沿岸定線観測結果
2025年7月熊野灘(7-8日、調査船「あさま」96トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面は25.7~29.4℃、50mでは17.8~21.7℃、100mでは15.7~20.1℃、200mでは12.6~15.6℃の範囲にあった。水温は、南部沖合域(測点13,29,30)を除き、表面では平年より2.5~5℃前後高め、50m、100m及び200mでは平年より1~2.5℃前後高めであった。測点6,9,17,22,26の表面で同月の過去最高水温を更新した。一方、南部沖合域の水温は、表面では平年より1.5~2.5℃前後高め、50m、100m及び200mでは概ね平年よりやや低め~低めであった。
塩分は、表面は30.97~34.34、20mでは33.82~34.49、200mでは34.43~34.60の範囲にあり、沿岸域の表面で平年より低い測点が多かったほかは、平年並であった。
観測時の黒潮北縁は、33°00~05’N付近にあり、黒潮北縁域では東南東方向へ3.0kt程度の強い流れが観測された。黒潮の表層水温は29℃台であった。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 駒田 文菜
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
D O:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*平年値:1991-2020年(測点29,30は2002-2020年)
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。