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平成23年06月08日

知事定例記者会見

知事定例会見録

平成23年6月7日
於 プレゼンテーションルーム

発表項目等
○節電の呼びかけ

質疑項目
○発表項目等に関する質疑
○長良川河口堰について
○病院の耐震化について
○観光について
○フードバレーについて
○経営戦略会議(仮称)について
○教育改革推進会議について
○高速道路の無料化社会実験等の終了について
○三重県南部の振興について
○政策集について
○新県立博物館について
○三重県南部の振興について(再質問) 
 

発表項目等

○節電の呼びかけ
(知事)6月1日の第2回三重県エネルギー対策本部会議終了後に、県民の皆様へ節電の呼びかけをさせていただきました。本日、またあらためて呼びかけをさせていただきたいと思いますが、1日の会議の後、関係団体、事業者の皆さんに文書による要請、あるいは県ホームページへの要請文の掲載などを進めております。あらためてこの場を借りて県民の皆様へ節電へのご協力をお願いしたいと思います。県内の電力の大半を担う中部電力からは、浜岡原子力発電所の運転停止により、この夏は平日の午後、とりわけ月曜日から水曜日の午後1時から4時にかけて電力が逼迫(ひっぱく)するおそれがあるという報告を受けております。これまでも県では県庁ISO14001の取り組みを始めてから21%の電力を削減してきましたが、今年はこの取り組みをさらに強化します。具体的には、この夏の電力消費を最低3%節減するように努めていくとともに、平成25年度までには設備の改修なども含めて5%の節減を目指します。県民・事業者の皆様におかれましても、これを機会に生活スタイルや事業活動を見直していただき、最低限3~5%を目安に、特に電力が逼迫する平日の昼間における省エネ・節電に格段のご協力をいただきますようお願いします。6月1日以降は、現在において約150の団体に文書を送付しました。今週中に約200くらいになると思っております。あと、7月号の「県政だより」に先ほどの呼びかけについて掲載をさせていただきます。6月1日にホームページのほうにも掲載をしています。この夏の節電に加えて、先ほど私が25年度までという話もしましたけれども、エネルギー対策本部の時にも申し上げましたけれども、浜岡原発が、稼動するかどうか分かりませんけれども、2~3年は今の防潮堤ですか、経済産業省から指摘されていることが掛かるということなので、この夏の節電だけではなくて継続的にこの2~3年は続けていかないといけないと、そういうような思いで今のお話もさせていただきました。県民の皆さんのぜひともご協力をお願い申し上げたいと思います。 

質疑応答

○発表項目等に関する質疑
(質)先ほどの要請文を後で配付をお願いします。それと、150団体に送付されたということなのですが、主だった団体をいくつか触れていただけますか。
(答)今リストがないので配付で。

(質)パチンコ業界は入っているのですか。
(答)50周年のときにも言いましたけれど、5月末まで努力をしてもらっているので、引き続きの努力を検討してもらいたいと話をしたので、それを除外する理由はないと思うので。既にいっているか、200の中に入っていると思いますけれども。あとで確認して。

(質)最終的に要請というのは200で終わりなのですか。それ以後も続けていくのですか。
(答)ピックアップしたやつが200で、それで十分かどうかはもう一度精査しますけど、最初にピックアップした団体が200ということです。

○長良川河口堰について
(質)明日、愛知県の大村知事と河村市長が長良川河口堰の関係で有識者を呼んで会議と言うか、ヒアリングというものをやられるという話があるのですが、長良川河口堰に関して知事はどのように、今後と言うか、お考えになりますか。
(答)これまでの中では進めていくということになっていて、三重県としても塩害とかのことがありますので重要な事業だと思っています。一方で河村市長や大村知事が今後どういうふうにされていきたいのかということは、具体的なお話がまだ私どもにはありませんので、それがあった時点でと言うか、まずそれをしっかりとお伺いしたいということですね。

(質)選挙中から見直すとか、そういったような路線での動きだったと思うのですけれども、そういった部分を踏まえてお話を聞くとか、そういう感じになるわけですか。
(答)そうですね、今、僕、状況がよくわかりませんけれども、小島さんでしたか、もともと環境省の方を入れてプロジェクトチームみたいなのを作っておられるみたいですけど、その検討の結果と言うか、事業を愛知や名古屋としてどうされたいのかということをまずお聞きしてからということだと思います。

(質)ご自身の現在のお考えとか、そういうのはありますか。
(答)今申し上げたように、塩害などの関係で必要な事業だと思っています。

(質)基本的には愛知県や名古屋市の方針というのは同調できないよということですか。
(答)今どういう方針が出ているのかわからないので、はい。

(質)もし開門とかいう話になったときに三重県としては反対されるということですか。
(答)それはどういうふうな理由をもってやられるかということがあるかと思うのですけれども、その中身を聞いてからということになりますね。従来とおっしゃっていることが、従来ずっと愛知県や名古屋市と進めてきたことと変更があるわけですから、その変更の理由とか、そういうものをお聞きしたうえで判断ということになると思います。

(質)知事のご認識として、県内の市町は河口堰に関して一枚岩だという今ご認識ですか。
(答)一枚岩かどうか?
(質)それぞれ個別のもので、例えば亀山市はかつて抜けたことがありますし、利水と治水と相互目的的なものを入れると、どうしてもそれぞれ分断される部分があるじゃないですか。県内が必ずしも今河口堰に関して一枚岩というのは私は感じないですが、知事は一枚岩という認識?
(答)市町との関係で一枚岩かどうか、あるいは市町と一枚岩になれているかどうかというところでの課題とかを僕が直接耳にしていないので、市町さんと個別にその件で突っ込んで話をしたということが今のところないので、一枚岩かどうかという感触があるかないかということはちょっとお答えできないと言うか、自分としては今はどっちの認識もないというのが、事業を進めるに支障があるということは聞いていないということです。

(質)愛知県と名古屋市で何らかの結論が出たら、それをもとにして、必要になれば県内市町とも話し合うしという形ですか。
(答)はい。それはぜひともやらなあかんことです。

(質)こういった検討会というのが立ち上がったこと自体については、特に不快感があるとか、そういうわけではないですか。
(答)全然ないですよ。それぞれの知事、市長がいろんな信念やいろんな政策的理念に基づいて検討をされていることですから、別に不快感とかは特にないです。

(質)議論に参加するという意思だったり、もし要望があればそれはやぶさかではない?
(答)どういうことをやりたいかとか、なぜなのかとか、そういうのをお聞きしてからですよね。みんなで合意して進めていくことになっていたわけですから。古田知事もそんな感じでおっしゃったのと違います?中身を聞いてみたいみたいな。私もそういうスタンスだと思いますけれども。

○病院の耐震化について
(質)病院の耐震化についてちょっと聞きたいのですが、この前の委員会でもちょっと出ていたのですけれど、2次救急病院の耐震化が思うように進んでいないんだという話があって、県内10カ所ある災害拠点病院は25年度までに、ほぼ10のうち9、耐震化ができると、そのうちの一つの尾鷲病院も病棟の耐震化は既にできているということで、ほぼ災害拠点病院についてはできると。2次救急病院については今の段階で50パーセント、25年度まででも60パーセントぐらいにしか耐震化が進まないと。一方で国の補助の枠組みなんですけど、昨年度末でほぼ全て補助金の対象は終わってしまったという現状があって、今後県としても東日本大震災での病院の被害を見ていると、2次救急指定病院というのはとても大切な役割を担うということで、耐震化は急務だと思うのですが、その点の知事のお考えをお聞きしたいというのと、県として今後何か対策を打っていくのか、担当課に取材すると国にそういったメニューを要望していきたいという答しかなくて、何とかできないのかなという思いもあるのですが、そこら辺ちょっとお考えをお伺いできれば。
(答)自家発電の能力のこととかでも愛知で問題になったのですかね、災害拠点病院のやつが。自家発電能力があるかどうかということについても10のうち5、今順次、市立四日市とか、三重大とか、日赤とかは24年、25年、26年にかけて改修、新築、増築しますので、その時に耐震化のこととか、自家発電のこととか、災害拠点病院として必要な設備とか食料とか水とか、そういうものも点検してやっていきますので、その3つはいけることになると思うので、10のうち8になると思うのですが、残るところが伊賀と松阪なんですけども、そこは市さんの病院でもありますし、市とよく相談をして国のメニューで足りないようであれば、やはり災害拠点病院の重要性というのはありますので、それぞれちょっと市、松阪とか伊賀とよく相談して、進めていき方を精査したいと思います。

(質)2次病院についてはどうですか。
(答)そうですね。それも、僕もちょっと現状を今把握していないので、もう一度担当課に確認して、精査したいと思います。

○観光について
(質)観光ですけど、今回、補正の中で大阪、名古屋で2千万円のお金がついていますが、具体的にはどういう?
(答)大阪、名古屋。
(質)あと、東京が1千万円。
(答)観光の予算ですか?

(質)これはおっしゃっていた物産、それと情報発信のそういうものというのをお考えでついているのですか。
(答)そうですね。それと旅行商品ですね。伊勢へ行って泊まって、何食べてという旅行のパックみたいなのあるじゃないですか。その旅行商品を企画して、その旅行商品を全国に売っていく拠点というのですかね、その核となるような取り組みをやってもらう、そういう核となるところを委託して旅行商品をいろんな企画して、それを全国に売っていきましょうというやつと、アンテナショップのトライアルみたいなやつですね。大阪って何かあったっけ。今の旅行商品を全国にいろいろ売っていくっていうやつですかね。

(質)これは委託費であって、旅行プランのパッケージングのプランニング費で払っているわけじゃないですね。これはあくまでも旅行会社、代理店がやられますよね。
(答)そうですね。商品企画の費用もあがっていたかな、ちょっとそこは、今にわかには分かんないですけど、また、追って説明をさせます。

(質)知事は観光において最も力を入れるべきは何だというふうに考えてますか。
(答)観光において最も力を入れるべき。

(質)例えば、東京からだったら近鉄乗り換えの交通アクセスの問題があるというのもずっと言われているし、関西は関西で大阪のほうにもそういうテーマパークができて、割と伊勢志摩の人の入り込みが少なくなっていると、そういう問題はあるのですけど、その辺について、全体の伊勢志摩というか県内観光の増進を図るにはどういうふうな?
(答)そうですね。もちろん、インフラ整備とかそういうのも大切だと思うのですけど、北海道の洞爺湖のウィンザーホテルというところがあって、あそこを立て直した窪山さんという人がよく言っていたのですけども、観光というのは予感、体感、実感だと。まず予感というやつで、ホームページとかいろんな情報、もちろんアンテナショップとかもそうでしょうね。あそこへ行けばこういう体験ができる、あそこへ行けばこういうことを感じることができるという予感をいかに醸成するかということが大切で、その予感に基づいて行った、そしたらやっぱりよかったという体感をし、じゃあもう一回行ってみようという実感をするという、この予感、体感、実感というのが大切だというのを僕は経済産業省時代にお会いしてお話しを聞いた時に教えてもらって、まず予感のところを高めるというのですかね、情報発信あるいは目にとまってもらうように努力するとか、あとはアンテナショップとかもそうだと思うのですけど、そういうところをまずしていって、体感してもらうための準備というのですかね、そこがまずは大切じゃないかなと思っています。それをやっていって、体感していく人が増えていくと今のインフラじゃ足らんなということもいろいろあると思うし、整備にもつながってくると思うので、そういう一定の需要見込みとかがないと、インフラ整備もやたらめったらとできるわけではないと思うので、まずはその予感を高めるというのですかね、そういうところに力を入れていきたいと思います。

(質)三重県の観光というのはまだそこに至っていない。3段階で言うと。
(答)一度、予感を感じてもらった人はいいと思うのですけど、まだちょっと足りない部分があるかなというふうに、特に首都圏においての情報発信は少し足りないところがあるのじゃないかなと思っています。例えば食材はたくさんいいものがあるのだけれども、食材だけではなかなか首都圏の忙しくて、ものぐさでというとあれですけれど、そういう人たちがいい食材を買っても、なかなか予感につながらないと思うのですね。例えば、よく行くようなレストランとかで三重県の食材があって、それを食べてみたら、これが三重県なんだというふうに感じてもらって、そういう予感を感じて、じゃあ今度三重県に行ってもらおうというようなこととかも必要だと思うのですけれども、三重県の食材とかが提供されているレストランとかそういうところもなかなか少ないのじゃないかなというのがありますので、予感の部分ではまだもっと、持っている可能性に比べてはもっとやり得るところがあるのじゃないかと思います。

(質)今、古い観光地がある程度再生されてるじゃないですか、例えば箱根であるとか。三重県もかつて伊勢志摩、二見等は修学旅行のメッカになって、古い観光地なんだけど、逆に言ったらあぐらかいた部分でだんだん廃れていっているっていう、そこの部分というのは再生というのは可能だというふうにお考えですか。
(答)そうですね。やっぱりターゲットをちゃんと絞って、そういう人に有効な、予感を感じてもらうような努力をすれば僕はいいと思います。それは再生可能だと思います。例えばお隣の和歌山那智勝浦なんか非常にたくさん人が来ていて、フルムーンというのでしたかね、1回昔新婚旅行に行った世代の人たちがもう1回戻ってきて、生マグロとか食べて、ゆっくりしてというので結構たくさん人が来られているという話も聞きますので、あとは最近のああいうブーム、パワースポットとかそういうのを使えば、僕は十分に再生可能だと思います。

(質)平成16年の時に県の新観光プランというのを作って、初めて北勢地方の観光地に触れた県の観光方針が出たんですけど、これのやりかえ等は今何か指示されている、それとも今後やられる?
(答)1回、中間案かな、議会にもお示ししたことのある観光振興条例、あれをなんとか今回ではないですけども、早い議会のタイミングでご審議いただいて、通させていただいて、それに基づいて計画を作り、あとは観光審議会を立ち上げてやっていきたいと思っていますので、その中でその平成16年のプランのところに及ぶのか分かりませんけれども、まずは振興条例を何とかご審議いただいて、通させていただいて、計画を作ってと考えています。

(質)それは年度内?
(答)もちろんそうしたいですね。25年にはご遷宮もありますし、その翌年はおかげ年でもありますので、なるべく今回の次の議会ぐらいには、9月にはなんとか出させてもらってご審議いただきたいと思いますけど。でもそんなのを言うと『まだ聞いてねえよ』と言われるかもしれませんけれども。事務方はなるべく早く、中間案は2月の時かな、振興条例をお示ししていますので、なるべく早くやりたいと思っています。

(質)知事就任前に大宮司に会われた時に、その時に式年遷宮及び伊勢志摩の観光とかを含めて生臭い話は出なかったのですか。
(答)生臭い話は出なかったですね。ふわっと、爽やかにご努力をしてほしいというご依頼は受けましたけど。生臭い話はあっても言わないでしょ。生臭い話はありません。

(質)具体的に式年遷宮に向けて、観光に絡めて、何かこういうことをやったらいいのじゃないかという考えはありますか。
(答)より広く多くの人に知ってもらう必要があると思うので、どの事例か忘れましたけど、例えば全国のJRさん、東日本も西日本も東海も九州も四国も北海道もですね、に対していっぺんにバーンとはれるキャンペーンとかもあったりするのですね。そういうのとかも活用して、いずれにしても25年ということについて広く認知してもらういろんなキャンペーンとか、あとはいろんな企業の皆さんの協力とか得なければいけないなあと思っています。今そこは具体的にいろいろと精査をしてもらっているところです。広く認知をしてもらうということです。あとは島根県の出雲大社のあれも60年に1回のやつが、島根と今回同じタイミングに平成25年になって、実は島根と一緒になって、今年これは1回震災で流れたのかな、東京で一緒に共同のイベントみたいなのを打つことにしてますので、それも今年中にやります。そういういろんな場面を活用して広く知ってもらうということです。

(質)今回予算編成というのは、4月に知事にお成りになったので、ある程度初めて組まれたのですけど、この観光に関してはある程度青天井と考えていいのですか。実際問題、予調(予算調整室)がかなりブレーキをかけるじゃないですか。全国キャンペーンするにしたって、広告宣伝費は莫大なものになりますし。
(答)青天井というか、もちろん選択と集中で、今回実際観光のことでも知事査定の段階で中身を入れ替えたり、違うぞという話をしたりしたこともありますので青天井とは考えられませんけど、力を入れたい分野ではあります。このタイミングを逸することのないようにしたいと思っています。

○フードバレーについて
(質)フードバレーは年度内にどの辺りまで進められる?
(答)当然、今回調査費も補正予算であげていますので、そこでご審議いただいて、無事に通ったら委託などして、より詳細に詰めていきたいと思います。結構いろいろ議論があって、バレーというのを本当に集積、場所的、物理的、空間的な集積にしていくのがいいのか、それとも事業者のつながりみたいなことでのバレーというものにしていったらいいのか、そういう議論とかもいろいろあって、そういうのはこれから予算を通していただいた後、しっかり議論したいと思います。

(質)お目当ての業者は伊賀だからとかいうことですか。
(答)そういうのは関係ないです。フードもいろいろ県内全部、北から南までいろいろあるじゃないですか、なのでどういうのがいいのかなという・・・。

(質)仲悪いですよね。
(答)進めるにあたっては十分気を付けたいと思います。

○経営戦略会議(仮称)について
(質)経営戦略会議(仮称)というのはいつの立ち上げをめどに。
(答)何とか6月末頃から7月上旬にかけての間でやりたいと思います。

(質)そこに第1回の会合を持ってくると。
(答)はい。

(質)ということは、ほとんど人選も、8人でしたっけ、8人ちょっとにふくれるようですけど、そこら辺も大体固まってきているのですか。
(答)おおむね固まりつつあります。まだ完全じゃないです。今、精査をしています。

(質)原則公開ですか。
(答)原則公開でいいですよね、部長。
(答:政策部)メンバーの方々のご意見も聞いたほうがいいと思います。

(質)基本的に分野は経済界である方、元の首長さんで行政の経験者、あとはどんな分野?
(答)あとは、財政学に詳しい方、あるいは社会保障に詳しい方、あとはPRとかを得意とされておられる方、あとはもちろん県内の中小企業の関係の方とかですかね。多彩に。今のお名前のあがっているお2人以外でいくと。

(質)あと2人ぐらいということですかね。
(答)そうですね。

(質)医療関係はどうですか?医療政策監。
(答)医療は、社会保障全体を見れる人をとちょっと思っている人はいますけれど、医療に特化した方は今のところいないですね。

(質)任期とかそのようなのはあるのですか。
(答)任期は詰めているのでしたか?
(答:政策部)ご意見を聞くような形ですので、あまり任期とかそういう審議会のような形で決めることは考えていないです。

(質)やった時に、従来ずっとやっていた、市町村長とかそこの職員とかも必要なら招いてやったトップセミナーというのは連動してそのままいくのですか。それとも、もうそれはやめ?
(答)トップセミナーは引続きこれまでやってきた枠組みの中でずっとやりますよ。トップ会議もやりますし、トップセミナーもやりますし。今回のは、僕がいろんな参考とするために意見を聞くという、有識者の懇話会という形なので、それは別で、引き続きトップセミナーとかはちゃんとやります。今年も開催予定で講師の方もお願いして調整進めています。

(質)出馬会見の時にはタスクフォース的なものという形でお聞きした時に、否定はされなくて似たようなものという感じだったけれど、予算はつけるのですか。
(答)この経営戦略会議ですか?

(質)単に講師料とかそういうものだけではなくて、例えばある程度の予算をざくっと与えて、自由にある程度企画によっては使ってもらうというところまではいかない?
(答)今は会議自体には会議の運営費のやつを補正予算であげさせていただいていますので、あんたたちに1億円とかそういうのは確保していません。

(質)イメージ的には行革に関する専門部会をそのままぶら下げるという形になっていますけれど、そのメンバーというのは、戦略会議のメンバーの一部が兼ねるという形ということ?
(答)そうですね、国でも他の自治体でもよくある、親会みたいなのがあって、専門の分科会みたいなのができて、この親会のメンバーの数名プラス専門委員みたいなのをつけて委員会を作ると、行革もそういう形で考えています。その親会のメンバーの数名プラス行財政改革に詳しい方を専門委員として任命して行革の委員会を作る。

○教育改革推進会議について
(質)教育改革推進会議はどんなイメージですか。
(答)それも教育振興ビジョン(教育ビジョン)をまとめていただいた方にプラスアルファして、メンバーを今選定をしています。所信表明で申し上げた学力向上、キャリア教育の充実、郷土教育の推進、そういう観点からの方を、常時の委員とするのか、ゲストスピーカー的に毎回来てもらうのか、両方の議論をしていますけれども、教育ビジョンをまとめていただいた教育改革推進会議のメンバーだけではなくて、プラスアルファ、何らかの形でしていくという方向で今考えています。

(質)知事のご希望としては、国家と国旗の問題は入れたい?
(答)今の3つの中には入れないと思います。

(質)郷土教育には関連する部分があるのでは?
(答)関連すれば入れますけれど、郷土教育、中身を精査しながらやりたいと思いますけれど、博物館の説明の時にも言いましたけれども、歴史とか郷土みたいなことについては、先人の皆さまが作ってきたものを学んで、それをどういうメッセージを受け取って、自分たちがどうやって生きていくかということが大切だと思うので、通常の歴史の教育の中で教科書で史実を暗記していくというのではなくて、郷土教育のところにおいては、例えばこの間の博物館の全員協議会の時にも申し上げた、松阪木綿のことなんかも含めて、自分のふるさととか歴史についてどのようなメッセージを受け取って、どういうふうに生きていけばいいのかというのが分かるような内容にしたいと思っていますけれども、そこは極めてまだ抽象的なので、具体的にどのように落とし込むかというのはいろんな方のお知恵を聞いてやっていきたいと思います。

(質)このときに三重県で絶対的に外せないのは伊勢神宮の存在だと思うのですが、その辺は知事はどのような立ち位置ですか。
(答)伊勢神宮について立ち位置、それは伊勢神宮のことを盛り込むのか、盛り込まないのかということですか。

(質)それを意識してプラン作るのと、全くそこを政教分離の関係で、県議会ずっとそれを突かれて、かつての平成6年の祝祭博というのは小規模の地方博に転じてしまったわけですけれど、そういう過去の経緯があるので、その辺は知事としてはどういう立ち位置で施せられますか。
(答)その過去の経緯もちゃんと精査したうえででありますけれども、純粋に郷土の、自分たちの住んでいる地域のことを知って欲しい、知って学んで欲しいと思っているので、それが政局的なことに左右されるようなことになってはいけませんから、それは自分の思いはもちろん伊勢神宮というものについて歴史を学んで欲しいと思いますけれども、盛り込み方とかそういうものについては、先ほども言いましたような政局的なものに左右されて子どもたちに影響が出てはいけませんので、そこは十分配慮して中身を議論検討していきたいと思います。

○高速道路の無料化社会実験等の終了について
(質)高速道路の無料化社会実験、あと割引とかが終わるタイミングになりますけれども、この地方では伊勢自動車道など無料化区間がありまして、当然、影響とかそういったものが終わった後に出てくる可能性もありますけれども、そういった部分への影響の懸念とかお持ちでしたら、あるいは対策とか、お客さんの流れとか、そういったものに関して何かお考えがあればお聞かせください。
(答)確かに効果があった部分もあると思うし、例えばお客さんが増えたという意味では効果があったという部分もあると思うし、それがなくなるということでお客さんが減ってしまうということが可能性がゼロではないと思いますので、そこについては対策を考えなければならないなというふうには思っています。一方で無料化社会実験みたいなのがあったことで、日帰り的な人が多かったことは事実なのですね、名古屋の方から、なので逆に無料化のやつが無くなったということになればむしろ滞在型、宿泊を伴うような観光とかいうものにPRに力を入れて、そういうことでなんとか誘客をしていくということに関係の市町さんと一緒になってPRしていきたいなと思っています。昨日、鳥羽市長さんがお見えになった時もそんな話をしたのです。

○三重県南部の振興について
(質)南部の振興という意味で、知事ご自身も選挙中に副知事級のポストを置くというふうにおっしゃっていて、それはもちろん庁内の人事的なこともあると思いますが、その辺どのような進捗状況になっているでしょうか。
(答)今回の新しい県政ビジョンを作っていく中で県南部をどうしていきましょうということは議論する予定でいます。その中でそれを実践するための体制をどうあるべきかということも議論しますので、それを踏まえて考えたいと思いますので、タイミングとか方法とかはまず中身、県南部に対してどういう対策をとっていくのがよいのかという議論を、過去の経緯もしっかり踏まえて、したうえで体制のことは議論したいと思います。

(質)早くとも県政ビジョンが出た後に人事的配置をするという意味で、早ければ来年度以降という話になるのですか。
(答)早ければですね。あとその体制の必要性があればということです。ビジョンの検討と一緒に南部の活性化の議論はしますので。若手ワーキングを設けるという話をしたと思うのですけれど、若手ワーキングのメンバーのテーマの一つが県南部の活性化なんですわ。そこには市町さんからも若手の人をお願いして入ってもらって、一緒に議論するようにしていますので、そこからもちろん過去のいろいろやってきた対策の検証とかもしながらも、まさにこれからこの10年を担っていくような若い人達にも柔軟な発想でいろんなアイデアを出してもらいたいなと思っています。

(質)知事の今の認識度ということで言うと、例えばおっしゃってた副知事級を配置するうんぬんという形にしても、かつて、今の7県民局は出先機関だったのを北川さんの時に地域機関という形で、予算もそれとポストも部長級にあげて地域機関にしたけれども、野呂さんの時になってまた元の出先に戻して、本庁一括の上意下達の縦型の組織に切り替えてしまった。そこの部分はどちらの選択でいくかというのは知事自身の今の現状の認識はいかがですか。
(答)どちらで行くというのは決めていません。それは両方に僕はメリット、デメリットがあると思っています。北川知事が当時やられたような、その本当に俺の代わりだと、県民局長は俺の代わりだと、地元の首長さんとはそこで話してこいと、権限もあるというふうにして、ワンストップ的にやっていくというのも、僕はそれすごい、いいことだと思うし、一方でそういう県全体の財政とかいろんな人的資源の関係で、県庁、本庁よりも地域にいっぱい人や予算を出してそういうふうにやっていくということもなかなかできなくなってきたという現状もあって、県庁とつながる中で野呂知事の時にやっぱり縦できっちり割っていって機能分化していくということもやられたということも、今の財政事情とか人的資源の状況なんかを考えると、それはメリットもあったと思うので、また、こう先祖返りみたいな、逆に戻すみたいなことをすると大きく混乱をすると思うし、そこは僕は両方にメリット、デメリットがあったと思うので、それをしっかり検証して答えを出したいと思っています。

(質)ということは、政策集でうたわれていた、何となく副知事級のポストを置くというところには、そんなこだわらず検討されていくのかなというニュアンスにも聞こえるのですが。
(答)こだわらずというか、政策集はやはりお約束したことなので、しっかり守っていかないといけないと思うんですけれども、その現実とか、過去の経緯を踏まえてそれを肯定することがマイナスになってしまうようなことがもしあるならば、あるいはそれをやることが効果がないというようなことがあるならば、それはちゃんと理由を説明したうえで、修正をするべきところはあるんじゃないかなと、僕は思っています。ですので副知事級のところについても、愛知で大村さんが東三河のこととか、やったりやられようとしているので、そういうことも参考にして、あとは岡山県も、結構県民局とかに力を入れているのかな。そういうようなこととかも、他県の状況なんかを勉強したうえで、効果があるもの、無駄にならないもの、プラスになるものを優先的にやるという考えです。

○政策集について
(質)知事が通常マニフェストと呼ばれるものを、あえて政策集と呼び続けている理由というのは何かあるのですか。
(答)それはそもそもマニフェストじゃないからです。マニフェストていうあれが一般、本当は、英語上は「契約」、一般名詞のはずなんですが固有名詞になってしまってきたなという現状もあり、あとは政策集の中の最初のほうの解説のところで、既にやられている事業もあるかもしれないというようなこととかも書いてあったと思いますので、これを全て新しく実行しますという認識、それは僕の情報不足や勉強不足の部分もあったかもしれないので、そういう既に事業として、僕が政策集発表する時点で入手できていなかった情報もあるかもしれないので、既に入っている、既にやっている事業もあるかもしれないということ書いてあるので、新しくこれをやりますというマニフェストというようなものとは性質が違うというふうに僕は思っていたので、あとはコラムみたいな、おとぎ話みたいな、コラムみたいなものも書いてあるので、あれはべつに公約とは関係ないですね、政策を実現することでこういうことになればいいですねとか、過去こうだったねということが書いてある、そんなことですかね。

(質)行政の継続性を意識して付けたという面があるということですか。
(答)そういう面もありますね。あとはマニフェストに対して議論がいろいろあったじゃないですか、そういうこともあったので、それとは違いますよということかな。

(質)要するに世に言うマニフェストと一般的に認識されている部分に縛られたくないと。
(答)あとは県民の皆さんとか、多くの皆さんがマニフェストという言葉に対して持っている印象とかそういうのもあるのかな。分からないですけど。

(質)違うものやった時に、これマニフェストと違うじゃないかとつかれかねない場合もある。
(答)でも僕がお約束した、こういう政策をやっていくといったことは事実ですから、そういう意味では性質上は似ているかもしれないですけれど、マニフェストという言葉とは違いますよということが言いたかった。あとは既にやってるものも入っている可能性があるということもありましたけどね。

(質)一般名詞から固有名詞になってきたの、固有名詞はどんな認識ですか。
(答)実現をしていく事が、その実現をすることが至上主義というか、そういう必ずそれをやらなければならないんだということと、あとはそんな感じですかね。そういうちょっとプラスのイメージもマイナスのイメージも両方あるのかなというふうに思います。

○新県立博物館について
(質)博物館はなんか続投宣言されてから、反響とかいろいろあったと思うのですけれども、どうでしたか。
(答)両方ありますよ、良かったというご評価も、安心したとか、あるいは反対派の人にも一定の配慮をしたような部分もあるので、ああいう落としどころで良かったんじゃないかというようなご意見もいただきましたし、一方で中止するんじゃなかったのかというような、中止と言ってないんですけど、というようなんですが、そういうご意見も両方ありました。おおむね思いが伝わったんじゃないかという、難しい決断でありましたけれども、思いが伝わったんではないかという評価、お声のほうが多くいただいています。いずれにせよ、そこはあの場でも申し上げましたし、ぶら下がり(取材)でも申し上げましたけど、決めた以上は僕がしっかりと覚悟を持ってぶれずにそれを説明していくということです。

○三重県南部の振興について(再質問)
(質)県南部の認識なんですけど、知事は県南部、三重県はずっと南北問題と言われてきましたが、それについて道州制推進論者から言わすと、多分南部は切り捨ててもという話も出てくると思うんですけども、その辺はどういう立ち位置ですか。
(答)私はそういうふうには思ってませんね。私は道州制の議論の時にも申し上げましたけれども、いろんな権限とか、財源とか人間とかね、そういうのが委譲されて、三重県が自立してやっていく、どっかに一極集中されて、その地域の活力が衰退していくようなことがないような、自立をちゃんとするという前提での道州制、そういう手順での道州制ならいいですよということなので、そういう意味では今申し上げたような形ですから、県南部についてもその時代に合わせてちゃんと自立をしていくというか、ちゃんと暮らしをしていけるというようなことが必要だと思いますので、切り捨てるというようなことが是とされるということはないと思ってます。

(質)ニア・イズ・ベターとか、地域の住民の意思尊重というならば、実際問題南部にも、熊野以南の人たちというのは買い物とか映画見に行くにしても和歌山県新宮ですよね。松阪まであがってこない。それで言ったら、逆に言ったら和歌山県に入った方があの地域の人達は是かもしれないですよね。そういう切り分けというのは、いずれ何らか検討していかなければいけない面があると思うのですけれども、その辺はどういうふうにお考えですか。
(答)そうですね。伊賀地域とかもそうですけれども、県域を越えてのね、どういうその暮らしの図、あるいは公共のあり方を考えていかないといけないのかというのは、大きな検討課題ですね。いろんな財政状況とかもある中で、隅々まで物事が行き届かないかもしれないような状況の中、どういう風なあり方がいいのかというのは検討しないといけないですね。だからといって切り捨てるということではなくて、その住民の皆さんが、一番いい方法、でも住民の皆さんの中にもいろいろあると思うのです。その全員が一枚岩でこうじゃなきゃいけないという暮らし方はなかなか無いと思うので、そこはいろんな意見を聞きながら検討して答えを出していくしかないのかなと思っています。実際本当に僕も紀宝町とか御浜町とか行ったりすると、皆さん新宮に映画見に行ったり、買い物行ったり、飲みに行ったりしますもんね。

(質)ひるがえってそれは、要は県のあり方というのが問われる場面だと、県の役割というか、その県政ビジョンをやられる時には、当然、その県の今役割を今後どうするかというふうな、元々中間組織ですからそういうことも踏まえてやられるわけ。
(答)おっしゃるとおりですね。まだ名前はあれですけれども、経営戦略会議でお願いをしたいと思っている有識者の方からも、実はそういう宿題というか、問題意識をお伝えいただいていて、これからのいろんな国の制度なんかも動いていく中で、県のあり方というのはどうあるべきなんだろうか、どういうふうにガバメントリーチ、アプローチを作っていけばいいのか、というのは議論しなければいけないねという宿題というか、問題意識もいただいているし、私自身もそういうふうに思いますので、どういう答えを出せるかは、これからよく議論していかないといけないですけど、議論したいと思います。

                                                            以上 

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