沿岸定線観測結果
2025年9月熊野灘(23,28-29日、調査船「あさま」96トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面は19.8~22.1℃、50mでは16.7~20.8℃、100mでは15.8~18.5℃、200mでは12.8~14.9℃の範囲にあった。水温は、熊野灘南部沖合(測点29,30)を除き、表面では1~2.5℃前後高め、50m、100m及び200mでは、ごく沿岸の50mで平年並であったほかは平年より1.5~3.5℃前後高めであった。測点17の50m及び測点22の100mで同月の過去最高水温を更新した。一方、南部沖合では、表面、50m、100m及び200mで平年より低め~かなり低めであった。
塩分は、表面は31.18~34.41、20mでは34.14~34.54、200mでは34.44~34.54で、表面及び20mでは平年より低い測点が多く、200mでは概ね平年並であった。
観測時の黒潮は、熊野灘沖で33°00’N以南を東進していたため、調査では黒潮に達しなかった。
調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 駒田 文菜、宮本 敦史
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
D O:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*平年値:1991-2020年(測点29,30は2002-2020年)
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。