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知事定例記者会見

知事定例会見録

平 成 25 年 10 月  30 日
於:プレゼンテーションルーム

発表項目等

・タイ投資委員会との産業連携に関する覚書の締結(発表)
・「第11回リーディング産業展みえ」の開催(発表)
知事のマレーシア訪問(発表)  

 質疑項目

・発表項目に関する質疑
・米の産地偽装事案にかかる再発防止対策
・米の減反制度の見直し
・米の産地偽装事案にかかる再発防止対策(再質問)
・史跡斎宮跡東部整備事業
・部局長研修
・少子化危機突破基金
・海女サミット
・「第11回リーディング産業展みえ」の開催
・知事のマレーシア訪問(再質問)
・タイ投資委員会との産業連携に関する覚書の締結(再質問)
・三重テラス
・特定秘密保護法案
・リニア中央新幹線  

発表項目等

(知事)1つ目は、三重県とタイ投資委員会(BOI)との産業連携の覚書(MOU)の締結についてであります。タイ王国の国内への投資奨励を担当する政府機関であるタイ投資委員会、これ通称BOI(ビー・オー・アイ)と言いますけれども、このBOIとの間で、11月7日、「三重県とタイ投資委員会(BOI)との産業連携に関する覚書(MOU)」を締結することとなりましたので、発表します。これは昨年9月、私がタイを訪問し、タイ政府の工業大臣とBOI長官と面談した際に、締結することを合意したものであります。以後、協議を重ねてきまして、MOUの内容について合意に至りましたので、今回のリーディング産業展の開催に合わせまして、タイ本国のBOIナンバー2であるシニアエグゼクティブ投資顧問に来県いただいて、この県庁プレゼンテーションルームで締結式を開催します。内容としましては、資料にも書いてありますけれども、ビジネスマッチングをやっていこうということ、それによって三重県とタイの企業がそれぞれ国際展開をしていくのを支援しようということや、セミナーとかあるいはビジネスサポートデスクの活動の支援とか、そういうようなことも含めて、ここに書かせていただいております。今回のMOU締結に合わせまして、BOIと県内企業との意見交換のための企業訪問や、県のリーディング産業展におけるタイ企業のブース出展、それからタイ投資セミナーの開催を予定しています。なお、タイとの交流につきましては、本年9月に策定しました「みえ国際展開に関する基本方針」の中で、成長するアセアン地域における重点国として位置付けていますので、行政間によるネットワークの構築を行って、産業交流などを積極的に推進していくこととしています。今後の取組としましては、11月21日、タイ最大級の産業展示会であるメタレックスの会場において、県内企業が現地企業とのビジネスマッチングに参加するなどの相互交流を予定しているほか、県内企業とタイ企業との具体的な連携に繋がるよう、アセアンビジネスサポートデスクも活用しながら、BOIとの連携を推進し、タイとの産業連携の促進及び積極的な交流を展開していきたいと思います。先ほど言ったメタレックスというやつは、11月20日から11月23日までバンコクで開催されるアセアン地域最大級の見本市で、出展者見込みが2,700社、来場者数見込みが4日間で6万8,000人、日本企業は今のところ449社が登録しているということで、このBOIとのMOUは、自治体では平成17年に横浜市が結んで、それに次いで2番目で、都道府県レベルでは初となります。ちなみに今年の8月に埼玉県がタイの工業省とMOUを結んでるんですけども、何でうちはBOIなのかということでいきますと、実務を重視したということで、実はこのBOIは本部と地域機関を7つ、タイ国内で持っていて、タイ国内の1万社の中小企業のデータを持っていて、既にビジネスマッチングをやってる実績があります。そういうような実務を重視したというのと、大阪事務所をBOIは持っていますので、日頃からの関係構築が非常にやりやすいというようなことで、今回BOIと締結をするということにしました。これが、BOIのMOUです。

続いては、「第11回リーディング産業展みえ」の開催です。11月7、8日に、四日市ドームで「第11回リーディング産業展みえ」を開催いたします。今回で11回目ですけども、企業等の製品・技術・サービスを一堂に集めて展示し、県内外の企業間における新たな関係を構築する機会ということであります。今回の産業展の特徴を幾つか申し上げますと、今回初めての試みになりますが、企業の人材確保や学生の就職支援を目的とした「学生と企業の出会い 企業の魅力発見フェア」を同時に開催します。就職の時に、就職説明会とかいろいろあるんですけども、それだけだと対象が大学4年生だけになってしまいますので、もう少し早い段階から学年問わず大学生とか高校生に県内企業を知ってもらって、就職の選択肢としたいというようなことから、今回、企業の魅力発見フェアというのを同時開催して、大学生、高校生に県内の中小企業を知ってもらうということで、もう一つの今回の特徴は、海外展開関連の内容が充実しているということです。ベトナム、タイ、台湾、中国などの海外展開に関するセミナーを5回、今回のリーディング産業展でやります。本県が設置している中国、アセアンのビジネスサポートデスクや、ジェトロや海外専門機関などの個別相談対応も受けますし、ベトナムセミナーは駐日大使ですね、日本に駐在している大使がやってくれますし、タイセミナーは先ほど申し上げましたBOIのナンバー2の方にご講演をいただきます。それから今回は、産業展本来の目的でもありますけど、こういう商談をつくっていくということなので、初日に台湾から13社約30名の経営者が来場して、県内企業と商談会を行います。それから、今回のもう一つの特徴は、ブース出展はしてないんだけれども、あらかじめ、こういう発注をしたいんだというのをお示しいただいた企業26社と事前予約型商談会をやったりとか、あとはブースは出してないんだけども、農林水産資源を活用するというようなことでの商談、企業が14社あるというようなことです。そういうようなことで、出展者は全体で195者なんですけども、今の台湾の13社とか、あるいは事前予約型の26社とか、あとは農林水産活用提案の14社とか、こういうような企業が商談機会をつくっているということであります。合わせて、今回から「男女がいきいきと働いている企業」の表彰式も行います。あとは燃料電池車の展示・試乗会、あとは全日本製造業コマ大戦特別場所の開催、あとは障がい者就労支援を目的とした物品販売などを行ってます。多くの方に来ていただきたいと思います。

続いて3つ目、マレーシア訪問についてであります。11月18日から21日まで、マレーシアを訪問します。マレーシアにつきましては、2012年に、去年ですね、一人当たりGDPが1万ドルを超えまして、中間層が台頭してきています。今年7月には、日本政府がビザを免除しましたので、両国での往来が盛んになり、それに伴って経済活動も活発になっていると。昨日か一昨日、観光庁が発表していた観光客の統計でも、マレーシアから日本に来る人の1月から9月の累計で10万人を突破して、過去最高になっているというようなことでありました。本県では、ジェトロと今年の5月に「中小企業等の海外展開支援に係る業務協力に関する覚書」を締結しましたので、それに基づいてジェトロ・クアラルンプール事務所が全面的な協力で今回のミッションを計画してくれました。今回の訪問の目的ですが、先ほど申し上げた本年9月に策定した「みえ国際展開に関する基本方針」の中では、マレーシアについて、観光、食品などの県産品、あと環境、この3つの分野で展開を図っていくとしておりますので、その切り口から訪問地を選定しました。県内の製造業や金融機関、あるいは経済団体の方々と、マレーシア展開の可能性を探りたいと考えています。今回の主な訪問地ですが、まずは、四日市港利用促進協議会がマレーシアで開催する四日市港セミナーinクアラルンプールに四日市港管理組合の管理者として、また四日市港利用促進協議会の名誉会長として私が出席しまして、マレーシアの現地貿易関連企業や船会社などに四日市港の利用促進をアピールします。それから観光分野では、アップルバケーションズ&コンベンションズという訪日旅行最大手の旅行会社の、訪日送客実績が1万5,000人ぐらいですけど、参考資料に多分あると思いますが、リー会長と会談します。このアップルバケーションズは今年の10月、観光庁長官からインバウンド部門で東南アジアから日本への送客に多大な貢献をしたということで表彰を受けています。こういう忍者とか海女とか、そういう商品販売を開始してくれていますので、さらにトップセールスを行ってきたいと思います。それから県産品の販路拡大では、イセタン・オブ・ジャパンを訪問します。伊勢丹は1990年、だいぶ実績があって名も売れてるんですが、マレーシアで現在4店舗を展開してまして、その伊勢丹の責任者、マレーシアにおける責任者と会談しまして、三重県産品の今後の東南アジアでの販売促進について意見交換を行います。それから環境分野では、UEM(ユーイーエム)エンバイラメントを訪問します。これは、国指定の有害廃棄物の処理のシェア100パーセントなどの、非常にマレーシア内での環境関連のリーディングカンパニーで、今月、その会社の技術部長が三重県に来て、県内環境関連企業5社を訪問して意見交換を行いましたので、今回は三重県環境関連企業やICETTとの連携について意見交換を行います。それから皆さんもご存知だと思いますが、マハティール元首相と会談し、マレーシアはじめアセアン地域の将来展望などについてご所見をお聞きして、真摯に意見交換を行いたいと考えております。マレーシアは、今回の訪問を通じまして、マレーシア進出とか輸出、販路開拓、そういうのに向けたネットワークを形成していきたいと考えています。大体、参考資料にそれぞれ書いてますが、四港セミナーはマレーシアで開催するのは平成14年以来2回目ですが、管理者本人が参加するのは初めてとなります。今、4航路、四日市とはあります。そんな感じですかね。はい、以上です。

発表項目に関する質疑
○知事のマレーシア訪問

(質)マレーシアについて、ビザが免除されたということで日本への観光客が増えたということなんですけど、三重県への入込客数というのはどんな感じですか。
(答)ちょっと今手元にないので、今年の上半期とかって、後で渡します。

(質)タイとマレーシアとあるのですけども、アセアン重視しているということなんですけど、これ以外の国で今連携を考えている国ってあるのでしょうか。
(答)我々、国際展開の基本方針で示していますとおり台湾を一つのシンボル的な形で国際連携を、海外展開やっていくと、アセアンではタイが間違いなく重点国なんですけども、今回、少し四港セミナーで行く機会もありますし、元々国際展開の基本方針に書いてあるように、観光、環境、県産品というところで少しマレーシアの可能性を探るというようなことで、行くことにしました。ですので、うちとしては台湾とタイというのが重点的に取り組む国・地域ということですね。

○タイ投資委員会との産業連携に関する覚書の締結
(質)タイのやつは外国の政府機関と協定を結ぶのが台湾に次いで2件目ということでいいですか。
(答)BOIがですね。BOIが日本の自治体と?

(質)三重県にとって、外国の政府系の機関と連携。
(答)政府系の機関は、例えばこの前台湾に行った時も対日産業連携オフィスともやっていますので、海外のは結構ありますよ。政府系機関。BOIが日本の自治体と結ぶのが横浜に次いでうちが2番目と。

(質)三重県にとって外国の政府系の機関と結ぶのは2件目?
(答)全然初めてじゃない。もっと。

(質)もっとあるのですか。ほかにどこがありますか。
(答)あとは政府系というとどこがあったかな、ちょっと確認しますけどね。政府系の機関、難しいですね、姉妹提携とかは違うのですよね。政府系機関、そうすると台湾とここだけか。ちょっと確認します。

○知事のマレーシア訪問(再質問)
(質)知事がマレーシアに行かれる時に四日市港の利用促進に関するトップセールスをなさるということなんですけど、マレーシアの隣にシンガポールがあってシンガポールにものすごい規模の港があると思うのですけど、地理的に考えるとシンガポールにそんなすごい国際的な港湾があるのに四日市に利用してくださいよというのは、なかなか現実的に難しいと思うのですけども、その辺どういうふうにお考えでしょうか。
(答)今回実は四日市港利用促進協議会のミッションはマレーシア・シンガポールなのですね。僕の日程上マレーシアしか行けないので、マレーシアなんですけど、実際に四日市港は4つマレーシアと航路持ってますので、おっしゃるほどに、例えば自動車部品とか、四日市港から出してる物が一番多いのは自動車部品で、入れてる物が一番多いのは樹脂製品なんですけど、マレーシアの中でもシンガポールに近い所もあれば、ペナンとかって上の所もありますので、なんか全てがシンガポールに行くというようなことは全然、今の経済情勢として、ないですけどね。
  
(質)じゃあ品目によっては、チャンスはあるということですか。
(答)もちろんです。例えばパナソニックとかだってすごい上の方にありますからね、シンガポールから離れてる所に、工業団地とかもすごい上の方にありますから、そういう意味では、何だろうな、マレーシアにそれぞれ港がありますので、そんな、だからみんなマレーシア国内の人が、みんなシンガポールということはないと思います。

(質)マハティール元首相との会談なのですけど、どういった経緯でこういった会談が設定されたのか。
(答)僕がマレーシアに行くということで向こうのジェトロ、それからタイにあるアセアンビジネスサポートデスクがいろいろ日程を考えている中で、やはりマハティールさんは、ご自身もそうですし、また息子さんも含めてマレーシアとかアセアンで非常に引き続き影響力を持っておられるというようなことで、ぜひお会いしてはどうかという現地側からの提案があって、私もマハティールさんの本も読みましたし、非常に影響力のあるルックイーストといって日本にも大変理解もあるし、そういう方に三重県のことを知っていただいて、いろんなどこかの発言の中で三重県のこととかを言っていただくと非常にいいのかなと思いますので、経緯というと現地側からの提案です。

(質)特に話題に挙げたいこととかってあるのですか。
(答)まずは三重県のことを知っていただくと、やはり発言力とか発言の情報訴求力の高い人ですので、その方が三重という名前とか、例えば伊勢とかそういうのを言っていただいたりするということは非常に大きな意義があると思いますので、そのあたり、それからマハティールさんはプロトンていう自動車の、マレーシアの国営の会社ですけども、そういうの、日本の、当時は三菱自動車ですが、と連携して作ったりとか、非常に産業振興に力を入れてこられた方ですので、そういう産業の関係のお話なんかもしたいなと思いますけどね。あとは一政治家として偉大な政治家ですからいろんな教えを請いたいなと思いますけどね。

(質)マハティールさんの話なのですけど、現地側からマハティールさんにお会いしてはどうかという提案があったと思うのですけど、それは現地としては何か知事に対してこういう期待があるとかいうことはなかったんですか。
(答)より細かく言うとアセアンのビジネスサポートデスクが、うちあれ野村証券に委託してますけど、野村証券さんが知事が来るんであれば、ぜひマハティールにあってはどうかという、そういう現地に精通している彼らが、現地にせっかく来られるのだったらということで提案をいただいたということですので、アセアンビジネスサポートデスクとしての仕事をしっかりこなしてくれいているということだと思いますけどね。

(質)じゃあ日本の自治体は誰でも知事が簡単にマハティールさんに会えると?
(答)どうやろか、それは分からんけど、それは比較したことないので分からないですけど野村証券さんがアセアンの中でマハティールさん含めて一定のやはりいろんなパイプを持っているということだと思いますので、誰でもかんでもということではないんだと思いますけど。

その他の項目に関する質疑
○米の産地偽装事案にかかる再発防止対策

(質)米の偽装問題についてなんですけど、今日特別監視指導等ってことで改めて所感をお聞かせください。
(答)今回の事案は本当に消費者の皆さんの不安、そういうものを助長する大変遺憾な案件であります。我々としても再発防止そして消費者の皆さんの不安払拭、これに全力を挙げなければいけないということで、今回特別監視をやるということにしました。手法はこれまでにもご説明しましたとおり、今回こういう偽装を伝票調査だけで発見するというのは非常に難しいというようなことから、科学的捜査としてDNA検査、あとは微量元素調査をやることで、徹底した調査を行っていきたいと、合わせて何か疑義が認められたら仕入れ先、納入先も含めて対象にするということで、こういうのを通じて再発防止、それから消費者の皆さんの不安払拭、このために全力を挙げていきたいというふうに思っています。合わせて今改善報告書を、一部提出ありましたけれども、待っているところもありますのでそれらを見て原因究明、また再発防止、そういうものに繋げていきたいとそういうふうに思います。

(質)今回まだ報告書はあがってきてませんけれども、いわゆる三瀧商事に固有に原因があったのか、米を扱う業者ならばどこでもそれをする可能性があったのか、今知事のお考えはいかがでしょうか。
(答)それはちょっとまだ分からないですね。全体像、全体が出揃ってませんのでね。一方で29日に榊原商店と稲垣製茶から改善報告の提出がありました。その中身を見るとやはり社長と、稲垣製茶や榊原商店の社長と三瀧商事との関係で、その他の役員が知らされていなかったり、あるいはチェック体制が不備だったり、台帳のチェック体制というのかな、チェックの仕方というものに問題があったり、あるいは関係法令の習熟が足りなかったというようなことが書いてありましたので、そういう意味では、起こり得るということではないでしょうけど、そういうチェック体制とか第三者によるチェックとかね、そういうのが、あるいは関係法令の習熟というのは重要じゃないかなと思いますけどね。

(質)今のところ三瀧商事の服部社長だったと思うのですが、表に出てきて少しご自分の口で何か説明をなさってないのですけれども、そのことに関して知事の、三重県のトップでらっしゃいますけど、トップとしての説明責任に関してどのように受け止めてらっしゃるか。
(答)なかなかどうでしょうね。普通では、一度も、お体が療養中だというようなことを言っておられますけど、一度も説明をしないというのはやや違和感はありますね。一定のお詫びであるとか経緯の説明であるとかというのは、準備されてるのかもしれませんけれども、必要なんじゃないかなと思いますけどね。

(質)今日の特別監視指導に入った件で少しお伺いしたいのですけど、先ほど不安の払拭に全力をという話がありましたが、あれってやはり県民、他県民含めて消費者から具体的に反応は、悪い反応というのがあるのかということと、あとは改めて今日は初日ですけど、初日を迎えたという思いを。
(答)今、県民の皆さんとかからの声としては、統計的に全体像網羅的に把握しているわけではありませんが、秘書課とかあるいは広報とか、あとは担当課の方に、一部ですけど、「本当にこういうことがあって何事だ」という県民の皆さんのお怒りの声というか、「早く原因を究明しろ」というようなお声は電話とかそういうので入っています。したがってそれがどれくらいのボリュームかというのはちょっとまだ精査しきれていませんが、県民の皆さんが今回の事案に対し不安や怒りを覚えているということは事実だと思います。そういう意味で今回初日を迎えました特別監視、これまで定期的な、通常的な監査もやってきましたけれども、それに加えて徹底的な調査を行うことで県民の皆さんの不安を払拭していく、再発を防止していく、そういうことで強い気持ちで、特別調査チームも編成してますので、強い気持ちで臨んでいきたいとそういうふうに思います。

(質)特別監視で科学的な手法を取り入れているのですけれども、これまでの通常検査は特に伝票中心だったと思うのですけど、今後こういった科学的な手法を取り入れるということは、お考えはあるのでしょうか。
(答)今回一連終わってみた後にどういう結果が出るのかというようなことを踏まえて最終的には決めたいと思いますけれども、あとは国とかそういうものの調査手法と整合性も取らないといけないですし、その辺は国との協議も必要かなと思いますので、いずれにしても検査の結果を見て、やはりこれで悪質なものがたくさん出てきたということになって、それが発覚したということになったりするとそれはやはり調査手法の大いなるブラッシュアップ、大いなる改善、抜本的な改善が必要だと思いますから、そのあたりは少し特別監視を踏まえて検討したいと思います。

(質)先ほど報告書の件なのですけれど、提出があったということですけど、おそらく稲垣と榊原商店だとは思うのですが、どちらから提出があったのかということと、あと改めてもう少し内容を教えていただけないでしょうか。
(答)提出があったのは榊原商店と稲垣製茶です。29日に提出がありました。だから昨日ですね、提出がありました。で、内容としては、うちが改善報告、原因究明分析とか再発防止策とか4項目を提示していますので、その4項目に対して答えるような形で改善の報告書が出されています。その中でいろいろ原因のこととか書いてあるのですが、やはり法令を順守する社内体制とか、あるいは相互に複数人でチェックする体制がなかったとか、あるいは数量の把握が緩い部分があったというようなこととか、そういうことについてどう改善をしていくのかというようなことが書かれています。それはほぼ両方共でありますけど、その他原因として言及してきている部分、三瀧商事との関係、どういう経緯でこれを受けることになったのかというようなことも書いていますけれども、このあたりはまた一定の形で公表させていただきたいと思ってますので、国との調整とかあるいは、他のが出揃ってからお示した方がいいのか一定の形で概要なのか分かりませんが公表させていただきたいと思います。

○米の減反制度の見直し
(質)米で全く違うことをお伺いしたいのですけど、今国の農業政策の方針として、減反政策の見直しが、少し議論が始まるということです。いわゆる農業の大規模化が目的になってるようですけれども、知事はどのように受け止めてらっしゃるかお願いいたします。
(答)やはり今の食糧需要の状況であるとか、生産体制とか、あるいは担い手の状況とか、あるいは国際情勢とかを考えれば、一定の生産体制をどういうふうにしていくのかという検討は必要だと思います。それが今あるような議論なのか分かりませんけれども、いずれにしても、今国の方からどういうふうな形で見直していくのか、どういう観点でやっていくのかっていうのが、今まだ産業競争力会議の分科会で提案が出ているような状況ですので、もう少し情報収集をしてやっていきたいと思います。あとそれをやるにしても、例えば米とかやったら作付けの時期とかがあるので、農業現場が混乱しないような対応というか制度の説明とか設計というのを、ぜひお願いをしたいなというふうに思っています。農業団体さんとも意見交換をさせていただいていますけども、やはりまずはこれまでの対策の検証をして次に繋げてほしいというような声とか、あるいは小規模農家の切り捨てというようなことにならないようにしてほしいとか、そういうような声もありますので、農業団体さんとも意見交換しながら国の状況を注視したいと思います。農業のどういう手法がいいのか別として、例えば昨日も私東京行って地方分権会議の農地部会(地方分権改革有識者会議農地・農村部会)というのがあって、要は農地転用、農地法の許可権限を国から地方公共団体に移せというやつを僕が全国知事会を代表して意見を述べに行ったんですけど、そういう意味では、そこに来てた農水省の局長さんも、とても固いことをおっしゃっておられて、農業が岩盤規制みたいなんが多いというのは非常に我々も感じているところですけども、いずれにしても、どういう未来を築いていかなければならないのか、あと人口減少局面になっている中でどういうふうにして農業、あるいは食糧自給率を含めて確保していくのかという大きい議論も含めてやってもらった方がいいのかなと思いますけどね。

○米の産地偽装事案にかかる再発防止対策(再質問)
(質)先ほどの報告書の件なんですけど、ご覧になっての知事の感想はいかがですか。
(答)一定の詳細な分析って言うんですか、原因究明のところとか、次の再発防止に向けた体制の整備ということにおいては、一定理解できる内容が書いてあると、これを書面として受け取っただけですので、これを踏まえて近日中に再度立ち入り検査をします。そこで、社長とかから聞き取りをします。あるいはいろんな調査を社でやります。そういうのを踏まえてこの報告書の実現可能性とか報告書の中身の適正性っていうのは最終的には判断したいと思いますが、今、書面として出てきている段階では一定理解できる部分があるなという感じです。

(質)一定理解できるというのは、その再発防止の取り組みについてこれならまあ。
(答)いや、十分というところまではないですけど、十分というところまではないけれども、彼らの認識している原因究明とかから今出てくる方策として、こういうふうに複数人でのチェック体制を組むとか、法令の勉強会をやるとか研修会をやるとか、そういうのは評価できるとまでは言えないけれども、理解できるところだと思います。それが、先ほども言いましたように、立ち入り検査をもう一回してみて聞き取りとかやる中で、そもそもの原因分析とかが十分かというところが、まずその報告書としての完成度が高いかどうかということだと思いますので、ここをもう一回チェックしないといけないですから、今は書面上は書いてあることと対策ということは、一定理解はできるということです。

(質)経緯の部分についてはどのように思われますか。
(答)それなりに個人名も挙げて、あるいは日程も挙げて数量も挙げて子細には記載していると思います。それが、どこまで本当なのかとか、あるいはそれがちゃんと十分に書かれているのかとか、一部だけを切り取ってそこだけ詳しく書いている可能性もなくはないですから、それは、立ち入り検査をした中でしっかり確認していきたいと思います。

(質)報告書の中で稲垣製茶と榊原商店は、偽造が行われることを知っていたのか、それは全然知らなかったのか、そこの認識はどうなんでしょうか。
(答)それは、偽装が、どっちがどっちというのちょっと今申し上げられないです。申し上げられないというか、公表する時にまたどういう形でするか考えますけども、一方の方は、「弊社の社長は、今回の三瀧商事への転売が違法行為であるという認識はありましたが、食糧法の規定を熟知していなかったこともあり」というようなことが書いてあります。

(質)今回の報告書は、JAS法と食糧法いずれも出ているんですか。
(答)米トレーサビリティ法、食糧法、JAS法ですね。榊原商店は、僕の手元にあるのが、食糧法、榊原商店は食糧法、稲垣製茶は、米トレーサビリティ法でいいのか。
(答:農林水産部)確認します。
(答)ちょっと、僕が全部持っていない可能性があるので、今手元に。

(質)あと、公表っていうのは、いつごろになるんでしょう。
(答)他2社も出すように言ってありますので、それを見るのと、あと国も三瀧商事のやつを受けますから、どういうふうにするかって多少協議をさせてもらいたいと思いますので、そんなに間を置くことなくは出したいと思いますが、いつごろっていうのは、今具体的にはまだ決まってません。

(質)先ほど、一方は「弊社の社長は、今回の三瀧商事への転売が違法行為であるという認識はあった」ということですが、もう一方は無かった。
(答)今、見付けたところを申し上げているので。もう一方のほうは、違法かどうかという、違法だと認識していた、先ほどのようなストレートな表現は、ストレートな表現はないですけど、「関係法令の勉強不足なところで遵守できなかった要因」というような表現がありますから、一定の法令に反しているという認識はベースにあるのではないかと思いますけどね。先ほどのようにストレートな表現はないですけども、今申し上げたような表現がありますので、と思います。

(質)転売は違法というふうな認識なのですが、2社は、転売された米がそれが偽装されることに使われることは知っていたのか、それともそれは知らなかったのか、そこはどうでしょうか。
(答)それについては、一方は、報告書の内容が、それが使われるかどうか、そこについて、転売したものがどういうふうに使われるのかということについての認識については、言及は一方の方はなくて、こちらも明確な表現はないですね。転売されたものがどういうふうに使われるのかということについての、認識していた、認識していないのか、の言及はありません。これは、何故かというと、先ほども言いましたように、こういう事態が起きた原因究明についての分析を報告せよというふうに言うてありますから、転売先のことについてどう認識していたかを明確に記載せよということには、そもそも報告を求める内容となってないので、だからそういう記載がないのはそれは仕方ない、やむを得ない部分もあるのかなとおもいますが。そういうのは、今後、先ほど言いました立ち入り検査の中で聞き取りとかで聞いていくということになろうかと思います。

(質)立ち入り調査は、いつごろ目処でしょうか。
(答)今回は、特別監視なんで日程お知らせしましたけども、通常どういう法令の、うちの県だけじゃなくて、立ち入り検査について日程を公表するというのは通常やってませんので、申し訳ないですけど、近日中ということで。

○史跡斎宮跡東部整備事業
(質)明和町の史跡斎宮跡東部整備事業、これの復元建物の工事が入札不調に終わったということなんですけど一言。
(答)入札不調に終わったというか、再入札かけますけども、大変残念だなと思っています。やはり、今回の東部整備は、今回、明和町の町づくりとか、斎宮跡の認知度を高めていく、集客していくリーサルウェポンというか、大変重要なコンテンツだと思っていますので、一日も早く完成をしてほしいと思ってますので我々も今方策を考えてます。再入札して、できればやっぱり来年(正しくは再来年)の斎王まつりにはね、一番たくさん人が来る時に間に合うようにしたいと思っていますので、そういう意味ではそれができるような努力をしたいと思っています。関係者の皆さんにご心配をかけないようにしたいと思います。

○部局長研修
(質)昨日の話題になるんですけど、知事が就任して初めて部局長研修なさいましたけれども、今振り返って成果はどのように思っていらっしゃるかお願いします。
(答)今まで研修で部局長研修が最近はね、北川知事の時はちょっとやったという話もありますけども、ないのも何か変だなと思いましたので、やはり部局長であろうが学び成長し続ける組織でなければならないと思いますので、そういう意味では今回、初めてやって、出口講師からは非常に活発に意見交換がなされていたという評価をいただきましたので、今回のことが、研修がどう成果が出るかというのは、これからの部局長のお仕事の仕方にかかってくるんじゃないかと思いますけど。

(質)知事のお話にもあったんですけども、何故出口さんを呼ばれたのか、すごくセンスがいいと思うんですけど、少しその理由をお願いします。
(答)出口さんは、三重県ご出身で、日本生命という大企業で非常に上まで登られて、そして、一方で次にライフネット生命というベンチャー企業を立ち上げ、それも非常に大成功させているというようなことで、三重県出身のトップリーダーが、大きな組織でも、そういうベンチャーのような仲間内の組織においてもマネジメントを発揮して成果を挙げているということは、非常にすごいことだなと思って、僕も出口さんの著書を何冊か読んだこと元々あったので、ぜひお話をしていただきたいなと思ってたんで、そういう今申し上げた大きな組織でも小さな組織でもそれぞれに合わせたマネジメントを発揮して成果を挙げているというようなことで選定させていただきました。

○少子化危機突破基金
(質)少子化危機突破基金について、国から何か進展なり検討の状況なり聞いてますか。
(答)今は、多分何も言ってくる時期ではないと思いますので、引き続き全国知事会とか、いろんな場面で提言をしていきたいと思いますけど。来年の最初に出てくる補正予算も含めて来年の当初予算だけでなくて、この年末までに経済対策をまとめて来年冒頭に補正予算出ると思うんですけど、そこも視野に当初予算だけじゃなくてお願いしていきたいと思います。財務省は、なかなかいろんな場面で厳しい、最近厳しいので、特に調整を、調整というか実現に向けてはハードルが何個もありますけど、みんなで一致団結して頑張りたいと思います。

(質)田村大臣と、そのことでお話ししたことはあるんですか。
(答)ありますよ。公式非公式問わず、田村大臣とお話をさせていただいてます。大臣ですので、責任者の一人やから僕が大臣の言ってたことをカギカッコで言うことは、ちょっとあまり良くないことだと思いますので、どういうご反応だったかというのは申し上げませんが、重要性は理解していただいていると思います。

○海女サミット
(質)先週海女サミット出席されていろいろな成果があったと思うんですが、改めて成果と三重県政における取組、今後の方向性を教えていただきたい。
(答)今回、海女サミットというところに1,200人からの人に来ていただきました。今まで三重県内で3回やらせていただきまして、僕も2回目かな、鳥羽の安楽島の小学校かなんかでやった時だと思いますけど、比べても大規模になりましたし、非常に海女さんたちの現状というものを、そしてこれから文化財保護と漁業振興をやっていくということでのPRには非常に繋がったんじゃないかと、合わせて石川県と共に議論して、文化財の保護それから漁業振興ということで連携していこうというようなことで合意しましたので、そういう意味では、三重県だけでやるよりね、共通する課題を持つ県と一緒になってやっていくということで成果は大きかったかなと思います。やはり、文化財のところについては、今後県が今年度中には県の文化財に登録しますし、できると思いますし、あと国、ユネスコっていこうということになると思うとやっぱり世論の喚起というか、そういうのが重要だと思いますので、気運の醸成とかね、そういう意味では広がっていくのはいいことかなと思います。合わせて漁業振興の部分についても、海女さんたちこう注目されてるけれども非常に収入が今少ないというような現状とか、あるいは資源管理とか藻場の再生が非常に大変なんだというようなことを知っていただくという意味でも、そういうのを広く認知してもらえて良かったのかなと思います。

○「第11回リーディング産業展みえ」の開催
(質)「リーディング産業展みえ」これは、大阪とか名古屋とか、県外から集めてという意図は元々なかったですか。それは、あえてやらない。
(答)出展社とかですか。商談、さっきもちょっと申しあげた、商談する、あるいはお客さんとして来る人は県外の人も結構おられますので、県内の企業の技術とか商品やサービスについて知ってほしいという元々展示会の趣旨だったので、出展者に県外の人をたくさん入れてくるということは、目的としては入れてないですけどね。

(質)元々県内でやるとパイが小ちゃいわけだから、逆にいったら幕張メッセでやるとか、県内のを連れていってとかそういうのもあり得ると思うんですけど、その辺は今のところないですよね。
(答)大きい商談会も行ってますし、今うちが特に力を入れているのは、「出前商談会」っていって刈谷のデンソーに行ったり、厚木の日産に行ったり、三菱自工(三菱自動車工業)行ったりというような特定の大企業グループに県内の中小企業50社~60社を連れてってマッチングをするというようなことを今やっていますので、どちらかというとそういう幕張メッセとか有明のどこどことかでバーッと多数の中にまみれるよりは、その企業に興味がある、ニーズをシーズを出し得るところの「出前商談会」的なものは、結構効果があると思ってますけどね。

(質)単独でやるのも可ですよね。
(答)単独で?

(質)どっかがやってるのを幕張メッセへ三重県が行くんじゃなくて、三重県主催で。
(答)まあ、そうですね。手法としてはあり得ますね。

○知事のマレーシア訪問(再質問)
(質)あと、このマハティールさんですけど、本読まれたとかいうこともありますけど、知事はどこを評価されたのですか。
(答)やはり、彼が、いつやったっけな、1993年ぐらいだったと思いますけど、「ビジョン2020」というのを出されているんですね。要は2020年までにマレーシアは先進国の仲間入りをするんだと、そのために必要な産業振興、教育とかについて、いろいろ整備していかなければならないことを実行していったと、やっぱりまず一つは、大きなビジョンを明確に掲げているっていうことはすごいことだなあと思っているのが一つ。もう一つは、彼は自国の自分たちが持っている価値観とか文化っていうのを大事にしながら、そういう欧米などに迎合するのではなくオリジナルスタイルで発展していこう、その一つがルックイーストだったわけでありますけど、彼は著書の中では欧米のそういう嘲笑主義っていうかな、そういうものに迎合することなく、自国の文化や価値観を大事にしたオリジナルの発展を遂げていきたいというようなことを言っていましたので、そういう一本筋の通った自国に対する、自国の価値観や文化に対して誇りを持ちながら政策を進めるということに対して、非常に尊敬できるなあと思うのと、3つ目は、非常に彼は途中で党籍を剥奪されたりとか、非常に苦労もされているので、そういうしんどい時もいい時も両方を経験なされて今があるというか、首相の地位があったということですので、そういういい時ばっかりじゃなくて両面をご存じの中で、施策を進めておられるというようなことも、評価されるというか尊敬されるとこかなあと思いますけどね。

(質)前、サンアリーナに来られたことあるんで。
(答)ああ、そうでしたかね。

(質)首相辞められてから。なので、伊勢は知っているんじゃないですか。
(答)ああ。あれ、いつやったかな。そうでしたね。

(質)野呂さんの時だったかな。
(答)でしたよね。

○タイ投資委員会との産業連携に関する覚書の締結(再質問)
(質)あと、タイなんですけど、実際タイとやり取りして、いろいろ双方の企業がそれぞれが旨味あるようにって感じですけど、全体としては、どのくらいの経済のやり取りがあるというふうに試算はされているんですか。
(答)今、年間何件くらいというのを、これから一緒に目標設定していこうと思っているんですけども、それを踏まえてどれくらいの経済効果が出るかというのは、先方とちょっと相談したいと思っていますけどね。今こんだけ確実にいくだろうというようなのはまだないですが、一定の、この覚書にも明確にビジネスマッチングと書いていますので、彼らがやはり持っているデータ、10,000社を超えるというのはすごい魅力的なので、そのビジネスマッチングについて目標は設定してやっていこうということにはしたいと思いますけどね。

○三重テラス
(質)三重テラスの件ですけど、指標委員会が売上計画を示してなかったと、で、この前の総括質疑でも一部そういうのが出ていましたが、質問として、これについては、知事はどういうふうにお考えですか。
(答)えっ、売上計画を?

(質)要は利益の、例えば今年、3年ないし5年内のどのくらいの売上があるかというのは、表立っては公表されていないです。運営会社に任せているっていうのもあるじゃないですか。
(答)その有識者検討会の場に、それが、売上のやつが出されていなかったということですか。

(質)向こうからの報告は出ていないですね。
(答)運営事業者からですか。

(質)運営事業者からじゃなくて、運営事業者と契約しているので、県が、そことの関係なんで、指標検討委員会はそこを踏み込まないという形で出してきていないじゃないですか。
(答)じゃあ、その有識検討会の場で売上のことを議論しなかったことについてどう思うかということですか。

(質)いやいや、経営計画そのものを売上の部分について、県議会も含めて、数字として出していないということをどう思われますか。
(答)運営事業者が経営計画をオープンにしていないということについてということですか。

(質)県もオープンにしていないですよね。
(答)それを、売上のことをオープンにしていないことについてですか。

(質)はい、はい。
(答)ちょっと実際のやり取りの部分を私分からないのであれなんですけども、売上はそれを成果指標としては見ないものの一定の重要な指標ではあるというのは、これは私前から言っているとおりでありますし、売上至上主義にはならないけれども、赤字は垂れ流さないというようなことも申し上げていますので、そういう一定のオープンに出せてない状況があったならば、それはあまり良くないですが、それをどこまで開示するべきものなのかというのもよく議論が必要だと思いますけどね。

(質)ただ、普通、新規の施設造って、当然施設造る時もお金かかるわけで、それからいけば、投資に対しての効果っていうのは見る必要があるし、で、知事のご出身の経済産業省のお考えとかそういうことからいっても、本来的に数字をそこの部分挙げないというのは解せん話じゃないですか。
(答)そうですね。

(質)わりと担当部長も知事のご答弁も、そこのところが必ずしも数字だけで縛られるものではないというふうなことでおっしゃっていると、何となくそこのところが半歩下がったような気がするんですけど、そんなことはないですか。
(答)そんなことはないですね。前から申し上げている、今も申し上げましたけど、売上とか利益至上主義にはならないけれども、税金使ってやっているので垂れ流しはしないというようなことは前から申し上げていて、そこから変わるものではないですけどね。だから、そういう意味では、数字を示せていなかったということは、ちょっとなぜ示していなかったのかとか僕も確認していないので分かりませんが、一定のこういう見込みを立てているというようなことは議論の俎上にあってもよかったのかなあと思いますけどね。

(質)情報発信基地とは言いながら、実際、物販あるわけだから、しかも運営業者入れているとは言いつつも、県としても県内業者への責任もあるわけで、それからいくとですね、そこのところを売上至上主義に陥らないようにということじゃなくて、本来売上至上主義で考えるべきじゃないですか。
(答)うーん、そこはちょっと考え方、私と違いますね。私は、今回営業拠点として設けたのは、2階に多目的ルームもあるし、もちろん、だから、売上を気にしないとは言っていませんので、売上が一番というショップにすると、やはり、うちが従来から申し上げているようなテストマーケティングの機能とかトライアルの機能ってできないですよ。じゃあ、赤福とか売れるやつだけどんどんやるということになりますので、それは県内事業者が広く育成されていく、あるいは県民の広くの皆さんの税金を使ってやっていくということについては、これは売上だけを考えると商品も限定されざるを得ないので、僕は売上至上主義には走らないというふうな、僕は、考え方で、今回営業拠点やっています。でも税金を使っている以上は、売上だけを考えるのではないけれども、赤字垂れ流しはあかんので、やっぱり一定売れる仕組みにしなきゃいけないよねっていうそういう考え方ですけどね。

(質)知事はご容認されたかどうか分からないですけど、要は、奈良とか島根とか、ほかの所で、アンテナショップそのものが売上計画出すと、議会で必ずこの数値には、要は達していないじゃないかと批判浴びて、潰せだの、あるいは変えろとかそういう話が出ていた部分がありますから、で、逆に言ったら、そこを慮って、数字を敢えて出さなかったということは三重県の場合はないですか。
(答)それはかなりの推測だと思いますけど。少なくとも僕は担当部と売上を出すか出さないか、計画を出すか出さないかというやりとりは僕はしていません。担当部があるいは有識者の皆さんとどういうやり取りがあって出していないのかは分かりませんけれども、議会で示して叩かれる可能性があるから出さないというようなことはないと思います。僕はそういう指示はしていません。


○特定秘密保護法案
(質)あと特定秘密保護法について知事の見解をお願いします。
(答)どこまで秘密にするのかというようなこと、今回知る権利とか取材の自由とか、取材の部分については、一定、秘密との関係では整理されていきつつあるように思いますけど、こういうご時世の中で、もちろん国とか国益ってなことで、一定守らなければならない秘密があるのは当然ですけれども、あまり過剰に秘密秘密っていうふうにならない方がいいんじゃないかと私は思いますけどね。

(質)一連の今の法案の中身と、それと昨日の森消費者相の話とか、要は「TPPも場合によっては含める場合があるかもしれない」というようなことを見ていると、かなり安倍政権そのものが、今の見る限りでは、警察国家に近いような方になりつつあるような感じがするんですけど、その辺は、第一次にいらっしゃった、安倍内閣にいらっしゃった関係も含めて、どういうふうに見られますか。
(答)情報管理とかは厳格にすべきだということとか、外交防衛上の秘密について厳格に取り扱うべきだという、そういう外交防衛上の信頼関係等を重視するというようなことは、それは我が国の安全保障上大事だという点に立脚して、そういうの大事にされているというのは、総理は元々そういうお考えの方なので僕は理解できますけど、一方で具体的な運用にあたっては、あまり国民に説明が果たされないような、あるいは理解しにくい運用で秘密が縮まっていくというようなことは、あまり良くないのかなと思いますし、ちょっと森大臣がどういう趣旨で「TPPも場合によっては」とおっしゃったのか分かりませんけれども、総理ご自身は、そんなとにかくなんでもかんでも秘密にしてしまえというふうに思っているとは考えてないですけどね。安全保障上大事だというのはご理解されていると思いますけど、思っておられると思いますけどね、だからTPP、まあねぇ、秘密、一定の外交交渉で不利益を被るかもしれないから今このタイミングでは全容を言えないというようなことは、交渉途中だとあり得ると思うんですけど、今回法案上、特定秘密になるかといったら僕は違うと思いますけどね。そこは大臣がどうおっしゃたのか分かりませんし、官房長官はそれを否定されたと思います、その後。

(質)別にマスコミに肩入れる必要はないですけど、知事自身、ただし、国民の知る権利とかあるいは本来情報というのは開示された中で、広く議論を起こしてというのが民主主義の根幹だとするならば、そこについて要は国の国家機密を守る方が大切か、あるいは国民の知る権利を守る方が大切か、二者択一でないにしても、そこのところ、知事はどちらの立場ですか。
(答)知る権利と?

(質)安全というか。
(答)それは、まあ、どうやろなあ。一般論的にそれを比較考慮できるかどうか難しいところですけどね。当該情報が出ることによって逸失する利益、国益なのか、よう分からんけど、政府組織としての逸失する利益がどういうものかという個別具体的なものだと思うので、知る権利と国の安全とどっちが大事やと言われてもどっちも大事としか今一般論では答えられないですね。特定のそれぞれの当該情報がどうかということだと思いますけどね。。

(質)逸失する利益でも、その場では確かに逸失するんだけど、逆に言ったらそのことによって、国のあり方そのものも変わって、逆に言ったら国が良くなった場合には、それは計りしれない効果があるじゃないですか。ただ例の佐世保のエンタープライズの件とかにしても、最終的には核は持ち込んでいたと、その時にそれが出ていたら、日米の関係はぐちゃぐちゃになったかもしれないけど、逆に言ったらあそこで新しい関係が構築されたかもしれないという、そこのとこは歴史の判断しかないですよね。
(答)そうですな。でも、おっしゃったように、その瞬間にその周囲の人たちが考えるだけのものより大きい効果が、それが開示されることによって出てくる可能性ってのは大いにあるでしょうね。そこの、そういう意味では、また最初に戻りますけど、当該情報を秘密にするかどうかということは、やっぱり厳格に慎重に運用されるべきですよね。実際に効果があるケースもあると思いますね、オープンにされることによって。例えば、僕はええ経験したやつでいくと、関西電力が原子力のことでちょっと何か不祥事があった時に、全てオープンにしたことがあったんですね。あれ公益法人やったかなあ、関西電力の関係で、ちょっと詳細忘れちゃいましたけど。でも、その公益法人かなんかの事務方は「隠したい」というふうに言ったんですが、それをオープンにすることで、その後の危機管理上、順調に円滑に進んでいったり、国民の皆さんに説明することができたというようなことが、僕が資源エネルギー庁にいる時にありましたんでね。そういう意味では、言ったような、開示することで効果があるっていうようなことは十分あり得ますね。

○リニア中央新幹線
(質)あと、リニアですけど、この前ちょっとテレビでもおっしゃっていましたけど、実際問題、既に、三重・奈良ルートというのは一応書き込みはあるわけですよね。
(答)ええ、奈良市付近。

(質)ただし、京都が参入してきている、このことについては、京都の参入というのは政治的な決着というのであり得るんですか。
(答)京都ルートになり得るかどうか?

(質)ええ。今日も京都市議会、三重県議会に視察に来ていますけど。
(答)ああ、そうですか。基本的にないと思っていますけどね。今も京都の皆さんのPRって「このままじゃ京都を通らない」というPRなんで、つまり彼らも「このままだと京都は通らない」という認識なんだと思うんです。大前提として。だから発射台は雲泥の差があると思うんですけど。しかし、とはいえですね、なんかそういう心配、憂いなく進めていきたいと思いますから、我々も情報発信とかそういうの力を入れていきたいと思いますけどね。テレビでも申し上げたんですけど、京都の人たちは「昭和48年に決まった基本計画にリニアって書いてない。中央新幹線って書いてある。」っていうことでおっしゃっているんですけども、平成23年の5月に決まった国土交通大臣の決定による整備計画には、ちゃんと超電導磁気浮上方式って書いてあるんですね。リニアって書いてある、そこに奈良市附近って書いてあるので、直近で政府決定されていますから、基本的に崩れることないと思いますけど、政治決着とか関係なく、例えばあと、事業者のJR東海の山田社長も、6月ぐらいの記者会見ですかね、で、「あっそうですかって感じです」というコメントが、京都がやっていることについてってありましたんで、基本的にはそういう政治決着とかはないと思っていますけど。

(質)番組で初めて知ったのですけど、三重県も京都とか他県に奈良ルートのコマーシャルしているんですね。
(答)はい、京都府内を走るタクシーにチラシを入れてとか、あと霞が関の国交省の職員が一番上がっていく丸の内線の階段の所に看板をバーンと出してますんで。

(質)タクシーチラシはいつから。
(答)今年の7月からです。

(質)国交省も?
(答)国交省、看板いつからやったかな。看板もうちょっと早かったですよ。看板は。京都のタクシーのは僕が指示したんじゃないけど、ようやったなと思いましたけどね。すげえ喧嘩売りにいってますやん。(京都府内を走るタクシーにチラシを入れることも含め、PR方法については現在検討中です)
以上

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