぎ込むこともありますが「由里ママに会えて良かった」、この一言に私は心から救われます。


2018年8月 取材

 

本ページに関する問い合わせ先

三重県 環境生活部 ダイバーシティ社会推進課 男女共同参画班 〒514-8570 
津市広明町13番地
電話番号:059-224-2225 
ファクス番号:059-224-3069 
メールアドレス:iris@pref.mie.lg.jp

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

ページID:000224519