現在位置:
  1. トップページ >
  2. スポーツ・教育・文化 >
  3. 文化施設 >
  4. 埋蔵文化財センター >
  5. みえの遺跡紹介 >
  6.  粟生城跡(あおじょうあと)
担当所属:
  1.  県庁の組織一覧  >
  2.  教育委員会事務局  >
  3. 埋蔵文化財センター  >
  4.  活用支援課 
  • facebook
  • facebook share
  • twitter
  • google plus
  • line
令和07年12月12日

粟生城跡(あおじょうあと)
発掘された奥伊勢の山城

 粟生城跡は、宮川上流部の標高162mほどの尾根上に造られた、14世紀後半から15世紀前半ごろの城跡です。平成13年度に紀勢自動車道の建設工事に伴って発掘調査が行われました。
 城は、最高所にある主郭と、5箇所程度の小規模な曲輪で構成されています。主郭は隅丸長方形を呈し、90㎡ほどの広さがあります。西側に延びる尾根を深い堀切で断ち切って造られており、北辺・西辺の一部には土塁が設けられています。また、主郭内では各所で火を焚いた跡がみられ、内部が焼けた土坑(穴)もみつかっています。これらは、炊事や狼煙を上げた痕跡の可能性があります。
 こうした城内での活動を示すように、発掘調査では土師器や陶磁器、瓦質土器、石鍋など、多くの遺物が出土しました。一般的に、高所にある城跡では生活痕跡が希薄で出土遺物も少ないですが、粟生城跡では豊富な出土遺物から城の時期が判明したことも大きな成果です。 

      
                     調査地全景

    
          堀切の様子                 土師器鍋の出土状況


おもな時代:室町時代
遺跡の所在地:大台町粟生
発掘調査報告書のリンク:
近畿自動車道尾鷲勢和線(紀勢~勢和間)埋蔵文化財発掘調査報告Ⅰ 粟生城跡(2002年)

本ページに関する問い合わせ先

三重県 埋蔵文化財センター 活用支援課 〒515-0325 
多気郡明和町竹川503
電話番号:0596-52-7034 
ファクス番号:0596-52-7035 
メールアドレス:maibun@pref.mie.lg.jp

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

ページID:000306307