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知事定例記者会見

知事定例会見録

平成14年7月23日
       於 部長会議室

1.発表項目 

  • 平成13年度行政経営品質全庁アセスメントの結果について

2.質疑応答

(知事)それでは、私から13年度の行政経営品質のアセスメントの結果について報告します。行政経営品質向上活動に全庁あげて取り組んでいるところですが、平成13年度の全庁を対象にしたアセスメント結果がまとまりましたので公表いたします。平成11年度に受けた外部評価と同様に、財団法人の社会経済生産性本部に委託して評価していただいた結果、全体の評価としては、平成11年度と同様のB+の評価をいただきました。特に高い評価を受けたものとして、トップのリ-ダ-シップのもと生活者起点の行政といった考えを中心に、トップが率先した「さわやか運動」、職員も参画した「三重くにづくり宣言」、これは総合計画ですが、と「行政システム改革」、職員自身の内からの改革である自発的、創造的な改革に発展させることを目指した「行政システム改革のバージョンアップ」への取り組みなど、全国の自治体に影響を与える改革運動を継続的に実施しているというものでありました。反対に厳しい評価を受けたものとしては、時系列の実績明示、目標値との比較、他団体実績との比較といった県民や担当者にとって理解しやすい成果明示の方法からすると、示された成果はこの条件を満足していない。成果を正しく把握し適切な判断のもとで次の活動に結びつけることが重要であることから、成果把握の方法についての改善を検討することが有効と思われる、がありました。今回のアセスメント結果の中から、今後、全体にかかわる取り組むべき重点課題をお手元に配布しました。その項目とそれぞれの指摘項目は、「全庁・部局行政経営モデルの構築」として、パラダイム転換を具現化する全庁理念・経営ビジョン概念の体系化とその部局への展開が必要との指摘を受けました。2番目に、「トップ・マネジメントのコントロ-ル」として、トップマネジメントに関して、より客観的で厳しい評価・改善の仕組みが望ましい。3番目として、「全庁的課題の整合性促進」として、全庁的課題を統合する機能が散在している。このため、いろんな方法や仕組みの整合性が不十分になっている。4番目に「顧客接点の改革」として、生活者起点の基軸、顧客接点が未確立。接点を検討し、顧客を理解し対応する接点中心の行政活動に結びつける。「プロセス系の設計」として、理念を実現し顧客満足を獲得できる戦略・事務プロセスを検討するというものでございました。県としては、これらの指摘事項を真摯に受け止め、生活者起点の行政の向上につなげていきたいと考えています。私からは以上でございます。


2.質疑応答
(質)これ、今年度から行政経営品質って、導入でしたよね。
(答)いや、そんなことはない。行政経営品質は11年から。

(質)3年目。
(答)そうそう。

(質)これは、点数というのは出なかったんでしたっけ。
(答)出てる。

(質)何点でした。
(答)点数は、今回は400点くらいと違ったかな。

(質)前回はどのくらいでした。
(答)前回は480点から90点ぐらいいっていたんじゃなかったですか。

(質)下がった。
(答)実はそれを言うか言うまいかということもありまして、言わないでおこうと。この記者会見じゃなしに全庁的にね。それは、点数を最初言い過ぎて、大分私も、各部局あるいは専門家のアセッサーから叱られたというか注意を受けたんですが、競争になると、ついつい点数が上がるようなことばかり書きすぎてという、本質論から離れるので、この経営品質は、点数ではなしに考え方とか、強み弱みを見ることだからというので、ランクで決めたんです。それで、前回も、400点以上がBだと思いますが、今回もBプラスというランクになっていると、こういうことでございます。もう一点は、実はこの行政経営品質は、我々が作り上げてきたというか、三鷹市とか岩手県、高知県、三重県で大体一緒に専門家の先生方と研究して決めてきたんですが、前は少し全体的に点数が甘かったかなというようことがあったやに聞いています。まあ、今回さらに、きちっと付けようということになったんではないかなというふうに思っていますので、点数で上がった下がったというのはほとんど意味がないという感じがします。

(質)これは基準が違うということなんですか。
(答)基準というより、自分らで勝手に作ってきたことだから。ちょと説明して。
(答:総務局)行政経営品質向上活動というのは、民間の日本経営品質賞の基準を元にしていますが、やはり、民間企業と行政との間では若干組織としての差異があるということで、民間に合わせて同じ様な基準を使ってきたというのは事実なんですが、やはり、知事がおっしゃったように、公務員、文書を書くのが非常に上手ということで、前回の評価は若干甘かったのかなというような専門家からの意見は出ております。
(答)それで、今度、点数を付けなかったというか、前が480点、90点、今度が400点くらいだと。それはどうして止めたというか。
(答:総務局)点数は、知事もおっしゃっていただいたように、日本経営品質賞自体がレベル評価を基本にしております。それで、日本経営品質賞を受賞した企業も個別の点数は一切公表しないという基本的なポリシーがございますので、それに則ってレベル評価で進めていくということでございます。

(質)ここに出ているのは、要するにそれに基づく課題なんですね、このペーパーは。
(答)そうですね。

(質)結果自体の本体というんですか、それは公表はされないんですか。
(答:総務局)全体は43ページぐらいのかなりボリュームのある結果表になっておりますので、サマリーを今回はお示しさせていただいたということです。

(質)知事が冒頭読まれた文章を下さい。
(答)じゃあ、後ほど。

(質)個別ですけれども、例えばどんな事例を実感されますか、1番から。全庁理念、経営ビジョン概念の体系化とその部局への展開が必要、知事の言葉で言うたらどんな実感がありますか。
(答)これは、やっぱりそのように思いますね。なぜかというと、なかなか体系化されていないところがありまして、いっぱい打っているんですね。例えば、プロジェクトCを立ち上げたとか。

(質)カタカナをいっぱい言っていると、いろんな部署で。
(答)カタカナでないと分からないこともありますけれどもね。要するに、ニュー・パブリック・マネジメント、この上に乗っかっていろんなことやっているんですね。だから、そういうことをだんだんと体系化していかなといけないなとは思いながらも、大体その流れはみんなが系統立ってやっているつもりでありますが、指摘を受ければ正にそのとおりですから、そういったことを体系化していかないといけないなと、そんな感じします。

(質)2番はどうですか。部局長のことを言っているんでしょうね、トップマネジメント。知事のこと。
(答:総務局)知事も含めた全体のトップマネジメントですから、部局長が大きいと思います。

(質)知事もおかしいと言っているんですか。
(答:総務局)いや、おかしいというんじゃなしに。

(質)知事から実感としてどうですか、知事批判が出ていますけれども、2番は。それに対して知事の言葉で。
(答)これ、批判とかそういうことじゃなしに、プラスマイナスじゃないんですよ。強み弱みとか。そういうふうに取ってもらった方が素直じゃないでしょうか。

(質)知事が毎日いろんなカタカナ言っているけれども兵隊が分かってないと、共有化されていないと。
(答)なかなか意思が伝わっていないというのは感じるところありますよね。そういうふうなことはいっぱいありますな。

(質)で、改善の仕組みが望ましいですが、どうされますか。
(答)それは、努力していきますよ。

(質)100回話す、1000回話す。
(答)それもやります、勿論。もっと、いろんな体系立ってとか、そういうことが必要な時期に来ていますね。今まではだけど、散らすことが一つの、時期的にはそういうこともあったと思うんですね。これで、指摘されれば、されるまでもなくと申し上げてもいいと思うんですが、体系的にだんだんと集約してかないかんというふうに思っています。

(質)3番は1番とどう違うんですか、3番はどんな実感なんですか。
(答)これは大体おなじことやね。
(答:総務局)大体似たような。

(質)各部がいろんなテーマアップするけれども統合されていないと。
(答)各部が独自にやることはそれはそれで結構なんですが、1回全部一覧表にして整理をしてやっていくことも必要だろうなというふうに思います。もう一方で、やっぱりいっぱいいろんな事業出てきてもいいんですけれどもね。さらに統合していかないかんと思います。

(質)4番はどうですか、生活者起点というけれども接点がないと、プランだけの絵に描いた餅ばっかり書いていると。
(答)なんか随分拡大解釈されて。

(質)3階は県民の痛みを分かっていないと。
(答)どこに書いてあるんですか。

(質)いや。4番、接点が足りない。
(答)こういうことでしょうね、だから、今後も努力をしていくというふうにはしていかないといけない、それの手法とかいうのをやっていかないと、まだまだ始めたばかりでもありますから、どういうふうに住民のニーズとかいうのを吸い上げていくのかというようなことも考えなければならん課題だと思います。

(質)スタートからずっとそうですよ、県民のニーズをどう把握するか。
(答)永遠の課題でしょ。ずっと残っている課題。さらに精緻に、精度を高めていくということでしょ。

(質)5番はどうですか。
(答)全体の一貫したプロセスがまだ不十分ということでしょう。だから、こういうのが全部出来上がるとAに行くんです、Aマイナスに。だから、その過程ですね。

(質)Aマイナスというと何点から何点。
(答:総務局)500点から599点。
(答)点数に囚われると、点数ばっかり見て作文するから駄目だという、そういうことにもなるという、そういうこと。

(質)1番を読むと特に感じるのが、じゃあ今までは何だったんだろうということを感じるんです。あと、2番なんですが、部局長についてはなんとなく分かるような気がするんですけれども、知事については、例えば、やはり、4年に1回は選挙があるわけですから、そういう意味ではチェックもあるんじゃないかというふうに思うので、こういうのがはまるんだろうかとか。あと、若干感じましたのは、4番、生活者起点の機軸が未確立という話で、接点を検討するとあるんですけれども、そもそも県行政のあり方として、接点というのはすごく少ないですよね、市町村に比べると。こういう評価というのが当たるのかなというふうにすごく感じるんですけれども、いかがでしょうか。そうストレートにはめることできないんじゃないのという気がするんですが。
(答)やっぱりだけど、ストレートにはめなくても、こういう議論いただいて、さらに高めていくということで、全部ストレートにはなかなか当てはまらない点はあると思うんですね。例えば、製造メーカーなんかですと、非常にラインと生産現場と直結しますけれど、我々はほとんどソフトですから、非常に難しいとかそういうことはいっぱいあると思います。さらに、1と2と4でしたか、言われましたが、今Bプラス、Bなんですね、だから、その前提なんですね。だから、Cよりは上ですねと、だけどももっと頑張ってやりなさいよという角度の指摘だというふうに見て、より直して行くべきところは直していけばいいんではないかと、こういう感じです。だから、100%ではないですわね。

(質)じゃあ、その評価、アセスメント自身がそんなに全てではないと。ただ、言われたことについては参考になるので、それに向けて行くと。
(答)参考というより、もっと重要なポイントのような感じしますね。やっぱり、的確な指摘だと思いますから。だけど、それが100%全部が全部当たっているということではないでしょう。

(質)もし、的確な指摘だとすると、2番の指摘なんかは結構厳しいものなのかなという気がするんですが。トップについてチェックの方法がないではないかということ言われているわけですけれども、その辺りはどうでしょう、知事としてはどのように考えておられますか。
(答)もっとそういう仕組みも作っていかないかんのでしょうね。だから、Aクラスに行くためには、プロセスまでが全部うまく機能してかないけないという、そういうことですから、そういったことは努力してかないけないというので、いい励みになるというか、やっぱりチェック受けなければいけないなと思いました。

(質)それは変な話ですよ。県議会がそういう機能、チェックを果たしていないということになっているんでしょうか。
(答)違います。県議会は県議会でも大いにやって、いろんな評価の仕方、さっきのトップマネジメントをいろいろチェックする機能はというのは、いろんなアンケートを取るとか、議会からいただくとか、監査からいただくとか、いろんなことがあっていいんでしょうか。

(質)これ、そもそも議会は含まれているんでしょうか。
(答)これは執行部でしょう。

(質)執行部だけですか。
(答)そうそう。

(質)2番の、有識者などの外部の評価が十分に活用されていないというのは、何か思い当たられる節があるんですか。県は今、審議会とかかなりいろいろ作っていますけれども。
(答)民間から見たら、これは恐らく外部の専門家がやられたんですから、民間と比較したらそういうことが足りないと、そういうことじゃないでしょうか。

(質)というか、そういう外部システムがあるのに生かされていないという意味でしょ。その外部システムとは何ですが。
(答:総務局)審議会とかそういうようなところでの意見。

(質)なるほど、審議会の意見を無視して行政が突っ走っていると。
(答:総務局)いや、そういうふうな話じゃないんですが、それを仕組みとして、いただいたものを活用していくという、さっきのプロセスがきちんとなっていないというところを指摘いただきました。

(質)県教委なんかそうですけれども、ご意見は十分に賜りましただけで、違うことをやっているんですれども、そういうことですね。
(答)教育委員会でお聞きいただいて。
(質)知事部局にもあるんですけれども。

(質)部局長の人事異動を点数化して情報公開するとかしたら、2番は満点になるんとちゃいますか。
(答)どういう意味ですか。

(質)情報公開して、どういう理由で部局長を選んだとかしていけば、2番はぐっと点数上がるんとちゃいますか。
(答)そうかな。

(質)そこまで考えない。もう一点、県議会で、そもそも顧客と捉えるのが不遜だと、株主と捉えなさいと、県民を、という議論があるんですが、その点に関しては。
(答)顧客だけでも、株主だけでも不十分かなと、非常に難しいなという議論はずっとしてきて、議会にもそういうことご提示申し上げてきたんですよ。それで、何故顧客というと、客体で捉える、顧客という客体で、だから主体でしょうというので、そういう議論も随分してきました。で、実は経営品質の中で顧客と捉えることはお許しいただいて、やっぱりいかにサービスを提供するかということですから、どういう言葉使ってもいろんな議論は出て来るんでしょうと、だから、やっぱり主権在民ということを意識の根底に置きながらやっていかないと、株主だけでも、また限界があるなというところはありまして、これも永遠の課題だと思いますが、やっぱり生活者起点ですから、主体を県民に置いてという、そういう見方が必要だと思います。同じ視点です、ご指摘いただいたのは、我々が説明してきたことですから。

(質)4の、常に顧客接点から発想するといった行動を基盤とすることがという指摘がありますけれども、これについては知事は不当だと思われますか、それとも、まあ当たっているんじゃないかと。
(答)それはそういうことでしょう。

(質)これは思い当たられる節はあるんですか。あれほど生活者起点ということを全庁的に言われて、未だにまだこういうことがあるというのは、不十分ということですね。
(答)それは100%はないですわね。組織体を運営する時のあれですから、率が上がってきて、まだ足らないというご指摘いただいて、さらに努力しようと、こういうことでしょう。

(質)社会経済生産性本部によるこういった評価というのが他の自治体ではどれくらい取り入れられているというのは分かりますか。
(答)今、3つ言うたでしょう、岩手、高知、三鷹、で、今大分増えてきている、分かりますか。
(答:総務局)福井県と岐阜県が今年から都道府県レベルでは新しく取り組み始めたということを聞いております。

(質)岩手とか高知とかというのはもう評価が出ているわけですかね。
(答)そうそう。

(質)
そういう評価って、いくつくらいというのは聞いていますか。
(答)だいたい似たようなところじゃないですか。

(質)Bということですか。
(答:総務局)岩手はBプラスという評価を聞いています。三重県と一緒です。で、高知は取り組み単位をちょっと細かくしていますので、全庁レベルでの評価は受けていないと思います。
(答)実は、この評価も仕組みも我々が作ってきたんですから、評価も今からまだ整理していかないけないというところがあります。それで、私のところも何年振りかな。
(答:総務局)2年振りですね。
(答)2年振りですね、2年振りで、内部評価で、我々県の職員にもアセッサーって、これを審査する資格の一応ある人がいますので、内部審査をしてきたんですが、今回は、一応外部のアセッサーの方に評価してもらったと。だから、してもしなくてもいいんですが、我々は出来たら隔年くらいではそういうことをして、ご指摘いただいてと。で、1年は内的にというような、そういうことで。100%確立したシステムではないというか、そんな感じします。

(質)内部審査とのズレはあるんですか。
(答)内部審査がやっぱり甘くなるいうか。

(質)内部審査の方が甘い。
(答)甘いと思いますし、実は、なぜ点数を付けなくするかというと、三役報告をしたんですね、去年。で、やっぱり、こんな言い方するとおかしいけれど、三役に気に入られるとか、点数を高く上げようとかという作業も散見されるのではないかというようなことから、そういうことではない、本当にいいところ、本当に強いところを見て、どんどんそういうことを本質的にやっていこうと、そういうことで。内部の評価もまだ確立していませんので、試行錯誤の段階であることは事実です。だから、やっぱりこちらの方が厳しかったと思います、外部のアセスメントの方が。

(質)年頭訓辞前後に、大阪のサービス優秀なホテルのビデオを見よと、その成果はどうでしたか。県職員、サービス満点になりましたか。
(答)満点になるということはあり得ないわけで、より高くなっていることは事実だと思います。かなり研究したり、見たりしているんじゃないでしょうか。努力ですよ、それは。

(質)さっき岩手は聞いたんですが、それ以外は分からないですか。
(答)それはもう止めておいてくださいよ。もしあれば向こうに聞いてください。こっちが言うと何かまたおかしくなるんで。

(質)委託費はどのくらいで頼んでみえるんですか。
(答)それはどうなんですか。
(答:総務局)これは全体の、例えば研修とか何かを全て含めた中に入っていますので、これだけの委託費というのは今出していません。

(質)全体の研修とかも合わせると。
(答)合わせると1890万、業務委託です。

(質)梅田さんが行っているのはここでしたっけ、また違うところ。
(答)違いますね、彼は能率協会です。

(質)元のもっと詳しいのが四十何ページとおっしゃっていましたが、それをお示し願えないですか。
(答:総務局)出すことは構いませんが。

(質)例の住基ネットの問題ですけども、昨日福島県で不参加の自治体が出たり、県内でもシステムがうまくいかなかったりというのが、ちょこちょこ出て、なんとなくうまくいってないなとか、安定していないという感じがあるんですが、このまま突入して本当に大丈夫なのかという、歯抜けみたいに色々なところが抜けていくとですね、機能自体、本来目的が達成されない可能性もありますよね。その辺りどのようにお考えなのかということと、三重県としてこのまま突入して大丈夫だという自信はありますか。
(答)住基台帳を、国がお進めいただいていますから、法律事項でもあります。したがって、慎重に運んでいただきたいと思いながら、私共としては、粛々と進めさせていただく以外にないだろうと思ってます。それで、色々なサーバーの故障というんですか、ちょっと色々な事もありまして、制御しているということ、更に今後新しい概念、仕組みでありますから、いっぱい問題あると思うんですね、だからより真剣に対応して頂くということで国に強く要望していきたいとそう思っておりますので、県としては今のところ粛々と進めさせていただきたいと思います。

(質)要望というのは、文書出されるとか、直接総務省に行くとかそういうこと。
(答)今までも知事会議なんかでも、やっぱり言ってきてますし、今後もきちっとした体系と言いますか、そういうのは要望していきます。私口頭でもって。

(質)具体的に文書を出すとかそういうことではない。
(答)今、私個人的に出すということで。

(質)三重県の2町村については大丈夫ですか。
(答)ちょっと私も100%今確認はしていませんが、何とか間に合うのではないかという報告は受けています。

(質)福島県で1つ不参加の自治体出ましたけども、県内でそういうのがもし仮に出た場合に、県としてどのような対応をされますか。
(答)ちょっと仮定の中でのコメントは出来ませんが、今までも色々なお話合いをさせてきて頂いておりまして、積み上げてきてます。したがって、そのようにないことを願っています。

(質)四日市市で個人情報が漏れたりしていましたけれども、これからこの類のものが出てくるんではないかなと、そういう危惧に対してどういうふうにお考えでしょうか。
(答)住基台帳と若干違った性質であると思います。したがって、住基台帳は、きちんと守秘義務も更に整備されてますし、今後もそういったことのないセキュリティーは大事だと思いますので、どんどんそういうことについては、取扱者の範囲だとか、法的責任だとか、事務手続き上の問題とかは整理していかなければいけない課題だと思います。

(質)整理していかなければならない問題が沢山あるのに、見切り発車の様に進めてしまうことに対してはどうですか。やりながら考えるというのは、県の行政なんかで、100%じゃなくてもやりながら考えるというのはそれはそれでいいと思うんですけども、これは100%じゃないと困る問題ですよね。やりながら整理していくという類のものではないと思うんですけども。
(答)相当な努力はされていると思うんですよね。で、やっぱり新しい概念ですから、言葉のあやで申し上げたんですが、より整備したり、あるいは、色々な角度から見直したりというのは当然の事でしょう。だからそういうことはあったとしても、私共は今のところ法的なものでもあり、粛々と進めさせていただく以外にないなというふうでございます。

(質)個人情報保護法と住基ネットがセットというような形で、当初言われていて、個人情報保護を法律で確立した上で、住基ネットという話だっと思うんですが、その個人情報保護法の方が先送りしている段階で、こちらだけ先行するということについてはどうお考えですか。
(答)やはり個人情報保護法も本当はきちっと対応して頂いた上でという願いはあります。私共としてはね。今回の住基台帳についてはこれの法律という言葉でいいと思いますが、に基づいてやられておりますので、今後そういったことについてのさまざまな事は国の方で検討していただくと、そういうふうなことも私共は要望をしていくという範囲の中に入れてある訳です。

(質)本来でしたら同時にスタートが望ましいとお考えになられる。
(答)そうでしょう。

(質)知事の直感の話ですが、やっぱりIT社会はもろいなとかそういうことでは感じられないですか。
(答)それは新しい概念ですから、もろいこともあるし、人々の暮らしがどうやって変わって行くとか、色々な課題というのは、影響力が大きければ大きいとほど、当然両刃の剣と言いますか、ということになってくると思いますので、それは感じますね。

(質)それでもIT先進県を目指す三重県としてはこの住基ネットは進めていくべきものと思われますか。
(答)慎重にやらなければいけないという思いを一方に持ちつつ、お国で決めていただいた法的な作業については、今回の場合は粛々と進めさせていただくのが妥当だろうなというふうな思いで取り組んでいます。

(質)改めてお聞きしますけど、不具合が起きたときの責任というのは誰が取るんですか。
(答)そういったどういう形で、どういう角度でというのは、私も仮定の話で答えは準備してません。さまざまな点で、今後どう起こるかというようなことは、今後もシミュレーションは出来たら私共も入らせていただくし、市町村も入って、国とも協議をしていく課題だと思います。

(質)知事は日頃、国で決めたことに従ったら地方分権の時代は来ないというようなことをよく言われますけども、この問題に関しては国で決めたことに従うのが一番いいんだというふうにお考えなのですか。
(答)そう言葉の限定で二者択一とか、二項対立とかそういうことではないんですが、今回のこういった法的な事について、県のサイドで本当に抵抗しうるかなということは難しくはないかなと思っています。だから、進めて頂くには慎重の上には慎重にという要望は強くしていきますが、今回は粛々と進めさせて頂くのがいいのではないかという判断の元に判断を進めているというかそういう感じです。

(質)県のサイドで抵抗するのは難しいけども、市町村とかそういう自治体レベルで抵抗もしされるのはそれはやむを得ない。
(答)いや。そこまでのことで言っている訳じゃなしに、県ということでお聞きいただいたからその範囲でお答えしている。

(質)いや市町村についてどう思われているのか。
(答)それは市町村でお考えいただくことであって、私は県の立場の方で言っただけです。

(質)なんだか、粛々、粛々と夏の蝉みたいですな。
(答)ああそうですか。

(質)先程、不参加の仮定の話ですけれども、もしあってもそれは止めない。県内で不参加表明があれば。
(答)ないことを願ってますが、ちょっと私そこの対応のことまでは考えていません。

(質)国の住基ネットというのは、三重電子自治体、県の方向と合ってるとお考えですか。今、国が整理している住基ネットワークシステムというのは、三重県として、色々な電子化を進めてられていると思うんですけれども、県の政策が国の政策になっているというふうに知事はお考えですか。
(答)基本的にはやっぱり住基台帳なんかは基本になるんでしょうね。

(質)その県の行政に。
(答)全体の。

(質)電子化に関して。
(答)よりはむしろ国・県・市町村がある意味で一体となってこう作動していくと言いますか、そういうことは必要だろうと思っています。したがって、住基台帳なんかは基本になって、そして次なるステップへとは行くんでしょうね。だから色々な点で今まで議論はこれから出てくるかもわかりませんが、そこがベースになって、IT社会と言いますか、電子自治政府化というのは進んでいくとそういうふうなことですから、ある意味では、私共も色々な点を整理しなければいけないところが出てくるかもわかりません。だけども私共は全体の中で、やっていかないと本当のIT社会の機能はしづらいのではないかと思います。

(質)知事のおっしゃってることで、何故粛々と進めざるを得ないのかという理由がよくわからないんですが、住基ネット自体がそういった個人情報保護が万全であるというふうにお考えなので、このままでいいとお考えなのか、それともある程度問題は感じているけれども、県としての立場ではなかなか反対しにくいと、そういう意味なのかどちらなのでしょか。
(答)私共は住基台帳の色々な法的な事とかいうのはかなり整っていると思います。私も100%、技術者じゃありませんから、全体的な事は申し上げにくいんですが、しかし、今の段階では進めていくんだろうなという感じがあるんですよ。だから今回の事については進めていくべきだろうなという感じで、今取り組んでいる、そんな感じだと思います。

(質)じゃあ、反対している方おっしゃているようなリスクというのは、許容出来るくらいの低いものであると、そういうお考え何ですか。
(答)そこまで言い切る自信はちょっとありませんけどもね。

(質)ある意味感じがすると。
(答)今後やっぱりそれは今回の住基台帳のみならず、IT社会の抱えた大きな課題だと思います。だから大いに議論は進めていくべきだろうと思いますが、この4条項の中で進めていくのは、法にも乗っかって私共としては、国・県・市町村が全体的に機能的な電子政府化にするためのワンステップではないかなという感じであります。

(質)もう少し時間が欲しかったとか実施までに、そういうお考えは。
(答)そうやって言っていけば、色々な事があって、国の審議ももっとして頂いたらとかそれは色々ありますよ。それはそうなんですよ。

(質)ではただ今はそこへ向かうということですか。
(答)うん。進めていくというかそんな感じがします。

(質)分権研究会ですけど、14日のテレビの報道番組にお出になった時に、榊原さんが5人の知事の人選は北川さんなんでというようなことをおっしゃって、知事も別に否定はされなかったんですが、あの5人という、とりあえず立ち上げの5人というのは、やっぱり知事の意向というのがかなり入っておられるんですか。
(答)まあまあそんなことでしょうね。そんなに堅い話じゃなしに、まあなんて言うんですか、行政出身のよくわかった人ぐらいでこんなことじゃないのというようなことから、あれほどその記者会見というようなことは全然考えていなかったもんですから、そんなのいっぱいあ・髢ナすよ。だからそんなことで、まあまあこんなことかなあと言って。まあ、あんな感じです。

(質)全般にマスコミの論調は、研究会そのものに好意的で、評価しているというスタンスがかなり感じられるんですけれども、その辺もじゃあそういう評価は意外だったんですか。
(答)別にその、どうってことない会議ですからね、あんなものは、そんな感じですけど。

(質)どうってことない。
(答)うん。自分としてはそんな感じで、軽く言っていてね、そんなにもし大きくなるならもっとちゃんと丁寧に言っておいたらと、なんで俺が出ていないんだってしかられたらたまらんねという感じですからね。

(質)これ後広がり持たせられるということはないんですか。例えば他の知事にも働きかけていくとか。
(答)働きかけるというよりは、働きかけがあったらどうぞという感じじゃないですかね。

(質)来る人は受け入れるし、別に去る人も別に追わない。
(答)だからそんなに深く考えていない訳ですよ。こうなったらどうするとかそういう議論じゃなしに、そんな感じ、イメージとして。

(質)鳥取県の片山知事がそこから抜けられたという話があるんですが。
(答)いや、抜けるも抜けないも、声かけてないんだから、間違いでしょあれは。

(質)立ち上げの時に、岐阜県とか、日頃よくお名前が出る梶原さんとか、後高知とかですね、その辺は働きかけはされなかった。
(答)だから、そうやって聞かれるとつらい訳で、いやいや、もうその辺りこれぐらいでどうというような感じでしたからね、ただそれだけのことなんで、声かけなかったんです。

(質)何か石原さんがその後言われてましたよね、同じ番組の中で。
(答)何といってたかな、僕らはあの後ちょっとお茶なんか飲んでいたから、石原さんの番組、あの後ね。彼、隅にいたんですよ、それで僕のところで文句言っていたよ、やあ、やあとか言ってたよ、聞いていないんですよ。ちょっと内容を、どういう内容だったんですか。

(質)元々榊原さんが東京は地方じゃないからということで、今回入れていないと、で、石原さんがそこで、先に苦情出されて、いや東京も充分地方ですよと、そこから始まったんですけれども。
(答)そうでしたか。

(質)全然その意識は関係なしに東京は頭にはなくて。
(答)そこまでね、ああいう番組で田原さんや榊原さんが何やから聞かれて、あえてそんな話になったんだと思うんですよね。で、あの後僕も石原さんとちょっと食事なんかしておったんですけど、あの後ね、会ったから、だから、そんなにも言っていなかったし、別になんかどうっていうことなかったです。

(質)一点ですね、石原さんが結局官僚出身知事では、国に対して逆らうことができないと、で、変えることはできないだろうという形で割とあの研究会そのものをスパッと評価してしまったような感じがしたんですけれども、その辺はどうお考えですか。あれでも変えることはできる。
(答)また、いろんなことがあって、それは変わっていくことはあると思うんですね。そうそう石原さんその時も言っていたんですよ。無視だよ、無視だよ北川さんって。

(質)国をですか。
(答)そうそう。

(質)番組の中でも、要するに提言するんじゃなくって、県は県で勝手にやらなきゃいけないというのが石原さんの主張、あの番組の中でね、それが無視という言葉につながったと思うんですけども。
(答)自分はそういう無視で行こうよというのは、それは相対的な言葉でそういう議論があった時に、じゃあなんぼと聞いていたからね、榊原氏は知らなかったんですよ。見たらいたよ。そんな感じだから、そういう相対論でみんながそれぞれの角度でいろんなことがあって分権は進んでいくんじゃないでしょうか。そんなにたいそうに考えてもらって聞かれるとかえって。

(質)参加された人についてはだいたいどんな感じで集まってこられたんですか。あんまり深く考えていないっていう話ですが。
(答)いろんなことで、5つか何かに分けてね、それぞれ問題点があれば、我々こうフィールドがあるんでね、国から分権与えられるとか、合併でも国から言われたとかね、そんなことばっかりで本当に地方分権って進むのと、だから我々こそが主体的に動いて、そして直すべきは、直すものはどんどん直して、お国にお見せして、そして国が直してくれればいいと、なお結構じゃないのという主体的に実践できるものはどんどんやっていこうと、そんなイメージで集まってそんな会議になりましたね。だから国から分権をいただくんじゃなしに、我々がどんどん進めていこうと、こういう感じです。主体は我々にあるんではないかと、だから我々が間違っていたり、国に甘えている体質があるなら直していかなければいかんし、ということも含めてやっていかなあかん、そういう感じです。

(質)と、普段から思っている方が、自然発生的に集まった。
(答)いやいや自然発生的にじゃなしに、こんな声でまあ官僚出身者ぐらいの方が、具体的ないろんなことが、国との関係とかよくわかるんじゃないかというので、こんなことにしてスタートさせよかなと、そんなことであったんですよ。そしたらそれがマスコミに出ちゃったもんで、あー困ったねというような感じ、まあ仕方ないなと、よくそういう状況、自分たちがやってきて、なんかこう思わぬ方向へ行って、あ、困ったなというのあるじゃないですか、それの一つです。

(質)じゃあ、ああいう評価は誤算だった。
(答)誤算というよりね、やるならそれは本格的にやるべきでしょうけども、ああいうふうな形にまで、ばーっと各政治部にまかれたらしいんですよ、記者が、そんなことがあって、あーと思って、そんな感じです。

(質)四日市公害の判決から明日で30年なんですけれども、それについてどうですか、30年迎えますけれども。
(答)1970年辺りで公害の法律ができて、それからだんだん2000年の法律改正、環境のですね、そういうことの端緒は、ある意味で四日市も開いたんだと思います。大変なご苦労いただいた訳でございますので、今後は私どもはああいったことを充分検証させていただきながら同じ轍を踏むことのない政策をやっていかないけないなというのを思っています。そんな感じです。

(質)そうするとあの判決の意味合いというのはかなり大きなものがあったと。
(答)そう思いますね。

(質)住民の方なんかが公害の記録を残そうということで、資料館を造ってほしいとかいろいろ要望されているんですけれども、それについてはどう思われます。
(答)そうですか、御議論あるんですね、今後いっぺん話聞いてみます。ちょっと私今判断できませんので。

(質)中国製の健康食品と言いますか、健康食、これの被害についてないというような、どうでしょう。
(答)若干あると思います、それで私どももそれ調査してそういうようなことも対応して、やり方等々については健康福祉部の方で対応しています。

(質)長良川河口堰の件なんですけど、ちょうど1年ぐらい前に北勢の10市町の受水の先送りが決定になってその後検討されていると思うんですが、河口堰の工業用水の需要がないという現状について改めて今はどうお考えでしょうか。
(答)今ですね、工水、上水、農水いろんなことありましてね、これも縦割りの中で補助事業等々でいろんなことの壁があってなかなかうまく機能していないというのが事実ですね。それでその運用なんかはだいぶ変えてもらうように努力をして変わってきたと思います。したがって、今後工水をどう扱うかという議論は大きな政治課題というか政策課題に挙げまして、例えば三重県の企業立地なんかも工水のことを頭に置きながら考えていかないけないなと、今そういうのを研究している最中です。

(質)見通しというか、いつぐらいまでに。
(答)100%見通しは立たないかもわかりませんが、今度のシャープの問題なんかも工業用水の問題をどうするかというのは大きな課題になっていますしね、そうかといって水がこれだけ気候が不順になってきますと、要るんでしょう、恐らく。そこの面なんかも長いスパンでも考えあわせて、そしてどうしていくかというのは、いつまでというのはなかなかでしょうけど、ちょっとあれ地域振興部に聞いて。

(質)知事としては、今研究しているので将来的に長いスパンで見ると水は要るということでよろしいんですね。
(答)限定して言葉を使われると答えにくいですけどね、水の需給関係はやっぱり私どもの重要な政治課題だという認識の下にやってきますということです。

(質)工水を企業立地と絡めてということは、例えば立地する企業に安くするとかそういうことですか。
(答)例えばいろんなことを考えていく時に、水をたくさん使っていただく企業もあれば、それは是非来てくださいよとかね、というのもあるでしょう。そういう意味ではトータルでの体系というかそういうものを考えていただければいいんではないかという議論をずっと今してきています。

(質)企業誘致のポイントというのはやっぱりネックになるのは水なんですか。前ちらっとそんなことおっしゃってましたけど。つまり来てもらうことについてですね、協議する時に一番ネックになるのは要は水の供給云々という。
(答)いや、水の要る企業はそういうことになるでしょうね。それで、水、土地代とかね、そういうのが今までは大きな課題だったと思うんですね。だけどそれを遙かに凌駕する中国とか東南アジアという話が出てきて、単にそれだけで、土地が安い、水がある、だけではなかなか来てくれなくなってきているということから、我々が行き着いたのがバレー構想であって、やっぱり一つの集積というものを考えて安いインフラに対して、海外のですね、それに対応していくということが重要ではないかというのが、クリスタルバレーの元になったと、簡単に言うとそういうことです。


( 以 上 )

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