沿岸定線観測結果
2020年5月熊野灘(14-15日、調査船「あさま」79トン)
調査結果の概要
調査時の表面水温は19.5~21.0℃、50mでは17.4~18.6℃、100mでは14.9~17.1℃、200mでは12.5~13.7℃の範囲にあった。平年に比べて、表面ではおおむね0.5~1.5℃とやや高め、50mではおおむね1℃前後とやや高め、100mではおおむね1.5~2℃前後とやや高め~高め、200mではおおむね1~2℃とやや高め~高めであった。 なお、Stn.13は表面から50mまでは平年に比べてやや低め~低めであったが、200m、300mではやや高めであった。
表面の塩分は34.59~34.71、20mの塩分は34.61~34.66の範囲にあり、表層塩分は平年より高めであった。表面塩分は、熊野灘北部沿岸(Stns.1,8,20,22)では平年よりやや高かったが、その他定点の表面や20m以深の全ての定点の塩分は平年並であった。
今月の観測時の黒潮も大蛇行流路で30°N以南へと著しく離岸していたこと、北上部はStn.30に近接していたがStns.17,15,29,30は欠測したため、黒潮には達しなかった。熊野灘の沖合には黒潮に由来する20℃前後の暖水が表層にあった。また、北部沿岸では東向きの流れが観測された。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 丸山 拓也・佐々木 大地・福田 遼
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
DO:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。