沿岸定線観測結果
2025年4月熊野灘(4-5日、調査船「あさま」84トン)
調査結果の概要
 調査時の水温は、表面は16.7~21.0℃、50mでは16.3~18.9℃、100mでは15.9~17.7℃、200mでは13.2~15.5℃の範囲にあった。測点29,30を除いた測点では、水温は高め基調で、特に北部沖合ではかなり高めであった。測点23の表面及び20mで同月の過去最高水温を更新した。一方、測点29の水温は表面、50m、100m及び200mで平年より低め、測点30ではかなり低めであった。

塩分は、表面は34.36~34.70、20mでは34.63~34.71、200mでは34.45~34.57で、表面及び20mでは概ね平年並であったが、200mではやや高めであった。
 観測時の黒潮は、熊野灘沖で30°N付近まで達する大蛇行流路(A型)であったため、調査では黒潮に達しなかった。
 熊野灘北部沖合の表面は、北東~東方向へ約1.0~1.5ktで流れる黒潮系暖水に覆われていた。

調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
	調査員  駒田 文菜、宮本 敦史
使用観測機器
	・水温、塩分、DO、クロロフィル
	 CTD:SeaBird社製SBE-9plus
	   :鶴見精機製XCTD
	 D O:SeaBird社製SBE43  
	 クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
	・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
	
	*平年値:1991-2020年(測点29,30は2002-2020年)
	*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。
