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知事定例記者会見

知事定例会見録

平成23年3月11日
於 プレゼンテーションルーム

1.発表項目等

・第47回(平成23年)県民功労者表彰の受章者の決定について(発表)
・平成23年「県民の日」記念事業の開催について(発表)
・第16回全国俳句募集「人の一句」の結果及び第17回全国俳句募集「土の一句」について(発表)

(知事)私のほうから2つの件について申し上げます。1つは県民功労者表彰、そして平成23年の「県民の日」の記念事業についてでございます。来る4月18日の「県民の日」に関連いたしまして、4月16日に行います県民功労者表彰、そして県民の日の記念事業の2点についてまとめてまず発表させていただきます。まず、第47回(平成23年)県民功労者表彰についてでございます。この第47回となります平成23年県民功労者表彰の受章者の方々を決定いたしました。ここで発表させていただきます。まず地方自治功労 服部忠行(はっとり ただゆき)様、地方自治功労 乙部一巳(おとべ かずみ)様、教育功労 田中和麿(たなか かずまろ)様、保健衛生功労 友田康夫(ともだ やすお)様、同じく保健衛生功労 中嶋 寬(なかじま ひろし)様、土木建設功労 栗木 悟(くりき さとる)様、商工業功労 中川千惠子(なかがわ ちえこ)様、今申し上げた以上の7名でございます。いずれの方も本県の各界におきまして県民の模範となり、かつ県勢の伸展に寄与いただくなど、真に県民功労者としてふさわしい皆様方でございます。この皆様のご功績についてでありますが、お手元の資料のほうに付けているところでございます。この表彰式は、4月16日に実施いたします県民の日の記念事業の中で実施をすることにしております。なお、この県民功労の表彰ですが、県におきましての最高位の知事表彰として昭和40年に制度が定められまして、昨年までの数字で申し上げますと、501名及び6団体の方々が受章されているところでございます。

続きまして、平成23年「県民の日」記念事業について発表させていただきます。明治9年4月18日に、旧三重県(それ以前は安濃津県)と度会県が合併をいたしまして現在の三重県が誕生いたしました。その誕生から百年後の昭和51年に4月18日を「県民の日」と定めまして、以来、県におきましては毎年「県民の日」記念事業を実施いたしているところでございます。平成23年におきましては、来る4月16日(土曜日)、津市内のメッセウイング・みえを会場にいたしまして、「人と人、人と地域、人と自然の絆づくり」の大切さを再確認することをテーマといたしまして、楽しく学び、憩い、遊べる、そういうイベントを開催いたします。当日は、ただ今発表いたしました県民功労者表彰式を執り行うというほかに、みえの国観光大使であります「ワッキー」さんから、全国を旅して感じられた「人と人、人と地域の絆」、また、三重県に、来て見て、感じられた感想などを率直にお話をいただくとともに、三重高等学校吹奏楽部と三重県警察音楽隊によるコンサートを行うということにしております。そのほかに、会場内におきまして県や関係団体等によります取組等を紹介させていただくほか、子どもたちに「ものづくり」を楽しんでいただく広場の開設、また、昨年9月、東名阪自動車道にオープンいたしましたエクスパーサ御在所、県内道の駅などによります県内各地の飲食物、物産等の販売などを予定いたしております。また当日、会場とは別に、「地図にない『道』探検隊」と銘打ちまして、普段は入れない高速道路の建設現場(紀勢自動車道紀勢大内山インターチェンジの先の未開通区間の橋やトンネルの工事現場)、下水道の施設(中勢流域下水道松阪浄化センター「アクアパーク松阪」)を見学していただくバスツアーを実施するということにもしております。そのほか県内公共施設等のご協力を得まして、施設等の無料開放、一部は入場料半額等を行うということにしているところでございます。ぜひ、より多くの県民の皆様にこうした「県民の日」記念事業にご参加いただくことによりまして、三重県のそれぞれの地域が持つ魅力に触れていただき、より一層、郷土に誇りを持つことで「美(うま)し国 三重」をさらに磨き上げていくということにつながっていくのではないか、またそういうふうに期待をいたしているところでございます。「県民の日」記念事業については、以上でございます。

2件目についてでありますが、全国俳句募集について申し上げます。本年度の第16回全国俳句募集「人の一句」の結果及び来年度の第17回全国俳句募集「土(つち)の一句」についてお知らせいたします。平成22年5月16日から10月18日まで実施をいたしました全国俳句募集「人の一句」につきましては、報道機関各社をはじめとする皆様のご協力を得まして、全国さらには海外から多くの作品をお寄せいただきました。この場をお借りしまして厚くお礼を申し上げます。本年度の応募総数でありますが、お手元の資料1にありますように、69,936句でございまして、昨年度に比べますと全体としてやや少なくなりました。これは、自由題部門が減少いたしておりますけれども、実はテーマ部門については増加をいたしているところであります。「人」というテーマの馴染みやすさからテーマ部門が増えて自由題部門の投句者がこちらに流れたのではないかというふうに分析しております。さて、選考結果についてでありますけれども、資料2にありますように最優秀賞は、テーマ部門では山口県下関市にお住まいの粟谷昭二(あわや しょうじ)さんの句「神楽果て 神々人に 戻りけり」でございます。そして自由題部門でございますが、これは三重県津市にお住まいの山本浩子(やまもと ひろこ)さんの句でございます。「日盛りや 牛舎に牛の ゐる暗さ」、このように選考結果がなったところでございます。表彰式につきましては3月25日に三重県文化賞の表彰とともに行う予定でございます。 なお、各選者賞や協賛企業賞、協賛市町賞などの入賞作品につきましてはお手元の資料3にあるとおりでございますのでご覧いただきたいと思います。そして、平成23年度第17回全国俳句募集は、資料4にありますとおり「土(つち)」をテーマといたしまして、「土の一句」と題して募集を行います。募集期間につきましては本年と同様5月16日から10月18日までとする予定でございます。ぜひ皆様方にも、報道関係の皆さんの引き続きのご協力をよろしくお願い申し上げます。

2.質疑応答

・発表項目に関する質疑
・知事選について
・政治団体「日本の原点」について
・外国人の政治献金問題について
・首長が連合して政治団体を作ることについて
・新県立博物館について
・政治団体「日本の原点」について(再質問)
・知事選について(再質問)
・外国人の政治献金問題について(再質問)
・高病原性鳥インフルエンザについて
・県立病院改革について
・鳥羽マリンタウン21について

(質)「県民の日」記念事業について、県とか関係団体の取り組みを紹介されるということですけれども、県が紹介される取り組みとしては何か具体的にありますか。
(答:県土整備部)PR展示ゾーンというものを設けまして、美し国おこし・三重のパートナーグループの取り組みでありますとか、あるいは県土整備部が今年の担当でございますので、道路、河川、海岸などさまざまな取り組みを県としてぜひPRさせていただきたいと思っていますし、それ以外にも新県立博物館の模型の展示でありますとか、福祉の仕事の相談コーナーを設けたり、さまざまな取り組みを行いたいと考えております。

(質)知事にとって最後の「県民の日」という形になるわけですけれども、過去8年を振り返られて何か感慨深いものとか含めてありますか。
(答)私が知事になりまして、県民の日の記念事業もやって、いろんな人が集まって来る、ぜひそういうところで三重県の安定のためにいろいろご功績ある、そういう三重県の県民功労者の表章をそういうところでやったほうがはれするのではないか、そういうことで県民の日に一緒に合わせてやるということにしたところであります。三重県、今後、未来永劫、しっかり先人たちの作り上げてきた県土をしっかりまた私たちの子孫に引き継いでいかなくてはなりません。そのためには美し国みえをやはりしっかり磨きをかけていくということが大事でありますし、そういう意味では県民の皆さんに一緒にこの三重県に愛着を感じていただいて取り組んでいくということがとても大事なことであります。ご功労のあった方を県民功労者として顕彰すると同時に、県民の皆さんにもさらに一層県に愛着を感じていただくことのできるような、そういうきっかけになるような記念事業の催しというものを今後も続けていってもらいたいと、こう思っています。

(質)全国俳句募集について、これは新しい知事への引き継ぎ事項で、俳句事業については残されるという、そういうお考えですか。
(答)この俳句なのですけれども、全国でこういう俳句募集いろいろこうやっているところはあるのかなとは思いますが、県のほうで承知しておりますのは、全国最大規模でありますのは、これは民間の会社がやっているやつですが、伊藤園「おーいお茶新俳句大賞」というのがございまして、これはとてつもなく応募総数は多いものでありますけれども、少なくとも三重県の全国俳句募集についてはそれに次ぐ規模ではないかなと三重県では受け止めているところでございまして、そういう意味では、芭蕉という俳聖を生み出した県として三重県のPRをやっていくツールとしてもたいへん有効な事業ではないかなと、あるいは文化に触れる機会にもなる、県民の文化力を高めるということにもなります。そういう意味で私は、今までにいつまで続けるのだというような議論も投げかけられたこともありますけれども、とてもこの事業は継続してやっていく価値のあるものだと、こういうふうに私は思ってまいりました。

(質)知事は応募、俳句を出されたことはあるのですか。
(答)残念ながら私にはそういう能力がございませんで。

(質)絵は職員の作品展に出されていますが。
(答)ありますけれども、俳句はどうも、とてもじゃないけど、俳句をやるほどの感性はまだ磨いていないところであります。

(質)「県民の日」に戻って、この日は学校は休みにするのでしょうか。
(答)土曜日だから。

(質)俳句募集について、応募数がピーク時に21万あったのが知らない間に6万9千になっているのですけれども、なぜそういうことになったのでしょうか。
(答:生活・文化部)資料の5を見ていただくと、開始時には21万というのがありますけれども、平成17年度からだいたい10万件ぐらいをベースに落ち着いてきているところでございまして、落ち着いてきたという表現が良いのか悪いのかわかりませんけれども、現在は10万前後で推移して、ファンがある程度固定されてきたのかなと考えています。

(質)全国の俳句ブームもこういう流れがあるのですか。平成9、10年度あたりに俳句ブームがあったのですか。
(答:生活・文化部)そこまで把握しておりません。

(質)事業費が初期に比べて今落ちているということはありませんか。
(答:生活・文化部)開始当初は委託事業という手法をとっておりまして、平成12年度ぐらいから県直営でやってきたところで、事業のやり方自体を変えさせていただいたところもあります。

(質)それまでは小学館かどこかでしたか。企業さんか何かでしたか。
(答:生活・文化部)角川。委託のほうは資料も残っておりませんので、分かっておりませんけれども、雑誌は、入賞者の句につきましては角川のほうから雑誌に載りまして、句集を作っていただいている状況でございます。

(質)平成8年度と今と事業費の差はない?
(答:生活・文化部)確認させていただきます。

(質)最優秀賞の人の年齢を教えてもらうことはできませんか。
(答:生活・文化部)現時点で粟谷昭二さんは83歳です。

(質)昭和2年の何月生まれですか。
(答:生活・文化部)個人情報ということもありまして、年齢までしか聞いていません。

(質)3月11日から4月16日までの間に誕生日はきますか。
(答)ご質問は後ほどまた担当のほうへしていただければと思います。私のほうではちょっと資料がありません。

(質)自由題部門の最優秀賞のほうは何歳ですか。
(答:生活・文化部)山本浩子さんにつきましては本日76歳。

(質)県民功労者表彰の栗木さんの生年月日を教えてください。
(答:総務部)栗木さんですけれども、昭和10年4月5日生まれです。

(質)4月の知事選で候補者が3人、出馬を表明しまして、ほぼ構図は固まったかと思うのですけれども、それぞれの候補者への印象等あれば。
(答)何もありません。

(質)印象はない?
(答)あんまりよく見ていません。

(質)それぞれ、3人いますけれども、これまでお話しになった経験とか、そういうことで結構です。
(答)松田さんは、私が知事になりました時に県議会議員であり、なかなか政治感覚いい方でありまして、その後、津市長になられ、そして今度出られるということになりました。非常に政治感覚の良さ、それから安定感のある、そういう方だというふうには今まで感じてきました。ほかの方については、共産党の方はよく分かりません。それから、鈴木さんについては前に衆議院選に出られた時にご挨拶に来られたことがあって、その時に一度お目にかかったことがあります。それぐらいですね。元気のいい青年という感じでしたね。

(質)今月になって、「日本の原点」という政治団体が県内の複数の首長が結成をして、今月に入って正式に届け出をしたということなのですが、この政治団体への印象とか、もしあれば。
(答)はやりなのかなというのが最初の感じですね。後はどういうふうに活動されるのか、どういうふうに考えておられるのかというのは、まだ私もよく承知しておりません。ですから、今後の状況も私なりに見ていきたいと、こう思います。選挙のためだけのものなのか、あるいは何か新聞等のインタビューでは、もう少し先への活動もあるようにも言っておられるようですが、具体的に何をどうというのはちょっと私ではまだ分かりません。

(質)県内の複数の首長が集まって、特定の候補者を支援するということなのですけれども、この動きについては率直にどう思いますか。
(答)だから、はやりだと思います。

(質)名古屋の「減税日本」を意識していないと言うと嘘になるというふうに言ってまして、いわゆる対話を重視した形で活動していきたいと言っているのですけれども、知事自身ご覧になって減税日本との違いというのは現状で感じますか。
(答)減税日本も私から見ると評価できませんし、困ったものだなと思いますけれども、それをまた批判的にも捉えながら、逆のそういった活動というのもあり得るのかもしれませんけれども、どちらであれ、はやりだから様子を見ていったらいいのじゃないですか。

(質)政治家の資金管理団体に対して、在日コリアンの方からの献金が問題視されていますけれども、知事、外国人参政権に関しては一部前向きなご意見もあると伺っていますけれども、この問題をどのように捉えられているかお聞かせください。
(答)まずは外国人の政治献金、これを受け取ることは禁止されておりますから、そういうことがあってはいけないという事実があります。一方で、しかし政治家はいろいろと政治資金を広く集めることをやっている中で、外国人の方が日本人名で、通称を生活の中で使っておられたりして、なかなか分からないというようなこともありますね。チェックするのは、完全にチェックというのはなかなかもらうほうからいけば難しい点があるかもしれませんし、そういう場合、政治家の責任の取り方はどうするのだということがございますね。ここら辺、もう少しきちんとしておかないと、わなにはめられてしまうというようなこともあり得ることだと思いますから、法律のことですから、そこら辺はもっときちっと今後の法を運用していく中で整理をしておくべきことではないかなという感じがまずします。2つ目に外国人の参政権に絡んで申し上げますと、在日の韓国人の方にしろ、とにかくもうずっと何十年以上も日本におられ、そしてその二世、三世、四世というふうに世代を超えてきているわけですね。その間にもちろん、日本国籍を取得される方もいらっしゃいますけれども、そうでない外国人の方、これらにつきまして地域社会というところから見ると、かなり経済的にもしっかり活動され、地域の中にしっかり位置付けを持ちながら生活をしておられるわけでありまして、その意味では地域への貢献も大いにしていただいているところがあります。したがって、国政はともかくも、地域での行政のあり方ということについては、いろいろ貢献もしていただいているだけに、またご意見を反映させていくということも、これもあっていいと、こう思っておりまして、私は外国人の参政権というのは、そういう意味では地方行政の中でまず考えていくべきではないかなと、こういうふうに思います。ただ、このことはまだまだ議論されているところでありますから、今後その議論の煮詰まりの中でどういうふうにするかということが具体的に開かれてくるのかなと思います。ただその際に、参政権を得るということはそれだけ政治への影響力を行使できるということでありますね。そういう意味では、その政治的な活動をやるときの資金等はどうなのだ、あるいは、それを日本の政治家や政党に対して資金面で参画をしていくということがどうなのかということ、これは私、参政権の話と一緒によく議論をしなければいけないところになるのかなと思います。極めて慎重に、しかししっかり議論を構築しながら整理をしていくべきことかなという感じを持っております。

(質)前原大臣は辞任の必要があったとお考えですか。
(答)どれだけの認識があったかということだと思います。明らかに、在日朝鮮人の方、韓国系の方かどちらか知りませんけれども、その方からの献金を事務所で扱っていたと、それが韓国名でもう皆さん明らかになっておった、そういうことについて前原大臣が自分は知らなかったとしても、監督責任なり、そういったことを感じているということ、それは状況の度合いによるのではないかなと、こう思います。だけど全くそういうことも知らない、日本人だと思って献金を受けたらそれが違っていたとか、そんなところまで言い出したらこれはもう大変なことになるので、そこはしっかり整理してみていかなければいけないと思います。前原さんの場合には少なくともご自身が辞めると決断をしたのですから、何も言うことはありません。

(質)日本の原点がらみでお伺いします。首長が連合して政治団体を作るということの必要性、松阪市長としても活動をされていた知事からみて、そういう必要性を感じられるかどうかというところをちょっとお伺いしたいのですが。
(答)そこらは非常に難しい部分があるかと思いますけれど、ローカルパーティーが、地方分権が進展していく、地域主権がどんどん広がっていくという中で、決して中央の政党に左右されるのではなくて、それぞれの地域の特色がありますから、そういった事情を反映させながらローカルパーティーとして一定の政治的主張を住民に対して行っていく、これはあり得ることだと、こういうふうに思っておりますけれども、そのときに、憲法改正や地方自治法も改正して、議院内閣制に基づく地方行政の運営ができるようになれば、まさに国での政権交代と同じような、地域でローカルパーティーが2つあるいは複数以上が戦ってその地方行政での政権取りを住民に訴えていく、こういう制度というのは一つ大いに意味があるのかなと、こういうふうに思います。ただ、首長が自分の言うことを聞かない議員を出そうなんていう、そういうことで愛知県や大阪ではやっているような、そういうものについては二元代表制との兼ね合いからいけば、私はかなり弊害も場合によっては出てくるというふうに危惧をするところがございます。一方、首長だけでそういうローカルパーティーを作るという意味合いは、これは日本の原点なんかこれからどう活動されるのか見ながら、また、その評価にいくのだろうと、こういうふうに思いますけれども、少なくとも地方行政から見たいろんな課題については、全国知事会とか全国市長会とか全国町村会とかいろんなところでの議論もやっているところですよね。ただ、地方行政のいろんな課題について、全国知事会でも今、税と社会保障の一体改革についての、知事会から出す意見について議論をやっていまして、昨日も私、東京でウェブ会議、5人の知事で議論するのに都道府県会館に私1人いて、ほかの麻生会長以下、ほかの皆さんは地元におられて、だけど急に会長がやろうということで5時半から昨日東京でやったわけですね、その時に全国の知事さんに意見紹介やったら実にさまざまな意見が出てまいりましてね、なかなかまとめるのというのは難しいのですね。「この国のあり方」の、ああいうかなりザクッとした議論であればなんか総論賛成みたいな格好で、ある程度あれでもちょっと心配したんですけど、一つの方向にメンバーとしては押し付けた、しかし、具体的な制度論になりますとなかなか難しいと思いますね。そういう意味では、一定の方向でこの合意できる、一致できる、そういう首長の人たちが国に対して地方の状況をいろいろ訴えながら、国をまた変えていく力にもしていくんだというのは、一つの展開のあり方なのかなと、こう思いますね。しかし、それはかなり広く取らないといけませんし、それから場合によっては市長会や知事会と逆に反目してというようなこともあり得ないことではありませんし、なかなかそこらは、いろんな課題、難しい課題もあるのではないかなと、こう思います。そういう意味ではそういう地方からこの国を変えていくのだというその活動の仕方というのは、いろんな形のものがあり得るんだろうなと、こういうふうに思います。今度の今のブームになっているものが、果たして本格的なローカルパーティーと言えるようなものになるのかどうなのか、名古屋あたりでは今度の市議選なんかでも当選するために飛びついてくるようなそういう人もいるでしょうし、その後どうなっていくのか評価できるようなローカルパーティーなのかどうなのか、これも分かりません。三重県の場合にも今後どういうふうにやられていくのか、むしろこれからの動きをしっかり見ていくということが必要だと思います。はやりですから、選挙民もただはやりの現象だけで喜んだり、あるいは批判してみてもしょうがないと、こう思います。

(質)つまり、知事がおっしゃりたいことは、地域の課題というのは、例えば市長会であるとか知事会で十分吸い上げれるようなものだということですか。
(答)課題、課題によっても違うと思いますね。例えば市長会でも、子ども手当なんか見るとあきらかに市長さんによって対応の仕方は違いますわね、子どものことですから、地元で一番密着した大きな課題ですよね、だけどそれに対してどうするのかということもやはり差はありますよね。

(質)知事選がらみですけれど、御三方、立候補予定者の中で、今、建設中の新博物館をゼロベースから見直したい、仮に知事になった場合にですね、ということをおっしゃっている方があるのですけれども、実際問題、新知事になったときに見直すということは可能なのですか。
(答)おかしな評論家が来て、おかしなことを言って、三重の事情も分からない、文化力そのものを理解していない人間が言っていることに振り回されることはないと思います。ただ知事はやはり県政を担っていくのですから、あらゆることについてしっかり自分で見据えて判断をするということが大事だと、こういうふうに思います。一般論で申し上げました。

(質)実際、新知事ができたときに、いまやっている建設中のものをゼロから見直して、例えば止めるとか、そういうことは可能なのですか。
(答)それは、今、もう既に工事始まっていますけれども、会社に損害賠償を後でするという覚悟を持ちながら工事を中止するとか、そういうことはあり得る話ですよね。だけど名古屋も河村さんが何だったかで中止すると言ったら損害賠償の話が出てきて、いっぺんにやるという方向にひっくり返っていったことがありましたね。要するに何のためにやるのかということなのですね。選挙はどうしても票を取りたいために発言したり、行動するのだというようなことを言ってしまうわけですね。一番たちが悪いのが、中身のことがあんまり分からない、昔の間違った哲学、主義、こういったものを持ち込む、そういうことをやって結局は、新自由主義がこの国をおかしくしてしまったわけですね。ですから政治家の責任というのはよほど厳しいものだと思います。したがって、僕はよく言うのは、政治は少し時間が経って歴史が評価をしていくものだと、そういうことを申し上げるのはそういうところです。

(質)日本の原点の話に戻って恐縮なんですけれども、野呂知事は市町は最大のパートナーとおっしゃって、そういった政策を進めてこられて、日本の原点も対話重視ということで掲げてみえるのですけれども、そのあたりの野呂知事の評価というのはどのように。
(答)当たり前のことを言っているので、評価をするとかそんな話ではないです。当たり前のこと言っているので、当たり前のことを言わないところだったら評価できません。評価の対象にはそんなものは入りません。

(質)知事選なんですけれども、大体、構図固まってきた中で、知事がどなたかを支援するというようなことを考えるようになられているかどうか、そこら辺の変化をちょっと伺わせてください。
(答)今まで何回か申し上げてきたとおりであります、変化ありません。

(質)先ほどの在日外国人の方の献金問題に戻るんですけれども、国民年金の未納問題をほうふつさせる問題になるかと思うのですけれども、もう事実を公表して、在日外国人の方に、もし献金があれば、返金をしたならば、特に大臣などを辞職する必要はないというふうなお考えなのでしょうか。それともあくまでもやっぱりけじめを取られるべきだというお考えなのでしょうか。
(答)ですから、例えばそういういわゆる、法からしても違法献金だという事態がなぜ起こったのか、また、それを受けた政治家は認識できるような状況にあったのかどうなのか、そういう状況によって全く違うと、こういうふうに思いますね。ですから先ほども言いましたように、この法律は極めて重要なポイントの部分ですから、少なくてもその運用についてはもう少しきちっと課題を整理して、分かりやすくしておくべきではないかなと、こう思います。少なくとも本人が全く関知できないような状況で、結果としてそういう事実があったとしても、それはその責任を問うことはできないだろうと、私はそこまでできないと、してはいかんと、こういうふうに思いますね。例えばしかし、巨額のお金がきて、それでも知らなかったとか、そういう状況をよく見ないと分かりませんね。

(質)鳥インフルエンザ関係なのですけれども、愛知県では終息宣言されて、三重県でも移動制限の解除が着々と進んでいますけれども、あらためてこれまでの対応を振り返ると共に、見えてきた課題みたいなものはいかがでしょうか。
(答)まず、三重県の場合には迅速に、特に防疫措置については殺処分を一刻も早くすると、そのことによって攪拌(かくはん)することを防止することが大事でございます。そういう意味では職員もなかなか大変だったし、それから地元の町の職員の皆さん、農協の皆さん、それから建設業協会の皆さんとか、さらには南伊勢町では自衛隊にも派遣をお願いしてやりました。そういう皆さんのおかげで、考えられる最短の措置を三重県は取ることができたのではないかなと、こう思ってまして、あらためてこういう防疫措置を迅速にやるということが大事だなというふうに感じたところです。2点目は紀宝町のあの件で、大体県で2億円ぐらい防疫措置でかかったのかな。南伊勢町は、今度また最終補正を出させていただくということですが約9億円かかっているところでございます。そうしますとなかなか県としてもこの掛かる経費は大変なものであります。それから、それ以外に地元の市町、例えば南伊勢町あたりでも、あの小さな町でも数百万円規模で余計な経費が掛かってくるというようなことがあるところであります。したがいまして、こういった経費について、これは国としてこの防疫体制をとるということが大事なことでありますから、我々県や市町に対してこういった経費に対する支援をぜひお願いしたい。これは昨日、総務大臣に会った時にも、特別地方交付税等の算定についてもお願いをしたところです。それから農水省へも昨日は参りましたけれども、例えば発生した農家、これは巨額な損失と同時に次の立ち上げへの投資も、例えば南伊勢町あたりですと億単位以上の投資がまた必要になってきますね。その前に疑似感染で殺処分したその鳥については評価額の5分の4を今みてくれるということになっておりますけれども、口蹄疫の時には5分の4に5分の1をプラスして、結局全額国がもつという制度にしました。今、国のほうも法律改正をやるというので、手続きをやってもらっているところでありますけれども、こういった発生農家への保障については5分の5、満額国がきちっと補償をしますと、その代わり早くきちっと通報しなかったらペナルティーも考えますよという、迅速な対応をするためには発生農家からの早く情報をしっかり出してもらって対応できるような、こういう体制が必要だと思います。なお、10km圏移動禁止されるというようなところでは、そのほかの農家もウイルス発生がなくても大変な経済的損失がありますから、そういったところへもしっかり支援をしていくということが大事だと、こういうふうに思っております。そういう意味でこれから、何時どこで起こっても不思議でない、しかし、これは国を挙げて全て防疫措置をしっかりやって発生を抑えるということをしていかなければなりませんので、今のような体制をしっかり取るようにしていかないといけないと、こういうふうに思いました。それから紀宝町と南伊勢町と続きました。しかしもう県の職員も、もう近いうちにもう一回といったら、かなり精神的だけではなくて肉体的にも疲労がきていますから、こういう人の問題についても今後どういうふうにやるのかということが大事なところであります。県で今できることというのは、例えばこの間、自衛隊が190人近く来てもらいましたね。1週間近く南伊勢町でいて、3班に分かれて60人単位で、24時間体制でまわしたわけですね。その時に行動しやすい単位というのは30人単位ということを言っています。すなわち自衛隊の場合は30人単位の組、2組、それを3交代で回していったということなのですね。三重県の場合には、50人ぐらいずつを3交代で、しかも現地へその都度送り込んでやってきたわけですが、30人規模でうまく回していく、それが非常に作業効率もいいというようなこともありますので、若干今、今後のそういったローテーションのあり方も含めて担当部で検討をいたしているところでございます。ぜひ、これでもう三重県は2回経験をいたしましたが、その経験をしっかり検証しながら活かしていかなければいけないと、そうして国に対しても広域的な応援体制のあり方とか、そういったことも含めて考えていかなくてはならないと、こういうふうに思います。ざっと課題として今、頭に浮かぶのはそんなことです。

(質)総務大臣行かれた時に県立病院の改革の部分のもう一回念押しをされてるじゃないですか。これは前回行かれた時に、ある程度地方にお任せするというようなことが進まないから再度されたのか、それとも単に上乗せという形でやられたのですか、どっちですか。
(答)私も今期でこれ引くということになって、病院改革については次の知事さんに、この案件を送って仕上げをきちっとお願いしていかなければなりません。したがって、一応道筋はこうやって付けてきました。そして県議会のほうも先般この総合医療センターの特定独法化につきまして、その定款の議決をいただいたわけですね。その議決は総務大臣に1月にお目に掛かった時に、特定独法化について、それはいいだろうという感触をいただいたということを受けて、県のほうでも定款を議決したわけであります。今までだと、なかなか難しいこの案件でありました。それだけに定款こうやって議決しましたよということを大臣にご報告申し上げ、この定款に基づいて、今後来年の4月1日に正式に移行できるように準備を重ねてまいります、準備ができ次第、正式な申請をさせていただきますと。来年、年明けてからになりましょうが、そういうことをお礼兼ねてご報告に行った。それは私どもとしてはこれまで、なかなかなかった例でありますから、念を押すというのか、担保をやはり取っておかなければならないと、こういう気持ちもありましてね。それで大臣に県議会で議決をいただいた定款の写しをお渡ししてきました。それを事務当局に示していただくだろうと、こういうふうに思っています。

(質)大臣は特におっしゃったことは報道以外にありますか。
(答)特にありません。これから準備しっかり進めていきます、そうしてくださいというような感じしたね。

(質)鳥羽市と一緒に行っている鳥羽マリンタウン21の事業の関係で、今、1期の工区が終了して、4月1日から供用を開始される予定だと思います。ただ、まだ2期工区でかなりまだ、大型船が停まれる岸壁の整備とか、かなり大きな事業が今後残されていると思うのですが、今後2期工区をどうしていくか、例えば縮小や中止も含めて見直しを行っていくのかどうか、そのあたりの何かお考えがあれば。
(答)その問題また引き続き次の知事さんにもどのように考えてもらうかということですが、今までの整理としては、1期についてはこうやってきて、2期については一応まだ白紙みたいな状況というのかな。したがって、今後よく詰める中でどうするのかということについては決めていくという方向にしているところです。県土整備部の担当ですね。今、2期工事の関係、県土整備部の方からまた、あっちへ行ってご取材いただきたいなと思います。認識で間違っているところがあったらいけませんから。

(質)白紙の段階ということは間違いない?今後どうしていくかという意味で。
(答)そうです。進めていくというような結論をしっかり得ているわけではありません。

(質)それは最終的には知事の任期中に何らかの方向を示されるということなのか、それとも次の知事に引き継ぐべきものなのか、そのあたりはどうですかね。
(答)私の中で判断というのは、前向きに転じるという、そういった判断をすることはありません。 
 

                                                           以上

本ページに関する問い合わせ先

三重県 総務部 広聴広報課 報道班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁3階)
電話番号:059-224-2028 
ファクス番号:059-224-2032 
メールアドレス:koho@pref.mie.lg.jp

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