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平成20年10月07日

知事定例記者会見

知事会見

平成16年 7月21日
於 プレゼンテーションルーム

1.発表項目

  • 「三重県政懇話会」委員の決定並びに第1回懇話会の開催について
  • 「8耐!文化トーク」(中南勢)の開催と参加者の募集について
  • 知事と市町村長との膝づめミーティングの開催について
  • 三重ごみ固形燃料発電所試運転の終了及び住民説明会等の開催について

(知事)それでは第1項目目の「三重県政懇話会」委員の決定並びに第1回懇話会の開催について申し上げたいと思います。三重県政懇話会の設置及び県民委員の公募につきましては、4月20日の定例記者会見で発表したところでございますけれども、今回、委員及び第1回の開催日が決まりましたので報告をいたします。三重県政懇話会の委員でございますが、配布いたしました資料のとおり10名の方でございます。内訳は県民委員が5名、このうち公募委員が2名ございます。それから市町村長が2名、学識経験者が3名となっております。このうち公募の県民委員の2名の方につきましては、提出をしていただきました課題論文を審査いたしました上で決定をしたところでございます。それから第1回の三重県政懇話会の開催でありますが、7月29日(木)に実施をいたします。会議内容につきましては、委員の皆さんの県政に対する思いであるとか、あるいは県が来年度におきまして、重点的に取り組むべき県政の課題がどういうものがあるかというようなことについて、意見交換を行いたいと考えているところでございます。委員の皆さんから、忌憚のないご意見が頂けるものだと期待をいたしているところであります。これにつきましては以上でございます。
 第2点目の「8耐!文化トーク」の開催と参加者の募集について申し上げます。日本文化デザインフォーラムと三重県では、平成15年度から三重県の文化につきまして、文化、歴史、環境、景観、観光、生活など幅広い視点から議論してまいりました。平成16年度は、「50年後の文化県みえを語る」というテーマにいたしまして、日本文化デザインフォーラムのメンバーと県内の有識者が自由に長時間議論をいたします「8耐!文化トーク」というのを9月から県内4カ所で開催を予定します。これは、行政に対する要望、あるいは回答や結論を出すという場ではございませんでして、文化人とともに幅広い視点からあすの三重の文化を自由に語り合っていただこうというものでございまして、議論いただきました内容につきましては、来年度に策定を予定いたしております県の文化戦略の参考にさせていただきたいと考えております。「8耐!文化トーク」では、パネリストによります意見交換を進めるにあたりまして、県民の皆さんにもご参加いただきながら、自由な議論を展開するという、今までにないやり方で進めてまいりたいと考えております。第1回目は、9月4日(土)でございますが、11時から開催をいたします。場所は、松阪市の松阪市産業振興センター研修ホールでございます。応募の締切ですが、8月20日(金)(必着)ということでございます。応募者多数の場合には、抽選ということになります。詳細につきましては、お手元にございますチラシをご覧いただきたいと思います。 
 次に「知事と市町村長との膝づめミーティング」の開催について申し上げます。お手元にお配りしております資料のとおり、「知事と市町村長との膝づめミーティング」を8月から9月にかけて6地域で開催をいたします。昨年、私が知事に就任いたしました時に、地域の行政の担い手でございます市町村との連携が必要であると、こういう考え方から、直接地域に出向きまして、6地域で「膝づめミーティング」を開催したところでございます。そこでは、各市町村長の皆さんから地域づくりに対する思いや、その具体的な取り組みをお聞きすることができたところです。16年度は、「県民しあわせプラン」の初年度でございまして、プランの着実な推進に向けての取り組みが必要でございます。また、年度末に合併特例法の期限を控えまして、今後、県内の市町村合併は一段と進展してまいります。このような中で、今後の県民局のあり方とか、「新しい時代の公」におけます市町村と県の役割について、ご意見を頂いていくことといたしたいと思います。このミーティングを市町村のご意見を把握するためのシステムとして位置付けまして、積極的に対話を行うことによりまして、分権型社会におけます協働による新しい地方自治のしくみを創ってまいりたいと考えているところでございます。
 次に三重ごみ固形燃料発電所試運転の終了及び住民説明会等の開催について申し上げます。三重ごみ固形燃料発電所では、昨年8月のRDF貯蔵槽爆発事故以来、安全対策といたしまして、学識経験者等に意見を伺いながら危機管理マニュアルを策定するとともに、発電所の安全性を実際に担保するため、本年2月20日から施設の改修を行い、3月17日から試運転を実施してきたところでございます。現在、長期の試運転を行っているところでありますが、8月5日をもって、この試運転を終了することといたしまして、運転を停止して施設の改修効果を確認いたします。その後、試運転結果等について取りまとめまして、発電所の運転を停止した状態で、県議会、市町村、地域住民の皆さんに試運転結果を含めた安全確認の結果について報告をいたします。住民説明会につきましては、お手元の資料のとおり、8月28日桑名市コミュニティプラザ等、4カ所で開催の予定でございます。なお9月5日の「全体説明会及びシンポジウム」につきましては、現在、会場、内容等について調整中でございます。そして、これらの報告及び説明会等でのご意見も踏まえまして、今後の対応について判断を行っていきたいと考えております。以上4項目について申し上げました。以上でございます。



2.質疑応答
(質)まずRDFの関係のことからお伺いさせていただきます。現在の試運転状況について、知事としてはどのようにご判断されてますか。
(答)概ね試運転については、順調にきているんではないかなと、こういうふうに思っております。

(質)RDFの保管の実験で発熱が見られたとか、そういうことも報道されておりましたけれども。
(答)こういったことについては私の方ではちょっと専門的なこと分かりませんけれども、いろんな状況もあり得るということで、そういったことを、また確認していくための試運転でありますから、それについて分析をし、どういう対応をしていくんだということを現場の方で対応していると考えております。

(質)8月5日に一旦止めまして、それで最終が9月5日、ちょうど1カ月間説明やら、点検やらにかかるわけですよね。そうしますと再開というのはいつ頃を想定されてるんでしょうかね。
(答)以前からも申し上げておりますとおり、今回この発電所を止めまして、それでこれまでの試運転状況等について、住民の皆さん、あるいは県議会や市町村に報告説明をいたします。その上で一定の理解が得られるという判断をいたしましたときに、そして安全性が見極めれたという判断をいたしましたときに、今後の本格的稼働について判断をいたしたいと、こういうふうに考えております。

(質)そうしますと現段階ではまだ時期の方はいつ頃ということは。
(答)そうですね。まだ今後そういった説明会等の手続きもやっていく中でそれについても考えていきたいと思います。

(質)あと、その一定の理解というふうにおっしゃいましたけれども、どういう状況ならば一定の理解が得られたと考えられるわけですか。
(答)これは総合的な判断をするということでありますけれども、安全性が見極められた段階で一般の方々にも分かりやすく説明して、その安全性等についての理解を求めてまいるわけでありますが、県議会とか、市町村とか、地域住民の皆さん方にそういった報告を申し上げて、その上での総合的な判断であると、こういうことになると思います。

(質)その総合的な判断は知事ご自身がなされる。
(答)これについては以前から申し上げているように、最終的に私の方が判断をすると、こういうことにいたしております。

(質)そうしますと、この説明会とシンポジウムの方にはご自身が出席なさって、住民の方の反応やら、手応えを直に感じられるわけですかね。
(答)私は説明会等につきましては、9月5日に予定をいたしております全体説明会、シンポジウムには私自身も出向こうかなと、こういうふうに考えております。あとの3市町の地元説明会につきましては、ごみ固形燃料発電所の管理運営者でございますところの企業庁長が出席をして、安全確認についての、その結果についての説明をいたす予定でございます。

(質)休止期間中の生ゴミ処理はどうされるんですか。
(答)これについては、一応休止しておりますから、他の施設での処理ということで考えなければいけませんので、そういった形で調整をいたしているところです。

(質)以前にとられていた代替措置の踏襲。
(答)形としては、したがって他の施設での処理ということになりますし、処理費が増加するとか、そういったことが起こります場合には、15年度におけます費用分担を前提といたしまして、市町村とこれも調整をしてまいりたいと、こういうふうに考えます。

(質)施設の改修効果の確認の具体的な手法というか、誰がどういう形で確認するんでしょうか。8月5日運転停止して施設の改修効果を確認となっているんですけど、どなたがどういう形で確認されるんでしょうか。
(答)最終的には確認そのものは企業庁長がということになりますけれども、それの根拠に基づくものは、それぞれ専門の方々もおられるということであります。ちょっと事務局の方から。
(答:企業庁)一応安全管理会議等で学識経験者ございますので、その辺に報告しながら改良の形で確認していただくというふうに考えております。

(質)現場も見られるんですか。
(答:企業庁)はい。一応今何度かは見ていただいておりますので、現場も見ていただく行程で今考えております。
(質)主に学識経験者が。
(答:企業庁)はい。

(質)あと企業庁さんの方で効果を確認すると。
(答:企業庁)基本的にはまず企業庁が施設管理者でございますので確認しながら、第三者的な部分で学識経験者に。一応安全管理会議で技術部会というのがございますので、そういうメンバーの皆様方に確認していただきながらやっていこうかなと思っております。

(質)確認のポイントとはどんな部分なんですか。
(答:企業庁)確認のポイントにつきましては、従前第三者による施設の総点検ということで、中部電力三重支部の方で5点の部分が指摘されております。その部分が主たる部分であるというふうに考えております。
(質)5点って何でしたか。
(答:企業庁)5点の具体的な話につきましては、半乾式スクラバの閉塞問題。
(質)難しい。ちょっと専門的な言葉で。
(答)後で資料でも提供するということでどうですか。

(質)安全性の確認をしたとして、住民が納得するのに一つ棘(とげ)刺さっているのが、責任の問題なんですが、処分になるのか。警察の捜査が終わるまでということでずっと来ているわけですが、実際本格運転再開される前に、その辺にひとつ目途を付けるお考えはありませんですかね。
(答)私としてはできるだけ早くこういったことについてもきちっとしてまいりたいと、こう考えてまいりましたけれども、しかしながら私も含め県の責任問題について、きちっと処置するということになりますと、今、警察が捜査をずっとしている段階でありまして、こういった状況をきちっと見なければ軽々にそれを判断できないという点があります。私としてはこのことについて、何度も熟慮を重ねてまいりましたけれども、今しばらく捜査の状況を見守るしかないなと、こういう判断でございます。

(質)桑名消防葬が8月6日、それへの関わりは県としてはどうでしょうか。
(答)8月6日の消防葬につきましては、私が出席をさせていただくということで対応いたします。

(質)県主催の1周年対応をどうされるんですか。
(答)今ちょうど命日にあたられます8月19日正午に三重県職員が1分間の黙祷を行って、殉職されましたお二人のご冥福をお祈りをいたし、そしてまた県の今後の県行政での安全安心をしっかり誓うということを考えているところでございます。それで今お尋ねのありました1年経過するにあたってのいろんな取り組みについては、本当にこういうお二人の尊い命を失くしてしまったあってはならない事故でございましたので、県としては二度とこういう痛ましい事故が発生しないように安全対策に関する取り組みを行うと同時に、この事実を風化させないという誓いを具体的な姿として実現していくことが必要だと思っております。それで一つはRDF発電所の運転を停止するということも、ちょうど8月6日の消防葬がございますので、その前日に停止をするということで、弔意、哀悼の意を表するということも含まれているところでございます。それから命日については先ほど申し上げたとおりでございますが、その他に安全祈念碑の設置を考えておりまして、尊い命を失くしたと同時に、ご家族の方々にも大変辛い思いをさせてしまったところで、これについては本当に痛恨の極みでございます。したがいまして、あってはならない事故であります、この事故発生について、その事実を末永く記憶に留め、構内で業務に従事をいたします職員や、また当地を訪問される方々が常々構内での安全な活動を祈念するということができるように構内に、まだ名称はっきり決まっておりませんが、「安全の誓い」というようなもので安全祈念碑を設置したいというふうに考えております。

(質)聞き逃しがあったら、ごめんなさい。遺族の方を招いて、もしくは招待しての県のイベントというのは今のところは特にないわけですか。祈念碑設置の折りに。
(答)祈念碑設置の時には当然これはお出でをいただくわけですけれども、これメンバーどういうふうなメンバーだったかな。
(答:企業庁)今まだ調整中でございまして、ご遺族との調整中ということでまだ決まっている状況ではございません。

(質)で、設置日は言われましたか。
(答:企業庁)今のところ消防の安全のところと同じ顕彰碑ということで桑名消防も考えていただいてますので、その日程に合わせてやっていくと、今の案ですと8月11日ぐらいに調整が付くのかなということでは今協議はさせていただいております。まだちょっと確定ではございません。

(質)
祈念碑の除幕が8月11日。
(質)消防の方は消防署内でしたか。
(答:企業庁)はい、そうです。

(質)同じ日に消防署内とRDF構内でやるわけですか。
(答:企業庁)ということで今調整をしている状況でございます。ちょっとまだ確定ではございませんので。

(質)9月5日のシンポジウムというのはどのようなものを想定されているんですか。
(答)全体説明会について、まだ具体的な中身だとか、それからシンポジウムというような形も考えているわけですが、場所も含めてまだ最終的に決まっておりません。

(質)通常の定期点検は15日間と聞いたんですけども、その後に中電の改修指示云々の点検をするとしたら、それはやっぱり1カ月くらいかかりますか。
(答:企業庁)今回は指摘された5点のポイントがございますので、それを重点的にということを踏まえて、その後説明会等もあるということで1カ月以上の日数を要するというふうに考えております。

(質)テクニカル的にですね。1カ月以上の点検期間必要。
(答:企業庁)点検し取りまとめ、説明も行っていくということも含めて1カ月以上かかるというふうに考えております。

(質)説明抜きで技術的に点検日程はどれくらい要りますか。
(答:企業庁)確たることはなかなか空けてみないと言えないのでございますけども、現在では実質10日から2週間程度は5点のポイントにはかかってくるというふうには考えております。

(質)それは通常点検の15日は外数ですか、内数ですか。
(答:企業庁)通常点検で行う部分とは平行しておりませんので、今回の5ポイントということで考えております。

(質)通常点検はしないんですね。
(答:企業庁)当然止めて点検をするということについては、基本的に5ポイントが主たる部分でありますけれども、装置を今回約92日間程度動かしますので、トータル的な点検も行います。

(質)もう一度聞きます。5点のポイントをチェックするのに10日から2週間かかると、それプラス通常の点検をするのに何日くらい要るんですか、トータルで。
(答:企業庁)平行して行いますので、そこの部分を加算してとか、そういうことはなかなか申し上げにくいところであります。

(質)平行して行われて、2週間くらいでできることはできるんですね、技術的には。
(答:企業庁)できます。

(質)「膝づめミーティング」なんですけれども、昨年もやられまして、昨年は市町村長の陳情合戦のような状況にもなったんですけれども、今年もそれの二の舞にはならないですかね。
(答)昨年のことを振り返りますと、市町村長さんそれぞれ、市町村における行政課題をたくさん抱えておられる、重要なものもございます。それらの個々についてお話が出てくるというのは、政策提言も含め県政課題に対する一つのまたお話でありますから、そういう意味ではさほど私は気にはしておりません。ただ、いろいろ「本音でトーク」であるとか、他の県民との話し合いの場におきましても、いろいろやってまいりましたところ、市町村長さんらも中には、お出でいただいたりして、見ていただいております。そういう意味では今年はさらにこれからの課題について、突っ込んだいろんなご意見が頂けるのではないかなと期待をいたしているところでございます。特に「県民局のあり方」であるとか、「新しい時代の公」というような課題がございますから、そういったことについて市町村の立場から積極的な忌憚のないご意見を期待をいたしているということでございます。その他に例えば「ごみゼロ社会の実現」というようなことはこれは是非、市町村、そして県民の皆さんと一緒になって議論を推し進めなくていかなくてはいけませんので、こういったことについても意見を交換してまいりたいなと、こう思っております。

(質)この6地域は去年と同じ6地域ということで。
(答)そうですね。

(質)今年予定では66市町村長皆さん出席の、各地域ごとに、トータルで66市町村長皆さん参加のご予定なんでしょうか。
(答)これまあそれぞれの市町村長さんのご都合ございますし、私の日程もありまして、こういうふうな日程をおいております。前の時にも、どうしても出席できないということで、助役さん等が代理で出られた例もございますけど、大方はまたご出席いただけるものだと期待しております。

(質)「8耐!文化トーク」なんですけれども、メンバーは毎回この固定メンバーで4回ともやるんですか。
(答)これですね、大変忙しい方ばかりでございますから、今後全て同じメンバーでいけるかどうかということについてはちょっと分かりませんけど、これ確定まだしていない。
(答:生活部)4回ごとに文化デザインフォーラムのメンバー等についてはその都度調整させていただきます。
(答)まだこれから調整やな。
(答:生活部)はい。

(質)知事の参加は。名前挙がっていないですけれども。
(答)私自身は、いわゆる構成メンバーとしての立場ではありませんけれども、是非この文化トークについては私自身もどういう議論されているのかお聞きをしたいし、必要に応じて私もその中に参加をさせていただくということもあっていいんではないかなと、こう思ってます。

(質)これは地域によってパネリストの方が変わるということなんですか。
(答:生活部)はい、地域によってというか、その全体のメンバーの日程等の調整を踏まえて、メンバーの調整今進めておりますけれども。
(答)地域によって異なることもあり得るということですね。

(質)17年度策定予定の県の文化戦略のイメージを知事語ってください。
(答)この日本文化デザインフォーラムの皆さんが50年後の三重県というものを描いていこう、文化県三重を描いて、この秋から年末にかけて、こういう「8耐!文化トーク」も通したいろんなことをまとめて、私に提言しようかというようなことを言っておられます。私としては是非今後目指していく三重県というものが、県民の皆さんが、三重県という人生の舞台の上でしっかり美しい、それぞれの価値観に基づく人生の舞いを舞っていく、それが今この三重県に住んでいる私たちの生き様そのものであり、それがまた文化であると、こういうふうに考えていきますと、やはりその舞台づくりである県政においても、それからその舞台の上で舞う県民の人生の全体の総体としての文化そのものが、やはり素晴らしいものであるように政策の基本的な土台に文化というものを入れて考えていきたいなと、こう思っております。具体的な中身はそれこそ、こういった有識者の皆さんからもいろいろとご提言を頂いたり、それから来年度にはさらに県民の皆さんと突っ込んだ議論もしながら、文化政策というようなものをまとめていきたいなと、こういうふうに思っております。

(質)県政史上、長期経済計画とか、今回の総合計画あるんですけれども、文化政策の長期計画というのはなかったように思うんですが、それはどうですか。
(答)どういうふうにまとめていくのかということについては、まだきちっとイメージできていません。今まさに勉強中であり、いろいろと関係の皆さんにもご意見を頂こうとしているところでございます。どういう形でまとめていくかということも今後検討して、県民の皆さんと一緒になってつくったものをまた県民の皆さんに分かりやすくお示しをしていきたいなと、こう思います。

(質)今ある長期総合計画と別になぜ必要なんでしょうか。
(答)私の県政の運営については、今回の総合計画の中にも運営の大きな柱として、「県民と共に感性を磨く県政」というものを打ち出してもいるところであります。こういった感性、あるいは県民と共感を得ていけるような、そういう行政の今後のあり方ということを考えるとき、これには文化政策は非常に大きな関係、つながりがあると、こういうふうに思っております。したがいまして、今年「みえ行政経営体系」というのを、マネジメントシステムで再構築した形でスタートさせたわけでありますね。これのマネジメントのベースに、危機管理を置いたり、あるいは環境マネジメントを置いたり、あるいは行政経営品質向上活動を置きました。政策の面からいきますと、やはり今後個々の政策についても、そのベースになるものをしっかり認識をしていくということが必要だと、こう思っておりまして、その全体の政策のベースになるものが文化政策ではないかなと、こういうふうに思っております。したがいまして、今後しあわせプランの今後の事業について、さらに進めていく中で、文化政策といったような側面ができるだけ入っていけるということができたら、私はさらに一層、県民にその成果が実感してもらえるのではないかな、こう思っているところであります。したがって、もう少し付け加えて言うならば、そういった中で成果をどうやってまとめていくかということですが、まとまってその成果として出せるものということについては、実施計画が3年ごと、取りあえず今の実施計画、戦略計画3年になっておりますから、3年目には次の実施計画も考えていかなければなりませんから、そういう中で具体的な反映の仕方というものを考えていくんだろうなと、こういうふうに思ってます。まだ漠然としたイメージでしか申し上げられませんけれど。

(質)長期計画の次の実施計画の中で。
(答)そういうものは生かせるんではないかなと、こう思っております。

(質)揚げ足取りを言えば、今の長期計画に文化政策がない、というご批判があればどうされますか。
(答)私はそうではなくて、今あらゆる政策の中でも、環境の問題であるとか、あるいは地域性の問題であるとか、いろんな面で個々に対応というものはされてきている部分はあるんだと思います。しかしそれは政策の中の一貫した一つのベースとして、考えられたものではなくて、それぞれの中で対応されてきているものだと、こういうふうに思います。やはりそういう意味では50年先の文化県として、三重がどうあるべきなのかというようなことも含めて、まずきちっと考えてみるということは、これはそういった全体の基礎に置く政策としては非常に有意義なことではないのかなと、こういうふうに考えているところであります。

(質)発表項目以外で1点伺わせていただきます。知事、夏休みは、いつ頃。
(答)夏休みは、今、日程調整しているところでございまして、まだ私の方できちっとした判断しておりませんので、これは、きちっと決めたら、記者室の方へペーパーで放り込まさせていただくということにいたしましょうか。

(質)下旬ということですか。
(答)ええ、下旬に取りたいなと、こう思っております。

(質)確認ですけど、今月下旬でなくて、8月下旬ですね。
(答)8月下旬です。
(質)どこか外遊。
(答)まだ、予定も何も決めておりません。

(質)県議会との懇親会の問題が出されてますが、そのことについて改めてコメントを。
(答)先般、監査請求が出されたと、こういうことでございますけれども、私自身は交際費の執行については、きちっと適正に執行していかなければなりませんし、それに努めてまいりたいと、こういうふうに思っております。今回のことにつきましては、県の基準に基づきまして、それぞれその時の社会経済情勢というものを考慮しながら、交際費の執行というのは取り扱われるべきものだと、こう思いますけれども、そういう観点から今回請求のあったものにつきましては、適正な公費の執行であったと、こういうふうに思っております。県議会の要職にございます議員の方々に、知事になってまもなくの時でございましたけれども、県政運営について、いろいろ理解を求めていく、それと県政全般について意見交換を行うというようなことで行ったところでございます。様々な意見、評価もあろうと思いますけれども、私は社会通念上、儀礼の範囲内に留まる程度の接遇であったんではないかなと。これは懇談会の開催の目的だとか、趣旨だとか、出席者だとか、人数、開催場所、それから接遇の内容、程度、費用等、総合的に考慮して判断されるべきであると、こういうふうに思います。ただ、でありますけども、現在、監査委員会での審査中ということでございますので、これが受理することになるとかどうかということも含めて、今後、その監査委員会での審査の中で対応をしていきたいと、こういうふうに思っております。

(質)大雨による、豪雨による被害が相次いでいますけれども、三重県の危機管理対策、避難勧告がしっかりできるのかどうかなど、ちょっとお考えを聞きたいんですけれども。
(答)このたび、新潟、福島、それから福井、各県、大変な被害がもたらされました。心から、この機会にお見舞いの意を表しておきたいと、こう思います。ああいった予想もしないような集中豪雨というような形の中で、三重県として普段から、どういう対応ができるのかということでございますけれども、まず一つは県土整備部におきまして、洪水ハザードマップの作成支援をやっているところでございます。この洪水ハザードマップにつきましては、市町村が作成するということになっておりまして、それを住民に周知徹底していくということなんですが、県とか国はその基礎となりますところの浸水想定区域図というのを作成いたしまして、これを市町村に提供する。その提供されたものに基づいて、市町村が洪水ハザードマップを作るということでございます。今、現在、三重県におきましては県下の32河川で作成済みでございます。これは浸水想定区域図というものですね。で、これにつきまして、29の市町村に提供済みでございますが、このうち洪水ハザードマップが作成されているのは、まだ11市町村ということでございます。県におきましては、今年からスタートしております県民しあわせプランの中での重点プログラムという形で、浸水想定区域図の作成というものを位置付けているところでございます。平成18年までの3年間でさらに10河川につきまして、作成をいたしまして提供をいたしたいと考えております。で、これによりまして低地部、三重県内の低地部の人口集中地域にかかりますところの河川、全部で26ございますが、これの提供を完了させることができるということでございまして、今後ともこういったものを提供して、市町村に対してはハザードマップの作成を働きかけてまいりたいと、このように考えております。それから水防訓練等につきましては、木曽三川の合同水防訓練等やったりしております。それから災害復旧協定については、建設業協会等の関連、関係機関とも協定を締結して対応できるようにしていくというようなことも考えておりますが、災害発生時の体制そのものにつきましては、ご承知のとおり、災害対策本部を設置いたしまして、地域防災計画に基づいた体制で、各機関と連携をとっていくということでございます。そういう意味では迅速な行動がとれるように、日頃からこういった関係連絡会議におきまして、初動体制の確認等、必要な情報共有を図ってまいりたいと、こういうふうに思います。しかし、予想もしないようなああいった形で大変な被害が出たわけでありますので、こういった災害対策につきましては、さらに一層私の方からも督励してまいりたいと、このように考えております。

(質)参院選後、初めてでしたか。投開票後、知事会見は。参院選のご感想を。三重選挙区のご感想を。
(答)三重選挙区の方につきましては、私の方からは、まずは当選されました芝さんに、お祝いを申し上げると同時に、参議院議員として国政を担う大事な立場でありますから、しっかりお取り組みをいただきたいなと、こう思っております。今回さらに2大政党の流れが明確になったような感じが全体として感じられます。大変、国難の時代が私はまだ続いていると、こう考えておりますので、しっかりお取り組みをいただきたいなと、こういうふうに思います。特に知事という立場からいきますと、三位一体等の議論の中でも私も申し上げているわけでございますが、地域主権の時代をつくっていくという、私どもの地方分権の動きというものは、本質的に国の役割と地方の役割というものをきちっと区分し分担して、その上に新しいこの国の形を決めていくということでございます。このことについては私はまだまだ、これまできちっと国会としての機能が果たされていないのではないかなと、こういうふうに思っておりまして、そういう観点からも国政に携わる皆さんのさらに一層のご健闘をお願い申し上げたいと思います。

(質)10万票という差は想像されましたか。
(答)結果としてああいう差だったんだなということでありますけれども、私自身は選挙そのものについては、そんな想像しているとか、そういうこともございませんでしたし、あと、それについてどうかというようなことについてはコメントすべきものではないのではないかなと、こう思っております。

(質)知事選の時に推していただいた民主党の岡田さんが代表になられて、今回全国的にも躍進されたんですけれども、民主党岡田体制についてはいかがですか。
(答)今回、参議院選でも一躍また民主党は、大きく議席を伸ばして党勢拡大というようなことになっております。二大政党化が進む中でありますから、政府、与党にしっかり対峙をしながら、岡田さんには頑張っていただきたいなと、こういうふうに思っております。私も昔から付き合いも長くありましたし、親しく付き合ってまいりました。そして地元三重県出身ということでありますので、とにかく一層のご健闘をお祈りしたいと、こういうふうに思います。


( 以 上 )

本ページに関する問い合わせ先

三重県 総務部 広聴広報課 報道班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁3階)
電話番号:059-224-2028 
ファクス番号:059-224-2032 
メールアドレス:koho@pref.mie.lg.jp

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