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平成24年01月12日

おさかな雑録

No.62 カワハギ 2012年1月18日

巨大カワハギに物思う新年

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カワハギ 全長33cm 南伊勢町奈屋浦 平成24年1月10日撮影

 平成24年はじめの市場調査。奈屋浦の活魚水槽にみなれない大きさのカワハギが浮いていました。測ってみると全長33cmもあります。もちろん生きていて、お楽しみの肝もパンパンに張っているように見えました。市場の職員さんなどと「大きいねえ。うまいだろうねえ」と話題にしていました。

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カワハギ 全長20cm 南伊勢町奈屋浦 平成24年1月10日撮影

 こちらは見慣れた大きさで20cm前後。銘柄で言うと「中」になっていました。筆者の手の大きさを目安にしていただくと、上の特大カワハギがいかに大きいかおわかりかと思います。なお、これより小さい「小」もたくさん水揚げされます。   

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カワハギ 南伊勢町奈屋浦 平成24年1月10日撮影

  さて、市場の職員さんとは特大カワハギはさぞかし良い値段が付くのであろうと話していたのですが、現実はさにあらず。なんと「中」より少し安い値段で競り落とされました。後で仲買人さんに聞くと、浮いていて身が硬くなってしまい、「活け」として売れないために安くなったとのこと。「こいつは身が硬直しやすいため、もっと早く浮き袋の空気抜きをしてやらないかん」そうで、普通に泳いでいれば倍くらいの値になったようです。カワハギは水深の変化に弱く、網やかごを引き上げる際に浮き袋の空気が膨張してコントロールできなくなり、浮き上がってしまいます。これまで、水槽に浮き上がったカワハギのことはよく目にしていたのですが、そのことでカワハギの価値が下がるというリスクについてはまったく考えていませんでした。

 改めて、魚の価値は売れたときに初めて付くもので、それもスーパーなどの消費地の小売り業者の手元に届いたときに決まること、そして、それまでいかに状態よく保つかが、魚を売る商売にとってきわめて重要なんだと認識した新年初めの市場調査でした。

 (2012年1月18日掲載 資源開発管理研究課)

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