今回ご紹介するのは、令和4年秋に、新館として、「いなべまちかど博物館」に仲間入りした「ドンチキ家(ち)」です。
<目次>
科学実験
丸太木工
彫刻
その他
館の概要
科学実験
館長の出口省吾さんは元・理科教諭です。いなべ市内の中学校で定年まで勤めました。「ドンチキ」は生徒たちがつけたあだ名です。出口さんはその愛称を気に入り、自ら名乗っています。
現在、「ドンチキ先生」は、依頼されて、子どもたちに科学実験を体験してもらう講座の講師をしています。220種ほどのレパートリーがあり、ドンチキ先生はそれらを「種も仕掛けも科学法則です。」と紹介します。科学的に発生する少し不思議な現象を子どもたちに見せ、科学に興味を持ってもらうことが狙いです。難しい原理を説明するよりも、まずは楽しんでもらうことを重視しています。
沸点の低い液体が手の体温で管を昇るおもちゃなど、市販のグッズも使いますが、多くの実験道具を、ドンチキ先生は、身近なものから手作りします。後にも紹介するように、この館には手作りのものであふれています。ドンチキ先生は何でも自分で作るのが好きです。
下の写真は、電池と磁石で針金を回す実験です。
普段の講座で理科室や実験室での本格的な実験は無理ですから、素朴な道具を使ったものになります。「磁場に電流を流すことで一定方向に物理的な力が生じ、モーターや発電機に応用される・・・」なんて説明より、まずは「触っていないのに勝手にクルクル回ること」を楽しんでもらいます。
ドンチキ先生は、このまちかど博物館に、「我が子に科学を好きになって欲しいお子さん連れ」や、年齢問わず「科学の話題で一緒に盛り上がれる人」に来てもらいたいと思っています。
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丸太木工
館長は趣味で「木こり」をしています。依頼を受けて、人工林の間伐の他、危険木・障害木・土地利用の妨げになる立木を切り倒す仕事などをこなします。
そうやって出た丸太を加工して、様々なものを作っています。とにかく、ものを作ることが好きです。館内には、館長が丸太からチェーンソーで制作した「ベンチ・イス・本立て・チェーンソーアート」など、様々な木工作品が展示されています。
同館の庭には、館長が自作したログハウスがあります。ログハウス作りも館長の活動の一つで、2022年11月現在、館と別の場所でも鋭意建築中です。
館長の現在の最大の関心事の一つが、SDGsでも追求されている「地域で完結する循環型の生活」です。いなべ市は自然豊かな所です。そんないなべの利点を最大限に生かす生活を模索しています。
右の建物の壁は学校机の天板です。実際に教室で使っていたものを、廃棄される前に引き取って再利用しました。
電力も地域で生み出そうと、その方法を研究中です。ここでも「ドンチキ先生」となって、自作の発電機をいろいろと試しています。
小川などに設置して使える自作水力発電機を実演してもらいました。
館長は、木工に加え、森、自然、環境、SDGs、オフグリッド生活(発電所と電線を繋がない暮らし)、そういうものに関心がある人にも来てもらって、いろいろお話をしたいと思っています。
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彫刻
館長の伯父は、日展や日彫展、みえ県展などで多くの入賞入選を果たした彫刻家の鈴木次男さんです。そんな伯父が遺した彫刻作品も、同館の展示物になっています。
館長の趣味は芸術全般に及びます。館内には鈴木作品以外にもいくつか芸術品があり、館長は、来館した人と芸術談義もしてみたいと思っています。
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その他
館長は、理科教諭として地域の川で採取できる石を調査したことがあり、「石コレクター」でもあります。「石」は、その地域の地質の成り立ちから、採取できるものが大きく変わります。熱心に研究・収集し、熱く語る人が多い分野です。もちろん「ドンチキ先生」もその一人です。
それ以外にも、サッカー、和太鼓、演劇など、ここでは詳しく書き切れないくらい、館長の趣味は多岐にわたり、この館にたくさん詰まっています。そんないろんな分野のことを、来館者とお話ししたいと、館長は思っています。
長く学校の先生を勤めて、たくさんの人とかかわってきた館長ですが、いろんな人と、いろんな話をしたいという思いは、尽きることがありません。きっと、館長の最大の趣味は、「人そのもの」です。
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館の概要
ドンチキ家(科学実験と丸太木工と彫刻)
いなべ市北勢町阿下喜1040
三岐鉄道北勢線・阿下喜(あげき)駅 徒歩5分
駐車場 4台
開館時間 9:00~20:00で要相談(要予約)
電話 080-5158-4730
E-mail donchiki@m3.cty-net.ne.jp
体験あり(科学実験)
館長のFacebookはこちらから
県HPでのご紹介はこちらから
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