沿岸定線観測結果
2025年6月熊野灘(5-6日、調査船「あさま」96トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面は20.1~25.3℃、50mでは19.9~24.1℃、100mでは16.6~21.4℃、200mでは13.1~16.6℃の範囲にあった。水温は、南部沖合域(測点29,30)を除き、表面では平年より1℃前後低めから1℃前後高め、50mではごく沿岸で平年並のほかは平年より2~3.5℃前後高め、100m及び200mでは平年より1.5~3℃前後高めであった。測点1,8の50m、測点8の100mで同月の過去最高水温を更新した。一方、南部沖合域の水温は、測点29は表面及び50mでは平年より1℃前後高め、100m及び200mでは平年並、測点30は表面、50m及び100mでは平年より1~2℃前後高め、200mでは平年並であった。
塩分は、表面は32.32~34.64、20mでは33.60~34.45、200mでは34.46~34.59の範囲にあり、表面及び20mでは平年より低い測点が多く、200mでは概ね平年並であった。
観測時の黒潮北縁は、33°00~10’N付近にあり、黒潮北縁域では東南東方向へ3.0kt程度の強い流れが観測された。黒潮の表層水温は25~26℃台であった。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 駒田 文菜、宮本 敦史
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
D O:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*平年値:1991-2020年(測点29,30は2002-2020年)
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。