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平成25年04月08日

知事定例記者会見

知事定例会見録

平 成 25 年 4 月  5 日
於:プレゼンテーションルーム

発表項目等

・第2回みえ県民意識調査の結果概要(発表)
・三重県スポーツスローガンの決定(発表)

 質疑項目

・発表項目等に関する質疑
・名古屋市長選挙
・知事就任2年折り返しにあたって
・安倍政権の評価
・人件費の削減

発表項目等

 (知事)それでは、今日は1つ目は「第2回みえ県民意識調査の結果概要について」をご説明したいと思います。説明で、この概要の資料と報告書と両方行ったり来たりするので、よく見ていただけるとありがたいと思います。まず、こっちの概要の方からいきますが、1月24日から2月21日までの期間に、県民の皆さん1万人を対象にアンケート調査を実施しまして、5,432人の方から回答をいただきました。したがって有効回答率は54.3パーセントで前回調査の57.1パーセントより2.8ポイント低下しましたけども、23年度までの一万人アンケートを含めると過去2番目に高い割合となっていますので、ご協力いただきました皆さんに、改めて感謝を申し上げたいと思います。それではこの概要資料の2ページを見ていただきますと、これ回答していただいた方の属性別になってます。真ん中の構成比というのを見ていただくのが多分一番分かりやすいと思いますが、性別のところでは男女で女性が多いとか、年代のところでは20歳代がちょっと少ないかな、というような感じだと思いますけども。続いて中身でありますけども、次のページ見ていただきまして3ページであります。日頃感じている幸福感というやつでありますが、10点満点で質問しましたところ、平均値が6.68点で、前回調査より0.12点高くなっているということであります。この図表2-1に書いてますけども、時期がちょっと違うので何とも言えないかもしれませんが、国がやった直近の国民生活選好度調査の結果が6.41ですので、それと比べても0.27高いということ、それから福岡と秋田が同様のやつをやってますけども、それがそれぞれ6.1何点とか、5.何点ということを比べれば、全国の中でも実感としての幸福感というのは高まっている方、高い方になってくるんじゃないかなというふうに思っています。その図表2-2にありますように、8点という人が一番多くて、次7点という人が多くて、次5点という、この黒いところですけどね。なんで、6点がへこんでますから、いわゆるM字曲線を描いているということになります。じゃあこれを、地域別とか年代別で見てみるとどうですか、ということで、この黄色の報告書を見ていただきますと、これの5ページ見ていただきますと、ずーっと地域別とか性別とかで書いています。見ていただいて特徴的なのは、地域別では、2個数字がずっと並んでると思うんですけど、今回の点数と、前回と比べてっていうので、地域の中で東紀州地域っていうのが6.70点で、前回の0.23ポイント上がったということで、この中見ていただければ一番上がった、前回と比べて上がったのは、この東紀州地域ですので、紀伊半島大水害を乗り越えて、こういう形で幸福実感が上がっているというのは、私も大変嬉しく思うところであります。次、性別、男女別では、女性の方が高いということ、それから年代別では30歳代が7点を超えて7.04点で一番高いというようなことです。それから結婚別でいきますと、未婚と既婚で未婚が5.70点、既婚が6.93点ということで、前も既婚のほうが高かったんですけど、よりその差が広がっているというようなことであります。それでは、さっきの概要資料の方にもう一度戻っていただきますと、4ページを見てください。「幸福感を判断する際に重視した事項は何ですか」と聞いたところ、「家族関係」というのが69.3パーセントで一番高くて、次は「健康状況」で68.6パーセント、「家計の状況」が57.2パーセントというふうになってます。これは家族関係が1位というのは前回もそうなんですけども、下の図表2-3というのを見ていただきますと、それぞれのところに3本、線が入ってますが、一番上が今回、真ん中が前回、3本目が国の調査なんですが、見ていただきますと国は、「家計の状況」というのが62.2パーセントで一番高くて、次に「健康状況」というのが高くて、次に「家族関係」が高いということで、三重県の方々がそういう家族を重視するというようなことになっているということであります。それから、参考であれですけど、こっちと行ったり来たりで申し訳ないですが、黄色の方の14ページを見ていただきますと、この14ページは、何を重視するって言って、非常に家族関係を重視しますよ、って言った人の幸福感は何点ぐらいですか、っていうことなんですが、「やっぱり家族関係を重視しますよ」と言った人は、7.07点と幸福感が高いということと、これと真逆というのかな、逆になっているのが「政治・行政」一番下、「政治や行政がどうか」っていうことが、幸福感と関係あるかっていうと、「政治や行政が幸福感を判断するのに重視した」という人は5.51点で、「そんなん重視せえへんよ」というが6.79点というようなことで。あと、真ん中は大体似たようなもんですけど、そういうような特徴もありました。もう一度こっちの概要の方に戻っていただきまして、次5ページは、これ新しい質問なんですけども、「あなたの幸福感を高めるための有効な手立ては何ですか」というようなことでありまして、まず一番、「家族との助け合いが一番大事だ」と、これが69.4パーセント、次いで、「自分自身の努力なんだ」というのが57.4パーセントということで、やはり近い家族の皆さんと助け合うことが幸福感を高める、あるいは自分自身でしっかり努力していくことが幸福感を高めるために有効な手立てだということで、これは我々、みえ県民力ビジョンではアクティブ・シチズンということを言わせていただいてますので、非常に重要なことかなと思ってますが、一方でこの図表2-4を見ていただきますと、「国や地方の政府からの支援」というのが幸福感を高めるために有効かどうかということについては、2割ぐらいの人たちが「そうですね」と答えてるということです。次が6ページと7ページなんですけども、これはいわゆる幸福実感指標というやつで、県民力ビジョンの政策とも連動してるわけですけれども、6ページに16個の指標が書いてあって、7ページにその結果が書いてあるんですけれども、これの「感じる」と「どちらかといえば感じる」というのを肯定的回答とし、「感じない」「どちらかといえば感じない」を否定的回答とした上で、肯定的回答、「感じる」と「どちらかといえば感じる」というのは、「三重県産の農林水産物を買いたい」というのが前回に引き続いて86.5パーセントで最も高く、次いで「自分の住んでいる地域に愛着があり、今後も住み続けたい」というのが73.1パーセント、「犯罪や事故が少なく、安全に暮らせている」というのが61.4パーセントということであります。前回と、この肯定的回答というのを比べますと、この図表3の右側の数字ですね、「実感している層」「実感していない層」ということですが、これ見ていただきますと、肯定的回答については、「三重県産の農林水産物を買いたい」というのが0.9ポイント下がっていますけれども、それ以外は15項目で全部、前回より上がっています。否定的な回答についてですけども、否定的な回答では「働きたい人が仕事に就き、必要な収入を得ている」というのが69.8パーセントで、これは「感じない」というのが一番高いと。次に「一人ひとりが尊重され、誰もが社会に参画できている」ということ、次に「災害等の危機への備えが進んでいる」という順番になりました。しかしながら、この「実感していない」というこの割合は、前回と比べて16項目全部で低くなっています。つまり「感じてる」という人が15項目で上がり、「感じてない」という人が16項目で下がったということでありますので、それぞれの施策、政策が進捗してるのかなと思っているところでありますが、併せて、前回4番目に高かった「一人ひとりが尊重され、誰もが社会に参画できている」というのが2位になって、「災害等の危機への備えが進んでいる」が2位から3位に、これ「実感してない」の層ですけどね、「国内外に三重県の魅力が発信され、交流が進んでいる」というのが3位から4位になってます。これ見ていただきますと、「災害等の危機への備えが進んでいる」というのがこれ、一番上ですが、これが「実感している」というのがまだ30.6パーセントであるものの、前回と比べて6.2ポイント増えています。要は増えたポイントの中で一番これが増えているということと、次に15番が「国内外に三重県の魅力が発信され、交流が進んでいる」ということについても、これまだ21パーセントですけども、3.7ポイント上がって、上がり率ではこの災害に次いで2番目に上がっているということです。それと裏返しなのか分かりませんが、「実感してない」というのが下がっている、下がり具合も、災害の部分と、「国内外に三重県の魅力が発信され」という部分が、下がり率でも一番下がっているということであります。どれぐらいの因果関係があるか分かりませんけど、少しちょっと興味深い結果を申し上げますと、この黄色い方の冊子を見ていただきまして、報告書の41ページを見ていただきますと、これは「スポーツを通じて夢や感動が育まれている」と感じている、感じてない、のやつですが、これの地域別で見ますと、伊賀と中南勢というのが前回と比べて大きく上がってます。特に中南勢が5.4ポイント上がり、伊賀が2.6ポイント上がってますが、これは吉田沙保里選手の世界選手権の金メダルとか、あるいは伊賀白鳳高校の高校駅伝3位入賞や、伊賀フットボールクラブくノ一の活躍とか、そういうのが寄与しているんじゃないかなと思っていますし、次、同じく53ページ、この黄色の本の53ページですが、「国内外に三重県の魅力が発信され、交流が進んでいる」というところでは、これの地域別を見ますと、伊勢志摩地域が一番伸びています。6.4ポイント伸びていますので、そういう意味では今、観光キャンペーン、あるいは営業本部を設置して、式年遷宮に向けた取組をしてきているということが、そういうのに繋がっているのかなというふうに思ってますし、あともうひとつ、次のページの55ページ、「道路や公共交通機関等が整っている」ということについては、地域別で見ますと東紀州が11.2ポイント、前回と比べて上昇していますので、紀勢自動車道の延伸などもひとつの要因ではないかというふうに考えています。それでは次にいきますので、この概要の資料にまた戻っていただきまして、8ページを見ていただきますと、ここからは「家族や精神的なゆとり」など新たに設定した調査項目に基づいた質問の集計結果です。主なものについて説明をします。「家族との関係」というのでは、この(1)にも書いてますが、「良好である」と「どちらかといえば良好である」を合計した割合が84.1パーセントで、ほぼ前回と同じ割合です。その下(2)に、「子どもを持つことは豊かな人生に繋がると思うか」という質問ですが、「そう思う」と「どちらかといえばそう思う」を合計した割合が84.1パーセントと高くなっています。次に9ページを見ていただきますと、理想の子どもの人数というのを質問したところ、「3人」という割合が44.7パーセントで最も高く、次いで「2人」が44.4パーセント、平均の理想とする子どもの人数というのが2.5人というふうになってます。これは、こうやって本当は、理想としては2.5人の子どもをもうけたいなと思っている人が多くいらっしゃるにもかかわらず、合計特殊出生率は三重県でいくと1.47、国でいくと1.39ということで、やはりこの理想と現実のギャップというものがやはり大きいなと、これをどう埋めていくのかという、産めよ増やせよというのではないけれども、希望している人たちが、やはりそうやって産み育てていけるような環境にどうしていくのかというのが大変重要なことじゃないかなと、改めてこの数字を見まして思いました。因みに、国の2010年の厚生労働省がやったやつでいくと、国の「理想とする子どもの人数」は2.41人ですので、それより三重県の方が少し高いということになっていると思います。次に(4)結婚していない理由でありますが、これ「出会いがない」というのが38.4パーセント、「理想の相手に出会えていない」というのが33.4パーセント、「収入が少ない」というのが30.9パーセントということであります。これは平成21年に県内の30歳代の方々に取ったアンケートの上位3つと同じでありますが、これ実はこれからクロス集計していきますけれども、男女別で見ると、この理由、実は違っていて、順番が変わっていて、男性の1位は「収入が少ない」で、男性の2位は「出会いがない」。女性の1位は「出会いがない」で、女性の2位は「理想の相手に出会えていない」ということなんですね、というような状況です。それではちょっと飛ばしながら、次は13ページ。地域の住みやすさでありますけれども、「住みやすい」と「どちらかといえば住みやすい」の合計が79.8パーセントでありまして、図表5-5というのが一万人アンケートからずっと取ってるやつなんですけれども、平成17年ぐらいをピークに少し下落傾向にあったんですが、前回少し上がり、今回ちょっと0.2ポイントぐらい下がったというような状況であります。次14ページを見ていただきますと、男女の役割分担意識、これがなかなか評価が難しいあれなんですけど、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべき」という考え方についてどう思いますか、ということなんですが、「賛成」が7.2パーセント、「どちらかといえば賛成」が26.0パーセントですから、これを足すと33.2パーセント、「反対」「どちらかといえば反対」これを両方足すと32.7パーセント、「どちらとも言えない」が32.1パーセントなので、まさに3割、3割、3割で拮抗しているというような状況です。因みに国の方は、国が24年に男女共同参画調査というのをやりましたが、それの結果でいくと、「夫は外で働き、妻は家庭を守るべき」ということに「賛成」「どちらかといえば賛成」というのが51.6パーセント、「反対」「どちらかといえば反対」というのが45.1パーセントでありますので、国全体の方が、より、夫は働いて妻は家を守れというような意識が強いということなのかなと思いますから、したがって三重県の方が男女共同参画に対する意識というのは少し進んでいるのかなと思いますけど、よく分析しないと分かりませんが、併せてその下(6)の女性就労に対する考え方というところでいけば、「子どもができたら仕事をやめ、大きくなったら再び働く方がよい」というのが45.4パーセントで一番高く、次に「子どもができてもずっと働く方がいい」というのが21.4パーセントというふうになっています。因みに国は、国のさっきの同じ24年の男女共同参画調査では、「子どもができたら仕事をやめ、大きくなったら再び働く方がよい」という、三重県が45.4パーセントの数字が30.8パーセントで、「子どもができてもずっと働き続ける方がよい」となっている、三重県が21.4パーセントのやつが国は47.5パーセントということなので、さっきの問いで意識は三重県の方が進んでいるけれども、現実を考えると三重県はやっぱり一旦、家族のことを思ってなのか、あるいは制度環境が整っていないのか分かりませんが、一旦は仕事をやめるなり中断して、子育てが一段落するなりしてもう一度働くという方がいいという考え方であるんだけれども、国の方はずっと働き続ける方がいいという、少しここの分析は非常に難しいと思いますけれども、結構国のやつと差があるので、よくこれからクロス集計、有識者の意見なんかも聞いて、勉強していきたいところであると思います。あとは最後、20ページを見ていただきまして、その他というところでありますけれども、4月10日からホームページに出します。その他県庁などに配置します。今後、第1回調査と同じように、戦略企画部で分析を行い、夏頃までに研究レポートを公表する予定で、必要なクロス集計をやりたいと思ってます。いずれにしましても、例えば第1回の時であれば、結婚観というのは幸福度に大変重要な要素であるということ、あるいは若者の雇用というのは重要であるということなどから、今回、南部基金のところでは、そういう若者の雇用や婚活事業などについても予算として反映していますので、この調査をいかに施策に反映していくか、さらに今回、さっきの16の幸福実感指標で、災害への備えと三重県の発信というのが一番上がりましたけど、前回は「実感していない」というところでトップ3の2つがそれに入っていましたので、そこにこういうご意見を参考に活用させていただいて、力点を入れて施策をやってきたということですので、いずれにしてもこの県民意識調査をしっかり、聞きっ放しにせずに活用していくということが大事だと思いますので、そういう分析を行った上で26年度の予算とか、そういう部分に反映できるようにしていきたいと思います。が、1つ目。1つ目ちょっと長かったですけど、すいません。

2つ目いきます。スポーツ。県のスポーツのスローガンでありますが、応募しましたところ、1,493の応募をいただきました。有識者などで構成します三重県スポーツ推進審議会で審査をしていただきましたところ、尾鷲市にお住まいの男性、55歳の方の作品が最優秀作品になりました。「光る汗、光るハートに夢三重る」というやつですね。このスローガンは、『さわやかな汗を流してスポーツを「する」人々と、それを「みる」、「支える」人々とが夢と感動を共有して、互いの交流を深め合うことで絆と一体感を持つことができる。そこから明日の「幸福実感日本一」の三重県が見えてくる。そういったイメージで「見える」と「三重る」を掛け合わせた。』というのが、作者の方の思いであるそうです。これは、スポーツ推進や国体準備に関するチラシ、のぼり、横断幕、こういうものに掲載しますし、県内外で開催される各種競技会などで本県選手の応援や、県内の地域スポーツイベントなどで大会の盛り上げや様々な演出に活用しようというふうに考えています。いずれにしても、スポーツの推進というのを、「する」「見る」「支える」そういう方々に対して、このスローガンを使って大いに発信をしていきたいというふうに考えています。

発表項目に関する質疑
○第2回みえ県民意識調査の結果概要(発表)

(質)県民意識調査なんですが、全般的にご説明があったんですけれども、知事が特に前回調査と比べて注目している点、あるいは問題意識を持っている点を伺いたいんですけど。
(答)全体的な受け止めとしては、幸福感というのが0.12ポイントですけれども上がったということは大変良かったなと思っています。それから幸福実感指標の16項目においても、「実感している」というのが15項目において上がり、「実感していない」というのが16項目で全部で下がっていますので、そういう意味では全体的に底上げというか、上がってきていますから、それは非常に良かったなと思っています。あと、災害の備えと県の発信についても上がっているということについても、そういう施策に注力してきましたので良かったのかなと思っていますが、今回、新たに子どもを、1人、2人、3人と、そういう部分についても新たに聞いている部分がありますが、これからクロス集計した上で、さっきも言いましたように理想と現実のギャップ、そういうものをどう埋めていけるのか、私、政府の委員もやらせていただいてるし、各県知事と「子育て同盟」もやりますから、そういうのを施策に反映していかないといけないな、と思ってます。そんなところです。でも、災害のところとか、県の魅力の発信についてはポイント数上がったけど、全体としてはまだ低いと思いますからまだまだ努力は必要だと思いますけど。

(質)去年も伺ったと思うんですが、知事ご自身は10点満点で言うと、何点ぐらいの幸福度でしょうか。
(答)僕は、まあ10点と言いたいところですが、嘘っぽいから8点にしましょうかね。

(質)去年と全く同じお答えなんですが、特にお変わりがないということ?
(答)あ、そうなん。去年のこの時期に答えた時より子どもが出来てますから、本当は   10点満点と胸張って言いたいところですが、あんただけ幸せでもあかんやろということやと思いますので8点にしたいと思います。

(質)続けてもう少し細かいことをお伺いしたいのですが、概要版の2ページの回答者の属性のところで、本人の年間収入というところなんですが、もしこの答えをそのまま信じると46.8パーセントの人が年収が200万円未満ということになると思うんですが、企業誘致に力を入れる知事としては、この結果を、本人の年間収入全体を見てどのように思ってらっしゃるか、コメントをお願いします。
(答)前回では世帯収入でやって、今回は本人の収入でやってますので、専業主婦の方とかは100万円未満に入るんですね。上の主な職業見ていただくと、専業主婦・主夫というのは13.7パーセント、無職の方が22.8パーセントいますので、そういう意味では異常な数値ということではないと思いますけども。今回本人にしましたので、より世帯というのじゃなくて本人ということで詳細な分析をしたいということでそうさせてもらいました。なので、確かに、13.7パーセントと22.8パーセントを足すと46.8パーセントになりますけれども、上の主な職業見ていただいたら専業主婦、無職の方が入っていますので特段異常な数値ではないと思います。

(質)5ページ、概要版の5ページに幸福感を高める手立てというところがあると思うんですが、幸せ感を感じるためには「国や地方の政府からの支援」というところが第4位になっていますが、その結果、皆さんは家族との助け合いで幸せを感じるようですが、行政としてもっと幸せ度を高めるために、家族との絆を感じさせるためにと言った方がいいかもしれませんが、どのような支援があるかコメントをお願いします。
(答)これは、私、従来から申し上げているとおり、「みえ県民力ビジョン」でアクティブ・シチズンというのを掲げていますが、要はやっぱり自分で努力していく、家族で努力していくというのはすごく大事なことなんで、それが大事だと思ってくださっている方が多いというのは私も安心しているし、嬉しいところでありますが、これもうちょっとよく分析してみないといけなくて、例えば、本人の収入が少なくてなかなか職業に就けないと思っている人達は、国や地方の政府支援が必要だ、そういうところが幸福感が高まるというケースもあろうかと思いますので、今回は全体の数字なので、よりきめ細かく見て、やっぱり自分で頑張れる人には自分で頑張って欲しいし、でも本当に支援が必要な人達にはしっかり支援していくということだと思いますから、中身をよく分析してどういうターゲットにどういう支援が必要なのかというのを政策に生かしていきたいと思いますけどね。あるいは、さっきの例みたいのでいくと障がいをお持ちの方とそうでない方といろいろあるでしょうし、大きな、例えば難病とかを持っておられる方とそうでない方とあるでしょうし、そこは中身をよく分析したいと思います。

(質)先ほどは平均値、去年から上がったことに対して大変良かったということがありましたけど、6.68点という、この点についての評価を教えていただきたいと、また上げるためには何をしていくことが必要かということを。
(答)6.86点という絶対値は、まあ、8点が一番多いということですので、何か思いっきり深刻な数字ということでもないし、一定の妥当なラインなんじゃないかなと思いますね。これを上げていくために必要なことということについては、やはり、さっきもちょっと言いましたけど十把ひとからげ、幸福感は人それぞれ違うので、十把ひとからげにこれをやれば幸福感が上がるというというのではなく、やはりこの調査の結果をやっぱり子細に分析して、結婚を希望する人に出会いをつくるというのが幸福感が高まるのであればそういう層にはそういうふうにするし、医療サービスの提供が必要だとおっしゃっていただいているような層のところにはそういうのをしていくし、ということで、やはり十把ひとからげではなく、きめ細かに中身を見て、いずれにしてもそれぞれにおいて幸福感が高まるような取組をしていきたいと思います。

(質)幸福感でM字曲線で二つに分かれている現状がありますが、それについてどんなふうに受け止めていますか。
(答)これは、M字になってるということについては、やはりよく分析をした上で対策が必要だというふうに思っています。つまり、低いほうにいっている、Mの低いほうのこぶのほうににいらっしゃる方は、何らかのハンデあるいは不満、不安、悩み、そういうものを抱えておられるということだと思いますので、それが雇用なのか、医療のことなのか、福祉のことなのか、障がいのことなのか、それはこれから分析していきますけれども、ふたこぶになっているということは重いことだと思いますし、低いほうのこぶになっている人達の部分をよく分析して施策に生かさなければならない。改めて思ってます。

(質)あと、防災についてですが、県が別の調査で震災から段々意識が風化して下がっているというのがありましたが、これは逆に上がっているんですが。
(答)これは、ちょっと中身を分析してみないと分かりませんが、この前の意識調査は、県全体としては意識が薄れているとなっているですけど、例えば熊野灘とかの人達は、意識下がっているという割合が極めて低いんですね。津波の警戒危険区域外の人達というのかな、例えば伊勢湾の奥の方とか、そういう所の人達の意識の薄れが大きいので、そこは、津波の危険が高い人達は意識が保たれているけど、そういう危険から少し遠い人達は薄れている実態があるのと、あと、今回備えが高まっているということについて、どういう地域でどういう人達がどういうふうに思っているのかを分析して、クロスでよく見て災害対策の優先順位というのかな、そういうのに反映していきたいと思いますけど。   

(質)理想の子どもの数についてなんですが、平均が2.5人で、実態は1.5人と1人ぐらいの差があるということなんですが、結構深刻な事態と思うんですが、行政として出来ること、これを解消していくには何かあると思われますか。
(答)今まさに、少子化の危機突破タスクフォースでも、1人目、2人目、3人目ということでそれぞれの阻害要因というのを分析していこうというふうに言ってます。一般的に、今の研究とかで言われているのは、0から1になるところには、育児休業制度とかそういうものが重要であるということで、1から2にいくのには、男性の夫の育児への参画、そういうものが重要であるということ、2から3は、経済的負担というふうに言われています。
従って、今の、この現状でいくと合計特殊出生率が、三重県は1.47、理想の子ども数が2.5人ということでいけば、1から2のところについてどういうサポートをしていくのかということだと思いますので、今あがっているような男性の育児参画そういうものは進めていかないといけないだろうし、他にどういう阻害要因があるのかというのはよく国の、僕が委員やらせてもらっているものと連動して策を作っていかないといけないなと思ってますけど。でもこれ深刻ですよ。理想と現実がこれだけ違うのは、深刻。

(質)もう一点。全体の話なんですが、幸福度が国の平均より三重県が全体的にちょっと高いと思うんですけど、この要因って何だと思いますか。
(答)いろいろな要因があろうかと思いますけども、日々の繋がりというのかな、家族を重視するという人の幸福感が高く、かつ家族の関係が良好だというのが80数%ありましたので、それぞれの社会の基本単位である家族というものを大事にし、そこの関係が良好であるというのが、例えば人口の多い都会において、みんなが忙しくて家族がなかなかコミュニケーションが取れないとか、あるいは核家族でなかなか支え合いが大変だというのと比べると、そういう家族の絆みたいのがうまく機能していて、それでもまだまだ課題もあろうかと思いますけども、高くなっているのかなというふうには思いますけど。それだけじゃないですけど、例えばということでいけばそうなります。

(質)黄色い報告書の方で98ページに、育児参画の平均時間とかが出ていたと思うのですけど、99ページ平日と101ページだと休日とにグラフで分かれていると思うのですけど、平日で男性が58分で、休日が1時間35分ですけど、上がってはいるのですけど、同じように女性も上がっていて、あんまり差がそんなに縮まっていないのかなという気もするのですけど、「子育て同盟」に参加なさる知事として、男性のこの58分という数字はご感触としてはいかがでしょうか。
(答)風呂入れて、たいがいちょいちょいしていると58分くらいすぐ過ぎるけどなという感じなんですが。僕はね、うちのこれもすげえ個人的な感想で申し訳ないですけど、うちの妻もよく言っているのは、均等分担してほしいとは思っていないと、時間をね、同じ時間を分担してほしいとは思っていないと、いざという時に助けてくれるとか、いざという時に頼れるとか、そういうのが一番重要だというのを、うちの妻も言っているので、時間が男女において大きく差があるっていうこと、大きくっていうのは多少問題があるかもしれないけど、均等であるということである必要はないと思っているので、だからそこの中身次第じゃないですか。どういうことに、本当に奥さんなり子どもなりが「こういうのやって欲しいね」って思うことをやれているか、中身のことをもうちょっと精査しないと分からないなあという、評価としては、そういう思いです。でも、さっきも言ったように、58分だと風呂入れてちょいちょいすると58分過ぎますね、大体ね。

(質)あんまり、じゃあ、時間の努力目標というみたいなのはあんまり関係ない?
(答)どうやろうな。でも、単に時間を掲げるのではなくて、例えば「こういうことと、こういうことと、こういうことやったら、これぐらいの時間なるよね。じゃあ、男性として家帰ってきて、できるこういうのはやってみよう」みたいな、そういうメッセージだったらいいのかなと思いますけどね。だから、中身関係なく時間目標というよりは、それやったらなんか、ゴミ出しにめっちゃ1時間かけてやるのがいるかもしれないし。だから、中身、「こういうのをやったらこんぐらいで、こういうのを助けてあげると、奥さんが子どもが助かるから、こういうのやろうよ」っていうメッセージの方がいいと思いますね。


その他発表項目以外の質疑
○名古屋市長選挙

(質)あさって、名古屋市長選挙が始まるのですけど、今のところ河村さんと元自民の市議と共産が推す新人さんなのですけど、まず市長選に対する注目度と関心と、あと河村市長が続けてきた減税についての知事の見解をお願いしたいと思います。
(答)今回の選挙は、要は、河村さんの一期目がどうとるかということだと思いますので、関心があるかっていうと、市民の方が選ぶものなので何とも言いようがないですけども、三重県としては、例えば昇龍道プロジェクト1つとっても、あるいは桜通りカフェ1つとっても、名古屋という地が非常に重要な情報発信拠点であるのは間違いありませんので、そういう協力関係が得られる首長になってほしいなっていうふうに思います。減税については従来から申し上げているとおり、三重県ではできません、今の財政状況では。そういう中で、減税したことでどういう成果が県民の皆様、名古屋だったら市民ですね、市民の皆様に届くのか、届いたのかということじゃないかな。それを市長がどういうふうにおっしゃるかということだと思いますけどね。名古屋市の財政状況を僕ちょっと詳細に知らないので、減税ありきだけだと、なかなか難しいのかな、それをやってどうするんだということが大事じゃないかと思いますけどね。

○知事就任2年折り返しにあたって
(質)もうそろそろ、知事の就任から2年経つと思うのですけれども、折り返しを迎えるられるにあたって、まず成果をどのように振り返っていらっしゃるかお願いいたします。
(答)2年のやつは次の定例記者会見で聞かれると思ってたから。

(質)後に延ばしても全然構わないです。
(答)次やろか。あと各紙もインタビューとかあるし、今書いちゃうとね、あんまりあれでしょ。次回じゃあ。


○安倍政権の評価
(質)安倍内閣、昨日、100日迎えましたけども、感想をお願いします。
(答)経済再生というのは最重要課題だということで、金融の部分と財政の部分について、一定の方向性を出して進めてこられましたので、これは評価できると思います。成長戦略の部分はまさにこれからですので、従来から申し上げているとおり、本当に地域に実感が伴う経済再生になるように、引き続き力を入れてもらいたいなと思います。一方で、僕が知事になって2年で、紀伊半島大水害のこととか各種危機管理のことについて、非常にいつも意識持ってやっているので、例えばアルジェリアの対応であるとか、そういう部分について、危機管理の部分については、本当に一定の評価に値する対応をされているのじゃないかなと思います。それから、外交においては、先送りしないということで、非常にいろいろ、沖縄の皆さんの感情に配慮する必要はあるものの、辺野古の埋め立て申請をスタートさせた、出したということ、それから嘉手納以南の返還もどうやら決まったというような報道もありましたから、今まで、ずっと放置されてきたやつが、前に進んでいるというようなことについては、それも評価できるんじゃないかなと思います。いずれにしても、あと心配しているのは、財政の部分について、今回、昨日、黒田総裁も「国債いっぱい引き受けますよ」というようなのを出されて、僕は金融緩和自体は評価しているのだけれども、それに図に乗ってって言うとあれですけど、国債発行しまくるというようなこと、日銀がどうせ引き受けてくれるから、国債発行しまくったらいいんだというようなことになる、そういう財政に対する緊張感の欠如みたいなことになると困るなという心配はしています。あとは、そうですね、そんな感じかな。参議院選挙まで、あと4カ月ぐらいありますけど、どういう国民の皆さんが評価されるかということじゃないですかね。あとは、国と地方の関係は、分権のこととかあんまりまだ遡上に上がってないみたいですので、これからよく国と地方で議論してもらえるとありがたいですけどね。

○人件費の削減
(質)人件費の削減のことに関してお伺いしたいのですけど、国からは今年の7月から人件費削減を求められているわけですけど、現在、県職労との交渉状況に関してお願いいたします。
(答)今回、交付税が下がったということで、何らかの対応が必要だというふうに言ってまいりました。今、どういう方策をとるのかということについて、内部で検討しているところであります。

(質)平均7.8%の平均給与カットを求めてるわけですけど、管理職と一般職に分けるのか、それとも皆さん一律で対応するのか、今のところ知事のお考えはいかがでしょうか。
(答)私としては、給与削減ありきということではなく、いろんな手法、何らかの対応をとるとずっと言ってきていますので、よく、今内部で検討、いろんな方法を検討してもらっていますのでね。

(質)県として正式な交渉は今のところしてないということですか。
(答)していません。

(質)時間的なことをお伺いしたいのですが、6月議会までに、するにしてもしないにしても何らかの結論はお出しになるのでしょうか。
(答)何らか、7月1日というか、うち、今回の25年度予算において、歳入が足りない状況になっていますから、それは何らかの対応が必要ですので、なるべく早い段階でお示しをしないといけないと、財政運営に支障を来たさないタイミングでということで思っていますけどね。それが6月議会なのか、9月議会なのか、それは分かりませんけど。
                                                           以上

本ページに関する問い合わせ先

三重県 総務部 広聴広報課 報道班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁3階)
電話番号:059-224-2028 
ファクス番号:059-224-2032 
メールアドレス:koho@pref.mie.lg.jp

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