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知事定例記者会見

知事定例会見録

平 成29年4月26日
於:プレゼンテーションルーム

発表項目等 

・伊勢志摩サミット記念館の愛称決定及び開館(発表)
「東京オリパラ三重県産品販売拡大シンポジウム」の開催(発表)
・三重テラスの平成28年度の運営状況及び平成29年度の運営方針(発表)

 質疑項目

・発表項目等に関する質疑
・今村復興大臣の発言
・県立高校における越境入学
・衆院選挙区画定審議会の勧告
・知事の後援会活動
・地方議員年金制度に関する資料の情報公開
・ふるさと納税のあり方

発表項目

(知事)今日は3点発表したいと思います。1つは伊勢志摩サミット記念館について、2点発表したいと思います。1点目は、伊勢志摩サミット記念館の愛称決定についてであります。愛称は、「サミエール」に決まりました。もう1回いきましょうか。「サミエール」に決まりました。37都道府県の3歳から86歳までという幅広い世代の皆さんから939件にのぼる多くの応募をいただきました。応募いただきました皆さんに、あらためて感謝を申し上げます。「サミエール」を応募いただいた松阪市の鈴木教公さんからは、「三重でのサミットが次世代からも見えーるヨ!」とのコメントをいただいており、「サミ」は伊勢志摩サミット、「ミエ」は三重、「ミエール」は見える、をイメージしています。誰もが親しみやすく、また呼びやすい、すばらしい愛称をつけていただいたと思っています。2点目は、伊勢志摩サミット記念館のオープンについてであります。伊勢志摩サミットからちょうど1年となる5月26日、賢島駅2階に伊勢志摩サミット記念館をオープンします。その日はちょうどイタリアのシチリアでG7サミットが開催されることもあり、あらためてオール三重で大成功を収めたサミットの記憶を呼び起こすいい機会であると思います。記念館の概要を少し説明します。開館時間につきましては、原則年中無休で午前9時から午後5時まで入館は無料です。内装は、お手元の資料1-1をご覧ください。ゾーン1のウェルカムゾーンは、国際メディアセンターアネックスで使用されたガラス看板、ヒノキの柱、木製のすだれや黒壁などにより、国際メディアセンターの雰囲気を感じていただけるようになっており、その横にはG7首脳の等身大パネルを展示します。一番奥のゾーン3には、首脳会議で使われた尾鷲ヒノキの円卓と椅子を置き、皆さんにも座っていただけるようにします。円卓の横のパネルには、首脳からいただいた芳名帳も展示します。記念館中央ゾーン5にある四面のマルチモニターでは、クイズや資料閲覧ができ、楽しみながらサミット等について学んでいただけるようになっています。また、記念館出口部分には、企画展示スペースを設けており、市町や企業等にこの場を活用して情報発信してもらえればと考えています。その他の展示物につきましては資料2をご覧ください。G7首脳等への贈呈品や、オバマ大統領が記念植樹で実際に使ったスコップ、さらには警備で活用されたドローンなども展示予定です。オープンまでのスケジュールを説明します。内覧会は、5月22日、23日に地元の皆さんをはじめ、伊勢志摩サミット三重県民会議の構成団体等関係者や報道機関の皆さんを対象に行います。オープニング記念式典は、5月26日に賢島駅構内及びロータリーで行い、テープカットのほか、愛称に決定した「サミエール」を応募いただいた鈴木教公さんの表彰も行います。また、地元の志摩市立神明小学校6年生45名の皆さんを招いて、私から記念館を案内させていただく予定です。今回のオープンとあわせて、賢島駅前ロータリーのアイランドに神宮で首脳が記念植樹された神宮スギの1本を定植することとしましたので、その定植式も行います。志摩市が制作したモニュメント「波際の架け橋」もアイランドに設置されますので、その除幕式も行います。なお、一般の方にはオープニング記念式典終了後に入館していただきます。一人でも多くの方に伊勢志摩サミット記念館にお越しいただき、サミットを振り返るとともに、賢島を起点に県内を周遊観光していただきたいと考えています。特に三重の未来を担っていただくお子さんには、ぜひご来場いただき世界に目を向けるきっかけとしていただければと考えています。
 
 続きまして、2つ目の発表です。東京オリンピック・パラリンピック大会開催に向けまして、県産農林水産品の販売を伸ばす取組のキックオフとして、「東京オリパラ三重県農林水産品販売拡大シンポジウム」を5月24日に開催します。このシンポジウムは、大きく3つの内容で構成しています。1つ目は、「みえの食国際大使」であるオテル・ドゥ・ミクニの三國 清三オーナーシェフによる「2020年に向けて考える僕のおもてなし構想」をテーマにした講演です。講演では、大会で期待される「食」の役割や求められる食材など、大会組織委員会の顧問を務める三國シェフならではのお話を非常に楽しみにしています。2つ目は、シェフと私のトークセッションです。大会で膨らむチャンスをしっかり掴(つか)むために、県産農林水産品の販売拡大に向けたアプローチなどを掘り下げ、今、県や関係者がやらなければいけないことは何かを明らかにします。3つ目は、参加者の皆さんとシェフとの交流会です。情報交換や交流を通じて皆さんがシェフから直接アドバイスをもらったり、シェフにも県内の生産者、事業者の意気込みを感じてもらえるような場となることを期待しています。今回の開催について経緯を少し申し上げます。東京オリンピック・パラリンピック大会に向けた動きが本格化するなか、伊勢志摩サミットで高まった県産食材の知名度や評価を生かしていくため、官民が一体となった取組を推進していくことが重要であると考えました。そこで三國シェフをアドバイザーとする「東京オリパラ三重県農林水産協議会」を立ち上げ、様々な需要に対応できる供給体制の構築や首都圏での販路拡大など、大会のあらゆる場面で選ばれる県産農林水産品を目指していくこととしました。その協議会のキックオフとして、関係者が一堂に会する初めての場となるシンポジウムを「みえ国際ウィーク」の期間中に開催することとしました。シンポジウムについては以上でありますが、最後に、東京オリパラ大会開催を契機とした県庁各部の取組を全庁的に共有するため、私を本部長とする推進本部を5月中旬に設置する予定です。今後、推進本部では、関連する情報を共有し、今発表しました農林水産協議会の取組をはじめ、各部局の取組をしっかりと連携していきたいと思います。
 
 次は3つ目です。三重テラスの平成28年度の運営状況及び平成29年度の運営方針について発表いたします。三重テラスの平成28年度の来館者数は74万3,074人、前年度比10パーセント増で、平成25年のオープン以降の合計は225万9,094人となりました。お手元の資料1ページのグラフをご覧いただきますと、特にサミット開催の5月は7万人を超え開催後も好調を維持するなど、その効果は非常に大きかったと思います。ショップとレストランの売上額の合計につきましても、約2億6,341万円と前年度比6パーセント増で、オープン以降の合計は約8億1,881万円となりました。また、首都圏におけるメディア掲載件数は102件で、サミットやリオオリンピック・パラリンピックの際には多くの取材があり、前年度に比べて件数が大幅に増え、その広告換算額は約3億9,100万円となりました。三重テラスの成果を評価する4つの指標の全てにおいて、平成28年度の目標を達成しており、総じて順調に推移していると考えています。この要因としては、伊勢志摩サミットにちなんだ多彩なイベントやキャンペーンの企画、首都圏では手に入れることが難しい県内銘菓の特別販売のシリーズ展開、人気ランチメニューとなった「松阪牛のローストビーフ丼」の提供など、新たな試みに積極的に取り組んだ結果、一定のリピーターの確保と安定した集客に繋がったのではないかと考えています。こうした取組の積み重ねにより、三重テラスを訪れていただくリピーターの比率は53パーセントで、サポート会員は1万1,071人で前年度比48パーセント増となっており、三重県の応援団を着実に獲得できていると実感しています。このような状況を踏まえ、5年の区切りを迎える平成29年度の運営に当たってはサミットのレガシーや菓子博などのビッグイベントを最大限に生かしつつ、三重の強みである「食・文化」に重点を置き、テーマ性を持った企画を展開することで効果的な情報発信に取り組んでいきます。また、首都圏での販路開拓をめざす県内事業者を積極的に支援するとともに、三重に関わる人々や団体のネットワークの拡大、強化と連携をさらに進め、県内への観光誘客や県産品の販路拡大に繋げたいと考えています。同時に、平成30年度以降も引き続き三重テラスを運営していきますので、パートナーとなる運営事業者の選定をはじめ、次期の運営に向けた準備を進めていきます。首都圏の皆さんにいつでも三重を感じてもらえるよう、食や文化といった魅力を最大限に発信する営業拠点として、これからもその役割を果たしていきたいと考えています。
 
発表項目等に関する質疑
伊勢志摩サミット記念館の愛称決定及び開館(発表)
(質)幹事社のほうから質問します。サミット記念館のオープンの件なんですけど、すいません、記念館の愛称に関してなんですけど、まず、これ応募があってからどのような経緯で、この作品に決まったんでしょうか。
(答)伊勢志摩サミット推進局の職員の投票による1次審査っていうのをやって、その後、伊勢志摩サミット三重県民会議の会長、会長は私ですけど、と副会長の投票による評価。この2段階の評価をしてこの名前に決定しました。
 
(質)「サミエール」、同じ名前は何件あったんですか。 
(答)「サミエール」、4名の方から、正確には「サミエル」っていうのが2名で、「サミエール伊勢志摩」っていうのが1名で、「サミエール志摩」っていうのが1名なんですね。そういう4名の方から類似の作品があったということですね。
 
(質)あらためてこの「サミエール」が愛称として決まったと。率直な「サミエール」のご感想をお願いします。
(答)分かりやすい名前でありますので、親しみを持っていただけるんじゃないかなというふうに思います。この応募していただいたこの鈴木さんですね、入賞した鈴木さん、「三重でのサミットが次世代からも見えーるヨ!」っていうことですので、年齢問わず親しみを持ってもらえる名前かなというふうに思いますね。
 
(質)この作品以外で何か知事が興味を持ったりとか、悩んだ他の候補はありました?
(答)どれっていうのはあれですけど、かなり悩みましたよ。何かサミット推進局のメンバーも案もいっぱい持ってきてくれたんで、大変悩みました。推進局のメンバーもこれさっきも言いましたように939件来ましたんで、結構審査も大変だったと思いますが、非常に最終審査も会長、副会長の投票も割れてましたんで、非常に悩ましい拮抗(きっこう)した投票、最終審査でしたね。
 
(質)2つありまして、1つが言える範囲でどういう名前が他にもあったのかというのを具体的には。
(答)名前、じゃあどうですか。また後でじゃあ。でもそれ言わないほうがいいんじゃないかなと思うんですね。その選考で漏れた方も公開するなら出した方に了解とか取らないといけないので、ちょっと具体的な名前はちょっと控えさせていただきます。
 
(質)ちょっと細かくて知事に伺うのが、1次審査は何人で審査して何点ぐらいに絞り込まれたのか。
(答)どうですか。
(答:雇用経済部)伊勢志摩サミット推進局の昨年度のメンバー全員で審査を行いました。最終の段階で、全部で11点に絞って会長、副会長に審査をしていただきました。
 
(質)記念館の中には「サミエール」という表記がされているような場所というのはあるんですか。
(答)中はどうでしたっけ。
(答:雇用経済部)看板等、今日お示しした中ですとガラスの看板の所にも入りますし、1階の入口の所の看板にも入れさせていただく予定にしています。
(答)階段登っていく所のここに。
(答:雇用経済部)はい。
 
(質)入場者はどのぐらいを見込んでいらっしゃいますか。
(答)平成21年の洞爺湖サミットの洞爺湖の記念館が、初年度2万2,300人ほどであったというふうに聞いていますので、まずはそれを上回る入場者数は来ていただきたいなというふうに思います。
 
(質)最初の日も別に普通に申し込まなくても、一般の方は式典が終われば入れるということで。
(答)で、いいですね。はい。
 
(質)オープンに当たってなんですけども、あらためて知事の期待であるとか思い、それからアピールポイントとか、どんな人に来てほしいというのはありますか。
(答)まずはオール三重でみんなで協力をして取り組んだ伊勢志摩サミットですので、県民の皆さんにみんなで協力して、こういう一大事業を成し遂げたねということを長くみんなで引き継いでいってほしいというふうに思いますし、県外の方々には、この地がG7の伊勢志摩サミットが行われた所だという、そういう三重県の一つの魅力を感じてもらう、そんな場になればと思います。様々目玉とかとはあるんですけども、今回はさっきのこれゾーン5でマルチモニターでこの子どもたちがクイズにチャレンジできたりとか、あるいは動画が流れたりとか、あるいは市町とか企業が企画展示をできるスペースがあるとか、この何か固定された記念館でなくて動きのある記念館であるというのが一つの、当初からのこだわりでありましたし、そういうところが一つの見どころかなというふうに思います。なので特に子どもたちにはたくさん来てくれると嬉しいなと思いますね。
 
(質)今、大体お答えいただいたんであれなんですけど、洞爺湖サミットの記念館を踏まえて、こうなるまいというとあれですけど、こうしたかったみたいなことがあればですけど、かぶりますよね。 
(答)まさに一番最後の点で、常に動きがある、変化のある、あと市町とかも今ずっと29年度分とか調整しているんですけど、みんなで何かこう洞爺湖町だけとか、志摩市だけじゃなくて県みんなが関与できる、そういうようなことも大切にしたいなと思います。
 
(質)あと、物販とかしないんでしたか。
(答)物販やります。
 
(質)物販、今具体的に何か。
(部)クリアファイルと、あ、これ言っても良いの。まだあかんのやって。別に何であかんのそれは。
(答:雇用経済部)まとめて5月にちょっと。
(答)あっ5月に発表するらしい。
 
(質)物販ありということで。
(答)物販ありは良いんじゃないですか。そうか、もう1回発表すんのやったか。物販やります。それもさっき貴方が言ってくれた洞爺湖のとこの記念館では物販ありませんでしたので、何かこう思い出として持ち帰っていただくものも、ここに来ないと買えないようなもの。
 
(質)開設期間としてはいつまでとか、どういった企画なんでしょうか。
(答)志摩市さんと相談しながらやらないといけないですけど、基本的には次の日本でのG7サミットが開かれるまではやっていくことになるだろうと思いますけども、そこから先はどう考えるかですよね。その運営状況などを見て判断するということになると思います。
 
(質)整備費が確か1億円ぐらいだったと聞いていますが、今後の運営の仕方、どれぐらい費用が掛かるかとか、どういう負担をしていくかという方針を教えてください。
(答)どうですか。
(答:雇用経済部)運営費は志摩市さんに運営していただきますので志摩さんということになります。
(答)志摩市さんで、額は志摩市さんに聞かないと分からない。
(答:雇用経済部)はい。
(答)で、良かった?
 
○「東京オリパラ三重県産品販売拡大シンポジウム」の開催(発表)
(質)オリパラに向けたやつなんですけど、この間小泉進次郎さんがこのままでは日本の食材が使えないと注意というか言ってましたけど、県としてこれからGAPとか具体的にどういうことをやっていきたいという考えがあったら。
(答)まず2段階あると思っていまして、1つは都道府県とか我々の行政が認証取得を生産者の人たちに勧めていく、体制を作る、知識を得る、財源を確保する、それが行政面として大事。それからもう1段階は生産者の皆さん自身がこういう認証を取ることが販路拡大に繋がるんだということを知り、かつその認証取得に向けて努力するところを支援していくという、この行政と生産者と2つあると思っています。ですので我々もそういう体制を整えるのと、うちは今あれかなJGAPが70経営体ぐらいあるんだっけかな。で、グローバルGAPが1経営体で、林業のほうのFSC認証っていうのが5カ所、水産物のAEL認証っていうのが2魚種という状況なのでもっともっと増やしていかないといけませんから、また詳細は別途発表しますけど、この5月の春の提言活動において国でもそういう支援をしっかりしてほしいという提言を関係者に、農水省を中心にしていきたいと思っています。
 
その他の項目に関する質疑
○今村復興大臣の発言
(質)昨日ですけど、突然のことなんですけど今村復興大臣が大震災のことについて、東北で、あっちのほうで良かったというような発言があって、その後、辞任する意向を固められたと。事実上の更迭だという声もありますけども、知事としては復興相の発言についての受け止めと、また辞任を決められた、辞意を固められたということの受け止めをお願いします。
(答)まず受け止めとしまして、前後の発言を詳細に存じ上げていませんので、なかなかコメントしにくいところではあるものの、東北で良かったというようなことがもし仮に自分が例えば平成23年の紀伊半島大水害の時とかに、閣僚の方がそういう発言をされたとしたらすごい怒りを覚えるんじゃないかなというふうには感じました。なので今私全国知事会の危機管理防災特別委員長もやらせていただいておりますし、東日本復興本部の副本部長も兼務させていただいておりますので、少し被災地の方の気持ちに寄り添った発言とは言い難いご発言だったんじゃないかなというふうに思います。従って辞任されるということについては特定の記者とのやり取りであったものの、こういう発言が続きましたので出処進退はご自身で判断されることでありますけども、やむを得ない部分もあるのかなというふうに思います。非常に多くの方が許せないと三重県にも故郷を離れて避難しておられる方が400名弱おられます。そういう人たちのお気持ちを考えてもやはり適切な発言ではなかったのではないかなと、その部分だけしかちょっと私分かりませんけども、と思います。
 
(質)それに関連してなんですけど、ちょっと過去になりますけども地方創生担当大臣のほうが、学芸員のことについて、地方創生について学芸員が一番のがんだというような発言があったんですけど、閣僚がそういう不適切な発言、誤解されかねないというような発言というのが続いているような気がするんですけど、何がこんなふうになってしまった原因だとお考えでしょうか。
(答)どうですかね、それぞれご本人が発せられる言葉なので、それぞれのシチュエーションとか分かりませんから何が原因とは分かりませんけども、僕たち政治家や責任のある立場の者は様々な配慮、僕もまだまだ足りないところありますけども、配慮しながら発言しなければならないなと自分自身もその他山の石として我々政治家とか発表させていただく場面の多い人間は胸に留めないといけないんじゃないかなと思います。
 
(質)またこの学芸員は一番のがんだというそういった発言、その後撤回されましたけどどのように感じられましたか。
(答)さすがに何というか、がんだというような言い方は、そこだけ取ってしまうとよろしくないとは思います。そもそも学芸員の方っていうのは、調査研究とかをされるのが主な役割でありますので、そういう形で学芸員に皆さんなられているわけです。一方で例えばうちの博物館の運営とかにおいて、自分たちの調査研究が生かされるようにこの博物館の経営とか、見せ方とか、そういうのをどうしていったらいいかなということに思いを巡らせていただくことは大切なことなんじゃないかなと思います。例えば北海道の旭川市の旭山動物園の飼育員や学芸に関する人たちは、子どもたちにどうやったら喜んでもらえるかな、そういうようなことを考えながら運営をやっていただいていたと思うので、たくさんの人が来たと思います。なので、調査研究を主にやる人たちだということなので、そこを大事にしつつも調査研究ももっと生かされるようなことで、いろんな経営のこととかも頭の片隅に置いていただいたりするともっと何か学芸員の皆さんの仕事が生かされていくんじゃないかなと思う時はあります。がんだとかいうのは、ちょっとやや、そこの言葉しか分からない、前後が分からないんであれですけど、学芸員の皆さんを傷つけたりするような言葉ではないかなと思います。
 
(質)最初のほうの関連で、三重県でも自主避難の方が400人ぐらいいらっしゃるということで、あらためてこれまでも何度も言ってらっしゃると思うんですけど、三重県の知事としてどういうふうに被災者の方、特に自主避難されている方に寄り添っていくのかという、今やっていらっしゃることとか思いをもう一度教えてください。
(答)まず1つはこの避難を余儀なくされておられる皆さんが、安心して暮らせるように住居とか、あるいはお仕事とか、あるいは何かメンタル的なことでご心配なことがあったらご相談を受けるとか、そういうことを県のみならず市町と連携をして寄り添っていくということを今もやらせていただいております。県営住宅なんかもお貸ししてやらせていただいております。あとは被災地で亡くなられた方がいない県としては、唯一追悼式も3月11日にやらせていただいておりますので、そういう節目節目に思いを致したり、亡くなられたご家族やご友人に対する哀悼の気持ちを三重県で避難しながらも捧げられるような環境作り、そういうのもやらせていただいています。そういう気持ちに寄り添った取組をこれからも続けていきたいと思います。
 
(質)学芸員のほうの話なんですけど、本来のお仕事は調査研究というお発言があって、一方で見せ方についてもうちょっと工夫を、と思う時もあるというお話だったんですけども、例えばMieMuとかでもう少しと思う点はあるんですか。 
(答)うちのMieMuは頑張ってくれているとは思うんですけど、人数が限られていたりするので、あとすごい専門的なことを分かりやすく伝えるということを、特にMieMuは子どもたちにたくさん来てほしいとしているので、分かりやすく伝える伝え方とか、あとはこのこういう国宝がすごいものなんだよとかいうのを素人の方でも理解してもらえるような説明のあり方とか、そういうのはいろんな工夫できることがあるんじゃないかなというふうに思いますよね。
 
(質)ちょっと私個人的にも学芸員方に発言の後取材させていただいて、かなり怒っていらっしゃる方もいらっしゃって、知事からあらためて学芸員の方にエールを送っていただいて。
(答)学芸員の皆さんはそれぞれの担当分野を専門的に掘り下げ、その調査した研究したことを次世代に繋いでいくことが本分でありますので、ぜひご自身のお仕事にプライドを持ってこれからも頑張ってほしいと思いますし、そういう皆さんを多くの人が応援してくれているというふうに思います。
 
(質)学芸員はがんという発言については、よろしくない不適切だけれども、発言の前後を踏まえるたその主旨については一定の理解をしているというわけではなくて?
(答)全然そんなこと言ってないですよ。それ全然、全然ちょっとちゃうんとちゃいます。
 
(質)どう捉えたらいいですかね。
(答)だから前後が分からないので、発言の評価はできませんけど学芸員はがんという言葉だけ取り上げたら、それは全然あってはならないことだということですよね。
 
(質)その発言の後、今そのMieMuとかの話をおっしゃったのは、どういった関連でこう流れが。
(答)それは僕が報道とかで知り得る限りは、山本大臣はその学芸員の人も観光のこととか、そういうマインドを持て的なことをおっしゃったわけですよね、報道とかで知る範囲では。今申し上げたのは学芸員の方というのは調査研究するのが本来の業務なんで、それをしっかりやるというのが彼らの本分だと。でも一方でその調査研究をもっと生かしたり、多くの人に知ってもらう時に見せ方の工夫とか、そういうのができる時はあるんじゃないかということなので、何か山本大臣の発言を容認するかのようなことは全然無いですよ。それはちゃうぜ。
 
(質)あくまでそうすると学芸員の一般論として、学芸員の認識に対する一般論を述べたということでしょうか。
(答)そうそう。それびっくりしたわ今。何か容認しているかのような。
 
○県立高校における越境入学
(質)昨日、今日の報道で県内の高校に県外から越境でスポーツしに来てる子たちがいると。今日の一部報道で、知事のほうから県外からの高校生を受けいれている所は全部調査するようにとされたということは、それは事実でしょうか。
(答)この事案が私に報告された時に、類似の事案があるかどうか調査をしてほしいということは要請をしました。今、それで考えているところは県教育委員会からは5月中にはその調査の結果を取りまとめたいというふうに聞いています。
 
(質)私も昨日からちょっと県教委を取材させてもらって、当初は今回5校最初に調べたらしいんですけれども、その5校以外の学校であるとか、あるいはその5校の1年生に関しては調査する気無いと強くおっしゃったんですよ。その後お昼ぐらいに、いや調査することも含めて検討すると訂正があったあげく今日こういうことがあって、かなりちょっとこうどうなのと思うこともあるんですけど、これについてはいかが受けとめでしょうか。 
(答)実はこの事案の報告を受けた時に、全体的な調査をするのかということについては、今貴方が言ったとおり、調査はしないという報告を最初受けました。じゃあそれはなぜなのかという理由が立たないということで、ちゃんと調査しましょうということを僕が要請させてもらったと。僕と副知事と要請させてもらったと。その結果、教育委員会の中で事務局の中でご議論いただいて、やるというふうに決め、また今朝報告があって5月中には取りまとめたいと、そういうことでありました。なので貴方が取材してくれたタイミングがちょっと僕への報告というかの部分と、ちょっとあれだったと思いますので、何かそんな感じだと思います。 
 
(質)いやそういうのもあるんですけど、こういう事案が明らかになった以上、私としてはすぐに全部調べるのが適切な処置だと思うんですけども、それをやろうとしなかったということに関してのご判断は。
(答)いろいろ子どもたちのこととか、あるいは学校によっては本当にそういう対象の子が1名だったり、2名だったりというようなことがあって、その子ども、生徒に対する影響なども配慮したのかなとは思いますけれども、今回の事案は本当に規則というものが守られていないという事案で、大変遺憾ですし残念でありますから、それは改善をするべきですから、改善の土台となる調査というのは、実態を把握するというのは当然だというふうに僕は思いますので、最初は少し何か生徒たちへの配慮とかそういうのがあったのかなとは思いますけど。私としては何か物事を改善するには、改善するための実態、改善する前の実態がどうなってるかというのを把握するのは当然だというふうに思います。
 
(質)ちょっと関連してですけど、批判されるべきことである一方でちょっと理解できるとこもあるかなって個人的には思っていて、外から来る子が県内で頑張るということ自体は悪くはないとは思うんですね。例えば改善するのはルールを守ってないから改善するというのは分かるんですけど、ルール自体を見直すということは視野には入ってないんですか。 
(答)そこはまず今貴方がおっしゃっていただいたことについて、学校関係者とかあるいは教育委員会のメンバー、あるいは僕たちも県外からそこの学校に行きたいと思ってもらえる、そういう志願者がいるということは嬉しいことだし、ありがたいことではあると思います。しかしながら、県立学校は県民の皆さんの税金で運営されていますので、やはり規則を守っていないという状態はよろしくないでしょうと。それじゃあどう改善するかということについては、まずは今の生徒たちの学習環境をちゃんと保障するということが大事ですので、今、保護者の皆さんに県内への住居の転居も求めつつ、すぐにはできないところもありますから、緊急対応的には親の代わりになる保証人を立てるというようなことなんかも今やらせていただいています。ルールを見直すべきかどうかということについては、実態調査の状況を見た上で考えたいと思いますし、関係のみんなの意見も聞きたいと思います。しかし、ルールを変えるというのはやっぱりよっぽどの事情がないといけないと思いますし、公平性とか公正性ということからも考えなければいけませんから、あとルール自体を変えるということと、あと運用みたいなこともあると思うので、今回の場合、例えば入学後の保護者の住居の状況とかを確認するルールが無かったと。なので、それをこうチェック体制を強化するとかというようなことで再発防止を防ぐとかありますので。いずれにしても全体の調査の結果を見て、まずは今のこの生徒たちの学習環境を保障する、それからルールを守ってもらえるような状態、あるいは保証人とかの状態にしていくということをまずやっていきたいと思いますけどね。様々なご意見あると思いますから、いろんな関係者の皆さんの意見は聞かないといけないと思います。基本はしかし規則ですのでね。
 
(質)やっぱり県立学校は県内のお子さんと県内の人に学んでもらう場所と。 
(答)のみではないものの、やっぱり例えば県外から来てくれてる子、僕らはその学校が魅力があるということでありがたいことであるものの、そこにもし行きたかったと思っていた県内の中学生が行けなかったというようなこともあると思いますから、やっぱりそれは、ルールは大切にしなければならないなと思います。あとは一方で、来年インターハイを迎えるこの時期ですから、頑張っている生徒たちに冷や水を浴びせないような、そういうこう生徒たちへの配慮というのはちゃんとしていきたいなと、これからも頑張り続けていってもらえるように、彼らの学習と生活の安全をちゃんと確保するということをしていきたいと思いますけどね。
 
(質)県教委が調査しないと報告した時の理由は、生徒たちへの配慮で他校は調査しないと言うたんですか。その理由は。 
(答)子どもたちへの配慮とか、あるいは何ていうか、数を確認するというような調査だったらもうやる必要はないんじゃないかというような報告だったと思います。つまり、今こう何人かというのは分かっていると、それを県立高校全部に広げると、それで何人ですねというのが分かるような、もう既に一定のこういう実態が明らかになったので、改善すべきであるのは間違いないわけだから、あらためて調査をする必要も無いのではないかという報告であったと思います。 
 
(質)私が聞いた時はそれなんですけども、大体こんなニアリーな数字やろから、他は無いやろから、この5校に集中しているやろから、他を調査する必要無いというニュアンスを聞いたんですけど、そういうふうに聞こえたんですが。
(答)ニュアンスなんですごい難しいですけども、ニアリーということは僕は報告は受けてませんが、一定の改善すべき事案が分かったので、さらに何件あるかとか、そこをそういうところまで調査をする必要も無いのではないかということは言ってました。それはなぜなのかということについては、少人数の生徒の所への配慮とか、そういうことは言っていたと思います。
 
(質)同じ問題ですみません。先ほどからも今いるお子さんへのご配慮というお話があって、ある意味、今いるお子さんというのは被害者でもあるのかなという印象は受けるんですけども、逆に言うとこれ学校の顧問の先生方は実態として寮のようなものになっていることも把握しておられて、ルール違反を黙認していたわけですよね。そこは、結果的に何か今子どもたちがあたかも悪いことをしているかのような印象になってしまっているということで、やっぱり大人のほうは攻めを受けるべきなんじゃないかなと思うんですけれども、そこはどうお考えですか。 
(答)まさに大人たちがルールについての理解、遵守、運用、そういうものが徹底できていなかったことが原因だというふうに思いますので、そこを再発防止においてちゃんとやっていくということだと思います。なので、生徒たち、先ほど来申し上げているとおり、生徒たちは学習機会がちゃんと確保されるように、生活の安全が確保されるように、そしてこれからも頑張っていけるようにしてあげるということじゃないかと思いますけどね。 
 
(質)そういうことになっているためにオフィシャルに寮を作っているわけではないから、普通に何か民間で委託しているようなアパートとか下宿みたいな所に、16歳とか17歳のお子さんたちが共同で生活しているような状況で、学校は基本的にそこに関知しないというような、まあいわばグレーゾーンのような状態のものが今実態としてあるわけなんですけども、そういうのはあんまり良くないのかなと思うんですけども。 
(答)それは私が報告を受けた際にも、学校外の暮らしの安全の確保とかそういうのは一義的に親の責任だというふうに学校は言わずに、学校もこういう事態になっているわけだから、ちゃんと一緒になってどういうふうに生徒たちの暮らしの安全とか、生活環境を守るべきかというのを一緒によく考えるようにということを、私のほうからも指示をしていますので、それぞれ個々の生徒が置かれている状況とかが、それぞれ別々、それぞれだと思いますので、そこはよく状況を聞き取りながら個々の生徒への対応をしていくということが大事だと思います。
 
(質)ちょっと昨日県教委さんに取材させてもらった時は、5校についても今子どもたちがじゃあどういう所に住んでいるのかというのを県教委としては把握はしていなくて、僕らが各校に取材して分かったんですけども、その辺の実態についても、例えば親がなぜ県外に帰ったのかということについても把握はされてなくて、その辺についても今後も調査するつもりは無いと言っているんですけども、その辺についてはいかがですか。 
(答)この状況を生徒の学習環境とか、生活の安全を確保しながら改善しようと思ったら、その状況を把握せずにするということはできないはずなんで、当然そういう状況を把握する努力をしてもらうことになると思います。最初の、だから学校外だから学校は関係ないということではなくて、一緒に考えていくということが大事だと思っています。
 
(質)繰り返しの質問になるかもしれないんですけれども、ルールを変えるか変えないかというのは調査の結果というかそういうことも踏まえてだとは思うんですけど、実際に県外の親御さん、今回の問題に関係する親御さんが、どうしても子どもたちの思いを受けて学校に送り出しているその親の気持ちというのもあると。税金の問題とかもあるかもしれないんですけれども、その辺りのこう気持ちを何とか汲んでもらえないかというようなそんな声もあるんですけれども、ちょっと重複ではあるんですが、あらためてその辺りちょっと知事のお考えをお気持ちを伺いたいんですけども。
(答)先ほども少し申し上げましたとおり、規則を守られていないという状況はやはりこれは改善しなければならないと。でもその改善するにあたっては、来年度以降はルールの徹底ということがあるにしても、今学習している生徒たち、その生徒たちの機会が奪われるようなことがあってはならないので、先ほど申し上げた親に急に転居してくれとかいうことではなくて、それはもちろん働きかけますけれども、この親代わりとなる保証人のような人を立ててもらって生活の安全を守ってもらうというようなことの働きかけもしていきたいというふうに思ってますけどね。子を送り出している保護者の気持ちをということですか。 
 
(質)今のお答えで十分なんですけれども、例えば今回県外を注目されていますけれども、実はこれ県内で見た場合、あえてちょっと名前はあれですけども、オリンピックに出られている方が南勢から中勢、北勢のほうに実は下宿をしていてという、これ距離で換算したりすると県外よりも実は県内のほうが遠かったりする場合もあるわけですよね。そう考えてくると、制度自体、県内という部分はその場合はあるんですけれども、見直し、いろんなところで見直しが必要なのかなというようなちょっと気もするんですが。
(答)今規則においては、県内で保護者が遠隔地のケースとかっていうのは、特別な理由があるというようなことで一定の対応がなされているわけですけども、なので非常に、とはいえ県立高校で県民の皆さんの税金で運営がなされているわけですから、そこは一定のルールが必要だと思うんですけど、よく実態を見ながらルールをしっかり守るということと、子どもたちの思いとか、さっきも言いましたようにそういう学校に魅力を感じてきてくれる人が県外にもいらっしゃるということは、我々も学校関係者も努力していることだとは思うので、そこをルールとそういう思いとがどうやったら両立できるのかということについては、その実態を見ながら今後いろんな人のご意見も聞いてどうあるべきか考えたいと思いますけどね。
 
(質)同じような質問で恐縮ですけど、県立高校なんで県民ですけど一部今回のスポーツとは別に、例えば水産高校とかだったら規則として県外から来ている人もいらっしゃって、今回の5校の中の校長先生の中には、例えばスポーツ特別枠みたいなのを設けて、もうルールとして県外から親が一緒じゃなくても来ていいみたいなそういう新しいルールにしたらどうかという方もいらっしゃるんですが、その辺の検討の余地、今後についてですけどもその辺の余地はありますかね。
(答)それは今、他の方が言ったのと類似だと思いますけども、実態の調査の結果を見た上で、何かもう絶対にルールは見直しませんということではないと思います。でもやっぱり守られるべきものとかが何なのかというのをちゃんと考えた上で、さっきも言いましたように県内で本当はそこに行きたかったのになという悔しい思いをしている子もやっぱり実際にはいると思うんですよね。そこを、じゃあ守るべきものは何で、どういう努力をしていかなければならないのかというのをよく考える時期ではあると思いますね。ちょうどインターハイとかもありますから。少子化になっていって学校の魅力化、高校の魅力化、活性化というのをしていかなければならない時期でもありますので、そこはいろんなことは考える余地はあると思います。でも今規則が守られていない状況でその規則を変えますということを最初にあるというのは、やっぱりそれは良くないことだと思います。 
 
(質)第二さんも含めてお願いします。
 
○衆院選挙区画定審議会の勧告
(質)違う件なんですが、この前ぶら下がりでも出た話、もう1回恐縮なんですけれども、衆院の区割りの見直しが出まして、ある種、南部の人口減についてはそれでも4区はそこまで広くならずにとなった一方で、伊賀と津が切り離されたりとか、いろんなとこで県内の政治家の方々もいろんな思いがあると思うんですけども、この前と同じでも結構なんですけども、あらためてお考えをお聞かせ願えますでしょうか。 
(答)まず今回の衆議院の区割りにつきましては、そもそも三重県が5名から4名になったということが大変残念でありますし、その線引きの変更についてはそもそもそこに起因するものですから、大変残念です。県としては、県の意見として回答したというのではなくて、総務省からも市町村の意見をまとめてほしいという要請があったことも踏まえ、市町の皆さんの意見を聞いて相矛盾する中身も含めて幅広く意見を言わせていただいたところですが、その後、特段、何か我々にさらに意見を求められたりとかというのも無い中で勧告がなされて、結果としてもうなされてしまったわけですから、我々としてはそれを重く受け止めて、法改正後には市民、町民の皆さん、県民の皆さんが混乱の無いようにしっかり周知をしていくということが大事だろうというふうに思いますけどね。 
 
(質)線引きが変われば当然そこで反発とかっていろいろあって、やや一方で実際多気郡と松阪が分かれることが本当にそんなにデメリットがあるのかなとか、ちょっとよく分からないとこもあるんですけど、知事としてはやっぱり衆議院の議員さんが1人減ることのデメリット、それから区割りが変わることのデメリットがあるとすれば、どんなことがあるんでしょうか。
(答)衆議院の人の数が減るというのは、国政なんで国会議員ですから国の代表ではあるものの、国の課題というのは地方の課題でもあるし地方の課題が国の課題でもあるので、地方の実態とか地方の声が届きにくくなるという可能性があるということについては、大きなデメリットだと思います。大変残念です。それに伴って線引きが変わることのデメリットというか、やっぱりそこの有権者の皆さんがどういう方に投票してということはあらためてそれぞれ考えていく、あるいは自分がどこの選挙区なのかというのをしっかりトレースしていかなければならないということでの、あるいは市町での事務負担とか、事務負担の増加とか、そういうものなどのデメリットというか負担があると思いますね。
 
(質)第二も加わって良かったんだよね、幹事社。
 
(質)その区割りですけど、どの区割り案でも通じるようなコメントは別にして、知事が出された。地政学的に言って、今回の松阪と多気割って、新4区形成するっていった場合に、松阪・多気セットで新4区になった場合のほうが、どっちかっていうと県南の部分っていうのがより沈む部分があるじゃないですか。逆に言ったらほとんど5区温存の形になってる部分があるんで、多気郡だけが移行するんで。だとすれば、地方創生プラン含めて、県南部の三重県が注いできた力の関係からいくと、ある意味そこについて南部がより沈まない状態に少し歯止めかかるんじゃないかと、そういう期待感は無いですか。
(答)今回の区割りを区割り審が判断したことは、その根拠に人口減少に歯止めが掛かっているということを根拠としているのではないかということですか。
 
(質)いや、人口減少だけではなくて、要は県南部をどうするかっていうことが県政長年の課題じゃないですか。歴代県政の。
(答)うん、そうですね。
 
(質)だとすれば。
(答)そこの声が届くような仕組みになったらってことですか。
 
(質)そこをだから松阪以南を移すと、どうしても松阪市とかの中心になる部分もあるんで、逆に言ったら現5区をほとんど温存の形になったような新4区だったら、ある意味県政課題と合致して、そこのところに少し地域の沈滞っていうのに歯止めがかかるんじゃないかと、そういう期待感は無いですか。
(答)ああ、なるほどね。
 
(質)考えてなかった?
(答)そういう見方というか、どっちが良いとかどっちが悪いというのはちょっと僕自身も評価できないと思いますので、どっちがっていうのはないですけどね。どういうパターンであっても県としてこれまで南部のことをやってきましたし、今回多気と松阪で分かれるようになってしまったので、ここの広域連携を大事にする取組を市町と一緒にやるとかっていうことはどうあってもしていかないといけないことだと思いますから、何かどっちの選挙区割りがどうっていうのはないですけどね。期待感っていうか我々としては引き続きちゃんとやっていかなというのと、松阪の広域のもちゃんとこれまでどおりちゃんとやらなきゃっていう、そんな感じですけどね。
 
(質)一方で真逆のこと言いますけど、新4区の人口は36万2千でしたか、あと他の選挙区がだいたい44万とか50万とかそういう選挙区になっていますが、それからいくとあまりにも人口数に差があるじゃないですか。ということはその36万2,000人っていうのを今後10年維持するっていうのはなかなか難しいと思うんで、だとすればもう一度区割っていうのを考え直さないといけない恐れがあるじゃないですか。そういう選挙区割りっていうのは今回三重県に対して示されたわけですけど、それについてのご感想はありますか。
(答)区割り審においては、そういう制度的安定性とか人口均衡っていうものも含めて議論されたというふうに聞いていますので、具体的に根拠としてどうだったかというのを我々審議の中身をつまびらかに知ることはできないんですけども、そりゃ制度は安定しているほうがいいですよね。だからそこはどれぐらいのスパンを根拠としていたのか、あるいは三重県内のみならず基本は人口最少の鳥取と比べることになっているので、全国的にどうなのかということはちょっと分からないですけどね。そりゃ制度は安定していることが一般的に望ましいと思います。
 
(質)制度安定の前提に立ってみた時に、結果として人口数があの形で4つ出てるわけだから、そこからいくと新4区に対しての人口減の部分の不安っていうのはないですか。
(答)そりゃ人口は減少していく、我々の人口ビジョンの試算においてもそうなってますから、それがどれぐらいの実際スピードで進んでいくのか、それは不安というよりはしっかり注視はしていかないといけないと思うし、僕達自身も今も南部地域の定住人口を増やすべく頑張っているので、それしっかりやっていかないとあかんと思いますけどね。
 
(質)いずれあれ変えなあかんでしょ。今のあの新しく出た区割り自身。
(答)それがいつ訪れるのかとか、僕らそれちょっと分からないので、区割り審がそこをどう判断されたかっていうのは、そういう人口均衡とかも総合的に考慮した案だということではありますからね。僕らはその根拠は分かりませんから。その制度は安定しているほうが望ましいということですね。
 
(質)根拠はいいですけど、根拠は分からないでしょうけど、ただし、出た結果としてこれっていうのはそこのところをきっちり現場見てるのかなというそういう感想含めてはないですか。これはベストな案だというふうに思われますか。
(答)そのベストかどうかっていうのはちょっとコメントを控えたいと思いますが、そこの人口のことだけじゃなくて、三重県だけじゃなくて、現場の状況っていうのを十分理解して全ての選挙区を作っているかどうかっていうのは、三重県がどうとか、どこどこがどうとかいうことではなくて、そもそもの仕組み自体も11月に知事意見言って終わりで、その後何も無いわけですから、そういうもっと地域の実情に、うち意見でも出しましたけど、もっと何かやり取りしたり地域の実情がより反映されるそういう仕組みではあってほしいと思いますけどね。
 
(質)いまいちあれですけど。
 
○知事の後援会活動
(質)22日土曜日でしたっけ、鈴鹿で文化会館で県政報告会やられましたよね。この意図は何ですか。
(答)意図は4月21日が僕就任日ですので、丸6年経ち、7年目がスタートしましたので、あんまりそれで政策に関する説明とかって後援会の皆さんとかにあんまりたくさんやっていないので、今回を機にああいう報告をさせていただいたということですね。翌日は伊勢で女性の集いみたいなので女性の皆さんにそういう政策の話をしましたんで、4月21日任期就任の節目を迎えて現在の状況、これからの課題をご説明させていただいたということですね。
 
(質)特に前、衆議院で出られた2区鈴鹿を意識しての話じゃなくて、単にたまたま鈴鹿がやって、あと伊勢でもやってるし、一応全県でそういう県政報告会的なことでして鈴木県政の施策を説明するつもりがあるということですか。 
(答)そういうことですね。全県で施策を説明するつもり、各後援会、地域の後援会の皆さんにどういうやり方をするのかっていうのはお任せしているので、鈴鹿はああいう形がいいと、伊勢は女性の集いっていう形がいいっていう形でやりましたんで、各地域の後援会の皆さんにやり方はお任せしていますけど、こういう節目で今やってることとかをご報告するという機会はいろいろ設けていくつもりですけどね。 
 
(質)鈴鹿で今まで県政報告会やってなかったんでしたっけ。
(答)鈴鹿は僕の記憶では、何かそういう例えばホテルの宴会場で懇親しながら最初に僕が挨拶するみたいな感じのが多かったと思います。ああいうパワーポイント使って政策の説明みたいなのは1期目の政治資金パーティの時に四日市でやった時のようなのぐらいじゃないかなと思いますんで、ああいう形のは鈴鹿ではやったことなかったと思います。
 
(質)7年目スタートに当たってっていうのは何か意味があるんですか。普通なら4年切って、なおかつ選挙前年で3年目にやっても構わんと思いますけど、再選されてそしたら5年目の時にやってっていう。このタイミングでっていうのは何か。
(答)年数っていうのは特段意味無いかもしれませんけれども、2期目の任期折り返しっていうのと、あと今うち、各後援会ごとに行事をいろいろ考えてもらっているので、鈴鹿では節目を迎えての説明、あるいは他では伊勢とかもそうですけど、ということをリクエストいただいたのでっていうことで何か年数には意味が無いかもしれませんね。
 
○衆院選挙区画定審議会の勧告
(質)区割りに戻って、伊賀の人の特によくある発言ですけども、藤堂藩を割ったのは地政学的に住民感情として納得いかない。伊賀と四日市南の人が同じ選挙区でやっていくっていうのは、選挙区感情としてどうなのかという意見もあるんですが、そのことに関してはどうですか。
(答)個別の選挙区についてどうっていうのは、私は少し、これまでも申し上げていませんので、コメントを避けたいと思いますけど、区割り審のほうで様々お考えになられて出されたものなんだと思いますね。どこを取っても何かそもそもさっきも言いましたように1個減るっていうこと自体が大変残念なことなわけですから、どういう形にしてもなかなか全ての方が、これでいいなっていうのは難しいのかなと思いますけど、我々もなぜああいうことで決定したのかっていうことは区割り審の判断なので、我々としては何とも申し上げれないですけど、そういう住民の皆さんがいらっしゃるということは十分踏まえてこれからの周知とかをちゃんとやっていくということだと思いますけどね。
 
地方議員年金制度に関する資料の情報公開
(質)昨日資料出ましたけど、元々発端は県議会の議長定例会見で、全国議長会の会合で議員年金の復活案みたいなのを自民党のプロジェクト案のやつの資料が出たはずなのにっていうことで、それを会見で求めた時に議長以下に否定されて、出せないということで、それを見られた県民が情報公開を求めて、審査会決定が一応その当局の判断を覆して公開せよというのが出たみたいなんですが、最終的にこれ知事が判断して出される形になるんで、議長じゃなくて、それについては当局はどうされますか。
(答)どうでしたっけ。
(答:戦略企画部)知事の判断?
 
(質)だって議長は出せない。だって自治体の長は知事だから。
(答:戦略企画部)議会の事務局?
 
(質)ないない。それ確認したわ。
(答:戦略企画部)そうですか。
(答)情報公開はそれ三重県知事あてに来てるんでしょうからね。それをどういう経緯で出すという今回のそういうふうになっているのかちょっと僕も詳細聞いてないので、また確認しておきますけど。
 
(質)90日以内ですんで。出さなくてもいいんですけど。ただ、従うかどうかだけの話なんで。
(答)議会の資料ですけど、どうするのかちょっと確認しますけどね。
 
(質)じゃあいずれのぶら下がりかで聞きます。
(答)分かりました。ぶら下がり来はるんですか。
 
(質)それは確認しないといけない。
 
○ふるさと納税のあり方
(質)ふるさと納税で四日市市長の森市長がちょっと異論を唱えておられるんですけど、県内全全体にふるさと納税で潤っている市町もあれば、逆に都市部でちょっと減ってるって四日市市みたいにおっしゃるところもあるし、広域行政のバランス役というか行司役として県としてどういう考えで、ふるさと納税について知事はどうお考えでしょうか。
(答)それぞれの市町の皆さんの考え方があると思うので、我々としてはそれを尊重するということですし、森市長、四日市市は不交付団体なので、交付団体だと75%交付税措置があるんですよね、マイナスになった部分の。四日市はそれが無いので、より危機感が高いんだと思うんですけれども、それぞれご判断されることだと思いますが、県としては総務省の通知にあるように過度な返礼品競争とかにならないような運営が保たれるようにするべきだと思いますし、県としてもそれでありながら、ふるさとを応援してもらうように市町が頑張っていただく、応援とか協力をどうすればいいかっていうのは大事なことだと思いますけどね。ふるさと納税をどう思っているかということは、仕組みとしては本当に、今運用でいろんな様々な課題があるにしても、そういうふるさとを応援していこうという制度があることは大変いいことだと思いますけどね。
 
(質)全国知事会、昨年のやつで、そういう意見も出て、要は都市部の知事から。言い出しっぺの西川さんが、福井県知事の西川さんが、とにかく今は量を増やさないといけない。だから規制っていうのはもうちょっと先延ばしうんぬんっていうようなご発言をされて、一応知事もそういうことをおっしゃりましたけど、だけど実際問題変に地域間競争を煽ってるっていう部分もあるし、総務省の通達もある程度あるならば、県内市町において、ふるさと納税これだけできましたって自慢顔にやってるような市町もあったり、あるいは逆に四日市さんみたいにちょっと困るんだっていうふうなこともあるわけで、そこのとこ県として市町協議の中で何らかのご意見を言われるような予定は無いんですか。 
(答)ふるさと納税で市町の運営について総務省からの通知を越える範囲とかで何か口出しをしたりするということとかはないと思います。総務省から通知をしっかり市町にも徹底するようにっていうことですから、それ以上に何かこうするべき、ああするべきっていうのを個別にあるいは全体に申し上げるということはないと思いますけどね。
 
(質)じゃあ今のままってことですね。
(答)それぞれの運用にお任せをすると、でも過度な返礼品競争みたいなのが煽られないようにするということは大事なことだとは思いますけどね。
 
○伊勢志摩サミット記念館の愛称決定及び開館(発表)
(質)発表項目の中で、伊勢志摩サミットの記念館について、お話の中でもオール三重でやってきたということで、展示物の中でも北勢地域のものも含まれているんですけれども、記念館の賢島駅から離れた三重県内の各地域のそういうものについてあらためて記念館からどんな発信ができるかというところをちょっと教えていただけますか。
(答)既に例えば今回展示物であるようなもの、形紙を使ったものとか、あるいは萬古焼とか、そういうのがこの三重県の北勢地域のものなんですよ、という三重の伝統工芸みたいなのとかもお伝えする、三重県全体の伝統工芸なんかをお伝えするような展示にもしていく予定でありますし、あと先ほどの企画展示ができるブースなんかは今詳細はまだ申し上げられないですけども、北勢地域の市町の方でも早速にこの平成29年度にご利用したいと言っていただいてる市町もありますので、そういうところで観光案内なんかを発信していただいて、例えば名古屋方面から来た人であれば賢島から帰っていく時にそれを見て、北勢地域の〇〇(まるまる)という市や町にはこんなんがあるのかと知ってもらって、お立ち寄りいただくとかそういうことをしていただければと思いますので、そういうこのスペースの活用とか、そういうのをぜひお願いしたいと思いますね。
 
(質)ものすごい細かいことごめんなさい、ここで言っておいたほうが話が通るかなと思ったんで、鈴木教公さんってご職業とかもうちょっと細かい事って教えていただけたりできますか。
(答)職業は確認してないやんな。
(答:雇用経済部)職業は確認しておりません。
 
(質)会社員とかそんなレベルでいいんで。
(答:雇用経済部)お勤めだとは思うんですけれども、どういう職業かっていうのはちょっと確認しておりません。
 
(質)ちょっと確認いただけると。
(答:雇用経済部)確認します。
 
(質)名前一緒ですけど、知事のご親戚筋ではないですか。
(答)全然関係無いです、たまたま。日本全国、鈴木さん200万人いますので。三重県民よりも多いですから鈴木さん、なので当たりますね、鈴木さん。
 
(質)あと、年齢はこれいつ時点のものかっていうのは。
(答)それは重要やね、年齢は確かに応募時点とな。それは確認してもらわなあかん。
(答:雇用経済部)現在もそうですし、この表彰の日もこの年齢ということで確認しております。
 
 
 
                               了
 

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