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平成20年10月07日

知事定例記者会見

知事会見

平成15年10月31日
於 プレゼンテーションルーム

1.発表項目

  • なし

2.質疑応答
(質)まず選挙ですけども、28日に衆議院選が公示されました。で、9日の投票ですね。それで、もういわゆる佳境に入ってきたんですけれども、何かもう一つ盛り上がりがないということが言われています。この前の埼玉の参議院補選、あれも極めて投票率が低かったですね、27.5%と。前回見てみますと、三重県は67.21%、全国が62.49%、今度は大きな選挙ですから、そんな埼玉みたいなことはないと思いますけれども、知事は今回の選挙についてどういうふうに思われてますか。感想をちょっと。
(答)私はかつて新進党結党にも、参画したことがございました。あの時には、日本で2大政党の本格的な到来をこれでもたらすことができるんだと、こういう気持ちでいたところでありますけれども、選挙戦そのものは非常に盛り上がった選挙であったように思っておりますけれども、しかし、その選挙戦に敗れた新進党は、その後、解党してしまったというような経緯がございました。今回のこの選挙は、民主党と、それから自由党が一緒になって、それでまたあの当時の2大政党、政権を二つの大きな政党が争うと、こういう構図の再来になったわけであります。新進党の失敗を、今回どちらが勝ち、どちらが負けようと、私はやっぱりその失敗を繰り返すものではない、繰り返さないことを期待したいなと、こう思っておりますけれども、選挙を有権者の立場から見れば、10年前の状況も、少しある中で、いろんな今回の構図のことについては思いを持っておられる方があるかもしれませんね。しかし今回の選挙の特色は10年前と比べて違うのは、マニフェストを両党とも掲げて戦うという、いわゆるマニフェスト選挙としては、初めてのことでございます。政権公約として、これまでより、国民に対しては明確になった点が非常にあると思います。まだまだ不十分だという指摘もありますけれども、私はやはりこれからの日本の将来を決めていく大事な国政選挙でありますから、有権者の皆さんが、ぜひ今回の選挙はそういう意味で大変重要な選挙でございます。関心を持って両党の訴えをよく聞き、よく吟味して、そして、ぜひ国民の政治への一番の大事な参画という意味で選挙に投票に行かれることを強く期待しております。

(質)
この2大政党で、確かに自民党と民主党ですね。その他に土井さんがよくテレビの中で、私たち社民党もあるのよと、2大政党は分かるけれども、私たちの党を忘れないでほしいと、あそこは憲法の改革反対していますけれども、そういうことを言っておられるんですけれども、まあ共産党も同じだと思うんですが、それについてはどう思われますか。
(答)もちろん二つの大きな政党以外にも、そういった党がそれぞれの特色を訴えて、そして選挙戦に臨んでいるわけでございます。それは有権者により分かりやすいように訴えられ、説明をされていくということでいいのではないかなと思います。有権者はその上で、二つの大きな政党以外にもそういった特色を十分感ずれば、いろんな投票行動というものは出てくると、そういうふうに思っています。

(質)知事おっしゃられた選挙公約ですね、マニフェスト。これは今回ずっと各党組んできました。これについてはやっぱりなかったことですね、こういうのはやっぱりいわゆる県政には分かりやすいということで、知事は好感持っていますか、ああいうことに対して。
(答)私も、特に国政選挙におきましては、やはり議院内閣制の下で、政党が総裁、総理候補を出して、そして国会で決めるわけですね。そういう意味では、その政党選びそのものは、実は総理を選ぶと、こういうことに通じるわけであります。したがって、その党の党首が選挙の結果で総理になるということですから、政権公約は自分たちの政党が第1党になれば、そういった政権を担っていくということで、国民に時期、あるいは財源、具体的な施策について、国民に約束、契約を出していくということは、極めて意義深いことだと、こういうふうに思っております。したがって、今回初めてでありますけれども、このマニフェストというものが、今後の選挙でより充実した形で、選挙の最大の争点になっていくということはいいことではないかという評価をしています。

(質)あるテレビ局やってました。いわゆる各党首が出られた中でやる、これから社会は競争社会になるか、あるいは平等社会になるのかということで党首に向けてました。やはりいろいろ分かれまして、いわゆる民主党と保守党が競争社会、それから平等社会は共産党、公明党、社民党と、そういうふうに分かれていて、自民党の小泉さんは、機会均等という答え方をしました。知事はこのことに関しては、あえて言うとするならどちらを選びますか。
(答)私自身は平等ということを言うならば、機会均等という、そういう言い方の平等、それが本来、意図的に誇張されるべき平等であると、こういうふうに思います。しかし、この社会はいずれにしても、大変な激しい変動、そしていろんな現実の社会は厳しい状況の中にあります。したがって、その機会均等ということは、やり直しをしたいという立場のものにも十分に保障を希望できるということがふさわしいのではないかなと、こういうふうに思います。したがって、ただ単に競争社会というだけではなくて、その競争のためにチャレンジするチャンスを、いくつかのステージで与えられるような、そういう社会がいいんではないかなと、そういう意味では基本的には競争社会ということを認めながらも、私は政治、あるいは行政として考えるべきところは、広くそういったいろんな立場の国民、住民というものに対して、そのチャンスをいくつか用意していくということが大事ではないかというふうに思います。

(質)不在者投票なんですけれども、昨日行かれたと聞いたんですが、行かれたんでしょうか。
(答)はい。昨日ですね、ちょうど、アメリカへ行くことがあって投票日には行けませんから、志摩へ公務がございましたので、ちょうどその途中松阪に寄りまして不在者投票を済ませたところであります。

(質)
誰に投票されたんですか。
(答)それは申し上げることはできないです。
(質)比例もだめですか。
(答)比例もだめですね。
(質)それはやっぱり。
(答)ご想像にお任せします。皆さんに申し上げるべきこととは違うと思っています。

(質)以前は自分が選ばれる立場だったですね、今度は選ぶ立場、どんなことを観点に選びましたか。
(答)私は選ばれる立場でありますけれども、過去の選挙もちろん棄権することなく、どの選挙でも投票をしてきましたから、そういう意味では異質なものではありません。それから衆議院選そのものも、もう自分が出なくなってもう2回ということであります。淡々と投票して来ただけであります。

(質)前回は、12年時はどなたに入れられました。
(答)なんというお尋ねです。
(質)平成12年の衆議院選では4区ではどなたに入れられました。
(答)申し上げることではないです。

(質)ずばりお聞きしますけれども、今度アメリカに行かれるのは、4区、ともかくこの選挙に巻き込まれるのが困るからという声を聞いたのですが、ということではありませんよね。
(答)実際の経緯からいきますと、昨年秋にカリフォルニアの三重県人会の方が北川知事に、ちょうど100周年になるので、ぜひ来てほしいという強い要請を出されたんですが、北川知事からは返答をもらうということはできなかったと。それで私が知事に就任しまして、5月に県人会の関係の方が来られまして、それで強いご要請をいただいたわけです。その時点で、検討してみましょうということで、日にち等の時期も含めて検討させていただいた時点で、行くということにするとすれば、11月の初旬、これ以外の時期は選びにくいのかなということでありましたので、実はもう行くということにすれば、この時期しかないということで、既に日程はそういう前提で折り込まれていたということであります。たまたまその後解散がこの時期に重なったということでございます。

(質)知事選で、自民党さんは正式には推薦されなかった、自主投票なんですけれども、ただし水面下では力強い支援をされたと思うんですけれども、自民党さんに対して今回の衆議院選でどのような支援、もしくは立場をとられますか、知事の立場として。
(答)私自身は先般の知事選の結果、多くの県民の皆さんのご支持をいただきました。その結果として知事就任いたしまして、私は186万県民の負託を受けて、県政推進にあたると、こういう立場であります。したがいまして、知事という立場では一党一派に偏することなく、私としては県民の負託に応えていきたいと、こう思っているところであります。

(質)そうはおっしゃても冒頭から言われているように、2大政党制には期待するというお言葉の裏には、民主党には期待するというふうな意味合いが受けてとれるんですけれども。それはいかがですか。
(答)私自身、国政も経験してきた中で、やはり政治は変わっていかなければならない。特に時代のいろんな激変、要請に対して果敢にやっぱり挑戦していく、そういうダイナミックな政治というものが強く求められてきておりました。そういうものを実現するためには、やはり政治の仕組みそのものも変わっていかなければ実現しないのではないかと。そのためには小選挙区制の導入等選挙制度のそういった改革をしていくということも大事だというふうに考えました。同時に、そういった選挙制度等が変わる中で、政党のあり方、機能の仕方も当然変化をしていくべきだと、こういうふうに思ってます。今回、マニフェストもそういう意味で私は非常に期待できるものだと、こう思ってます。したがって、2大政党ということになりますれば、そのどちらもそういった環境、状況に応えた機能をより強化し、そして時代の変革にも国民に分かりやすい形で応えていくということができるようになるんではないかなと、こう思っています。したがって、どちらの政党もやはり今回の選挙については、かなりそういった状況を反映した取り組みをされてきているということで大いに結構なことだと思ってます。さらに強めていっていただいたらいいのかなと思っています。というのは、やはり地方から見ていまして、国の政治はもっともっとやっぱり変わっていってもらわなければいかん。それから私も今、地方分権を推進していかなければならない、地域主権というものが本当に確立されていくためには、国そのものの、いわゆる政治を含めた構造改革が必要であると、こう考えていますので、そういう意味ではさらに国として、国の政治の構造改革もいってほしいと、こう思ってます。

(質)長良川河口堰負担金をめぐる判決が昨日あったんですけども、その知事コメントを出されたんですね。簡にして要を得てるというか、得てないというのか、それについて、感想を改めてお聞きして、さらに質問させてもらいたいと思いますが。
(答)私自身はもう以前の話でありますけれども、しかし裁判そのもので訴えられた趣旨については、私は行政としては政策的に判断して、何ら問題なかったんではないかと、こう思っておりましたので、勝訴になったことは、今知事にある立場としても県の立場が認められてよかったものだと、こういうふうに思っているところです。

(質)
将来、工業用水の需要が見込めないわけではないという二重否定の形で判決文があるんですけども、裁判長は昨日の法廷の中では将来の需要が見込めるという形をはっきり言っているんですね。いずれにしても、見込めるということだと思うんですけども、実は裁判長が言ったクリスタルバレーとか、第二名神とか、構造改革特区というのは、提訴された時点では県からはなかったですね。それが途中から出てくるわけですよ。そして、もうちょっとお聞きしたいのは、北川知事から事務の引継を受けた時に、企業庁も地域振興部も三重県に水需要は見込めないということを、端的に言っているはずなんですよね。だとすれば、もし水需要が見込めるんだったら、そのバラ色の青写真を県民に示して、説明する責任があるんじゃないでしょうか。
(答)その引継というのは8年前のことをいっているんですか。
(質)北川さんとの時を。北川さんから。
(答)あれですか、北川知事が田川さんから引き継いだ時のことを言っているんですか。
(質)野呂知事が。
(答)私がですか。状況はいろいろ変化してきております。経済状況等も、三重県取り巻く環境も大変、いろいろ変化してきております。これは私たち行政の立場も、それから県民も望む、望まないに関わらず、いろんな変化を来してきているところがあるのかなと、こういうふうに思います。したがって、今後のことについても、そういう意味では不確定な状況のところというのは、極めて多いと思ってます。工業用水そのものの需要等については、悲観的なものもあるかもしれませんし、しかし、県でいろいろな検討をしている中では、相当量の水需要に、新規にまだ工業用水の使用ということも考えなければならないことも、今後の想定される検討の中にはいろいろございますので、一概に言えないところがあると思います。

(質)検討してですね、これを県民の前に示すべきでないですか。たとえば第二名神が開通すれば、どれくらいの水需要が見込まれるのか、クリスタルバレーではどうなのか、構造改革特区ではどうなのかということを示すべきではありませんか。
(答)そうですね、何と言いますか、まだ内々のいろんな想定される状況の中での検討条項というのは、いくつかあると思います。しかし、それはまだきちっと見込めるという形までいかない段階の中では、そういったものをどこまでで含めて言えるかということになりますから、かなりきっちり見込める状況の中ではそうしていったらいいと思います。高速道路等につきましても、今、民営化の問題と、それから公団でやる事業がどういうふうな形になるのか、直轄についてもどういうふうな形になるのか、いわば制度的にも過渡期の状況であります。行政の場合に、やっぱりお示ししていく場合には、そこらはかなり見込める状況の中でお示しするということが大事だろうと思います。

(質)県民の中にこういう声があることを知ってもらいたいんですけどね、RDF発電所では金を渋って安全策を取らなかったために、事故を起こしてしまったと。ところが水余りの長良川河口堰ではじゃぶじゃぶ金を、大金をつぎ込んでる。だからこれからはその190億という金を払わずに、撤退した方がいいんじゃないかという声もありますね。そういう声を頭の中によく入れておいてもらいたいと思いますね。
(答)当然県政を担っていく立場にある私としては、県民の声、各般いろんな声をいただいてますから、そういうことは十分に頭の中に入れながら、しかし、判断すべきは判断していくということだと思ってます。これからもいろんな声には十分耳を傾けながら、行政運営にあたりたいと、こう思っております。

(質)それでは2つ目の質問に移らせていただきます。いわゆるRDFの問題なんですが、28日に県のRDF協議会が事故後初めて開かれました。その中で発電所の早期再開、それからRDF費や、ゴミ処理費の県負担といった声が多く出たわけですね。これについて知事のお考えを一つお願いしたいんですか。
(答)RDF化施設をやっておられる市町村等におきましては、やはりゴミ処理の問題ということは、特に年末年始をこれから迎えていくということになる中で、最大課題だとこういう認識を持って、このRDFの問題を見ておられると、こう思います。その中で特にRDF化施設が今後順調に元に戻るといことを期待しておられて、かなりこれは切実な思いとして考えておられると私も感じ、その思いが伝わってくる気がいたします。で、一方で私の方からは、今後安全性を確認するという条項についてどういうものかということで、先般の議会でもそれについての段取りを申し上げてきたところでございます。28日の会合ではいろいろご議論があったということでございますけれども、安全性を確認するという各項目について、どういった作業が必要なのか、あるいはどういったことを検討していかなければいけないのか、議論を深めていただいていることはいいことだと思ってますが、今後中間報告でなくて、委員会の最終報告等も来月には出てくるのかなと、こういうことが想定される状況でありますので、そういったものも見ながら、今後のRDFについては、対応を考えていきたいと、こう思ってます。

(質)発電所の早期再開ですけども、ある市長が知事は最善の努力はすると、そういうことを言うからには、年内の再開は我々あるもんだと、そういうふうに思っているところで言っているんですけども、その目処についてはいつ頃再開になるのかですね、その辺りはどのように考えておりますか。
(答)まだ最終報告もいただいておりませんので、再開ということについての判断も、それからその後のどういう手順でということについても、まだ決めていない状況であります。

(質)いつ頃を目処にという、それも立ちませんか、春とか、あるいは遅くとも春までにとか、来春までにだとか。
(答)まだそれについてもございません。市町村からはとにかくできるだけ早い時期ということでありますし、中には年末の処理のことを非常に気にされているということも伺ってもいるわけであります。私の方はやはりさっき申し上げましたように、安全性をを確認するということが、このことが前提でありますから、したがって、今後最終報告等も受けていく中で、そのことについては詰めていきたいなと、こう思っております。

(質)それから今日の新聞でですね、社会面なんですが、いわゆるRDF、固形燃料ですね、良い品、良品でも発熱すると、そういうふうな記事が出ているんですが、やはり固形燃料にまだまだ問題があるということを指摘しているんですけども、こういった報道に関してはどう思われますか。
(答)これも事故調査委員会の方でもRDFの発熱、発火、あるいは爆発に至った、そういったメカニズムについて、分かり得る範囲での報告があろうかと思いますし、それから環境省、あるいは経済産業省、消防庁等でもご検討いただいてますから、そういう中でRDFについても、少なくとも今後どういうものかということを、そしてその上で、どう取り扱うべきかということについての一つの考え方というのは集約されてくるんではないかなと、こう思っております。

(質)不認定はどう受け止められます。
(答)えっ。
(質)不認定。14年度企業庁電気事業決算。どう受け止められますか。
(答)企業庁の決算について、県議会の方で十分精査し、ご検討いただいたわけであります。その中で私の方で、報告、聞いている点では、たとえば中身については、電気事業についても当初予想された赤字幅を縮減できたとか、企業庁全体の収益についても、予想以上に改善が進んでいるというようなことで、そのことについてはおおむね議会の方も、中身については評価をされたものだと、こう思っております。しかし残念ながら今回RDFのああいった爆発事故がございました。そういう観点から、この事故の重大性に鑑みて、議会としては今回ああいった結論を出されたことだと、こう思ってます。出された結論は真摯に受け止めて、これからまた努力を積み重ねていきたいと、こう思ってます。

(質)最終報告なんですが、この間の事故調の後の委員長さんが、推論にならざるを得ないんじゃないかというようなご発言があったんですが、知事も今、分かり得る範囲での報告とおっしゃいましたけれども、そういうものをベースにして再開の議論というのはできるんでしょうか。
(答)最終報告をやっぱりきちっと見てみないとね、何ともそのことについては言いようがございません。委員長がどういう点で、そういう表現を使われたのか、たとえば爆発したタンクと同じものを造って、そこで同じようにやってみるというようなことをすることで、何と言いますか、事故そのものが再現されるというようなことを、すべきなのか、どうなのかというような、ちょっと私ども科学的、技術的な検証の仕方というものについては、論評しにくいところがございます。したがいまして、出されたものをよく精査してみたいと、こう思ってます。

(質)3カ月というのはあまりにも期限が限られ過ぎているというような主旨のこともおっしゃってたんですが。
(答)私もちょっと直接伺っておりませ・フで、どういうお考えでということについては、少し論評できないですね。ただ確かにお願いして、皆さんそれぞれ大変お忙しい中で、今回のことを突然お願いして、ご検討いただいているということで、ご苦労いただいていることだと思っております。

(質)美術館がリニューアルオープンということで、もうご覧になりました。
(答)いや、今日オープニングといいますか、開会式があるということで、この後おじゃまするようにしてます。まだ見てないです。

(質)モネの絵ですか、よかったですね。
(答)岡田財団につきましては、当初から、美術館設立する前から、準備をしてくる段階からお世話になって、相当お宝をこれまでも頂いてますし、今回のモネの絵も印象派のちょうどスタートした時期、第1回の印象派の展覧会が開かれた年の作品だそうです。それから絵の保存も極めていいというもので、描かれた当時の画質がほとんど落ちずに保存されてきたのではないかなということで、本当に素晴らしいことでございますね。
(質)私は美術館の中よりも、外の景色の方が好きなんですけどね。

(質)
先週、津松菱が業績悪化していたのを、産業再生機構が支援するという発表があって、財務的に国の支援を受けるということ、国というか、お金はつぎ込まないんですけども、それで昨年から都ホテルが撤退検討してみたり、あれも結局業績悪化と、それから松菱もかなり11年ぐらい連続で赤字ということで、三重県の県都である津の中心街から代表的な施設の経営が非常に悪化しているということに関して、知事としてお考えをちょっとお伺いしたいのですが。
(答)こういう厳しい経済状況の中でありますから、特に景気回復についての少し兆しが見られるとは言われている状況の中でも、地方ではまだまだ厳しい状況が続いているということでございます。したがって経営にあたっておられる方も今大変だろうと思います。松菱については、そういう厳しさの代表例として挙げられるものなのかなと、こう思っております。幸い再生に向けての動きが取られ、新社長を迎えてやっていただくということであります。旧来のやり方も経営の世界でもなかなか通じない状況のところが多くあるのかなと、こう思います。新しい感覚で取り組んでいただいたら、きっとその成果は十分に出していただけるのではないかな。私も新経営陣に大いに期待するものでございます。県都、津そのものについては、今後中空の開港、そしてそれに伴ってアクセスルートも確保できる見込みでありますし、これからのいろんな時代転換へ向けての材料もあるわけでございます。三重県は三重県としての都市の配列、規模等について特色ありますけれども、しかし、津も今後新たな展開へ向けての時期にこれから入っていっていただけるんではないかと、行政もそういう観点を十分持っていきたいと思っております。なお都ホテルの問題については、いろいろ心配をいたしたところでありますが、最近伺ったところでは、非常に都ホテルの営業も今順調にいっているということでございますので、ここらも併せて、なお一層頑張っていただきたいなと、こういうふうに思っております。

(質)関連で、知事は松阪市長をやっておられました。松阪市に比べて、津は県庁もあるし、行政の中心なんですね。松阪に比べて、こういうところが落ちるんではないかとか、そういうちょっと気付いたところはありませんですか。
(答)そうですね、松阪とはなかなか一律にこう比べることができにくいところがあります。松阪は戦災で焼けなかった町でありますし、津は戦災でやられて、そのために町のど真ん中に、あの大きな23号線の大通りが実現いたしましたね。それがためにかつての城下町の面影もぐっとなくなってしまったというようなこともありますね。そういう点では古いものがかなり多くそのまま残っている松阪と、基本的な違いがございますね。ただ津は県都として、ずっときたわけでありまして、都市としての役割、成り立ちもそういう意味では違うところがあるかなと思います。ぜひ私としてはこれからは、この津も、松阪も、他の町も栄々として、先人たちが営んできたものを受け継ぎながら、基本的な町そのものがあるわけですから、そういうものをやはり誇りに思って、大事にしながら、その上に新しい町のあり方を積み上げていくと、こういうのが大事だろうなと、こう思ってます。三重県政としては、それぞれの地域地域で、その特色もありますから、そういうものを十分生かしてもらいたいと思いますね。津市は都市の特色をもっともっと掘り起こして、そしてこれからの津の発展に生かしていくということ、こういったことがさらに期待されますね。

(質)防災対策の東南海地震の件で、推進地域の市町村からの意見聴取が終わって、今どういう状況にありますか。
(答)推進地域の候補として62市町村が、候補として示されたところでございました。その中に入らなかった伊賀の6市町村、それから美杉村ですね、その7つがあるわけでございますけれども、実は先般から県の方で全市町村に今回の示されたものについてお示しをし、そして、意見を求めているところでございます。今の状況としては、推進地域から外れました地域におきましては、やはり、ぜひこの際、推進地域の指定を願いたいという意志の表示がございました。それから、津波において、津波の要件から外れております8市町村、桑名市、それから木曽岬町、それから長島町、それから香良洲町、三雲町、それから松阪市と、御薗村と紀宝町、この8市町村につきましては、津波の基準においては外されていると、こういうことでございますけれども、強い揺れがあるところでございまして、たとえば堤防等の決壊とか、それから過去の津波の被害等からも津波による被害が想定されるいうようなことで、津波による基準の指定、こういったことについての要望もございます。そこで、今、この7市町村、それから津波の関係の8市町村、こういった市町村の意見を踏まえ、国と今、事務的に調整作業をやらしていただいているところでございまして、もう少し事務的な調整が進んだ段階において、国に対して正式な回答をいたしていきたいと、こういうふうに考えております。

(質)先日、松阪の市議とか、市長団が陳情に来た際にですね、海上アクセスの開港に間に合うかどうかという見通しについて、大変厳しいとおっしゃったと伝え聞いているんですけれども、実際のところどんな感じなのかというのを聞かせてもらえませんか。
(答)アクセスルートの開港について難しいとは言ったことはございません。ただ、今、松阪ルートの実現に向けてはいろんな条件がございます。その条件の中には、いわゆる波の問題がございまして、その波の問題からいきますと、要するに物流港から人流港へ変更、一部変更しなければならないと、こういう問題がございます。その場合に、小型船の場合には波の静穏度が30センチ以下の波が通年で97.5%以上というような一つの基準があるわけでございます。これにどう対応していくかということが大きな課題だということを少し申し上げました。それに該当できる松阪港の、いわゆるアクセス船を着ける港の位置が、どこであればこういう基準が確保できるのかというようなことを考えますと、現在、今、港については物流港として機能を高めるための港湾整備をやっているところでございますので、そういった絡みからいきますと、その場所を確保したりというようなことを今後考えていくにしても、少し時間がかかるだろうと、こういう問題が出てきているということを申し上げたところであります。

(質)アクセス、造船への支援というのは間に合うことが条件でしたけれども、もし遅れた場合はどうされるかというのは。
(答)そういう状況が、今、分かってきた中で、担当部局の方と市の方と、今、いろんな詰めというか、話し合いをし、これはもちろん国も方にも関係しますし、いろんな関係のところと対応について、協議してもらっていると思います。ちょっとそこまで子細ついては私の方もまだ承知してません。

(質)その市議にしても、市の幹部のほうの方にしても、市長でいらっしゃった時には随分このアクセスの問題については積極的でいらっしゃったのが、知事になられてからはそういう姿勢がなかなか見えてこないと、そういう面で協力するという意向を3月末の会見でも言った県の姿勢というのはどういうことになっているのかという随分不満も聞いているんですけれども、具体的にアクセス推進のために何か特別に指示なさったこととかはあるんですか。
(答)市長の時にも、私の個人的な思いで仕事していたわけではございません。したがいまして、市長の時には松阪市民のいろんな意向、あるいは議会の議論等も踏まえながら、この問題に対応してきました。今は知事という立場で、そういう意味では県民のいろんな意見、意向を受けながら、知事として仕事をしているということでございます。アクセスの問題については、そういう意味では、今矛盾するような課題ではないと、こういうふうに認識しております。

(質)1点だけ確認。長良川河口堰は、判決離れて知・魔フお考えとしては、工業用水なり水道用水なり無駄なものではない、必要なものだというお考えに立たれておられるんですか。
(答)長良川河口堰ですか、もうできてるやつでしょ。
(質)できてますけども、今、需要がないわけですよね。
(答)今、必要だとか、必要でないとか言うんではなくて、もうでき上がって、機能しているということです。機能が十分働くことを期待してます。

(質)その可能性はあるというお考えで。
(答)機能が十分機能することを。
(質)今後。
(答)今後、機能するように当然期待しています。

(質)全国知事会の高速道を考える組織ですか、そちらの方に入られたということですけれども、これは梶原知事の方からの要請。
(答)そうなんです。

(質)
いつ頃。
(答)梶原さんの方から電話がかかってまいりまして、それで、ぜひ、それ受けて欲しいと、こういうお話でありました。三重県の場合も第二名神、それから、紀勢自動車道、こういった大きな課題がございます。全国いろいろ高速道に対する同じようなもの、命の道と言われるもの、あるいは経済の基幹になるような、そういったものがあるかなと思います。私としてはぜひ三重県のそういったものを県民の要望に答えて実現していくという観点から、全国知事会のそういった中で活動していくということは有意義である、有効なことであると、こういうふうに判断をしたところです。したがってお受けをしました。
(質)これ、いつ頃。
(答)ええっとですね。10月の初旬、9月の終わり頃かな、ちょっと日にちはっきり覚えてないんですが。
(質)では後で。
(答)後で、いつ頃電話あったということは調べましょうか。
(質)お願いします。
(答)記録残っているかどうか分からないけど。

(質)これと北川さんの時代に改革派知事と称される人たちで作りあげた高速道の考える委員会みたいなものありましたけども、そこのところとの整合性はどうされる、もうあちらは全然入らない形で。
(答)いや、それも既に入ってますから。私としては今回、梶原さんが全国知事会の会長になられて、改革する、何といいますか、行動するその度合いというものが、かなりこれまでの知事会から傾向的に変わってきたと思いますね。そういう意味では、平均値、真ん中の間を取るというような選択しかなかなかできなかった知事会よりも、今度の梶原さんの知事会というのは、かなり活発に国に対して意見を言っていける、そういう知事会に変貌していくんではないかなと、こう思っています。そういう意味では、個々に、任意につくっている知事会、知事さんのいろんな勉強会、連合体ありますね。また性格、それ吟味しななければいけないでしょうけれども、今後、整理しなければいけないものがあるとしたら、これから全国知事会の方の機能の仕方も考えながら、見ていったらいいんではないかなと思います。まだ、ちょっと始まったばかりなので、そういった議論をするほどにはまだ至っていないと思いますね。

(質)最後に1点だけ。今、大きな今度の選挙の争点にもなってますね、例の民主党の菅さん言ってる高速道路の、3年を目処に無料化にすると、それについて小泉さんはタダより恐いものはないと反論してますけれども、知事自身はこの無料化についてどう思われます、高速道路の無料化。
(答)まずは長期的に、たとえば三重県でも高速道路というものについては、第二名神だけではなくて、さっきも言いましたように、命の道として、ぜひにと願っている紀勢自動車道がございます。それから今後、時代の長期的な眺めの中では、新しい国土軸の問題であるとか、そういったことも長い先にはいろんな観点で議論されることになるかもしれません。私としてはやはり高速道路行政が今後も国民のニーズに的確に応えられる、そういう形で推移していくということが望ましいことだと思っています。したがって、それはそのためにどうするかというやり方については、いくつかの選択肢があって当然であろうかなと、こう思います。無料化した場合にも、現行の高速道路を無料化するということだけではなくて、そういった今後の道路行政についてもどうしていくかということ、これが合わさってこそ、国民が納得する政策ではないかなと、こういうふうに思ってます。高速道路については、たとえば湾岸道路やそういうところは、北勢のこの道をもっと頻繁に利用したいという方からは料金が非常に高いというご指摘もあることで、そういう意味では非常にインパクトの強い話だと、こう思います。一方で、小泉さんの方は公団の改革等については、ああいう形で進められてきている途上でありますけれども、そのことも今後のやっぱり高速道路が国民のニーズにちゃんと合って展開をしていくという、その枠をきちっと組み立てていくということが大事なことではないかと、そういう面が成り立てば、いろんな政策については複数のものの組み合わせですから、高速道路が無料化された時のその財源やそういうのは他へ影響しますから、そういったこととの絡み合わせで判断できるのではないかなと、こういうふうに思います。

(質)アメリカ行きですけども、2社と会われるそうですけれども、ぜひ誘致するというマニフェストは言えないですか。
(答)企業誘致のトップセールスというその役割も今回の訪米には含まれているわけでありますけれども、具体的な中身については、先般の記者会見の時に申し上げたように、皆さんに申し上げられないのは大変残念でありますけれども、これはやはり企業等いろんな立場ありますので、ご理解をいただきたいと思っております。

(質)可能性は、大、中、小。
(答)私としては、当然行くからには、いい結果を出したいと思って行くわけでありますけれども、しかし判断をするのは向こうの判断でございます。私としては精一杯向こうでトップセールスの役割を努めていきたいと、こう思っております。


( 以 上 )

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津市広明町13番地(本庁3階)
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ファクス番号:059-224-2032 
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