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知事定例記者会見

知事定例会見録

平 成30年7月10日
於:プレゼンテーションルーム

発表項目等 

・平成30年7月豪雨(冒頭発言)
東京大学と三重県との連携・協力の実施及び東京大学「地域未来社会連携研究機構」の三重県内におけるサテライト拠点の設置(発表)
タイ王国ソムキット副首相の来県(発表)

 質疑項目

・発表項目等に関する質疑
・2018FIFAワールドカップ ロシア大会
・芳野議員の次期参院選への立候補表明
・平成30年7月豪雨
・松浦武四郎にかかるPR
・紀伊半島知事会議

発表項目

(知事)発表事項の前に、今回の平成30年7月豪雨に関して少しコメントなどさせていただきたいと思います。今回の平成30年7月豪雨により、亡くなられた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。また、現在も、安否不明の方が多数いらっしゃいますので、一刻も早い救出を切に願うところであります。まだ被災状況の全容が明らかになっていないところでありますけれど、政府の方も非常災害対策本部を設置するなど、具体的かつ積極的な支援を進めていくこととしております。三重県としましても、被災された方々や自治体の思いに寄り添い、全庁一丸となって積極的な支援を行ってまいりたいと考えております。併せて、今回の被災の状況を踏まえ、県内の防災・減災対策にも万全を期してまいりたいというように考えております。昨日の緊急部長会議後の、少しいくつか申し上げたいと思いますけども、広島県熊野町への職員派遣につきましては、1名は先行して昨日広島県内に入っておりまして、残り9名、県庁職員5名、桑名市職員2名、伊勢市職員2名が本日、13時に広島駅に集合し、現地に入る予定です。これで合計10名の職員を三重県から派遣をするということになります。そのメンバーは県の防災対策部に配属されている職員をリーダーとし、防災対策部の勤務経験がある者、あるいは広島県勤務経験者など、現地の地理に明るい者が県職員から行っています。市からの派遣職員についても、現在、防災や危機管理部署に従事している職員を選定していただいています。それから岐阜につきましては、本日、岐阜県に入るということで、入ってまず県庁を訪れ、その後、被害が発生している市町村の情報収集を行うというふうに聞いています。それから、県のホームページにおきまして、平成30年7月豪雨に関する支援情報というものを、本日から情報発信をするようにしています。併せて、その中にも入ると思いますけれども、赤十字や共同募金会などの義援金募集が開始されていますので、その情報についても掲載し、義援金の募集を開始したいというふうに思っています。あと、昨日も少し緊急部長会議でも言いましたけれども、県内企業の操業などに影響があるかどうか、一定企業などに確認したところ、人的被害とか、あるいは操業面での大きな被害は出ていないという報告を受けております。いずれにしましても、引き続き、現地の状況をしっかり情報収集しながら、積極的な支援に努めていきたいというふうに思います。まず、発表前の豪雨のことが以上です。
 
続いて今日は2点、発表があります。1点目は東京大学と三重県との連携に関してです。2点発表します。1点目は、まず、報道発表資料の2項目目から説明しますけれども、東京大学「地域未来社会連携研究機構」のサテライト拠点の三重県内への設置についてです。東京大学は、平成30年4月1日、「地域未来社会連携研究機構」を設置したところですが、この研究機構のサテライト拠点が全国で初めて三重県内に設置されることとなりました。現在、県内の複数の場所がサテライト拠点の設置候補地として検討されています。本研究機構は、地域の課題解決への貢献や地域課題に応えるプロフェッショナルな人材の育成などを目的として、多様な分野の研究者によるフィールドワークや研究が行われていますが、サテライト拠点では、このような研究の成果について、地域における実用化に向けた検証等に取り組まれる予定です。県としましては、地域課題解決に向けた先進的な取組が実施され、県の活性化につながることを期待するとともに、この研究は県内の高等教育機関とも連携して取り組まれる予定ですので、県内高等教育機関の魅力向上という面でも大いに期待をしているところであります。2点目は、資料の1項目目の連携・協力に向けた協定締結の合意についてです。東京大学との間では、これまでも個別の分野で連携した取組を実施してきましたが、このたび、県内の地域課題に迅速かつ適切に対応し、活力ある個性豊かな地域社会を形成していくため、相互に連携・協力する包括的な協定締結を行うことで合意に至りました。今後は、特定の分野に限らず、幅広く連携・協力を行っていくこととなります。秋頃には、協定締結及び記念講演会などの開催を予定していますので、詳細が決まりましたら、あらためてお伝えさせていただきます。なお、このような包括的な連携・協力の締結は、東京大学からは、「これまで都道府県と締結している事例が見当たらないため、初めてと思われる。」との言葉をいただいています。今回の、サテライト拠点の設置及び東京大学と三重県との連携・協力に至りましたのは、私が今年の2月、東京大学 五神真総長と面談し、三重県の地理的な特徴や産業特性等を説明しましたところ、相互に連携・協力するのに相応しいと高い評価をいただいたことによるものです。特に三重県が、地域実証フィールドの拠点として、南北の地理的・産業的な特性の違いや自然エネルギーの活用、南海トラフ地震の津波被害への対応など、日本が抱える様々な課題解決策を検証するのに適していると評価され、大きな期待が寄せられています。県では、東京大学との連携・協力体制を確立し、今後の三重県の持続的な発展につなげていくとともに、全国に先駆け三重県に設置されるサテライト拠点の取組が先進的なモデルとなるよう、協力して取り組んでまいります。
 
続いて2点目です。タイ王国ソムキット副首相の来県についてです。このたび、タイ王国の経済政策を統括するソムキット副首相が、7月18日から19日にかけて三重県を訪問されることが決定しましたので、発表します。来県されるタイの訪問団は、ソムキット副首相をはじめ、工業大臣、首相府大臣、タイ投資委員会、これBOIといいますけど、BOI長官など、政府関係者約50名で、7月18日に三重県に到着後、志摩観光ホテルでの歓迎夕食会にご出席いただき、夕食会では、県議会や関係市町の代表、経済団体、タイと関係の深い県内企業など、県側として約80名が出席し、盛大におもてなしをしたいと思います。翌19日にはソムキット副首相と私との会談、MOUの改定署名式、ソムキット副首相とタイへの進出企業など3社との個別面談を行う予定です。MOUの改定には食品加工やエレクトロニクス分野などで協力関係を構築していくことを盛り込む予定であり、副首相とは今後の連携策についても意見交換をしたいと考えています。また、まだ正式決定していませんが、ソムキット副首相には伊勢神宮への訪問についても、こちらからはお願いをしております。タイは県内企業も含めて日系企業が多数進出するなど、産業面で重要なパートナーです。また、観光面では、タイから三重県への宿泊者数が急増しており、今年は4月時点で既に昨年1年間の実績を上回る1万3千人を超えている状況です。さらに、本県は日本からタイへみかんを輸出する最大の産地であり、三重県産みかんはタイでは高級フルーツとして受け入れられるなど、貿易の面でも大きなつながりのある国です。このように、本県にとってタイは、ASEAN諸国の中においても極めて重要な国の一つであることから、私は、平成24年度以降4度にわたりタイを訪問し、政府機関とも交流・連携を深めてまいりました。今回の来県は、昨年11月のタイミッションにおいて、私がソムキット副首相と面会した際、三重県とタイの関係強化及び三重県への訪問を呼びかけたことがきっかけとなり実現したもので、本県にとってもタイとの連携を一層深めていくまたとない機会と捉えています。ソムキット副首相をはじめタイ政府の皆さんには、今回の訪問を通じて、三重県の魅力を充分堪能していただくとともに、県内企業との交流を深めていただき、産業連携の促進や様々な交流を展開していただきたいと思います。県としましては、三重県ならではの心のこもった最高のおもてなしを行い、今後の三重県とタイとのビジネス関係を深化させるとともに、貿易をはじめとする経済交流や観光交流の拡大へとつなげたいと思います。
 
 
発表項目等に関する質疑
○東京大学と三重県との連携・協力の実施及び東京大学「地域未来社会連携研究機構」の三重県内におけるサテライト拠点の設置(発表)
(質)きっかけですけど、総長と知事が会われたうえでそこでの話がきっかけだという説明があったんですけど、知事が東大出身ということもやっぱり関係しているんですか。
(答)僕が出身というよりは、1月にこういう「地域未来社会連携研究機構」が4月にできあがって、地方でのサテライト拠点を探しているという情報を職員が入手してきたんで、それやったらぜひいこうということで、うちが、職員も含めて良い材料をもって説明をしたので、高い評価を得たということなんで、東京大学卒業知事は結構いるんで、僕が卒業生というよりは、いち早く動いたことや、あるいは我々がプレゼンテーションした内容が、東京大学がやってみたいことと合致したということなど、さっきもちょっと言いましたけど、北部はコンビナートとかをどう再生していくか、ものづくりの最先端はある中で、どういうふうに地域の未来を作っていくか、一方で、南部は一次産業や観光が中心の中で、どういうふうな未来を築いていくかとかですね、あるいは地震、津波に対しても懸念が大きい、そういうところをどう克服していくか、そういうことで、いろんな研究フィールドとしてのやりがいがあるというか、そういうことだったんだと思います。
 
(質)そうすると、どちらかというと誘致したというような。
(答)まあ、誘致、どうだろうな。働きかけた?誘致したでも間違いはないと思います。
 
(質)具体的な設置の地域、場所についてはまだ決まっていない?
(答)はい。今いくつか、行政の場所や民間の場所やいろんな所を提示しているので、40人くらいが「地域未来社会連携研究機構」の分野横断で担当の研究員になるみたいなんですけど、何人くらい配置するとか、どういう分野の人がってことも含めて、これから検討されると思いますので、今、うちからはいくつか案を提示して、むこうに選んでもらっている段階です。
 
(質)場所については、いつ頃に決まるというのはどれくらいになる予定なんですか。
(答)この協定締結と記念講演会で総長に来ていただく秋までにはもちろん決めたいと思いますし、なるべく早く活動をしてもらって方がいいと思うので、秋頃、協定締結を本格化するところまでには、決めたいと思いますね。
 
(質)内容としては、東京大学の研究者の方が研究される、もしくは学生の授業とかで活用するのか、どんなふうな使い方が中心となるのでしょうか。
(答)授業で活用される可能性もあると思いますけれども、基本的には東京大学の工学系研究科とか、農学生命科学研究科とか、先端科学技術研究センターとか、そういうところの10個の部局の40人が研究員として「地域未来社会連携研究機構」に配属され、うちの分野を見て、研究員の人たちがうちに配属、サテライトで活動するんで、そういういう人たちが自分のもっている授業とかで生徒も呼んでやるかってなったら、そういうのもあり得ると思いますし、基本は研究員の人たちが、うちの県内の高等教育機関、例えば三重大とかと連携して、地域の課題解決のために研究をしたり人材育成をしたりしてくれるというのが基本スタイルです。さっき言いましたように、その人がうちの学生も使うか、うちのゼミの子らも使うかみたいな、そういうふうになったら学生も来るでしょうし、まあそんなスタイルですね。
 
(質)既に具体的にスタートする予定が決まっているプロジェクトもあるのでしょうか。
(答)これからですけども、例えば、AIを使って生産性をどうあげるかみたいなこととか、技術開発で例えば一次産業の担い手不足をどう解消するかとか、そういうようなことはひとつ視野に入っています。もともと総長ともいろいろ議論した時に、データサイエンスとかビッグデータとか、そういうのに非常に総長とかも関心があるので、そういうのでAI使ったりしてみて、どういうふうに中小企業やサービス企業の生産性が向上するかとか、一次産業の担い手不足の解消につながるかとか、あとは最近、東京大学が真珠にも力を入れているので、真珠振興に向けた真珠の生産性とか品質の向上みたいなのも取り組みたいなというような話も無くはないですね。
 
(質)大学がこうやって協定を結ぶというのは初めてということですけど、県内に拠点を持つアウェイのメリットとか期待感を、知事はどう感じていますか。
(答)1つは東京大学という日本の中でも最先端の研究機構の1つの人材が三重県の地域課題のために新たな知恵を提供してくれるということ。その研究員の人脈などを活用して、全国的ないろんな人材による三重県の地域課題の解決につながる。それから、先ほどもちょっと説明でも言いましたけど、県内の高等教育機関とも連携してもらうので、県内高等教育機関の質的向上とか魅力向上、そういうことにもつながればというふうに思っています。
 
(質)先生方が、県内のフィールドに入っていくにあたって、多分、橋渡しとか、そういうところでは県が力になるということも多分あると思いますけど、そのあたりはどのようにお考えでしょうか。
(答)まさに今、貴方が言ったように、拠点の設置についても今、うちが提案している行政の場所や民間の場所やいろいろありますけど、民間の場所での橋渡しもさせてもらっていますし、さっきの例えば、技術開発で一次産業の担い手不足解消とか、真珠のこととかもそうですけど、実際にフィールドに入っていくときに、いきなり東京大学でございますと言われても、誰ですかとなると思うんで、そこのまさに橋渡しみたいなところは、どういう人とどういうふうに研究していったらいいかという橋渡しは東京大学からもまさに期待されているところですので、どういう場所でどういう人たちと、どういう素材でっていうところの、選定や橋渡しというのは県も大きく関与していくことだと思います。
 
(質)東大でやってらっしゃる研究者の方は既にご自身のフィールドを持っていらっしゃると思うんですけど、そういう中で三重を新たなフィールドに、多分1回フィールドにすると、研究者の方なんでかなり長いスパンで入られてということになると思うんですけども、若い方に新たにフィールドを持っていただくというイメージが強いのか、それとも実績のある先生にもう1つフィールドを加えていただくというイメージなのか、そういうところは。
(答)それはどうですかね、両方あると思いますけどね。例えば、この「地域未来社会連携研究機構」の機構長は、総合文化研究科の松原宏教授なんですけど、松原さんて、うちの「みえ産業振興戦略」アドバイザリーボードに入ってもらっているんですが、松原さんとか、企業立地とかコンビナートとかの専門家で、うちの四日市のコンビナートも研究してますけど、鹿島とか市原とかのコンビナートも研究してるので、新たに拠点にする人もいれば、既存のものとの比較をしながらやる人もいると思うので、その両方ですけどもそういう意味では、なるべく若い研究者の人が入って長くフィールドにしてもらうような、そういう繋がりができればね、それはより良いことだと思いますね。実際、東京大学の関係では、ICPの関係の喜連川先生という先生が、名張市と地域包括ケアシステムでいろんな連携とかもしてるんで、結構、喜連川さん長く入ってもらっている。僕も喜連川さんよく知っていますけども、そういうふうにフィールドとして長く入ってもらったらそこのレベル全体が上がるんで、そういうのは非常にいいと思いますよね。
 
(質)県内高等教育機関というのはどういうのを想定しているんですか。
(答)三重大学とか高専とか、今うち14、高等教育機関ありますので、主には大学、高専になってこようかと思いますけど、まあ研究フィールドによって変わってくると思いますけどね。まあ、三重大学とか高専とかいうイメージですね。
 
(質)三重大学は既に、県内の地域課題の研究的なことをやっていたりしないんですか。
(答)もちろんやっていると思いますよ。研究テーマは、三重大学が既に手をつけているものをブラッシュアップするために東大の人と組んでやるというケースもあるかもしれないし、東大と三重大の人と話し合って、全然違うものにいくかもしれないし、そこは今後の、どういう先生が配置されて、テーマをどうするかということにもよってくると思います。なので、それはもちろん論理的には両方あり得ると思いますね。
 
(質)大学誘致、松阪市、竹上市長が一生懸命やられているんですが、知事に1つだけ、候補に入っているのかどうかというとこなんですが、いかがでしょうか。
(答)設置場所ですか。それはちょっと今は言及しないでおきましょう。いろいろ検討してもらっているところですので、もし逆に入っていてですね、別のところに決まったらちょっと残念でしょうから。ちょっとどこを候補にしているかというのは東大との関係もあるんで、ちょっと今は控えたいと思います。
 
(質)複数というのは何カ所くらいですか。
(答)箇所数もちょっと控えたいと思います。片手以内だと思います。
 
○タイ王国ソムキット副首相の来県(発表)
(質)副首相の来県は初めてですかね。
(答)副首相は、ソムキットさんは初めてです。いつやったかな、中部地方整備局の関係で来てもらって、桑名に来てもらったことがあって、長良川の河口堰か何か見ていただいた時に蛤を食べたときも僕、一緒に行きましたけど、その時はソムキットさんじゃない副首相、前政権の時の副首相さんです。ソムキットさんがいらっしゃるのは初めてです。
 
(質)御浜町のみかんの件なんですけど、以前検査項目を軽くできないかということで訪問されてましたが、あちらの方の要望というのは、今どういう状況なんでしょうか。
(答)政府において、農林水産省や、あるいは輸出促進を担当する総理補佐官などにおいて、タイ政府と協議を続けていってもらっているというふうに聞いてます。進捗状況もそれぞれ大体お聞きしておりますけども、1つは、日タイ合同検査のところについては、かなり突っ込んだやり取りがされてるというふうに聞いてます。まだちょっと、どういうふうな方向でというのは、たぶん対外的に申し上げれないと思いますけども、突っ込んだ議論がなされていると聞いています。それから、いくつかやっぱりデータが必要なところがあるので、こういうふうにしたら例えばみかんバエが発生しませんね、とかいうデータを提供しなければいけない部分がいくつかあるので、それを今年度、一部について農水省の独立行政法人の農研機構というところと、三重県が連携してデータ収集をやるというようなこととかも進捗している状況で、状況進展に向けて、交渉とデータ収集、まあエビデンスですね、エビデンスの収集を現在やっているというところで、順調に進んでいるのではないかと思います。
 
(質)今回のこの会談の際にも、その話はされるんですか。
(答)もちろんですね。これでもかっていうくらい、食べ物にもみかん出てくると思いますけど。これでもかっていうぐらい、そんなに量はたくさん出ませんが、みかんも出しますし、私の会談においても話題として提起をする予定ではあります。
 
(質)投資委員会と三重県との連携に関する覚書の改定署名式とありますけど、何か具体的に今回、合意できるようなことがあるんでしょうか。
(答)BOIと協定締結して、今年でちょうど5年目の節目になりますので、前回タイに行った時に、5年前の時は、中小企業のビジネスマッチングをやりましょうというのが基本的な協定の合意の内容だったんですけども、ビジネスマッチングをこれまでいろいろ何回かやってきて、今回は、タイが自分たちの産業政策で、10個の重点産業みたいなのを最近決めたので、その10個の産業を中心にやっていこうみたいなこと、今まで産業分野って明白にされてなかったんですけども、産業分野を明確にするということが入り込むというのが1点と、もう1つは、食品加工とエレクトロニクスについて、より、ビジネスマッチングだけじゃなくて、いろんな共同研究的なこととかをやっていこうということが盛り込まれたということで、これまでもいろいろやってきましたけども、より重点化を図って、成果をより出していこうと、そんな方向のMOUになるんじゃないかと思ってます。前回の11月に行った時もそうなんですけど、MOUにそんな表現されないかもしれませんけども、ソムキット副首相は、タイに単純に日本から企業が来ればいいとか三重県から企業が来ればいいというだけよりは、タイの中小企業の育成ということに非常に関心を持たれているので、それが今の食品加工とかエレクトロニクスとかにも繋がってくると思いますけど、そういう、1つまた違うステージに上がっていくというようなことだと思いますね。
 
(質)そういう育っている県内企業にタイに来てほしいし、三重県としても県内企業にそういうところで仕事してほしいということで。
(答)そうですね。タイの企業と一緒に研究開発とかしたりしてもらうといいと思いますね。
 
(質)この訪問というのは、全体としてはどういう日程、三重県だけに来られるんですか。
(答)愛知県に終わってから行きます。正確に言うと、東京で政府関係者と話をして、その後うちに来てもらって、うちで歓迎夕食会をやって、僕と会談して、MOUやって、企業との個別面談とか、あとワーキングランチみたいなのをちょっとやってもらう予定をしています。その後愛知県に行かれて、愛知県では名古屋の企業を集めてセミナーもやる予定ですね。まあそんな感じです。あと、今回MOUの改定はBOIだけですけど、工業省ともMOU結んでますので、工業省とBOIと両方とMOUを結んでいるのは三重県だけですので、そういうので工業大臣も来ていただいて、そんな意見交換をする予定ですね。
 
(質)今回の訪問なんですが、東京に来るのに合わせて三重県が依頼して、どういういきさつで決まったんでしょうか。
(答)もともとソムキット副首相が来日される際には、三重県に来てほしいということをずっと申し上げていまして、冒頭にもちょっと言いましたように、経済政策を統括する副首相なんですね。副首相って確か5人か6人いて、軍の関係の副首相が結構多い中で、過去に財務大臣とか経済系の役所を経験してきた人というのはソムキットさんくらいなので、非常に経済政策でキーマンなんですね。例えば、先月かその前か、TPP11にタイも入りませんかみたいな話を、茂木大臣が行った時に会ったのソムキットさんなんですけど、そういう経済政策のキーマンなんで、ソムキットさんにぜひ来てほしいと言っていて、「じゃあちょうど東京に行く予定があるんで、行きますわ。」といういきさつですね。
 
(質)中小企業の育成とか、タイの企業との研究開発というのは、いわゆる東部経済回廊進出みたいなことを、副首相側が呼びかけるということなんですか。
(答)あり得ると思います。詳しいですね。あ、そうか、貴方行ったもんな。まさに今、タイの経済政策の一丁目一番地の1つが東部経済回廊、EECですので、そこには食品加工とかも集積させたりしたいと、ソムキットさんとかタイ側は思っているので、実際に三重県側が進出するかどうかは企業の判断ですけども、個別面談とかではそういう話が出る可能性はあると思います。今まさに貴方が言ったとおり、そこが彼らの一丁目一番地になっていますんで。
 
(質)EECに三重県内から進出している県内企業の数とか、進出の動向みたいなのの情報収集・把握は県はされてますか。
(答)あれはヤマモリだけなんか。ヤマモリは、あれEECにはまるんか。今のところは入ってない?タマサート大学の裏のところというか、あっちの方。
(答:雇用経済部)あそこも一応EEC。
(答)だから、ヤマモリは入ってるんですね。
(質)1社だけ。今のところ。
(答)今1社かな。
(答:雇用経済部)1社、把握しているのは。
 
その他の項目に関する質疑
○2018FIFAワールドカップ ロシア大会
(質)サッカーについてなんですけど、ワールドカップ開催期間中で、三重県出身の山口選手も出られて活躍されてましたけど、そういった中で県内にはJリーグが無いということで、これまでJリーグ誕生に向けて知事もいろいろお話されていたと思いますけど、あらためてこのワールドカップを見て、県内にJリーグを誕生したいという思いがあるとか、そのあたりをちょっとお願いします。
(答)まずは今回、非常に急きょ編成されたチームであるにもかかわらず、ものすごいみんなが感動する善戦をしてくれた日本代表チームの皆さんに感謝申し上げたいと思いますし、その中で、フル出場ではなかったですけども、山口蛍選手が出場し貢献されたということはたいへんうれしく思います。きっと、日本の中での、今回ベスト8という新たな景色を見ることはできなかったので、今後サッカーについて日本国内で機運が減退するとかということは、たぶん無いと考えるとするならば、やっぱりサッカーを目指す子どもたちが増えたり、あるいは一定程度いるという中にあって、その子どもたちの未来を、自分の住み慣れた地域でレベルアップしていきたいというような思いを持っている子どもたちに応えていくための環境づくりというのは、しっかりやっていかないといけないなあという思いはしました。一方で、もちろんこれまでも申し上げているとおり、官民共同であっても、行政が関わっていく中にあっては、県民の皆さんの理解を得ながら進めていかないといけませんので、今回のワールドカップを見ての、気持ち的にはそうですけども、実際に進めるときには丁寧に、皆さんのいろんなご理解を得ながら進めていくことが大事だと思っております。
 
(質)どんな理解が一番?
(答)人的あるいは財政的な支援を投入していくことになるわけですね。そういうことに対するご理解ですね。「なぜサッカーだけなのか。」「なぜこういうタイミングでなのか。」そういうことだと思いますけどね。
 
(質)最終的な支援というのはスタジアムですか。
(答)やるとすれば、ですよ。いろんな方法があるとは思いますけれども、協会とかももしかしたらあるかもしれないし、そういうことをやるとするならば、ですね。
 
○芳野議員の次期参院選への立候補表明
(質)昨日、芳野県議が参議院議員に出馬をされるということを表明されました。知事とほぼ同世代で、県議会でもやってこられたと思いますけど、どのような方か、ご所感がおありでしたら。
(答)個別にというか、参議院選挙自体についてどうというのは私からはコメントを控えたいと思いますが、全く同い年なので、そして僕が衆議院選挙にチャレンジする時や落選中、あるいは知事選にチャレンジする時、そして芳野さんは、それぞれ中川代議士の秘書をやったり、国会の方で秘書やったりという、そういうのでときどき顔を合わせたり地域で顔を合わせたりしていたのと、大学時代の共通の友人もいますので、どういう結果というか、どういうふうにするのかちょっと僕分からないですけれども、政治家として志、思いを実現していくためにチャレンジをしていくということについては、エールを送りたいと思いますけれども、選挙自体については私がコメントすることは控えたいと思います。同じ、同い年の、これまで親交のあった人間としてのコメントということです。
 
(質)そうすると、聞いても野暮でしょうけど、3年前は山本佐知子さんの応援されましたけども、そもそも今度の選挙の時に知事がどういうお立場かもまだ分からないので、しょうがない話かもしれませんが、一応、吉川有美さんと芳野さんが出られるということなんですけども、そこについて何かされるということは現状では無いですか。
(答)まさに、先取りしていただきましたけども、そのときに私がどういう立場かも分かりませんので、そういうことです。
 
○平成30年7月豪雨(冒頭発言)
(質)全国知事会の関係で、国に対してはどういったことを求めたいとか、各自治体どのように連携を取られるですとか、伺えますでしょうか。
(答)今、会長、それから治水などの関係を所管している国土交通委員会の委員長が大分県ですので、そのあたりと連携を取りながら国に対してどう働きかけをしていくか、全国知事会全体としては、被害情報の収集のための情報連絡本部というのを立ち上げてますので、あと、今回の職員派遣なんかもいろいろ調整なんかをしているところですけれども、そういうのの状況を、私がそれぞれ確認しながら進めていますが、国との関係において、今申し上げたような意見交換というか、情報収集や、その調整をしています。基本的には、もうほぼ決まりだと思いますが、激甚に指定をされ、財源の心配無く復旧に当たるということや、それから、もう72時間というところになってきているのですけども、まだ安否不明の方々がいらっしゃいますので、ギリギリまで、最後の最後までというか、徹底して人命救助をやってほしいと。やっぱり、自分の家族や大切な人の姿が見当たらないということについて、それほどの悲しいことはないので、とにかく徹底した人命救助に向けて、諦めずしっかりやってほしいということが2点目であります。それから、復旧復興に向けての様々な、激甚以外も含めた財政措置をしっかり検討してほしいというようなことだと思います。あとは、僕ら的には、全国知事会でも議論することになると思いますけども、今回の被災状況を踏まえて、それを今後の防災体制に生かしていくための財政措置とか、そういうことも議論しなければならないとは思います。
 
○松浦武四郎にかかるPR
(質)北海道の全国知事会なんですが、北海道といいますと武四郎さん、松浦武四郎なんですが、知事が以前PRというか、お話したいなあということをおっしゃってたもんですから。そのあたり、何かございましたらお願いします。
(答)また詳細は発表することになると思いますけども、高橋知事と何らか、観光や情報発信に関するPRを一緒にさせていただこうというふうに思っていますのと、あとは観光事業者とか、北海道現地メディアの皆さんとかに、三重県について働きかけると。情報発信するというようなことも検討していますし、あとは、今北海道の博物館で、武四郎さんのやつをやられているか、やられると思いますので、その状況なんかもお伺いしたいと思いますけども、せっかくのタイミングですので、北海道と連携をして情報発信をしたいと思います。あと、ドラマも決定しましたので、そういう関係のご挨拶とかもあるかもしれませんし。
 
(質)第二さんよろしくお願いします。
 
○東京大学と三重県との連携・協力の実施及び東京大学「地域未来社会連携研究機構」の三重県内におけるサテライト拠点の設置(発表)
(質)東大の研究機関の誘致ですけど、県内の中に三重大とか鈴鹿医療科学大とか鈴鹿高専とか、既に県内高等教育機関の連携協定をやられているわけですけれども、東大がサテライト作られるっていうことは、県内の高等教育機関の中に東大も入れるんですか。
(答)県内高等教育機関の中に東大が入る?
 
(質)連携協定してる中に、東大がサテライト県内に作るわけだから、一応東大もその資格を得て、県内高等教育機関の中に入ることはできるんですか。
(答)協定みたいなところは別ですけどね。三重県内の高等教育機関は例えば高等教育コンソーシアムで単位互換の検討とかですね、そういうのやってもらってますので、それとは別でテーマごとに東大と三重大学とか、東大と何とか高専とかが一緒にやる形になるというので、協定の中に東大が入るという形ではないですね。
 
(質)学閥の壁がたぶん一番問題になると思うんで、その辺は既存の県内機関がむくれるかむくれないか知らないけど、そういうそれぞれだって大学の交付金を取り合ってるわけですから、そういう意味からいっても、そこのところの調整役は何かそういう課題みたいなものは感じておられるんですか。
(答)既に、今日の発表の前にあたって、県内高等教育機関の方々には、こういう動きがあるということをご説明させていただいくなかで、むしろ、どうでしょうか、僕とか県庁の職員に対してなので、ネガティブなことを言わないのかもしれませんけども、むしろ好意的にそういう来られるんだったら、自分もそういう一緒に研究とかしたいなあとおっしゃっていただく学長さんとかもいらっしゃいましたけどね。いずれにせよ、何か変な軋轢を生んでも意味が無いとは思いますけど、一方でやっぱり切磋琢磨してもらって、それぞれに質を高めてもらうというのは大事なことだと思いますから、そういう点は両方とも期待したいです。
 
(質)例えば岐阜県だと大垣にソフトピアジャパンっていうの作ってて、西濃運輸さん中心で、東大とか京大とか慶応とかいろんな大学が入ってきてるじゃないですか。県内の高等教育機関の組織は別にして、東大さんが入られて、あと、早稲田が熊野古道学やってますよね、ずっと。そういうのからいくと、県外のとこの大学が連携して、そこに県が肝いりして、ソフトピアジャパンみたいな感じのやつを作るつもりはあるんですか。
(答)僕もソフトピアジャパン、昔行ったことあるんですけどね、ああいう1カ所に集結させて連携するみたいな感じのことは考えてないです。でも一方で、今まさに貴方がおっしゃってもらったように、例えば立命館大学が食のことで志摩に入ってもらったりとか、熊野学は明治大学もやってもらったりしてますので、そういうこういろんな県外の大学とかが三重県をフィールドとしてもらうような連携とかは進めていきたいと思います。1カ所にっていうのはちょっと今は考えてないですね。
 
(質)まあもともと東大の分校を作ったらって私は言っていたんですけど。
 
 
○タイ王国ソムキット副首相の来県(発表)
(質)タイの関係なんですけど、この取材申込で見ると、ソムキット首相っていう表記があるけど、副首相でいいんですよね。
(答)それは、首相ありました?
 
(質)1番下にソムキット首相の記者会見ってあります。
(答)ほんまや。囲み取材。これは誤字です。失礼しました。ソムキット副首相です。
 
(質)ここにある項目は全部取材OKということですか。
(答)ですか。ですね。ええんやな。
(答:雇用経済部)はい。
 
(質)時間の制限は無い?冒頭だけとか。
(答:雇用経済部)冒頭だけの取材のところもございます。
(答)企業との個別面談は一部のみ。
 
(質)あとは全部フルってことですか。
(答:雇用経済部)囲み取材のところは時間は10分程度ですね。
(答)フルかフルじゃないかを聞いてるんだけど。10分であってもフルなんでしょ、囲み取材は。一部だけ制限されるのは企業との個別面談だけで、あとはずっと取材していただいても結構ですね、はい。あとまあ、分かりませんけど、今申し上げた伊勢神宮とかを訪問していただければなあと言っていて、それが実ったらそこの一部か分かりませんけども、公開してもらえたら僕らありがたいですけどね。おそらくソムキットさんには、タイのメディアがめちゃめちゃ付いてくると思いますので、それがいろんなとこで取材しまくると思いますから、そことの並びもあると思いますので。
 
(質)神宮訪問もあり得る?
(答)あり得ると。今僕ら打診してます。まだ政府内で調整中ですね。
 
○紀伊半島知事会議
(質)先週の紀伊半島三県知事会議ですけど、迂闊にも吉野・熊野・高野の国っていうのを平成22年に作ってたっていうのを知らなかったんですけど、それについて奈良の荒井知事が若干こういう形で観光交流だけど、1つの国になれたら嬉しいっていうのをおっしゃってたじゃないですか。それからいくと22年に作ったってことは、要は前野呂知事の時であって、23年に鈴木県政になって、そこから岐阜、滋賀、三重の日本まんなか共和国は一応トップ会談やめたという。で、紀伊半島三県知事会議は残しているわけじゃないですか。ていうかむしろアクセル踏み込んでる。この違いっていうのは何ですか。
(答)大きく2つあると思っていて、紀伊半島知事会議の方が具体的な連携、例えば道路もそうですし、リニアとかもそうですし、熊野川もそうですし、林業はまんなか共和国でもやり得るかもしれないですけど、具体的な連携がやり得る枠組みだっていうことが1つと、もう1つは、まんなか共和国もそうしたらいいじゃないかってあるかもしれませんけども、紀伊半島知事会議は今回の会議を見ていただいても分かりますけど、何か別に決まったことだけしゃんしゃんと言うというよりは、実際議論する会議だと僕は思ってて、それは非常に有意義だなあと思っているので、そういう議論ができる知事会議であるということもあって、紀伊半島知事会議、今の2点で残しているというというか、むしろ重要視しているというのはあります。まんなか共和国でもそうすればええやんって言われたらそうなんですけど。 
 
(質)まあ首長の違いじゃないですか。まんなか共和国の時に、岐阜の梶原さんと滋賀の國松さんと北川さんと受け継いだ野呂さんと、この3人は比較的議論が活発だったと。知事が代わられて、嘉田さんとか、そこからこう議論が割と活発でなくなって、今その3県がたまたまこの御三方の知事で紀伊半島でやられてるので、その分は活発かもしれないけど、首長代わればスタイルが変わるっていうのはあるじゃないですか。
(答)まあそうでしょうね。あとはまあ、やっぱり僕が紀伊半島知事会議を重視することの1つは、やっぱり平成23年、知事になった時に、紀伊半島大水害があって、それで3県で連携して国との会議を作ったり、やってきたっていうのも、それもありますよね。実際に動いたっていうか、そういう経験も大きいですね。
 
(質)もともと日本まんなか共和国は道州制が議論、俎上(そじょう)に上ろうっていう時に、1つこういう枠組みもあるんじゃないかっていう形で当時の知事たちが作られたと。
(答)そうですね。
 
(質)それからいくと、22年にこの紀伊半島ができてるっていうやつは、別に道州制を意識してっていうことではないですか。
(答)ないと思います。単純に、単純にっていうか、この前も経緯を説明しましたけど、平成21年に熊野古道世界遺産登録5周年で、その時の紀伊半島知事会議で一緒に何かPRをしていこうというのを合意したので、そのスタートが、合意した具体的事業のスタートが22年だったという。何か道州制睨んでとかそういうのは無いと思います。観光の、熊野古道を踏まえたPRということですね。まさに、当時、まんなか共和国の頃は国の機関の移転とかあって、畿央地域とかそういうのはまさに議論が活発だった頃ですよね。私も当時霞が関にいましたけども。
 
(質)今回、紀伊半島三県知事会議で伊勢を加えて、4大聖地巡礼でしたっけ。
(答)和歌山県の提案。
 
(質)要は伊勢が入ったじゃないですか。これは、三重県からの強い要請だったんですか。
(答)いえいえ、あれは和歌山県提案ですので。より、うち的には熊野古道伊勢路なんで、伊勢から、伊勢と熊野を繋ぐっていうのは、基本的に重要なコンセプトだと思ってますから、ああいうのむしろ僕たちというより和歌山県から提示されたっていうのは大きいですけどね。あれあの、仁坂案。
 
(質)じゃあ世界遺産に仮に、神宮もいろいろとある程度お考えが違うみたいなんで、そこに追加で、例えば伊勢神宮が入るとかそういう動きはされないんですか。
(答)どうですかね。僕は全くそういうの想定してないですけどね。
 
(質)それは難しいとお考えですか。
(答)紀伊山地と霊場の、その熊野古道のコンセプト、熊野信仰やその自然との関係と伊勢神宮が歴史において果たしてきた役割はたぶん一緒じゃないと思うんで、同一に語りにくいと思いますから、それに追加をするということは無いと思いますね。別途あるかどうかは別として。紀伊山地の霊場の世界遺産として認められた意義、意味とはちょっと違うんじゃないかと思いますけどね。
 
(質)もともと平安時代から江戸時代にかけては、要は伊勢に参るのと熊野に参るのとセットじゃないですか。
(答)そうですね。当時の人たちの行為としての共通項はあるにしても、コンセプトが文化的意味として一緒かどうかというのは、一様には語れないんじゃないかと僕は思いますけどね。
 
(質)それは申請する時の要はコンセプトの作り方ってことですか。
(答)うん、そう。伊勢神宮がそもそもそうするかどうかっていうのはあるにしてもですね。仮に、仮にの、だいぶ仮の話ですけど。
 
 
                                           了

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