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  7.  かけ:陶磁器製品欠点防止法の科学(三重、窯業研究室)
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表面欠点「かけ」の防止法

現在、文献に記載されている「かけ」の欠点防止法を左欄に示します。右欄には、当研究会で検討した結果として、その意味(科学的理由)を示します。

かけ:素地の欠けたもの

欠点防止法 その意味(科学的理由)
1 素地中の粘土不足を補う(量の増加か粘土の変更) 接着剤としての粘土の量を増加するまたは接着力の強い(可塑性の大きい)粘土に変更することで生素地の強度を増す。 結晶性の低い粘土、有機物を多く含む粘土は可塑性が大きい。
2 成形時の水分を適量にする 成形時の水分が多すぎると生素地の密度が低くなり、強度が低下する。水分が少なすぎると成形きずを生じ、欠けやすい。
3 シャープな形状をなくする とがった部分は乾燥しやすく、応力が集中し、欠けやすい。
4 成形・仕上げ作業を注意する 成形・仕上げ作業時は素地の強度が低いので、衝撃によるかけを生じやすい。
5 生素地搬送ベルトを修整する 生素地は強度が低いので、搬送時の衝撃によるかけを生じやすい。
6 一度焼きの時は施釉水分を減ずるようにする 一度焼きは生素地に施釉するので、釉の水分により素地の強度が低下したり、膨張することで、欠けやすいことから、 施釉水分を少なくする。
7 さや鉢詰め、棚積み作業を丁寧にする さや詰め、棚積み作業時には衝撃を加えやすいので、丁寧に行う。
8 素焼温度を上昇する 素焼温度を上昇させることで、素地の焼結を進め、強度を増加させる。
9 窯出し後の取り扱いに注意する 窯出し後の取り扱いが悪いと、衝撃が加わり欠けることがある。
10 施釉過多、焼きすぎなどによる釉だれによる付着の発生しないようにする 釉薬が多すぎたり、焼成温度が高すぎたりす・驍ニ釉だれを起こし、他のものに付着してその部分から欠ける。
11 梱包を改良する 輸送時の衝撃による場合は、衝撃が加わらないように梱包を改良する。

本ページに関する問い合わせ先

三重県 工業研究所 窯業研究室 〒510-0805 
四日市市東阿倉川788
電話番号:059-331-2381 
ファクス番号:059-331-7223 
メールアドレス:mie_cera@pref.mie.lg.jp

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