不妊去勢手術のススメ!
「不妊手術や去勢手術はかわいそう・・・。」とよく言われます。確かに、体にメスを入れることに抵抗があるかもしれません。
しかし、動物は本能で繁殖を行います。不妊・去勢手術も行わないが、繁殖もさせないというのは動物にとって大きなストレスになります。
また、不妊・去勢手術をすることによって、生殖器の病気を予防したり、発情期の度に落ち着きがなり、イライラしたりすることがなくなる等、健康面や行動面に様々なメリットがあります。
不妊手術の必要性
かわいそうな犬・猫を増やさない
犬は、生後1年くらいで子犬を生めるようになり、年2回発情します。1回の出産で5~10匹の子犬を生みます。
また、猫も繁殖力が旺盛で、1年に3~4回、1回に2~5匹程度子猫を生むことがあります。
このように、次々と生まれる犬・猫をすべて飼うのも、新しい飼い主をさがすのも限界があります。
犬や猫を飼う場合は何頭までなら責任を持って飼育できるのかをよく考えましょう!そして、責任を持って飼うことが出来ない場合は、不妊・去勢手術等の繁殖制限を行いましょう!
病気の予防
動物の病気やケガには、繁殖行動や性ホルモンに関係しているものが多くあります。不妊・去勢手術により、多くの病気が軽減され、健康に生きることができます。また、計画性のない繁殖は、遺伝性疾患等を引き起こす可能性があります。
【例】
○メス犬:乳腺癌の予防、卵巣、子宮疾患(しっかん) の予防
○オス犬:前立腺肥大、肛門周囲の腫瘍(しゅよう) 、会陰(えいん)ヘルニア、精巣の腫瘍の予防
問題行動を抑える
不妊・去勢手術をした動物は、一般に、落ち着いたおだやかな性格になります。特にオスでは、他のオスや人に対する攻撃やなわばりのにおいつけが少なくなり、飼いやすくなります。
例えば、去勢していないオスの犬なら・・・・
○尿をいろんなところにひっかける。
○飛びついて、腰をふってくる。
○攻撃性がある。
○テリトリー意識が強い。
○発情期の犬に反応し、興奮し、あまり寝ず食欲不振になる。
といった行動が見られます。これは、テストステロンという男性ホルモンが関与しています。このテストステロンが、最高のレベルに上がる前に、去勢をすることを勧めます。
このような問題行動が、その犬にとって習慣になってしまってからでは、去勢を行っても効果がないかもしれないからです。時期は、6カ月から1歳までに行うのがよいとされていますが、その犬の性質、体格によってはもう少し早いほうがよい場合があります。
「いつも、いっしょ。だからいっしょう。」 -愛情を持って、一生飼いましょう- |