沿岸定線観測結果
2023年2月熊野灘(3-4日、調査船「あさま」84トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面では16.5~19.3℃、50mでは16.4~19.2℃、100mでは16.4~18.0℃、200mでは10.7~15.0℃の範囲にあった。水温は広い範囲で「高め」、特に北東部では「かなり高め」で、Stns.29,30を除くと、平年に比して表面~20mで1.9℃前後、50~100mでは2.1℃ほど高かった。表面と50mのStns.22,23では、同月の観測史上最高値を更新した。

 塩分は、表面では34.53~34.65、20mでは34.53~34.64、200mでは34.35~34.55の範囲にあった。
	塩分は、表面~20mまでは全測点で平年値より低く、それ以深でも平年値を下回る測点が多かった。
 観測時の黒潮は、大王埼沖で30°N近くまで南下したあと、御前崎沖を北上し、三宅島の南を通過する大蛇行流路(A型)であった。このため、調査では黒潮に達しなかった。
	 熊野灘の沿岸寄りを黒潮系水が南下していた。また、遠州灘沖に黒潮から切離した小暖水渦があり、その西端が大王埼沿岸に達していた。
	 

調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
	調査員  丸山 拓也
使用観測機器
	・水温、塩分、DO、クロロフィル
	 CTD:SeaBird社製SBE-9plus
	   :鶴見精機製XCTD
	 D O:SeaBird社製SBE43
	 クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
	・流向流速計ADCP:RD社製300kHz 
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。
	