沿岸定線観測結果
2025年11月熊野灘(11-12日、調査船「あさま」96トン)
調査結果の概要
調査時の水温は、表面は21.5~25.9℃、50mでは19.1~25.9℃、100mでは15.1~25.7℃、200mでは11.1~17.5℃の範囲にあった。水温は、表面では概ね平年並~平年より1~2℃ほど高め、50m及び200mでは平年より1~2℃ほど低め~平年並、100mでは測点13で平年より約4.5℃低めであったほかは、平年より1~2.5℃ほど低めであった。測点17の表面では同月の過去最高水温を更新した。南部沖合域(測点29,30)の表面及び50mの水温は平年より約1.6~1.8℃高めであった。測点29の100mでは平年より約0.7℃高め、200mでは平年より約2.3℃低めであった一方で、測点30の100mでは平年より約4.5℃高め、200mでは約1.2℃高めであった。また、測点29,30の表面、測点29の50m、測点30の100mで同月の過去最高水温を更新した。

塩分は、表面は34.03~34.28、20mでは33.97~34.29、200mでは34.35~34.61の範囲にあり、表面では平年並、20m及び200mでは平年より値が低い測点が多かった。
観測時の黒潮北縁は、33°00~10’N付近にあり、黒潮北縁域では東方向へ4.0kt程度の強い流れが観測された。黒潮の表層水温は25℃台であった。

調査の概要
調査海域及び定点 熊野灘(下図)
調査員 駒田 文菜
使用観測機器
・水温、塩分、DO、クロロフィル
CTD:SeaBird社製SBE-9plus
:鶴見精機製XCTD
D O:SeaBird社製SBE43
クロロフィル:WetLab社製 Eco-AFL
・流向流速計ADCP:RD社製300kHz
*平年値:1991-2020年(測点29,30は2002-2020年)
*観測データ、印刷用PDFのダウンロードはインデックスページをご利用ください。
