平成24~26年度に、一般国道477号四日市湯の山道路の建設工事に伴って、墳丘裾部の発掘調査が行われました。その結果、周溝の一部が確認され、径35mほどの円墳であることが分かりました。ただし、北側に造り出しが付く可能性もあります。
周溝や付近の流路跡からは、埴輪の破片が多数出土しました。埴輪には、円筒埴輪や壺形埴輪、家形埴輪があります。円筒埴輪の多くは外面が赤く塗彩されているうえに、口縁部が壺の口縁状に開いたり、胴部が張って樽形に近い形になるなど、特徴的なものです。壺形埴輪も、東海地方独自の流れを汲むものとみられます。飛塚古墳の埴輪には、地域色がかなり強く表れているといえるでしょう。
墳丘と発掘調査区 墳丘と説明板

出土した埴輪
おもな時代:古墳時代前期
遺跡の所在地:菰野町大強原
発掘調査発掘調査報告書のリンク: 飛塚古墳現地説明会資料(2012年)
『飛塚遺跡発掘調査報告』(2015年)