知事定例会見録
令和元年6月25日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目等
・三重とこわか国体・三重とこわか大会の「炬火トーチ」デザインの募集(発表)
・「新モビリティサービス推進事業」の先行モデル事業選定(発表)
・被災者生活再建支援制度のあり方に関する実務者会議の開催(発表)
質疑項目
・発表項目等に関する質疑
・豚コレラへの対応状況
・松阪クラスターにおける小型ジェット機の部品生産
・グレーチングの盗難被害
・松阪市でのペットボトルロケット大会の開催
・10月の軽減税率に向けた準備状況
・リニア中央新幹線2027年開業遅れ問題
・職員の不適切事務
・県有施設設置の自動販売機による商品の販売価格
発表項目
(知事)今日は3つありますので、発表します。
1つ目です。三重とこわか国体・三重とこわか大会の炬火(きょか)トーチのデザインの募集についてです。2021年、令和3年に、三重とこわか国体・三重とこわか大会が開催されます。両大会の開会式、閉会式等で使用する炬火トーチのデザインを、6月26日から募集しますので、その概要について発表します。炬火とは、オリンピックの聖火にあたるもので、両大会の期間中、選手を見守るシンボルとなるものです。開催年である令和3年の4月から8月頃にかけて、開催機運を高めるため、県内全市町において、県民の皆様ご自身の手によって、炬火のもととなる火を起こす炬火イベントを実施し、29市町の火を三重県の火として一つに集め、三重とこわか国体の開会式で炬火台に点火します。三重とこわか国体の閉会式で、炬火を三重とこわか大会へ引き継ぎ、大会の閉会式で納火します。この度、県民の皆さんや、三重県にゆかりのある皆さんからデザインを募集する炬火トーチは、両大会の開会式や閉会式、市町の炬火イベントで使用させていただきます。最優秀賞1作品は、炬火トーチに採用させていただくとともに、賞金30万円をお贈りし、副賞として、開会式で炬火ランナーの1人として参加いただきたいと考えています。また、次点の優秀賞2作品には、賞金5万円、さらに、とこまる賞として30作品について、賞金3千円をお贈りします。デザイナーの方やデザインを学ぶ学生の方はもとより、とこまる賞も30作品と多く用意しましたので、これから夏休みに入る子ども達にも、どんどん応募していただきたいと考えています。応募いただいたデザインは、国体・大会実行委員会の式典専門委員会で選定のうえ、今年度末に公表する予定です。なお、両大会のメイン会場となる三重交通グループスポーツの杜伊勢で炬火をともす炬火台、市町の炬火イベントで用いる炬火受皿については、前回、昭和50年に開催された三重国体のデザイン、伊勢神宮の社殿の屋根をモチーフとしたもの、を用いる予定で、古きものに新しい火を注ぐ、とこわかの精神を表していきたいと思います。炬火トーチのデザインの募集や、市町における炬火イベントの開催を通じて、より多くの方に三重とこわか国体・三重とこわか大会に関わっていただき、県民の皆様の思いの詰まった、印象に残るすばらしい炬火を演出し、両大会を盛り上げていただきたいと思います。炬火トーチ、これです。これはちなみに今回の茨城国体や茨城大会で使用される、これですね炬火トーチ、こんな感じのイメージです。
それから2つ目です。国土交通省の新モビリティサービス推進事業の先行モデル事業についてです。菰野町及び志摩市において、国土交通省の新モビリティサービス推進事業の先行モデル事業に選定されました。国土交通省の新モビリティサービス推進事業は、MaaS(マース)など新たなモビリティサービスの推進を支援するもので、全国の51事業者から応募があり、そのうち本県の2件を含む19事業者が先行モデルとして採択されました。採択にあたっては、菰野での事業については、ロープウェイ等各種交通モードを包括的に組み込もうとしている点、志摩市についてはマリンタクシー等の新しい輸送サービスが組み込まれている点が評価されたものと聞いています。本県も当事業の実施にあたり、協議会の構成員として取り組んでいきますので、あわせてご報告いたします。菰野町においては、地方郊外・過疎地型MaaSとして選定されました。内容としては、町民の生活利便性や来訪者の移動利便性の向上を目的に、MaaSシステムの構築及び実証と、AI予約・配車システムによるオンデマンド乗合交通実証運行が行われます。MaaSシステムの構築及び実証では、町内を運行する公共交通機関について、出発地から目的地までの交通手段が検索できるシステムが構築される予定です。オンデマンド乗合交通については、検索システムと連動する予約システムにより、乗車予約が可能になり、また、決済については、今年度は現金での運用を想定されていますが、来年度以降はキャッシュレス決済を可能にする予定とのことです。また、検索システムと予約システムについては、日本語、英語、ポルトガル語、韓国語、中国語の5か国語による対応を予定されています。AI予約・配車システムによるオンデマンド乗合交通実証運行では、現在、町民および町への通勤、通学、観光などの来訪者を対象に、町南部エリアでは試行運行が行われていますが、これを北部・中部エリアに拡大し、町内全域を対象に実施される予定です。次に、志摩市においては、観光地型MaaSとして選定されました。内容としては、点在する観光地をつなぎ、観光客をはじめとした利用者の利便性を向上させることを目的として、観光地型MaaSの構築、新たな輸送サービスの運行に関する実証実験が行われます。新たな輸送サービスとしては、鵜方駅を拠点として、昨年天空カフェテラスもオープンした横山展望台まで運行されるオンデマンドバスや、賢島駅を拠点として、海女小屋体験施設さとうみ庵や、志摩自然学校などの観光地へのアクセスなどを目的として英虞湾で運行されるオンデマンドのマリンタクシーなどが導入され、鉄道、バス、宿泊施設の送迎など、既存の多様な交通手段に加え、それらの新たな輸送サービスを一括で検索、予約、決済ができる環境が構築される予定です。また、今回の実証実験では、交通手段だけでなく、着地型の旅行商品まで一括で手配できる取組や、観光施設への入場も含めたデジタルフリーパスの導入も行われる予定です。MaaSというテクノロジーの活用によって、観光地と交通手段が一元的につながり、三重県の観光にとっての長年の課題である二次交通確保に際しての利便性が向上し、これまで以上に三重県の観光を楽しんでいただくきっかけになることを大変期待しております。今年の5月、私から田中国土交通大臣政務官に対して、このぜひ採択をしてほしいという要望活動を行った案件でもあり、本事業が採択されたことを大変喜ばしく思います。なお、志摩市における実証実験の詳細については、本日14時半からの志摩市、近鉄の共同記者会見で発表されると聞いております。今後、本県としても協議会構成員として、着実な事業実施に向け積極的に協力してまいります。現在高齢者の安全運転のあり方とかも問われる中で、今回の知事選挙を通じても交通への不安、そういう声もたくさん聞きました。また私自身も政策集でも記載していた事業でもありますので、大変期待をしておりますし、市町や事業者の皆さんとしっかりと連携をして取り組んでいきたいというふうに思います。
3つ目です。被災者生活再建支援制度の在り方に関する実務者会議の開催についてです。 これは平成30年度に、私が全国知事会危機管理防災特別委員会の委員長としてワーキングを設け全国知事会で取りまとめました。恐らく配っていると思いますけれども、被災者生活再建支援制度の充実と安定を図るための提言、これを踏まえ全国知事会で総理や、あるいは山本防災担当大臣に要望を行ってきたもので、今回の5月の春の提言においても山本防災担当大臣にこういう検討会の設置を要望したところでありまして、それが実現し、その実務者会議が6月28日に開催されるということで、三重県は全国知事会危機管理防災特別委員会の委員長県として防災対策部長が会議の構成員として参加をいたします。全国知事会としましても、このこれまでの、近年の大規模災害の実情を踏まえ、被災者生活再建のための制度の拡充などについてこれからも要望を行い、それの実現の一歩となる、そういう協議会にしてまいりたいというふうに考えております。
発表項目等に関する質疑
○「新モビリティサービス推進事業」の先行モデル事業選定(発表)
(質)新モビリティサービスから伺いたいんですけども、これ既存の交通システムをそれぞれアプリとかでうまくつないで、必要な人が必要な時にうまく使えるようにするようなイメージですか。
(答)そうですね。第1弾はそういう感じですね。第2弾はそういう決済とかもうまくできるようにし、かつ菰野のパターンはちょっとまだどう展開するか、まだあんまり考えてませんけども、志摩市の場合は伊勢志摩地域の他の市とかにも展開できるようにしていきたいなというふうに考えています。まず第一弾はまさに貴方が言ったように、近鉄とオンデマンド乗合バスとコミュニティバスとロープウェイとタクシーと一般のバスと、路線バスというのを一気に検索したり、どう行けば効率的にできるかのと、オンデマンドの予約も一気にできるという形のやつをアプリとかで構築していくという形になります。
(質)その市の将来像というのは、例えばお年寄りの方が家から例えば県内どこでも、日本中どこでもアプリとかで行きたかったら、最も効率良く行けるようなものがすぐ見つかって動けるみたいな、将来像のために?
(答)そうですね。さらにそこで予約もできて、決済もできてっていう形になって、その例えば高齢者の方が免許を返納した後でも、自分の足を気軽にというか、安心して分かりやすく、予約とかの負担なく使用できるように、そういう利便性を高めたいという、そういう思いがあります。
○被災者生活再建支援制度のあり方に関する実務者会議の開催(発表)
(質)被災者生活再建支援法のことなんですけど、よく言われるのは半壊まで制度を拡充してほしいという話をよく聞くんですけど、これ多分都道府県がお金を出し合って、なかなか財政的にもあれなんですけども、今回そういうところまでいけそうなイメージがあるんでしょうか。
(答)全国知事会として、加えて三重県としてもですけども、ワーキングを開催、去年全国知事会で開催して、半壊までは拡大しようじゃないかと。近年の状況を見て、大規模半壊までは国のこの支給が出るけれども、半壊のところまでは、ほぼほぼ多くの都道府県で自前で県単で出していますから、そういうことも考えたり、被災者の皆さんの被害実態なども調べたところ、半壊まではやっぱり多額の復旧費などが掛かるので支援をするべきだということで、今おっしゃっていただいたように県もみんな負担しないといけないので、これ国半分、都道府県半分の制度ですから、その都道府県の皆さんにもご理解を得て、半壊まで拡大というのは要望していこうと。一部、例えば大阪府の北部地震なんかを念頭に、一部損壊まで広げるべきというようなところもありましたけれども、そこは一方で地震保険への加入というのがまだ3割にも満たないような状況の中で、やはり自助というのも併せて進めていくということも大事なので、まずは知事会としては半壊までいきたい。それを勝ち取るための実務者協議にしたいですけれども、内閣府さんもあと財務省との関係もあるので、容易ではないと思いますけど地方の声をしっかり届けたいと思います。
○「新モビリティサービス推進事業」の先行モデル事業選定(発表)
(質)MaaSのことでちょっとお聞きしたいんですけど、気が早いかもしれませんけども、全県的に広めていきたいというお考えがあるのかということと、あと三重だからこそやるメリットというものを教えてください。
(答)1つ目、志摩の観光型のやつは全県でいけるかどうか分かりませんけれども、少なくとも三重県の宿泊施設の半分がある伊勢志摩地域には、展開していきたいというふうに考えています。これは三重県ならでわという意味では、まさにG7も行われ、日本の代表するリゾート地、観光地でありますので、そういう所でこういう二次交通、しかも今回マリンタクシーみたいなんも入れてありますから、こういうのが用意できることで来訪者、インバウンドの方も含めての利便性が高まり、ストレスなく観光地を回ってもらうという形にできればというふうに思っています。菰野のやつは、こういうふうな生活者の方を中心とした交通手段の確保というのは、非常に重要ですので菰野はやや人口が多いところもありますけども、交通過疎地などにおいての展開についてはぜひこの教訓というか、学びを全県、全県というか、必要な所に展開していけるようなことを考えたいと思います。今回6月補正で上程させていただいている予算の中に、その免許返納後の交通の高齢者の足の確保みたいな形で、交通系と福祉系の人たちが相集って交通のあり方を考える、市町の皆さんと一緒に考える、そんなモデル事業を生み出していくような予算も立ち上げてありますので、そこにもこういう教訓を共有しながら交通弱者の皆さんたちが利便性高くできるようなことをやっていきたいと思いますね。さっきも少し冒頭申し上げましたけど、私が今回の知事選挙を通じて、多くの皆さんから声をいただいた中に、こういう免許返納っていうのはええけど、その後の足が確保されるのが大変なんだよねとおっしゃっていただいた県民の皆さんの気持ちも重く受け止めていますし、また今高齢者の方々の安全運転ということについて、社会的耳目を集める状況ですので、こういうのを早く全県、全県というかいろんな所に、必要な所に展開をしたりしていければなというふうに思います。
(質)新モビリティサービス推進事業で伺いたいんですけど、それぞれの実施の主体というのは、市町が基本中心になってそれに民間が入ったり、県が入ったりする協議会というものが動いて進めるという?
(答)実施主体は協議会です。協議会に市町、この事業の採択が協議体単位で、協議会とかで採択されてるんやな。なので実施主体は協議会です。そこに関係者、行政、あとは大学が入るとことかもありますし、学識経験者が入ることもありますし、あとはそれぞれの交通機関が入ってという形になりますね。特に市町はそれぞれにコミュニティバスとかを自分たちで運行していますので、そういう意味では県よりも何ていうか、自分たちのこととして取り組んでいただくことになるし、主体的に取り組んでいただくことになると思います。
○三重とこわか国体・三重とこわか大会の「炬火トーチ」デザインの募集(発表)
(質)炬火トーチのデザインのことでお伺いしたいんですが、国体の開催年に盛り上げていく炬火イベントに使うことになると思いますが、知事の国体への思いや、国体の開催なども含めてどのようなデザインが集まってきて欲しいなと思いますか。
(答)どんなデザインがというは、何か、言っちゃうとイメージを制約するかもしれないので、どんなイメージがいいというのはちょっと私からは申し上げないですけれども、たくさんの方にご応募いただきたいと思うし、応募が仮にそんなにめちゃくちゃ多くなくても、炬火イベントを29市町でやる時には一人でも多くの方に参加をしてほしいと思います。これはこれまでからも申し上げているとおり、三重とこわか国体・とこわか大会はオール三重でやりたいというふうに言っていますので、この炬火のイベントなどについてもオール三重で取り組める、そんな形にしていきたいと思っています。多くのこの炬火イベントについても市町の意向調査みたいなのをさせていただいても、大半の市町において、ぜひやりましょうというふうにおっしゃっていただいておりますので、そういう形でオール三重で取り組めれたらいいなと思います。
その他の項目に関する質疑
○豚コレラへの対応状況
(質)豚コレラが、対策がずっと続いていますけれども、菅官房長官が来られた時にも心配を共有されたというような状況だったと思うんですけど、何か進展等があれば教えていただけますでしょうか。
(答)多分近々に進展についてご報告できると思うんですけど、今日の段階ではちょっとオープンにはできませんが、今日、農水省の担当審議官が来県をして詰めを行います。早晩また皆さんにご発表できることになると思いますが、様々な課題がある中で具体的に協議は進展しているという認識です。
(質)消毒等の現状行われている命令、出されたような対策は順調に進んでいるんですか。
(答)配布するべき農場が55、これ農場は58なんですけど、県のやつとかを除いて55あるんですけども、55のうち昨日時点で49の農場に配布が完了し、残り6農場につきましては本日中に配布完了予定です。各農場での散布の状況の確認を7月12日までにうちの家畜保健衛生所の職員が行います。小規模の20施設につきましては、家畜保健衛生所職員が全ての施設に対して順次消石灰を配布して、散布方法の指導と併せて実施をしています。ですのでそういう意味では消石灰の配布については順調に進んでいますし、先ほどの野生イノシシへの経口ワクチンの散布についても農水省のほうで具体的に最終的な協議だと私たちは認識していますけど、進んでいると思います。
○松阪クラスターにおける小型ジェット機の部品生産
(質)MRJ、三菱の飛行機、名前がスペースジェットというふうに変わりました。また松阪クラスターがございますもんですから、さらにカナダのボンバルディアを三菱重工業が買収しようと、そうなりますと生産拠点がカナダに移ってしまう可能性があるということでございますので、ちょっと地元としては心配というか、期待された部分がちょっと心配のほうに変わっているというところがあるもんですから、ちょっと知事何かお考え教えていただければ。
(答)我々としては三菱さんとかにも、そういうこの影響がないようにということを申し上げていきたいと思いますし、そもそも松阪クラスターは、その機体の小物部品をあそこで製造する話なので最終組み立てがどこの地であろうが、その機体に必要な部品はあそこで作りますので、そういう意味では現時点では大きな影響があるとは考えられないですけども、注視する必要はありますが、まずはしっかりあそこの小物部品でのクラスターについて、生産をしっかり続けていくということや、今ボンバルディアあるいはボーイングあるいはスペースジェットの受注をしっかりしていただいて仕事が増えるようにしていただきたいというふうに思います。
〇グレーチングの盗難被害
(質)よろしいですか、すみません。金属製の側溝にするふた、いわゆるグレーチングなんですが、松阪地域で盗難被害が相次いでおります。私ども新聞にしましたので、今年に入ってから7件、8件ありまして、また多気町におきましては今月から4件のグレーチング被害があってということで、42、3万円の被害が出てるということです。これ県の状況分かりませんけども、県内でもいろいろな所でグレーチング被害が出てるかと思います。もし、被害とかこういうのを把握をされるとか、対策を考えていかれるとか検討とかいろいろありますが、そんなものがお考えのお気持ちがあるならばと思いまして、ちょっとお伺いします。
(答)ちょっと網羅的に把握はしていないですけども、この数年間においても、グレーチングの盗難被害っていうのは我々のところにも報告が来ています。警察、あるいは道路管理者、それぞれにおいて、盗難防止対策など取ったり、あるいは盗難されたものの捜査、取締などもやっていただいていると思いますが、そういう被害が相次いでいることで、関係の皆さんの不安になっていただいているというのは本当に残念なことでありますので、これからも盗難防止対策など、道路管理者や警察関係者などでよく連携をとって、そういう対策を進めてほしいなというふうに思いますね。
〇松阪市でのペットボトルロケット大会の開催
(質)松阪市が今度8月、子どもたちの話なんですが、ペットボトルロケット、空気を圧縮して飛ばす、この大会をみえこどもの城と一緒にするということでございます。子どもたちの科学への思いを、関心を高めようという取組で、JCさんとかと県もご協力してということなんでございます。何か県知事の期待といいますか、初めての大きな大会でございまして、県外からも枠が決まっているんですけども、小学校からの参加も受け入れるよっていう話が進んでおりますので、何か期待の声を一言いただければと思いまして。
(答)松阪市さんが過去いろいろありましたけれども、今、竹上市長になられて、こどもの城を積極的にご活用いただいているということは大変ありがたいことであります。こどもの城の中、本当に前太田理事長なども一生懸命やって職員のモチベーションを高めて良い取組をたくさんしてくれています。そういう形で地元の市の皆さんと連携してそういう大会が行われるということは、非常にうれしく思いますので、これからも松阪市さんと連携して、こどもの城の良い運営を行っていきたいと思います。こどもの城はそもそも県内でも随一というか、国内でも髄一のプラネタリウムがありますので、そういう子どもの科学への関心を高めてもらうという場所としては非常に良い場所であると思いますから、そういうふうな情報発信をしていただくなら大変ありがたいと思います。それからペットボトルロケットにつきましては、岐阜県の各務原の航空博物館の所でもやっていて、僕もあそこ子ども連れて行ったことがあるんですけども、非常に楽しい取組ですので、そういう形で県外からの子どもたちもそのこどもの城でペットボトルロケット楽しんで、また三重県に来たいなあと思ってくれたり、科学への関心を高めてくれたりしたらいいなと思います。
〇10月の軽減税率に向けた準備状況
(質)衆参ダブルがちょっと遠ざかったなっていう状況になった途端に、経産省が軽減税率のPRでテレビCM入れたり、うちの新聞に広告入れたりしたり、そのレジスター買い替えとか、8パーセント、10パーセント両方とも載せなきゃいけないとか盛んにやってますけど、時期的に今やってて、10月までの準備って大丈夫なのかなと単純に心配してしまうんですけど、県内のそのへんの準備状況ですとか、これから県がやらなきゃいけないようなことの有る無しも含めてなんですけども、どのようにお考えですか。
(答)今現状において軽減税率や消費税10パーセント引き上げに対しての準備がめちゃめちゃ遅れて、県内遅れてますよというような報告は今のところ受けてないですけれども、とはいえ制度的な混乱とか、混乱というか不安ですか、があるのも事実だというふうに思います。そして、例えばレジも4分の3補助出ますとか、それと他のポイントのやつと併用できるんですとかという、制度の事業者にとってのメリットみたいなのもあまり周知されてないという印象がありますので、県としましては経済団体、商工会議所や商工会の皆さん、あるいは中央会、中小企業団体中央会の皆さんとか、商店街の皆さんとかと連携をして、あと産業支援センターもそうですけれども、しっかり周知の努力をみんなでやっていきたいと思いますし、そういう不安の声などをお聞きしたら、すぐに国に伝えたり、対応取るようにしていきたいというように思います。併せて消費税の10パーセント上がったことによって、価格転嫁できず下請けの人に何かコスト面などでしわ寄せなどがいってはいけませんから、駆け込み寺を産業支援センターだったと思いますけども、設けてありますので、そういう下請けの皆さんの状況なんかも、これから実際10月施行になった時に、下請けと元受けの人たちとの価格交渉の議論なんかもあると思いますから、そういう下請けの人たちへのしわ寄せがいかないような対策も万全に取っていきたいというふうに思います。
〇三重とこわか国体・三重とこわか大会の「炬火トーチ」デザインの募集(発表)
(質)発表項目のことですけど、炬火トーチって、デザインはまあいいんだけど、県内全域何か聖火リレーみたいな感じでやるんでしたっけ。
(答)前回昭和50年の時はまさにリレーみたいな感じてしたんですけれども、今回はどうしましょうかというので、昨年度市町の皆さんに意向調査をしたところ、そういうこうリレー方式よりは、それぞれ市町でやるイベントなどで炬火イベントを重ね合わせて、そこで炬火のことを盛り上げるという方が負担も少ないし良いんじゃないかということで、炬火だけのことで人集めるよりも、いろんなことでやったほうが良いんじゃないかということで、市町の皆さんのご意向がそっちのほうが多かったものですから、リレーというよりは炬火イベントという形でやろうというふうに思っています。
(質)要するに今回の東京五輪・パラのあれみたいな感じで、県内ある程度巡るとかそういうことではないんですね。
(答)そうですね。どういうふうになるか分かりませんけども、各市町のその炬火イベントのところに、このトーチでこれ持ってきて着けたりするというような感じになるんだと思いますけどね。
(質)これ火着けの儀式とか何かそういうのは考えられてるんですか。
(答)全体のやつもやんのやろ?全体の。
(答:地域連携部)全体のやります。集火式というのがやります。
(答)だから最初にばらけるところのやつはやんのやったっけ?
(答:地域連携部)市町で火おこしをやってもらいます。
(答)市町で火おこしをして最後、最後持って来るっていう感じ?
(答:地域連携部)集めます。
(質)別に伊勢神宮起点で火起こして各イベントに配るってことじゃない?
(答)ということではないですね。
(質)アテネとは違うと。
〇「新モビリティサービス推進事業」の先行モデル事業選定(発表)
(質)あとあのこの新モビリティサービスですけど、県内で多分一番進んでたの、この系統では玉城町だったと思うんですけど、今回玉城は申請がなかったんですね。
(答)玉城は貴方おっしゃるとおりで、オンデマンドは東大と連携をして一定の成果も表れているということだと思いますので、玉城町からこの申請があったということではないと思います。
(質)この菰野と志摩は玉城ほどではなかったから、今回やって対象になったと。
(答)特に菰野は去年の10月からオンデマンド乗合バスを南部で始めたばっかりで、これを一気に広める意味でも、こういうの事業採択を受けてということもあったと思います、と聞いています。
(質)菰野の場合は県の担当は地域連携部の交通政策で、志摩の場合が雇用経済の観光局というのは、これはそれぞれの目的が観光的なやつとか地域交通のやつとかそれで区分けしているということですか。
(答)交通政策課は両方行くんやろ。
(答:地域連携部)はい。
(答)両方行きます。海外誘客課が志摩だけ行くんやんな。交通政策課は両方入ります。もちろん志摩のやつも地元の人たちとかに使ってもらいたいと思いますので、もちろん交通政策課は両方行きます。あれ県土も行くんやったっけ。県土は行かへん。今回は行かへんのやな。
(答:地域連携部)はい。
(答)あれは自動運転か。
(答:地域連携部)はい。
(質)昨日県庁でやっていた交通関係の会議はこれをやっていたんですか。
(答)交通関係の昨日何やっていたんやっけな。
(答:地域連携部)昨日は路線バスの地域間幹線バスの補助制度ですとかそういったものを検討する協議会を行っておりました。
(質)じゃあこれじゃないんだ。
(答)そうですね。
〇リニア中央新幹線2027年開業遅れ問題
(質)あとあのリニアですけど、静岡県さんがちょっと南アルプスの関係で着工できないと。それでまあ開業年が遅れると。この前、大村愛知県知事が、地方自治体とJR東海さんだけでなくて、できたら国が調整役で入るべきじゃないかということを発言されたみたいですけども、この件について今、開業が遅れるうんぬんとそういうことも含んで知事はどういう情報を持たれてて、愛知県知事の大村さんの答弁に対してじゃなくて、今回遅れるとかいうこと含めて、静岡県さんへの呼びかけ含めて何かお考えありますか。
(答)まず、開業が遅れるというようなことがあっては絶対ならないというように思っていますし、今、遅れるとは聞いていませんが、そもそもあそこの南アルプスなどに繋がる所は難工事というふうに聞いていますので、私たちはなんとしても2027年の開業遅れずにやってほしいというように思っています。そういう意味では、大村知事が静岡県知事に働きかけたり、あるいはJRと話をしたり、国と言ったりというふうに大村知事がしていただいているということは大変良いことだと思います。川勝知事におかれては、もちろん地域の皆さんの思いを守るとか、そういうことはよく理解はできますけども、この段になって、JR東海は大井川の流量回復をすると言っているんですから、今までいろんな人たちが努力をして積み上げてきたことに対し、もう少し誠実に対応してほしいと思います。期成同盟会に入られたいというお話を聞きましたけれども、期成同盟会は早期にその開通を果たすというような同盟会でありますので、真にその趣旨に賛同できないなら、その同盟会に加わっていただくということではないと思います。
(質)川勝さん、何であれ同盟会に入りたいんですか。
(答)分からないです。それはおそらく同盟会の中でこの意見を言っていきたいということなんでしょうね。先ほど申し上げたとおり、同盟会は真に早期開通、早期実現をしていこうというための会ですので、真にその趣旨に賛同できないのであれば、それは同盟会に入っていただくことはできないんじゃないかと思います。ですので、愛知県とか、岐阜県とか、関係のところとは我々情報共有していますので、何か僕たちが要望に行ったりとか、提言に行ったりとか、今のところはしませんけれども、中部圏知事会議の会長として、あるいはリニア期成同盟会の会長として愛知県知事が努力をしていただいているということは多としますし、大村知事の動きをサポートしていきたいと思います。
(質)あれ静岡県を交えて東海4県の何かなかった?
(答)ないですね。
(質)3県2市だけですか。
(答)はい。浜松だけですね。
(質)ほかの項目に移りますが、その前にこの件であれば。
(質)知事自身として何かアクションを起こすということは考えてらっしゃらないですか。
(答)今のところは、何というか、例えばね、その開業が遅れそうとかっていう、明確な情報がもたらされたとか、あるいは国土交通省がどうしたとか、JR東海がどうしたっていう事象は今なくて、要は川勝知事がそういうふうにおっしゃっているだけですので、別に私のほうから何か要望や提言を行うということではなく、今、愛知県知事が会長としてやっていただいていることをサポートするということです。何かそういう事象の変化、あるいはそういうこの何か開業が遅れるかもという兆しが見られたらですね、それは当然にして、我々2027年の名古屋までの開通ってのは必須だと思ってますし、遅れさせてはならないと思ってますので、そういう場合にはしっかり行動していくということにはなろうと思います。
(質)危機感は持ってらっしゃるんですね。
(答)もちろんです。
〇職員の不適切事務
(質)じゃあ次に、北勢福祉事務所の件で、まあその事務ミスというかまあ職員の若干の怠慢さでああいう形になって、その後知事は、私も責任を感じているとおっしゃったんですけど、この責任を感じている責任の取り方ってのは何かお考えですか。
(答)今、幹部職員と順次1対1で面談をしていて、こういう1人で抱え込んだり、あるいは支え合いができないような状況にある組織をいかに改善をするか、再発防止策を取るという形で責任を取るということだと思いますし、あと併せて、今回事務ミスを起こした職員に対する処分、あるいはその監督者に対する処分を行うということになります。
(質)結局その、言いやすい職場作りっていうのが、こういう一連の、こういう不祥事であるとか事務ミスというのを防ぐ主力になるとお思いですか。
(答)だけではないんと思いますけどねえ。例えばですよ、今日、そういう1対1の面談などしている中でもあったんですけど、各所属長は人事ヒアリングって年間4、5回やっているんです。1対1で、その職員と。なのに、なぜそういうところを見つけることができなかったかとか、あるいは、仕組み上の班のあり方とかですね、そういうのもあると思いますから、様々な雰囲気とかコミュニケーションのあり方だけではないです。
(質)知事が導入された班長制度というのは、まあ効果を出した面もあるけど、やっぱりそこを何かもう一度考え直したりっていうこととかしますか。
(答)どうも僕はやはりフラット制っていう課長がいて、あと全員同じっていうフラット制っていうのは意思決定を迅速にするっていう意味では良かったかもしれませんけども、やはりチームで仕事をする、課においても主事の子も主幹の子も、同じ仕事してたりするわけなんですよね。そういうのは本当に良いのか、やっぱり少し経験や年齢を重ねてきたら、小さいチームのマネージメントとか、あるいは兄貴分的な形でチームで仕事をするっていう形にしたほうが僕は良いというふうに思ってますので、その班長制ってのが重要だとは思っていますけども、まだ十分に機能しているところと、そうでないところとあると思いますし、班の大きさとか、そういうことなど業務の内容によってもいろいろあると思いますので、そういう班の仕組み、あり方、マネジメントの仕組みについては、今後よく議論していくべき大きなポイントとだと思います。チームで仕事をするということに関しては。
(質)で、いずれそれは組織とか人事に反映すると。
(答)今、私がずっと面談をして順番にやって、また各課には聞いたりしますので、来年度の組織になるか、予算になるのか分かりませんけども、何らか対応を取っていくつもりです。
(質)7月人事とかにはならないですか。
(答)人事はないですね。今、順次面談をし、丁寧に、年度末にコンプライアンスの対策を進め、作り、それを各組織に浸透させるっていう作業を同時並行でやりながら、一方で本当のところどうなんだっていうのをあらためてしっかり受け止めないといけないというふうに思ってまして、今そういう作業をやらしてもらってます。
〇県有施設設置の自動販売機による商品の販売価格
(質)あとローカルすぎて恐縮ですけど、県民1階ロビーにある自販機の売っているものの値段と、栄町庁舎の自販機の値段が10円違うんですけど、それはこの距離でなぜこうなのかということと、果たしてこれで良いのかと、そのへん知事はどうお考えですか。
(答)僕もちょっと詳細分かりませんけども、設置者が仕様書に基づいて価格を決めることができるようになっているので、それぞれの自動販売機の設置者の経営判断で仕様書に基づき価格を設定していると思いますから、なぜ栄町庁舎が10円高い、その10円の根拠などについて僕がその事業者から聞き取っているということはないので、なぜ10円高いのかということは分かりませんが、それはルールに基づいたやり方なので、許容できるんじゃないかとは思います。
(質)許容できる?
(答)許容できると思います。だってルールに基づいて、それやってもらってるんです。
(質)そりゃそうだけど、そのルールは業者が押し付けたルールであって、県庁自身が、例えば同じものが、この周辺なら同じ形で県民にサービスできるというふうなルールに乗っかっているわけじゃないですよね。
(答)本庁に、本庁の県民ホールを訪れる方の数や、一方、栄町庁舎を訪れる人の数、そういうなのを勘案して価格を設定されているんだと思いますよね。
(質)管財で私もそう聞きました。だけど、それに順じない業者もいるわけで、そこの選定をどこまでやったかと聞くと、そこまではやってないという話なんですね。まあ、平行線という感じです。
(答)平行線というか、どうなんですかね、各管財部署においてそれぞれにルールを決めて発注してるわけですからね。それを10円違うのを、それぞれに知事という職の人が申し上げることですかね。
(質)県民の父として、県民へのサービスは均等であるべきじゃないですか。これ富士山の上の自販機と、県庁の自販機で値段違うってのはこれはある程度分かります。この距離で、県民が県民ロビーに行く人もいれば、あそこに情報公開センターがあるし、そこでその差があるっていうのは、果たして県民への均等なサービスを束ねる知事としていかがなものかっていうことなんですよ。
(答)自動販売機は行政サービスなんですかね。
(質)では何のために置いてあるんですか。
(答)それは、来た方がその自動販売機を活用して、それは別に自由なわけなんです、任意なわけなんですよね、買い物するっていうのは。それはそれぞれの方がご判断で、この値段だったら嫌だなとか、ここでは飲みたくないなとか、お茶をお持ちの方はお茶飲んでいただいたらいいので、それの価格が同じであることが均等な行政サービスをできていないというご指摘なんでしょうかね。まあ、そこはそういう意味では平行線なのかもしれませんけど。それはそれぞれの、あとは我々自販機設置することによる税収確保もありますが、そういうこの、何ですかね、それぞれの仕様書に基づいて経営判断で、利用者とかを考えて、いわゆる、距離は近かったとしても、いわゆる商圏みたいなことを判断して価格を設定されているんだと思いますけどね。
(質)まあ平行線ですね。
(答)平行線でしょうね。
(質)どうも。
了