知事定例会見録
令和4年8月2日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目等
・新型コロナウイルスの感染状況等について(発表)
①現在の感染状況
②お盆期間中の無料検査の実施(臨時検査拠点の設置)
③三重県新型コロナワクチン接種センターにおける武田社ワクチン(ノババックス)の接種日程の追加
質疑項目
・発表項目等に関する質疑
・最低賃金
・全国知事会議in奈良
発表項目等
(知事)おはようございます。私の方からは2点お話を申し上げたいと思います。
まずはコロナの感染状況であります。ご案内のように、県内でも感染者が連日2,500人程度で新規の感染者ですが推移をするという状況でありまして、コロナの感染は非常に拡大をしているというのが実態であります。病床使用率でありますけれども、昨日の時点では、お手元にありますように45.7パーセントいうことであります。今日は恐らく50パーセントを超える可能性があるということです。それで、今日午後から私は医療機関、四日市でありますけど、総合医療センターを見させていただきたいと思っております。病院の方々と意見交換もしてまいります。その後、夕方になりますけれども、医療関係の方、それから経済関係の方、有識者の方々と意見交換をして、三重県でどんな対策を講ずるべきかという話をしていきたいと考えているところであります。ワクチンの接種につきましても、お手元に資料がいっていると思いますけれども、県営の集団接種会場の予約状況の資料も付いとるかと思います。これ武田/モデルナのワクチンを使用しますけれども、7月の30日の四日市大学のワクチン接種でありますけども、それまでが3割程度の会場の予約状況でありましたけども、7月30日の四日市大学、それから8月6日の県の伊勢庁舎、ここは接種券がなしでも受けていただけるという形にしました。それから、恐らく感染が拡大しておるということが影響してると思いますけど、7月30日は74.1パーセントの予約状況ということで、今までの倍程度のワクチン接種をしていただいているというものです。ちなみに8月6日の県の伊勢庁舎ですが、これも今のところ78.2パーセントであります。なので、感染拡大していることもあって、ワクチン接種が進んでいるというところであります。なお、ノババックスにつきましても、ほぼ予約が埋まっているという状況でありまして、これにつきましては8月4日までというふうに当初しておりましたが、8月18日から追加の予定も6日間追加で接種をさせていただくということにしているところであります。
続きまして2点目であります。これもコロナの関係ですが、臨時検査拠点の設置などについてお話をさせていただきたいと思います。以前もお話をさせていただきましたが、お盆休みにつきまして、帰省や旅行をされる方が増加をするということで、ここにございますように8月5日から8月18日まで臨時の無料検査所を設置します。場所は2カ所、近鉄四日市、それから宇治山田があるということであります。ここで1日3,000件程度「(注:正しくは14日間で3,000件程度)」の検査を実施をするということになります。出発前などにご活用ということでお願いをしたいと思います。無症状の方でも受けられますので、使っていただければと思います。なお、ここでは定性検査を実施をするということになりますけれども、実は定性検査のキットが足りなくなってるという話があります。総数でいうと、種類を選ばなければ何とかキットは使えるという状況にはなってるんですけれども、非常に使い勝手が悪い、地域の医療機関の方とも私もお話ししてますけど、やっぱりなかなか手に入らないという話もございまして、これも皆さんお聞き及びかもしれませんけど、国の方で1,200万個を用意をするということになってまして、三重県にはそのうちの18万個が配布をされるということになっています。これは8月の5日から順次、我々配送することができますので、ほぼ同じタイミングで医療機関の方にも、若干タイムラグがあるかもしれませんけども、届くようになっていくということを想定しているところでございます。それから、臨時検査拠点に加えまして先ほど申し上げましたが、ワクチンの接種センターの追加日程であります。8月18日、これノババックスでありますが、1・2回目接種済みの18歳の方、それから1・2回目接種ここを引き下げております、12歳以上の方も今回対象に拡大をいたしまして、8月18日から6日間、この6日間の日程を追加をいたしました。人数は30人とこれは変更ありません。追加日程を今回発表させていただくということと、それから12歳以上の方を追加をし、この2点であります。8月の5日の午前9時から予約を開始するいうものであります。私からは以上2点です。
発表項目等に関する質疑
○新型コロナウイルスの感染状況等について(発表)
(質)まず感染状況の評価について伺いたいんですが、今の知事の発言から、病床が今日中に5割を超えそうだという話がありました。自宅療養者の数も過去最高水準で推移しているわけですけれども、足元の感染状況をどのように捉えていらっしゃるか改めて教えてください。
(答)新規の感染者数は2,500人程度で毎日推移しているということでありますので、これは去年の今頃、最大値が500人強ということと比べますと、やっぱり5倍程度の感染状況ということであります。重症化は一方で少なくなっておりまして、第5波のときが重症者数、これ比率でいうと0.87であります。第6波これは今年の初めですけど、0.04ということでありますし、第7波はちょっと途中まで、7月の20日ぐらいまでなんですけど、重症者率は0.01パーセント、かなり低い。0.87から0.04、0.01ときてるので、5・6・7と下ってくるに従って重症化率は減っています。それから死亡者の率ですけど、第5波が0.51、それから第6波これは0.19、7月の20日までの死亡率が0.07ということで、軽くはなってきてはいるんですけど、それでも亡くなっておられる方もおられる、重症化されておられる方もおられるということです。感染者数がやっぱ増えていきますと、重症者の方の絶対数も増えていきますし、亡くなられる方も増えていきますという状況なので、やはり以前と同様、感染防止するための措置を徹底していただきたいというふうに考えているところです。特に病床の使用率が50パーセントを超えますと、以前お話をさせていただきましたけれども、第5波のときも第6波のときもそうですが、ほぼほぼ10日後ぐらいには、救急で入院をしなければいけない方が入院できなくなる、入院が困難になるという事態が起こってきます。前回よりも、実は医療関係者の方の感染も増えてるもんですから、救急の方が入院できなくなるという事態はもっと早く来るかもしれません。従ってこの50パーセントという数字は非常に厳しい数字であるというふうに考えております。
(質)感染者が増えている中で、昨日愛知県の大村知事の会見がありまして、BA.5対策強化宣言を三重と岐阜と連携して出したいというお話がありました、現状どのような調整になっているか教えていただけないでしょうか。
(答)これは奈良で先週ありました知事会議のとき、三重県からずっと以前から提案をしていたものが知事会議で採用され、国に建議がなされてBA.5対策強化宣言という形になったものだと承知しております。知事会の会長もそうおっしゃっていただいてますので、これは私どもの考えが一定程度認められたものかというふうに考えておりますけども、愛知県としてはBA.5の対策強化宣言を出すべく動いているということでありまして、三重県も50パーセントに到達すると、あるいは県民の方々に危険な状況をきちんとお知らせをしないといけないと思っています。従って、昨日から愛知県、それから岐阜県と事務的な調整を進めておりまして、三重県もこの宣言を出す方向で調整をしておるというものであります。
(質)重ねて伺いますが、宣言が出ると具体的に県民に対してどのような影響があるのか、またそれによってどのような効果を見込んでいらっしゃるかを教えてください。
(答)今回の先ほど申し上げました重症、あるいは死亡される方々というのは、入院そもそもされている方がほとんど高齢の方であります。今日の段階で数字はまだ確定的ではありませんけども、入院している方で60歳以上の方が75パーセントを超えているという状況ですので、高齢の方々に重症化、あるいは死亡のリスクが多いというのが今回のウイルスでありますので、そういった方々をリスクから守るそれが重要やと思っています。従って、宣言の中身についてはこれから調整をいたします。今日夕方、有識者の方々ともご相談をウェブですけれどもさせていただいて、こんなやり方があり得るのかというのもご相談もさせていただきますけれども、やはり対象として高齢者の方々をどのようにリスクから遠ざけるか、そういうことになろうかと思っております。
(質)この件でもう1回伺いますが、具体的な制限の中身としては、高齢者の方の感染を避けるということですと、例えば外出の自粛を促すとか何らかの制限を求めるということになるということでしょうか。
(答)恐らくそんな形になるのではないかと思います。それから、感染は飛沫またはエアロゾルで感染しておるということになると、やはり換気をしっかりしていただくというのも大きなポイントになるかと思ってますね。高齢者の方の自粛を促すかどうかはこれからの判断になりますが、少なくともリスクに近づかないようにしていただくというような形になるんだろうとは想定はしております。
(質)病床使用率が50パーセントを超えるとなると、かねてみえ得トラベルクーポン・県民割停止については考える目安になるというお話をされてましたけれども、今日50パーを超えるということがわかっているということですと、みえ得トラベルクーポンについてはどのような対応になるんでしょうか。
(答)旅行と感染の拡大についての相関関係は、実は明確なものがまだ出ておりません。他県の状況を見ましても、病床使用率が50パーセント、場合によっては70パーセント超えている県もあるんですけれども、そこでも旅行関係は止めていないところがほとんどですね。旅行を止めてるのは大阪府と広島、その2県ぐらいです。沖縄がブロック割を止めているとこういう状況でありますので、当初三重県でも50パーセントを超えた場合に、このブロック割をどうするかということを考えていたんですけども、明確な関連性というのが認められないし、しっかりと感染対策をして旅行していただくのであれば、感染を広げるということも一定程度抑えられるのではないかというふうに考えているところですので、まだ確定的な判断は出しておりませんけれども、ブロック割を止めなきゃいけないのかってのは、新しいツールがBA.5の対策強化宣言というのが出てきましたので、そちらで対応していくという考えもあると思っております。最終的には今日の夕方の有識者会議との議論で決定をしていくことになろうかと思っています。
(質)確認ですが、50パーセントを超えたからといって直ちに県民割、あるいはブロック割からですかね、止めるという考えは知事の中では今のところはないということ。
(答)今日の有識者の方々との意見交換を経てどうするかを決めていきたいと思っております。
(質)感染関係で各社さんいかがでしょうか。
(質)2点お伺いしたいのですが、1点目がBA.5対策強化宣言との関係で、今夕の会議を経てという話ですけども、場合によっては3県ともに実際の呼びかける内容というのが多少異なっていくことになるのか、それとも今回の今日の議論を経た上で、その内容を両県に提案していってもんでいくというような形になるのでしょうかというのが1点目と、あと県民割の方なんですが、それとのあとBA.5対策強化宣言との兼ね合いなんですけれども、そういうのでは高齢者を感染リスクから遠ざけるということを考えるのであれば、例えば県民割の実施にあたって、高齢者の使用をある程度制限するではないですけれども、年齢制限を加えるようなそういうような考え方というのはあるんでしょうか。
(答)1点目ですけれども、宣言については先ほどお話をいただいた両方あり得るというふうに思っています。まず、何をやるかという中身は、私ども今日の夜の有識者の方々との会議の中である程度決めていきたいというふうには思っておりますけども、その中身について3県で最終合意できるかどうか、完璧に合意せなあかんかどうかっちゅうことですけど、多少の違いが、県による違いってのは出てくる可能性もあるので、それがあったからといって3県で一緒にやるのは止めましょうみたいなことになるかどうかということですので、中身は多少変わってくる可能性はあると思っています。それから県民割につきましては、年齢によって差異を設けると、割と適当ではないのではないかなというふうに思っています。今旅行を避けた方がいいなと思われる方は、自分で旅行に行かれないってこともあると思いますし、私は感染対策については自信があるので、旅行に行って問題ない、こういう方も多いと思うんですよね。その方には行っていただいてもいいと思うんです。ただ、50パーセントを超えた段階で県民割はどうするかというのは先ほど申し上げましたように、今日の夜有識者の方々とも相談をしながら決めていきたいというふうに考えております。
(質)感染拡大に関連してお尋ねします。一つは先週もちょっとお尋ねしたんですけれども、保健所のひっ迫度合いでです。先週から発表の仕方も変わるなど、ちょっとやっぱり保健所の仕事が全体として大変になっていると思うのですが、現状のひっ迫度合と、あと2週間前の会見で県庁職員のリストや人材派遣の方からも呼ぶ以外に他の方策がないか考えるというお話をされていたと思うのですが、この対処法などは見つかっているのかということ、もう1点はちょっとお尋ねしたかったのがさっき抗原検査キットのお話も出ましたが、厚労省の方からですね、発熱外来の負担軽減ですとか、検査難民の解消のためにですね、発熱外来で中に入らずにキットをもらって、自分で陽性が出たら、それで発熱外来に行かずにしていただく仕組みをつくるようにお願いが来ていると思うのですが、その辺は県でうまく回るのか、キットの足りなさも含めてですね、うまく回っているのかとか、どうなのかお願いします。
(答)保健所、やっぱり相当厳しい状況でありまして、保健所でこれも皆さん御案内のとおりですけれども、三重県の場合はハーシスで情報が来たら、ファーストコンタクトをしてから県庁の方で集計をするというやり方をとっていましたけれども、それでは回らないということで、県庁の方で全体の集約をして数を出すということにしています。したがって、今までとは数字の出方がよりビビットというんですかね、その実態をすぐにスピーディーに反映できるようになったということなんですが、引き続き保健所は非常に厳しい状況であるというふうに聞いています。新たな追加的な要員の派遣については、今のところ新しい目途が立ったというのは聞いてませんので、とりあえず今最大限県庁から派遣する人を送っているという状況です。これに加えて、全数調査をそろそろどうするかっていうのを考えないと、本当に保健所も相当大変な状況になってくるので、これは全国知事会とも相談をしながら進めていくものになると思いますが、そろそろ今のコロナの状況を考えるとですね、全数調査についても見直しをしてもらう必要があるのではないかというふうに考えているところであります。それから検査はですね、検査キットを診療なしでというのはですね、これはこの間、三重県の医師会の方々とも話をしましたが、東京とか大阪とか大きな街では、もうそれをしないと医療機関がもたないということ、それから多くの人が並んでいるので問題だということなんですけど、三重県はそこまで診療所の待ち時間があるわけではないということですね、検査キットを渡して診療しませんということに今なってないですね。なので、診療所で頑張って診療していただいている状況ですので、状況がまた変わってきて大変なことになれば別ですけれども、現状はそんなところです。ただ、先ほど申し上げましたように、検査キットが足りなくなっているということも事実でありますので、これについては8月の5日以降、発送をし始めて1、2日で手元に届くと思いますけれども、徐々に行き渡っていく、こういうものです。
(質)公共交通機関との関連の中で、三岐鉄道北勢線の乗務員の感染拡大で間引き運転という状況もあるということのようで、恐らくこういうことというのは、やはり鉄道に限らずバスでも起こり得るでしょう。というのは、例えば鳥羽でも離島を結ぶ船とか、いろいろ起こり得る可能性があると思うという中で、例えば県として対策を何かお考えか。例えば乗務員の方に対する4回目の接種を推進とか、そういった考え方もあるのかなと思うのですが、このあたりはいかがでしょうか。
(答)いわゆるエッセンシャルワーカーということですね。二年前、二年半前のコロナのときに、そういった方々に優先的にワクチンをということもありましたので、今後考えていく必要があると思いますね。すでに三岐鉄道の北勢線は間引き運転をしています。利用者の方に不便を強いることになりますし、離島航路なんかでもそういった話が出てくる可能性がありますので、4回目の接種についてその対象をどうするか、それをこれから検討していきたいと思います。
(質)BA.5の対策強化宣言についてなんですけども、今日、病床使用率が50パーセントを超える可能性があるということで、50パーセントに達すると、この宣言を出す方向で調整をしているということだったと思うんですけども、そうしたら可能性としては、今日、BA.5の対策強化宣言を出す可能性もあるのですか。
(答)可能性は低いと思いますね。今日、BA.5の宣言を出すかどうか、今日午後、私病院に行って状況を見てきますし、それもふまえて今日の夕方ですね、夜になると思いますけど、有識者会議を開いてそこでどうでしょうか、というのをお伺いすることになります。段取り的にいうと、そのあとですね、これ国の承認を受けることになりますので、国との調整をする、それからあわせて愛知県、それから岐阜県との調整もありますので、三重県としてどうするかというのを決めたあと、先ほど申し上げた2カ所との調整が出てきます。
そうすると、今週内にできれば宣言を出したいとは思っていますが、今日のタイミングではないと思います。
(質)国との調整ということで、またこの県庁内で対策本部員会議を開く予定というのは今のところございますでしょうか。
(答)確定をしてはおりませんけれども、宣言を出す場合には、本部員会議を開く可能性はあると思っています。
(質)感染関係はよろしいですか。
その他項目に関する質疑
○最低賃金
(質)それでは発表事項以外で、最低賃金のことなんですけれども、中央最低賃金審議会が目安額を示しまして、全国加重平均で31円、三重県もBランクなので31円の引き上げ目安というのが示されました。現状、三重県の最低賃金は902円なので、仮にそのまま上がると933円ということになりますけれども、この引き上げ幅や金額水準についてどのように評価されるか教えてください。
(答)引き上げ幅につきましては国で議論されておりますので、私どもからどうこうということを申し上げるのは控えさせていただきたいと思っていますが、全般的なところで申し上げると、やはり日本は賃金が今まで上がっていないというふうに言われていまして、
他方、物価は主要国の金利の引き上げと、それからロシアのウクライナ侵攻もありまして、それがその前に原油の製造の制限というのも一部ありましたけれども、そういったこともあってかなり上がっているというのが実態であります。それは円安も影響しているんですけども、その中で賃金が上がらないのは相当厳しいということでもありますし、諸外国との比較で言って、長年日本の賃金が上がってなかったということで、過去最大の最低賃金の引き上げということになったものというふうに承知をしています。これは、実は中小企業にとっては材料費も上がり、かつ賃金も上げるということになって、かなり苦しい状態ではあるとは思いますが、日本の経済を回していくということになればですね、ある程度やっていかなきゃいけないことかなと思います。ただし、やはり先ほど申し上げましたように痛みが伴う分野がありますので、そこの分野についてどういう措置というか支援をするのかというのを、しっかりと考えていかないかといけないと思います。
(質)追加で伺いますが、県としてこの痛みを緩和する措置で、例えば何らか補正予算で施策を打つとか、何かお考えがあるものでしょうか。
(答)補正予算、これから9月それから11月ですかね、補正予算時期がありますので、それに向けてまずどういったところに救済措置が必要かどうか、その議論をしながら、かつどういうやり方が効果的なのか、というのを見極めて対応していくことになると思います。
(質)各社さんいかがでしょうか。よろしいですか。第二さんお願いします。
○新型コロナウイルスの感染状況等について(発表)
(質)保健所のひっ迫なんですけれども、今年度の4月までに医者であるとか、あるいは獣医さんであるとか、あるいは薬剤師であるとか、主に保健所医療スタッフ、それで構成されているんですけれども、その中で何人かお辞めになっていて、他県に行かれたりとか、特に給与面とか、待遇面で三重県よりいいところに行かれるというようなことがあったんですけれども、その辺は県で対策を考えているのですか。
(答)給与面で他県に移っているかどうかは、ちょっと私はそこは確認してませんので、確認をさせていただきたいと思いますけれども、もしそういうことがあるんだとすると対応していかなきゃいけないというふうには思っておりますが、現時点で私そこは把握をしておりません。
○全国知事会議in奈良
(質)じゃあ、それはまた調べられて。医療スタッフってどうも引き抜きあいになってて、そういうその他県からのホームページ等で公募も出てたりして、結局そういうのがされていくということもあると思うので、一度また改めて。あと、先週の全国知事会ですけれども、この29日のところで広域連携が挙げていただいた資料しか読んでないんですけど、知事が各都道府県知事の要請により国の事態認定を可能とすることについて盛り込んでいただきというのは、これは具体的に何を指すんですか。
(答)コロナの緊急提言のことですか。
(質)緊急提言ですかね。
(答)緊急建議。
(質)知事の発言のところのやつを要約したやつが資料で来てるんですけど、29日。
(答)29日、最終日ですね。
(質)そのときに平井会長からお褒めの言葉が、お褒めかどうかわからないけれども、三重県さんの提言でって話を持ち出されて、その後に知事が三重県が提案したまん延防止等重点措置の適用に至らない場合であっても、速やかに感染拡大防止を図る必要があることを対外的に示すため、各都道府県知事の要請により国の事態認定を可能とすることについて盛り込んでいただいたとあるんですが、これは具体的にあの次の日か、その日に山際大臣が言われたBA.5の宣言ということですか。
(答)そうですね。それとほぼ同じことですね。三重県が昨年末、今年の初めぐらいですかね、そういう提案をまん延防止等重点措置は早晩使えなくなるというか意味がなくなってくるんじゃないかということで、それに代わるものということで提案をしていたものですけれども、29日に報道されましたかね、政府で決められたと思いますけれども、BA.5対策強化宣言と同じ趣旨のものですね。
○新型コロナウイルスの感染状況等について(発表)
(質)ただ、まん防の場合は予算措置がついてたじゃないですか。
(答)そうですね。
(質)今回の宣言の場合は、全く理念的な呼びかけに近い形で、そこは県が既にやっていたものもあるし、他県でもですね。それが今度、国のお墨付きがついたというだけで、具体的なところは、まん防より何か影響力があるかといったら、今のところ余りない感じがするんですけど、そのような追加措置等でお考えはあるんですか。
(答)今のところはないですね。県がもう相当大変な状況だというふうに考えて、かつ国もそれを追認するということで、それを県民の方々お一人お一人はどのように受けとめられるかということだと思います。それは今日もマスコミ、テレビで報道されていましたが、人によっての受けとめは違ってくるかもしれませんけれども、事態としては相当大変な事態だということを御理解いただきたいなと思ってます。さっきも言いましたけど、病床使用率が50パーセントを超えてくる、もうそうしたら近々ですね、1週間もしないうちに、例えば交通事故に遭って救急で病院に運ばれても治療を受けられる病院がなかなか見つからないという事態になるということですので、相当大変ですということです。あるいは高齢の方が家で転ばれて骨折されても、病院に運ぶことができないという事態が出てくるということですので、そういう事態だということを県民の方一人ひとりに御認識をいただいて、特に高齢の方コロナに感染をしないようにしていただきたいということを呼びかけることになると思います。
(質)さっき場合によって、高齢者の外出自粛みたいなことをおっしゃいましたけど、これは例えばゼロコロナのときによくやるような、全くそのロックアウトに近いような形で、高齢者の方はできるだけ家にいてくださいとか、そういうところまではいかないのですか。
(答)ニュアンス的にはそこまではいかんと思ってますね。お出かけになる先はあると思います。病院もあるでしょうし、それからスーパーとかですね、買い物もあると思います。なるべく多くの人がおられるようなところに近づくようなことは避けていただいた方がいいんじゃないでしょうか、という趣旨の呼びかけになるんじゃないかと現段階では考えております。
(質)例えば、日常生活、スーパーとか買い物、最近、独居老人が多いので、行かれると思うんですけど、その時に例えばそういうものをですね、食材等を市町村等である程度のフォローして、宅配みたいな形でやるとか、そういう体制を整えるからできるだけ控えてくださいとか、そういうとこまでは今のところまだ踏み込んでないんですか。
(答)どうしても買い物に行けない方がおられた時には、第5波、第6波の時もそうですけども、県の方で対応するということをやっておりましたので、今回もそういう事態になりましたら対応することになると思いますが、そうでないご自身で出歩くことはできるということであれば、コロナに感染された方のお話ですけど、コロナに感染される前の方々にそこまではということは今考えていないところであります。買い物に行っていただくような時には、十分注意をして買い物に行っていただくということをお願いすることになると思います。
○全国知事会議in奈良
(質)全国知事会の時に一部神奈川県の黒岩さんとか2類から5類に変えた方がいいというようなことを言われているところも2、3あったんですけど、ここについては知事会前のこの前の会見の時に知事がおっしゃったように、要は5類に変えた場合に医療費の無料とか、そういう見直しの部分が出てくるし、仮にそれで感染拡大した場合に、もう一度の2類に戻すときの手当てとかそういうのもたぶん考えなきゃいけないと思うんですけど、その辺は政令でやるのか、法令でやるのか省令でやるのかということをおっしゃいましたが、そういう議論というのは、あの知事会の中では直接はぶつけられてないんですか。
(答)具体的な議論は出てなかったと思います。私から言ってませんし、それが議論がなされたというわけではない。意見をおっしゃっておられる知事さんが2人ぐらいおられたと思ってますけど、そういう意味でいうと、そろそろそういう時期には来ているかなというのが私の今の感想でありますね。ただ、この間も申し上げたように二点ですね、医療費の部分とそれから強毒化した場合の迅速な対応ができるかどうか。そこは手当てをする必要があると思いますが、その手当てをしたうえで2類から5類、2類相当ですけど、今も。2類相当から5類相当、あるいは5類に近い新しい分類っていうのもあるのかもしれませんけど、そういったものをつくっていく時期には来ているような気はしています。そういう意味でそれと歩調を合わせてというか、あるいはさらにそれより前にということかもしれませんけれども、コロナの感染者数の全数調査についてもそろそろ見直しをしないと保健所も把握をしている状況なので、考えないといけないかなと思っています。
(質)今回の提言の中には、知事会の提言の中にはそこまでは踏み込んではないんですか。
(答)確かそこまでは無かったと思いますね。
(質)ただ、今後部会なりである程度もんで、再度全体リモートか何かにかけて国へ要望する可能性があるということですか。
(答)あると思いますね。
(質)あと、第7波の中での対面知事会になったわけですけど、前12日にリモートで知事会の感染症対策本部の会議もやられていましたが、今回も対面でやるってことについての懸念みたいなものという声は全くなかったんですか。
(答)それに関してはですね、知事会長、平井知事の会長の方から、コロナの対策について、福井の杉本知事が知事会運営について責任を持つということで指名を受けておられました。食事の場合もそうですね、会議の場合もそうですけども、マスク会食の徹底でありますとか、アクリル板の設置でありますとか、そういったことはしっかりとやっていましたし、参加する前の日からですけども、抗原定性検査も毎日やるということでありましたので、かなりコロナ対策はできていたんじゃないかなと思います。
(質)開催前から元々、ちょっと今のこの増えてる段階で、リモートに切り替えた方がいいんじゃないかとかいうことを含めてですね、特にそういうものが表立ってはなかったなかったんですね。
(答)なかったですね。以前リモートにする提案をしないのかという話もありまして、そこはしておりませんとお答え申し上げたところですが、今回多くの知事が言ってたのは、やはりリアルでやって意見交換ができた、それからそれは会議そのものもそうですし、それから会議以外のところでも個別の意見交換もできたということで、非常に有意義であったという声が出ておりまして、私もそうだろうと思っております。
(質)リアル会議の参加は、一見知事は初めてだと思うんですけど、実際出られて何かご感想はありますか。
(答)去年の秋はですね、議会の日程で行けなかったので、今回が初めての参加になりましたが、47都道府県の知事、代理の方もおられましたけど、一堂に集まって会議するというのは非常に意味があると思います。それぞれ、リアルで表情も含めて発言があり、その人の表情を見ることができますので、発言の趣旨が確認をよりビビットにできるということもありましたし、それから会議以外の場所で様々な意見交換もできましたので、非常に有意義だったと私は思います。
(質)やっぱり対面がいいということなんだろうなあと。
(答)そうですね。ウェブだとやっぱりなかなか分かりにくいところがありますね。コロナ対策の会議、知事会議ずっとウェブでやっていましたが、全部に参加するっていうのもなかなか難しかったですので、今回も1日半ということでありましたけれども、コロナ対策も十分議論できたと思います。
(質)NTTさんがまとめたやつによると、テレワークも減っているというんですよね、その第7波入る前から。ある程度慣れて感染があれしてても、行動制限がないから、逆にいったらテレワークをやっているよりは、やっぱり生で会社へ出て仕事とかした方が、会社だけじゃないですけど、やっぱりリアル感が違うとか、そういうものがあって、逆にその直でやる仕事の方も見直されてて、たぶんこれは併用をして今後もいくとは思うんですけど、知事自身もこういう広域会議はやっぱり生で行く方がいいのか、それとも併用かということで言えばどうですか。
(答)どっちかに決める必要ないと思います。おっしゃるように、これからはコロナの時代を経て、ウェブの会議というのも有効なものは使われていくと思います。現に、今日夕方というか夜やる有識者の会議は、これはリモートでやりますので、みんなが集まるのがなかなか難しいような時に、今まではリモートの場合、ちょっとやりにくいよねとか、通信環境が難しいしみたいなことがありましたけど、それは特に問題ないというのを2年半で分かりましたんで、それも使い、それからやっぱり意思決定をするような重要な局面にはですね、場合によって、リアルで集まってというものがいいよねということを考える分野もあると思います。分野によっては、もう全部ウェブでいいんだっていうことを決めているところもありますので、それも決して否定するものではありません。
(質)あと、余談ですけど、何か荒井さんからは直接話をされたんですか。
(答)荒井さんとは、これからリニア一緒に頑張ってやっていきましょうという話をさせていただきましたし、あとは頻繁に意見交換をしてくださいっていう話もしておりましてそうですねという話で受けていただいています。
(質)そこに川勝さんを交えたとかいうことはありますか。
(答)その場には川勝さんはおられませんでした。古田知事はおられました。
(質)知事会議の話が出ましたんで、それに関連してお聞きするんですけども、あの時に安倍さんのところで合掌された知事とそうじゃない知事はあれはどういうふうにして、意思決定というかまとまりがなされて行ったんでしょうか。
(答)あれは自由参加なんです。それで知事会議がたまたま奈良だったということで、安倍元総理が襲撃を受けられた場所が知事会議の開催場所とも近いということもあって、知事会の方から呼びかけがありまして、朝早かったと思いますけれども、その場所に行って慰霊の気持ちをあらわす知事がおられたらバスを仕立てますって話があったので、私も行かせていただいたということですね。
(質)よろしいですね。知事ありがとうございました。
(答)どうもありがとうございました。
了