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漁海況長期予報

2022年 4~7月までの予測

 3月22~24日に北海道から鹿児島県までの各都道県水産研究機関および水産研究・教育機構が海況・漁況に関する情報を持ち寄り、今後の見通しを立てましたので、その概要を紹介します。

(予測対象)海況および熊野灘のマイワシの漁況

海況

黒潮は大蛇行が継続し、流路はA型基調で推移しますが、一時的に不安定な流路となるでしょう。
熊野灘沿岸の水温は「平年並~高め」基調で推移し、黒潮の接近など暖水の波及時には「かなり高め」となる見込みです。

【解説】

 3月下旬現在、黒潮は九州東岸~潮岬沖を著しく離岸して31°N前後を東進し、大王埼沖で33°N付近まで北上。遠州灘を東進して八丈島付近を通過し、北東へ流出しています(大蛇行流路)。
 黒潮は2017年8月下旬に大蛇行流路となって4年7ヶ月が経過します。今のところ大蛇行が解消するきっかけとなるような兆候はみられず、今予測期間中に大蛇行が終息することは無い見込みです。
 現在、黒潮は東海沖の冷水渦の東進に伴って八丈島の南を通過する非典型的A型流路へと移行中ですが、東海沖と潮岬沖の冷水渦がさらに東進し、再度八丈島の北を通るA型流路となる見込みです。
 熊野灘沿岸の水温は、黒潮系の暖水が比較的波及しやすい状況が続くことから 「平年並~高め」基調で推移すると予測されます。また、黒潮の接近や内側反流の波及など、暖水の影響が強まったタイミングでは、一時的に「かなり高め」となる見込みです。

黒潮流路

マイワシ

14cm以上の1歳以上が漁獲され、来遊量は低調であった前年を下回るでしょう。

マイワシ

【解説】

 2021年12月~2022年2月期は、まき網ではほとんど漁獲されず、漁獲量は前年同期、同期過去10年平均を大幅に下回りました。前年は2月に漁獲がややまとまったものの、今年は2月もほとんど漁獲がありませんでした。今期は房総以北では大規模な漁場が形成されていますが、神奈川以西では来遊が少ない様相であり、今後も同様の状況が継続すると思われます。以上を総合して、来遊量は前年を下回ると予測されます。
 

~~ さば類とマアジは新たな予報は出していませんが、最新の情報を付記します。~~

さば類

マサバは25~40cmの2歳以上を主体に30cm以下の1歳魚も漁獲され、来遊量は前年を上回るでしょう。
ゴマサバは30~40cmの2歳以上を主体に漁獲され、来遊量は前年並~下回るでしょう。(12月の予測)

サバ

【解説】

 2021年12月~2022年2月期のまき網による漁獲量は402トンで、前年同期、同期過去10年平均を大幅に下回りました。マサバの漁獲主体は、12月は20~22cm、2月は23~26cmで、産卵回遊群の来遊はほとんど見られませんでした。また、ゴマサバの漁獲主体は、1月は体長(尾叉長)31~34cm、2月は26~29cmでした。
 今期は、マサバは資源豊度の極めて高い2018年級群(4歳)が産卵群の主体となることから、前年を上回る来遊が期待されます。産卵群の来遊前後には小型の未成魚も漁獲されるでしょう。一方、ゴマサバは近年減少傾向が著しく、今期も前年並~下回るでしょう。以上を総合して、さば類全体としてはマサバを主体に前年を上回ると予測されます。

マアジ

 14~22cmの1歳魚を主体に、来遊量は前年を下回るでしょう。(12月の予測)

マアジ

解説

 2021年12月~2022年2月期のまき網の漁獲量は218トンで、前年同期、同期過去平均並となり、昨年12月時点での予測を上回って漁獲されています。しかし、これはマイワシやさば類が低調なため、マアジが積極的に漁獲されたことによると思われます 。漁獲主体は12月は体長(尾叉長、以下同じ)14~16cm、1月は14~16cm、2月は15~17cmおよび21~23cmでした。今期漁獲主体となる1歳魚は、これまでの漁況から漁獲量は前年を下回ると予測されます。0歳魚は漁期後半に定置網で漁獲されはじめます。2歳以上は少ないでしょう。以上を総合して、来遊量は前年を下回ると予測されます。

※ 次回の漁海況長期予報は、7月下旬頃(未定)に2022年8~12月の予報を行う予定です。
 

参考サイト

我が国周辺の水産資源の現状を知るために(資源評価結果や各海域の長期予報が掲載されています)

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本ページに関する問い合わせ先

三重県 水産研究所 資源管理・海洋研究課 〒517-0404 
志摩市浜島町浜島3564-3
電話番号:0599-53-0016 
ファクス番号:0599-53-1843 
メールアドレス:suigi@pref.mie.lg.jp

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