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知事定例記者会見

知事定例会見録

平 成 25 年 12 月  13 日
於:プレゼンテーションルーム

発表項目等

・みえジビエ登録制度の制定(発表)
・天皇誕生日宴会の儀への出席(報告)  

 質疑項目

・発表項目に関する質疑
・今年の漢字
・税制改正大綱の決定
・メタンハイドレートの研究施設の誘致
・外国人の移民政策
・リニア中央新幹線
・朝日町の女子中学生殺害事件
・リニア中央新幹線(再質問)
・中国の大気汚染問題への協力
・みえジビエ登録制度の制定(再質問)
・天皇誕生日宴会の儀への出席(再質問)
・国政での与野党の動き
・RDF事業の方向性
・川上ダム建設事業の検証
・リニア中央新幹線(再質問)
・当初予算の編成作業    

発表項目等

(知事)「みえジビエ登録制度」の制定であります。三重県産の鹿肉や猪肉、それらを使った商品やメニューへの信頼性を高め、本県の鹿肉や猪肉への取組の情報を多くの消費者や事業者の皆さんに分かりやすく伝えることを目的に、「みえジビエ登録制度」を制定します。これまでは、このような登録制度はなく、「みえジビエ」という表現を県産の鹿肉や猪肉に対し使用していました。今回立ち上げる制度では、鹿や猪の解体処理施設、販売施設、加工品製造施設、飲食店を登録対象とし、申請者の書類審査と現地調査をもとに、県が定める基準に適合する施設を登録します。ここに登録されますと、三重県内で捕獲され、本制度に登録された解体処理施設で、「『みえジビエ』品質・衛生管理マニュアル」に基づいて解体処理された鹿肉や猪肉を取り扱っている施設であるという、明確な証明になります。登録有効期間は毎年5月末日までで、1年ごとの更新制、登録した施設には登録証及び表示看板をお渡ししますので、一目で登録施設であることが分かるようになります。ちなみに登録証がこれ、こんな感じですね、これ登録証、イメージですけどね。で、看板これ。これまだ色付いてませんけど、この「みえジビエのお店」というような看板を出してもらう予定です。背景ですけども、本県では鹿や猪など野生獣による農林産物への被害が依然として深刻な状況であり、その被害軽減を図るために様々な対策を進めてきましたが、併せて鹿肉の販路拡大に取り組み、これまでも現在販売中の大手カレー飲食店とのタイアップなど、鹿肉を使った商品やメニューづくりなどを進めてきました。一方、安全でおいしい鹿肉や猪肉の供給のため、捕獲から解体処理、流通までの、事業者の自主管理等を定めた「『みえジビエ』品質・衛生管理マニュアル」の現場への導入促進や、供給体制の整備にも取り組んでいます。全国的に見ましても、鹿肉や猪肉に関わる認証・登録制度で、解体処理から販売、加工、提供と、いわゆる川上から川下まで幅広く対象として網羅している制度は他にはなく、全国で初めての制度になると考えています。今後は「みえジビエ登録制度」の登録施設を増加させ、この制度を通じて「みえジビエ」の認知度を向上させ、県内外において、更なる販路拡大を図っていこうというふうに考えています。それが1つ目であります。
発表事項は1つなんですけども、1つ報告事項ということで申し上げます。12月23日(月)、天皇陛下のお誕生日をお祝いしまして、皇居で行われます「宴会の儀」に私出席させていただきます。「宴会の儀」は、天皇陛下が皇后陛下とご一緒に、衆・参両院の議長、副議長、議員、内閣総理大臣、国務大臣、最高裁判所長官、判事など、立法・行政・司法各機関の要人、それから都道府県の知事、大体10名程度だと思いますけども、どなたが出るかは知りませんが、各界代表者とそれぞれの配偶者を招いて祝賀をお受けになる行事であり、皇太子殿下をはじめ皇族の皆様も列席されます。お招きいただいたこと、大変光栄に思っておりますので、陛下のお誕生日をお祝いしてきたいと思います。

発表項目に関する質疑
○みえジビエ登録制度の制定

(質)登録制度は、この時期に創設するというのは何か時期的なものとして何かきっかけがあったんですか。
(答)これまで準備してきて、調整が整ったということでこの時期なんですけど。ちょうどいろんな、それこそ大手カレーチェーンとか、幾つかいろんな販路拡大の取組をやってきている中で、でありましたので、やはりそういうのをやってる中で、安心して食べられる衛生状態というか、ちゃんとしてる所、そういう証明があるといいよね、というのもありましたんでね。時期というのは調整が終了してこの時期、ということです。

(質)この制度によって得られる効果、期待というと。
(答)大きく2つあると思うんです。1つは、先ほども言った安全で安心な、ちゃんとした衛生基準に則った解体処理や加工や販売や製造がされ、提供がされてる所なんですよという、この「みえジビエ」というのが、そういうちゃんとした衛生基準に則ったものなんですよというのが1つ。2つ目は、その要因というか要素のひとつでもありますけど、「みえジビエ」というもののブランドがアップするということだというふうに、ブランドが確立するし、それがアップすると。ちなみに「みえジビエ」というので登録申請中ですので、それが商標として確立すれば、よりそういうブランド化という意味でも効果があるのかなと思ってます。

(質)「みえジビエ」の件なんですけど、この登録制度が普及することで、最終的に目標と言いますか、大きな理想、どういうふうになってほしいということありますか。
(答)三重の鹿肉とか猪肉とか、そういう「みえジビエ」がひとつのブランドとして県内外でたくさん消費をされるということで、三重県の食のひとつの魅力として、新たにできるということを期待したいと思いますし、それの裏っ返しとして、獣害対策で悩まれている地域の皆さんの被害軽減という効果に繋げていきたいと考えています。

○天皇誕生日宴会の儀への出席
(質)天皇誕生日は、全国の知事に招待状が送られたということですか。
(答)全国知事会で何らかの基準で精査をして、毎年10名程度、呼ばれることになります。三重県は、平成18年に野呂知事が行かれて以来ということですね。新年祝賀の儀という元旦のやつは全知事に招待が来るんですけど、天皇誕生日の場合はそういう一定の基準で10人ずつくらい呼ばれるみたいです。

○みえジビエ登録制度の制定(再質問)
(質)登録するかどうかは別として、今そういう解体処理とか加工品製造、物品施設というのはどれぐらいあるんですか。
(答)今、我々が解体処理、加工、販売、飲食で、今だいたい想定してるのは20施設ぐらいはこういう登録にまずもっていってほしいなと思っていています、解体だけでいくと、1、2、3、3つですかね。解体だけでいうと3つ、加工でいくと3つですね。あとは販売と飲食ですね。

(質)そもそもこういう制度が必要な理由というのは、資料の3行目か4行目のマニュアルに沿って管理されたものとそれ以外のものでは衛生管理や品質確保などに違いがあると書いてあるんですね。要するに問題のあるものが流通しているということ?
(答)そういうのを防止したいというのもありますし。

(質)どれぐらい、流通しているものの中で網を掛けるというか、どれぐらいこのルートで?
(答)どう?分かる?
(答:農林水産部)この制度ですか。現時点で乗っかるかなと思われるのは今のところ400頭ぐらいはあるんですけども。

(質)全体はどれぐらいなんですか。
(答:農林水産部)全体ですか。全体、昨年度は約1,000頭がこういった施設で処理されています。

(質)現状、このマニュアルで処理されているのはどれぐらいですか。
(答:農林水産部)マニュアルで処理されているのが400頭ですね。

(質)この制度導入でどれぐらいにしたいとかあるのですか。
(答:農林水産部)最終的には我々は全体で1,600頭の目標を県民力ビジョンで持っておりますので、その辺のところをしっかりやっていきたいと思います。

(質)すべてということ?
(答:農林水産部)そうです、目標としてはそういうことです。

(質)販路拡大とか、小売とかそういう形で手に取ってもらいたい、口にぜひしてもらいたいというの、あると思うのですけど、カレー屋さんで揚げ物のやつとかは確かに食べられると思うのですけど、普段スーパーで見ることもないですし、私、三重に来て猪肉食べたの、2回ぐらいしか食べたことないのですけど、それも山奥の方で、振る舞ってもらったぐらいで、目にする機会がないのですよね。そういったところで対策というか、これをできたらからといって爆発的に増えるとも考えられないのですけども、やはりこういうふうにこの制度を使ってとかお考えあったら教えてください。
(答)例えば先ほどおっしゃっていただいたやつでいくと、サンショクさんというところで鹿肉のハンバーグの真空パックのやつとか、あとハナビラタケと鹿肉をキムチ炒めしてあるみたいなやつの真空パックとか、1回あれいつやったかな、今年の8月ぐらいか、マックスバリュ笹川店という所でPRさせていただいたのですけど、まだ、量的にたくさん出てないので、そういう意味では目に触れるというのはまだ少ないと思います。そういう意味では、やはり扱ってもらう飲食店を増やすとか、そういう商品をたくさん作っていくというのをまずベースとして増やしながらも、で、それが食べてみて、ああ、食べる時に不安感が払拭されてね、お店に売ってても、お店で置いてても手に取ったりメニューとして選択してもらわないといけないわけじゃないですか、それが鹿肉ってなんか安全に処理されてるのかなあとかいうふうに、そういう不安を払拭する意味で、こういう登録制度を作ることで、今、先ほど言ったような商品作りとかメニュー作りの支援はしつつも、それが更に手に取ってもらったりしやすいように、安心して手に取ってもらったりしやすいような、「背中押し」みたいな制度がこの登録制度だというふうに考えてもらったらと思いますので、これ登録制度だけで爆発的に増やそうというのではなくて、ベースは先ほどの商品作りとか、ああいうフルーティソースみたいなん作ってみたりとか、そういういろんなバリエーションの商品を作っていくというのがベースで、で、それが安心だから手に取ってもらいやすくするというのがこの制度の意義の一つだと思いますけどね。

(質)農産物へ被害も与えますし、一石二鳥だと思えるのですよね。本当に、食べられるようになると。ということで何か例えば下の食堂とかで何かやるとかそういうこととかって考えってあんまりないんですか。
(答)あれいつやったかな、やったな。
(答:農林水産部)平成23年度末ぐらいですね。
(答)僕が知事になった時にやったね。なのでまたそういういろんな機会をね、あれ1カ月間ぐらいやったな、機会を増やしていきたいと思います。

(質)知事の考えるジビエを召し上がっての魅力を少しアピールしていただければと思うのですけど。
(答)特に鹿肉は普通の牛肉に比べて、鉄分が多くて脂肪分が少ないので、そういう意味でヘルシーでいて健康にもいいという、そういうような食材だと思いますので、最初多分「ええっ、ジビエ、えー」って食べたことない人は抵抗感があるかもしれませんけど、ぜひ一回手に取ってもらったらいいんじゃないかなと思いますし、試してもらったらなあと。そういう特に売りとしては今申し上げたような、鉄分が多くて脂肪分が少ないと、ヘルシーであるということです。美容健康によしと、女性におすすめと。

(質)例えばあそこの美術館の所のジビエのやつってやられてたと思うのですけど、ご自身で、ご家庭で料理してもらうのもいいと思うのですけど、飲食店とかに置いてるとちょっと食べてみようかなという機会も多いと思うのですが、においもちょっと気になるところあるけど、飲食店のプロならまたそれは違う形に料理すると思うのですけど、そういった何か飲食店に対する働きかけとかそういったことは。
(答)そうですね、随時、例えばミュゼボンヴィヴァンとかもそうですし、いろんな所で働きかけをして、そういうのが増えるようにしていきたいと思っていますし、いろんな種類の、それこそ大手カレーチェーンのやつは、より身近に感じもらう一環として、ああいう様々な層の人たちが行くようなお店への展開なんかも図ってきましたので、そういうのは更に増やしていきたいと思いますけどね。
  
○天皇誕生日宴会の儀への出席(再質問)
(質)天皇のお誕生日の件ですけども、直接お話しする機会というのはあるのでしょうか。
(答)どうなのでしょうね。僕、今回行くのが初めてですので分かりませんけれども。今年の2月12日だったと思いますが、地方ご事情説明ということで、5人の知事が呼ばれて、行かせていただいて、御昼食も一緒にいただいて、その後立食というか、立ってお茶を飲むみたいなのがあったんですけど、そういう時はだいぶ長い時間お話しさせていただきましたけども、今回は今申し上げたような三権の長とか、たくさんの方も来られるので、直接たくさんお話しさせていただく機会はないと思いますが、せっかくの機会ですので、お手紙渡したりはしませんけど、そんな失礼なことはしませんので。

○みえジビエ登録制度の制定(再質問)
(質)ジビエの関係なんですけど書類審査と現地調査のうえ基準を適用するものとあって、これ見ると非常に広範で衛生に関するものから、獣の捕獲のとか解体の仕方とかあるのですけど、どういった担当部署、どういった職員がこういった調査を担当するのでしょうか。
(答)これは全部獣害対策課が行くの?
(答:農林水産部)そうですね。あとフードイノベーション課と連携しながら。
(答)で、JAS法のやつとかがもしあれば、JAS法の担当課も行くんやな?
(答:農林水産部)はい。

(質)これ県外業者でもいいんですか。
(答)県外でもいいです。みえジビエ扱ってくれてたらもう全然。

(質)ということは、みえジビエというのは三重の鹿とか猪とかという定義?
(答)僕らも結構議論してたんやけど、三重県産鹿肉って3日前まで奈良にいたのが、三重県産といえるのかあれやけど、三重に居た鹿とかが農業への被害を及ぼす可能性もあるわけなので、それは三重で捕獲した、三重で解体処理したということでいいんじゃないかということです。そう、僕らそれ結構議論したんです。三重県産鹿とは何だと。

(質)今年の農作物への被害額と具体的な対策をお聞かせください。 
(答)今年はまだ出てません。平成24年度が7億円、平成23年度が農、林、水、全部足して約8憶2,000万円、平成24年が7億円です。全体それでいいですか、額は農、林、水、合わせて。で、対策としては捕獲力を高めるというようなことで、地域の猟友会の皆さんとかとしっかりやっていくということと。捕獲力を高めるというものの一つは、「まるみえホカクン」という遠隔で操作して網をバサッって落とすような仕組みを考えたりするような形で、民間企業と大量捕獲技術についての開発を行うというようなこととか、それが捕獲力強化の関係が一つですね。もう一つはやはり先ほどの販路拡大ということです。出口がしっかりしてないと、出口がないのに捕獲したり捕ったりするのって、インセンティブが沸きませんので、そういう対策を取るというのと、もう一つは生息環境の整備ということで、山が裸になってきて、だんだんだんだん人里の方に降りてくるというのもありますから、山、森林の中でそういう野性獣が生息できる環境を何と言うかな、人里に下りて来ずに生息するような環境に復元していくというような取組もやらせていただいています。そういうような形で、これは平成24年度から県民力ビジョンの選択集中プログラムの一つとして、緊急課題解決プロジェクトとの一つとしてやらせていただいています。

(質)先ほど、20施設ぐらいの登録を想定していると、解体3つ、加工3つという話だったんですけど、飲食店と販売店と考えるともっと多分最終的には増えることを想定していると思うのですが、どれぐらいを目指しているのですか。
(答)飲食店と販売店を足して、今当面は20ぐらい出てきそうなんじゃないかということなので、最終的に20を目指すというよりは、20ぐらいは出てくるんではないかと、そういうことです。

(質)つまり今扱っているような所ということですか。
(答)そうです。まずそうです。今扱ってくれているのは20ぐらいなので、そこはまずしっかり登録してもらいたいねと、そういうことです。

(質)例えば大手スーパーとかも?
(答)そこもそうです。

(質)それは会社一つが20のうちに入っている?
(答)入ってます。どの大手か分かりませんけど入ってます。どの大手か分かりませんけど。

(質)みえジビエの商標登録申請ってのはいつされたのですか。
(答)いつしたのでした?
(答:農林水産部)9月の下旬に申請させていただきました。

(質)今年の9月ですか。
(答:農林水産部)はい。

(質)これいつぐらいに認められるとか、そういう見通し、結果が出るとかそういうのはあるでしょうか。
(答:農林水産部)それはできるだけ早くいただきたいなと思ってますが、ちょっとこればっかりは、まだ状況が分からないです。

その他の項目に関する質疑
○今年の漢字

(質)昨日今年の漢字が発表されまして、五輪の「輪」という字になりましたけれども、知事、もし今年を、少し早いのですが、振り返っていただいて漢字を思い付くとしたら、どんな字になるかお願いいたします。
(答)今年の一文字、そうやね、「来」という字にしましょうか。「来」。

(質)その心は、どんな感じなのですか。
(答)今回12月3日時点で伊勢神宮参拝客数も1,300万人を突破しましたので、そういう意味で、あとはインバウンドも好調でしたし、今年は元々最初いろんな各社のインタビューなんかでも「千客万来」という言葉をよく使ったと思うのですが、そういう意味で観光キャンペーンを展開し、たくさんの皆さんに三重県にお越しいただいた、これは三重テラスとかも含めてですけどね。そういう感謝の気持ちを込めて「来」という字にしましょうか。

○税制改正大綱の決定
(質)税制の改正大綱がまとまりましたけれども、これについての全体通して、知事の評価といいますか、お考えをお願いします。
(答)今回の税制改正大綱の主眼というのは消費税率の引き上げによる景気減速というのを最大限抑制したいというのが主な主眼であったと思いますので、そういうふうに私は理解をしています。ですので効果を発揮して、その他の成長戦略とか規制緩和と共に、景気の減速を抑制するということに全力を挙げてほしいということを期待しています。個別論点では思うところ幾つかありますけどどうしますか。全体だけでいいですか。

(質)お願いします。
(答)個別、まず幾つかありますけども、そうですね、消費税率の、消費税のいわゆる軽減税率というやつについては、私、以前から申し上げていたとおり、私、複数税率を主張していましたので、そういう意味では、軽減税率の導入に向かうということはいいことではないかと思います。が、現場での混乱とかあるいは過度な負担というふうにならないように、地方公共団体や関係団体と十分協議をした上で制度設計をしていってほしいというのが軽減税率の関係。それから地方税の法人住民税の一部国税化の部分については、税収格差を、消費税率の引き上げによって税収格差が起こりますので、税収格差の偏在を、格差を是正していこうという観点から行われるものであるというふうに理解をしていますので、一定の評価をしています。しかし、根本的には、今回の措置というのは、タコ足食うみたいな感じなわけですよ、自分たちが集めた税を国に渡して交付税に入れて配分するというやつなので、本来はやはり地方固有の財源たる地方交付税を充実させるために法定率の引き上げ、所得税とかその他税から繰り入れているやつの税率の引き上げをすることで地方交付税の充実を図るということが根本であると思いますし、これは議会などでも指摘されていますが、臨時財政対策債というのに頼らずに本来の交付税という形で地方財政を回していくということで、財政健全化の観点からも根本的にはそうしてほしいというふうに思います。それから復興特別法人税の廃止につきましては、その廃止になっても復興が停滞するということがないように、そういうメッセージや取組の加速をお願いをしたいというふうに思うところであります。それから自動車関連税制につきましては、我々は自動車取得税の引き下げ、それから代替財源の確保、これを主張して、私も有志首長で連名で並べましたので、そういう意味では、それが一定の措置がなされたというのは、一定の評価がなされるべきだと思いますが、そもそもなぜそういうふうに言ってたかというと、ユーザー負担を軽減するんだというようなことで申し上げていましたので、ユーザー負担の軽減という観点であるにもかかわらず、その代替財源を軽自動車税の増税というところに持ってきたというのは大変残念です。これは本来であればその他国税、いろんな税の手段があり得たにもかかわらず、財務省対総務省で総務省が負けてしまったということで、総務省の中で対応しなければならなかったということでありますから、三重県は軽自動車の一大生産拠点の一つでも、国内においてはありますので、こういうことで、額が7,200円から1万800円、新車だけだっていうことかも知れませんけども、買い控えが起こったりして、生産とか雇用とか地域経済に影響が与えないように、三重県の県全体の雇用のうち約2割が広く取った自動車関連産業(輸送機械機具)にお勤めいただいていますので、そういう雇用への影響とかも心配していますから、これから国としてはそういう地域の経済とか雇用を守る様々な取組を促進してもらうことを強く求めたいというふうに思います。個別はそんな感じですかね。そんな感じかな。長くなりました。

(質)軽減税率のことに関してお伺いしたいのですけれども、導入時期を巡って自民党、公明党少し意見が分かれているようですが、知事としてのご見解をお願いします。
(答)私は時期にこだわりはあんまりないので、どっちかと言うと、今申し上げたように導入時に現場が混乱とか、過度な事務負担とかにならないように関係団体とか地方公共団体とよく協議の上、時期も含めてセットしてもらったらいいんじゃないかなと思いますので、導入時期についてどうというのは私はないです。今申し上げた見解です。ごめんなさい、1個言い忘れた。個別のやつでリニアの不動産取得税とかの減免のやつが通りましたので、それによって東京・名古屋間の建設、我々同時開業を言ってますが、JR東海の山田さんは「あかん」と言ってますが、それによって名古屋・大阪間の整備が少しでも早くなることを期待されますので、そういう税制措置は良かったんじゃないかと思います。先ほど個別で1個言うの忘れた、ごめんなさい。
 
○メタンハイドレートの研究施設の誘致
(質)三重県中小企業団体中央会がこないだ要望書を出した時に、メタンハイドレートの研究施設を誘致してほしいというふうな要望があったと思うのですけども、誘致するにあたって何か高いハードルがあるとか、あるいは結構その気になればそんなに難しいことではないといういうような、そういったことってありますでしょうか。
(答)私あの時も答えさせてもらったのですけど、うちは研究会を、メタンハイドレートの研究会は市町にも10個ぐらい入っていただいて、研究会をスタートしましたので、そこで議論をしながら、あと情報収集して、将来的にはそういう施設の誘致みたいなのも考えたいと思いますけど、今どういう施設要件が必要なのかとか、あるいは施設を誘致するにあたっては、例えば、地元が土地を準備したりとか、地元が負担をしなければならないというようなことになってきたら、やはりハードル高まってくるだろうし、その辺りがまだ見えてきてませんので、ハードル高い低いもまだ何とも言いにくいのかなと思いますけど、関心というか我々にとってハードルになり得るものとしては、今申し上げたような地元に誘致した場合の負担というのがどれぐらい出るかということは一つのハードルとしては考え得ると思いますけどね。

○外国人の移民政策
(質)今年ブラジルにも行かれて、県出身の移民の方とも会われたと思うのですけど、今後日本の人口が確実に激減していく中で、国として、移民政策についてはどういうスタンス取るべきだと知事はお考えでしょうか。
(答)これなかなか難しいところですね。非常に議論があるところでありますけれども、僕は移民の議論をする前にね、僕は今日本に居る人たちがどう働きやすくなったり、働く場所を確保したりするかということをもっとクリアに、見通し含めて説明していかないと、価値観のイデオロギー的な部分で移民政策の議論が、入口で止まってしまうと思いますね。僕は別にどっちというのではないのですけれども、幅広く議論するにあたっても、やはり国内の雇用情勢をどう守っていくんだというようなこととか、あるいは治安のこととかもそうですけど、そういうことをもう少しクリアにしてからじゃないとなかなか議論が進まないのかなと、感想めいてて申し訳ないのですけど 僕は景気が良くなったとはいえ例えば有効求人倍率も1倍超えましたけれども、正規職員だけで見れば、まだ0.6倍とかそんなんですので、県内の方ね。そういう雇用環境どうするのだということの対策を講じることの方が、まず先じゃないかなと思ってます。議論をしていくということは一つ必要かとは思いますが、今のままやと入口で止まると思います。 

(質)クリアにしていくための議論というのはどういう形でなされるべきだと思いますか。
(答)そこは国を中心にやってもらうということだと思いますけど、あとは国においてもなかなか議論が難しいので、でも、まあいずれにしても国の政府主導でやってもらうということがいいのかなと思います。

(質)例えばスウェーデンとかシンガポールとか、移民受け入れに積極的な国の、今現状を見てどういうところに課題があると思いますか。
(答)やはり働くということについて国籍とかね人種とかにおいてフリーな環境をどう作るかというと、制度的な問題だと思いますけれども、あとは国民意識の部分も結構大きいと思いますけどね、そういうことに対する。で、どこにメリットやデメリットを見い出すかとか、それがいいよねと思う部分をどう考えるかということだと思うのですよね。だから、ある人はそういう労働力が確保できていいよねと思う人もいるかもしれないし、ある人は多文化共生のようなそういう地域づくり、国づくりができていいよねと思う人もいるだろうし、一方でドイツにおけるトルコとの関係とかのように、そういう労働が奪われたり、治安が悪化したりするよねというような見方をする人もいるかもしれないし、何に重点を置いて見るかというのがありますから、そういう意識の部分でそういうのも議論していかないといけないよねというのがちょっとずつ醸成されていくことも必要だと思いますけどね。スウェーデンやシンガポールのように。 

(質)知事個人としてはどうお考えなんですか。
(答)なかなか難しいですね。いろいろありますから、やめておきましょうか。

(質)いろいろというと?
(答)首長として発言することで、「そうなのか、わあ」みたいなのがあるかもしれないので、ちょっとやめときましょか。

(質)お考えとしてはあるわけですか。
(答)自分なりにはね。こうした方がいいんじゃないかというのはありますけど。

○リニア中央新幹線
(質)リニア中央新幹線の件なんですけど、来週奈良とか三重の首長と国会議員の会合あるのですけども、一方でJR東海の社長が名古屋から大阪に関しては今のところ難しいという話があって、県の主張とだいぶ隔たりが顕著になってきたのですけども、今後も同時開通を目指していくのか、もしくは具体的に先行させてその後にというような、議論をちょっと考えていくのか、この辺のところちょっとお願いしたいのですけど。
(答)今同時開業ということで、我々言ってて、JR東海のスタンスとかを見てもそれが極めてハードルが高くて乖離(かいり)があるというのも我々十分認識をしているとこですけど、これ関係者で積み上げてきた期成同盟会含めて、積み上げてきた議論で全線同時開業というふうに言っていますので、何か、全線同時開業ね、旗を降ろさざるを得ないような何か事象の変化であるとか、あるいはそういうみんなで積み上げてきた議論の中で、もういいんじゃないのというようなこととかがないと、なかなか難しいのかなと思いますが、そういう諸般の情勢の変化みたいなところを見守る中で、これからどう要望態勢を整えていくかというのは考えないといけないと思いますが、今のところはどれだけハードルが高くて、どれだけ確率が低くかろうとも、引き続き全線同時開業ということを、今ちょうど工事着工、来年度するという中でありますから、重要な時期ですので、訴えていく姿勢は崩さないということです。

○朝日町の女子中学生殺害事件
(質)朝日町で中学生が殺害されたことを受けて街灯を設置するというような話があったと思うのですけど、その進捗を教えてください。
(答)11月22日ぐらいからだと思いますけど、着工しました。そして1月末までには何基やったかな、ちょっと数字忘れましたけど複数基の形で街灯、完成する予定であります。

(質)具体的に場所を何カ所か教えていただけますか。
(答)ちょっとそれ僕、今数字忘れちゃったので担当課に聞いてください。
(答:戦略企画部)16基です。

○リニア中央新幹線(再質問)
(質)話を1個戻してリニアのことなんですが、同時開業は崩さないということなんですけども、なかなか訴え続けるだけでは、現実問題としては、もう行かないところまで来てると思うんですが、これ何か一発逆転の決め手みたいなもの秘策みたいなものは何かありませんかね。
(答)なかなか難しいですけども、例えば名古屋・大阪間については、国の支援を受け入れてやると、それで同時開業に可能な限り近いようにやるというふうにJR東海がスタンスを取ってくれたら、あと国もええよというのであれば、それはあり得ると思いますけど。一発逆転というか可能性がぐっと高まるのは、そこだと思いますね。あとは、物理的な環境アセスとかの東京・名古屋間でやってきたものとかにかかる期間とかを少し行政が協力して短くするとか、そういう何らか国なり行政の支援とJR東海との関係、ここが整理されたり事象が変化するということが、同時開業実現や一発逆転に向けての肝だと思いますけどね。今、JR東海の山田社長は、基本的にそういう行政の支援は受け入れないというスタンスでありますからね。

○中国の大気汚染問題への協力
(質)知事、話題がそれて恐縮なんですけど、今ご存知か、中国の大気汚染問題PM2.5が深刻だと思いますけど、来週17日ですか中国の科学院の研究員の方が来県するということで広報もいただいてますけど、三重県からは副知事が対応されると思うんですが 今こそ何か三重として、かつての四日市の教訓を生かせる時というか、いい意味でアピールできると思うんですけど、その辺何か知事のお考えなりビジョンはいかがですか。
(答)PM2.5はまず、県内とかへの影響については、県内21カ所において測定させていただいていますので何かあれば注意報を出すというような体制は整えています。元々、河南省との関わりっていうのは、農業から始まって、で、次、環境保護、僕が就任して最初に行った時も環境保護庁という所も行ったんですね。そこの長官とも会っているんですけど、元々そういう流れでいってますので、双方のそういう枠組みや取組をやろうという環境が整えば、もちろん我々もやぶさかでないし、我々もオープンにしてありますけれども、実際のところ、国、地方それぞれの政府間における議論というのは非常に難しい状況になって、引き続きなっています。我々河南省との関係では、観光の協定を結びましたから、そういうのやりたいというふうに思っていますけれども、なかなか国との関係があるんでしょう、河南省も判断できない状況にあるというようなことですので、一緒に何か取り組むということについて、今、一定のハードルがある時期ですので、それが溶けていけば、もちろん我々が何かご協力することもやぶさかでないし、四日市市長も天津市との関係でそういうご発言をされていると思いますから、そういうのを協力してやりたいと思いますけどね。今、残念ながらそういう思いがあっても環境が許さない。そういう状況です。

(質)特に環境保護庁から三重の方に何か経験を聞きたいとか、そういう話はないですか。
(答)河南省からですか。ちなみにこういう状況でありますけれども、河南省のそういう環境関係の方を研修生として受け入れて、ICETTで研修を受けてもらうというのに三重県が予算を付けるというのは、今もずっとやってます。なので一定のICETTというのはまさに、四日市公害を克服して造ったセンターでありますから、そういう意味での貢献は引き続き続けていますけどね。そこで更なるオファーとかがあれば検討したいと思います。

○みえジビエ登録制度の制定(再質問)
(質)振出に戻って、ジビエの登録制度なんですけど、これ全国的には、何例目なんですか。
(答)解体から販売まで全部を、全てのプロセスを対象とするのは、今回全国で初めてです。で、例えば北海道とかは、エゾシカ認証制度というのがあって、これは解体と加工だけを対象にしています。あと兵庫県も解体だけを、これは兵庫推奨ブランドなんでちょっと種類が違いますけどね。あとは、和歌山が衛生管理認証制度っていうので解体だけを対象にしているのがあります。そういう意味では解体から飲食店の所まで全部を対象にしているのは、日本で初めてです。

(質)ということは、長野県よりも進んだものをつくったということですか。
(答)そうですね。

(質)要は先進事例をベースにもっと美味しいとこで先にいこうよというのをつくったということですか。
(答)長野も解体だけなんですけど。しかもこれは信州ジビエ研究会という第三者的な機関が認証するもので、うちは県でやりますけど。そういう意味では、先に行っている人達を更に、日本のものづくりなのか分かりませんけど、いいとこはパクってより広げてという感じになりますね。

(質)あと平成16年から24年を比べると、ニホンジカ、イノシシに関しては、倍以上に捕獲数が増えているじゃないですか。これは宣伝のおかげなんですか。それとも昔、ネズミ一匹買ってもらってましたけど役場で、捕ったら、それ捕れるよう何か金出してるんですか。
(答)狩猟のところは、金出しているね。特にメスに出してるのかな。
(答:農林水産部)メスもオスも出してますけど。
(答)そういう制度的手当もあるということですね。

(質)1頭いくらぐらい?
(答:農林水産部)それは市町によって若干違います。

(質)市町に任せている?
(答:農林水産部)はい。

(質)県はそのあと補完しているわけですか。
(答)あと、うちは、規制緩和的なことで罠の免許を取りやすくするとか。

○天皇誕生日宴会の儀への出席(再質問)
(質)23日の宴会の儀のえんという字は宴でいいんですか。
(答)はい。宴。

(質)この10人の中に選ばれた理由は何ですか。
(答)分かりません。理由は、開示されていないので。

(質)そうなんだ。
(答)全国知事会が、毎年大体、多分4年の任期の中で1回まわってくるようにという配慮だと思います。たまたま今回僕が当たったということかなあ、と思いますよ、分からないですけどね。

(質)2月12日の地方ご事情説明っていうのは、これも選ばれたわけですか。
(答)そうですね。

(質)これも理由は分からない?
(答)分からないです。それは、総務省が決めて。

(質)これ総務省が。
(質)はい。

(質)この時どんなお話をされたんですか。
(答)その時、子育てとか、児童虐待とか、あとあすなろ学園の発達障がいの取組とか、そういう話をさせていただきました。一緒に行ったのが、長野、広島、香川、神奈川だったんで、きっと広島、神奈川とかは産業政策やるやろうなとか、長野は森林やるやろうなとかいうのもありましたんで、自分なりに特にあすなろ学園の発達障がいの取組なんかそういうのをよく聞いていただくとありがたいなと思ったもんですから、そんなお話をさせていただきました。

(質)県民満足度も言った?
(答)もちろんです。幸福実感日本一も言いました。

○国政での与野党の動き
(質)あと安倍内閣の支持率が、全社の調査じゃないんですけど、57パーセントから47パーセントぐらいに下がってますけど、これどう見ますか。
(答)特定秘密保護法案における多少なりとも説明不足と、国会運営におけるやや強引に見えるような運営もありましたので、そういうところが響いているのかと思いますけど。一方で何か思っ切りプラスにするような要因が特段、今ないので、それで落ち込んだのかなと思いますけどね。
   
(質)これが内閣支持率低下に、このままいくと繋がる恐れはありますか。
(答)どうでしょうね。経済の状況が一番大きいんじゃないですかね。元々この1年、本当にね、僕が1回目の安倍政権でスタッフで居る時は、1年が長かったですよ。1年長かった。今回あっという間に1年経ちましたけど。みんな1年長いなと思ってるかもしれませんけどね、スタッフの人は。それで比較的支持率が順調に来たのも経済のことが大きいと思いますから、経済がどうなるか、年明け以降どうなっていくかっていうのが一番大きい要因じゃないかなと思いますね。

(質)ここへきてみんなの党の分裂であるとか、東国原さんが衆議院議員比例で辞めたとか何となく政界が次に向けて野党の方中心に動きがあるんですけど、その辺はどうお考えですか。
(答)江田さんの分裂については、僕の理解は、政党っていうのは、やはり何か他の政党とは違う、何かそういう一定部分は一緒であっても、違う何か政策を掲げて、それの下に集まっている集団であろうと思いますので、例えば自民党だと綱領の一番最初には新憲法制定っていうのが書いてあるわけですね、そういう何か政策を持って集まっているのではないかと思いますので、そういう意味ではみんなの党と違う政策が出るのかどうか、感情的分裂というものであるとするならば、選ぶ側の国民からすると分かりにくいなという印象ですかね。東国原さんのは、本当に東京都知事とか宮崎県知事を狙っておられるのだとすると理解不能だという感じですね。

(質)じゃ何で辞めたんだと。
(答)と思いますね。維新のやり方が気に食わないんだったら離党すればいいんですね。彼が「維新が変質してしまった」とおっしゃってたけれども、維新という比例でもらったから辞めるんだという理屈でありましたけどちょっと分かりにくいですね。

(質)みんなの党の江田さんとか民主党の前幹事長とか研究会立ち上げてますけど、その辺はまとまる感じはあるんですか。
(答)どうなんでしょうね、最大の焦点は民主党でしょうけどね。仮に維新の国会議員団とか、みんなの党の離党組とかは、なんか一緒になれたとしても、歴史も維新の方は浅いですからね、民主党はずっと本当に1990年代からずーっといろんな変遷を経て、歴史を持っての今の民主党ですから、それをああいう形で再編できるのかどうかというのが、それが僕はそういう情報を得ていないので分かりませんが、そこが一つの焦点だとは思いますけどね。

(質)元々民主党には綱領がなかったわけだから寄せ集め集団だったわけですよね、それからいくと民主党そのものが分裂する可能性はありますよね。
(答)ロジック上はそうですね。その抱えてる背景とか政策上からそうですね。そこを今割るという判断をされるかどうかですね。あと何て言うか平成5年の時の細川政権が生まれてきた時、あるいはその後しばらくの何か新党ブームとか、そういう時の高揚感というのかな、新しい政党を作ることに対する高揚感というのが国民の中にあるかどうかですよね。

○RDF事業の方向性
(質)あとRDFですけど、委員会等で企業庁長答弁等もありましたけれども、方向として、県がある程度、裁定、調停役を果たすというふうな形でやるわけですか。この松阪市の脱退とかについても。
(答)まずは、それぞれの広域連合とか協議会でしっかり話していただけなければいけないですが、県も経緯的にもこの事業をスタートさせた責任もありますから、全く外野というわけじゃなくて、一緒になって、連合の関係者の人や協議会の関係者の皆さんと一緒に調整にあたっていくということだと思いますけどね。

(質)ただ、調整云々というより、元々根本的な理由付けっていうのが、今年2月でしたっけ、知事が市町村等集めてのRDFじゃない地域連携の全体協議の中で、要は「県にも責任がある」というふうにおっしゃったじゃないですか、某町長の謀略にひっかかって。で、そこからそれが金科玉条のごとくなっている部分があるので、仮に県の責任というふうにおっしゃるなら、具体的にこのRDF問題をどういう形でされますか。つまり、29年からは料金は今のところ出されていないんですけど、中には29年からの分は全部県が負うべきだと。で、5割県が持っていて市町村が5割なんだけど、それ自身の元々割合がおかしいんじゃないかと。県が主導したわけだから7割、8割持って当たり前だっていう話もあるんですけど、その辺は県の責任含めてどうお考えですか。
(答)県が責任っていうのは、確かに、僕があの時申し上げたのは、僕は知事が代わったからといって、「前の知事がやったこと、その前の知事がやったことだから関係ないよ」というのではなくて、組織としての継続性があるから、やはり一定の責任を果たさなければならないと。だから、外野におるんじゃなくて、ちゃんと参画していくということを、あの場でも申し上げたと思いますので、責任をどう果たすかという果たし方については今、検討もさせていただいていますし、どういう形がいいのかっていうのは、ここで、今「県がこうする」というのを出すのが本当にいいのか、と思いますけどね。手順があると思うんですよ。それぞれの組織が、広域連合なら広域連合があり、協議会なら協議会があって、単にその中をオーバーライドするような「県が始めたから県が責任とれ」というのじゃなくて、組織の物事の進め方として手順があると思いますから、今、僕が答えを、こういう形でいくというのを言うのはあまり適切じゃないと思いますけどね。

(質)形はね、広域連合でもあるし、そうなんだけど、ただし、元々そういう組織の作り方そのものも、シナリオ書いたのは県ですから、ある意味県のトップがこうやれと言った時に、当然、各協議会等のぶら下がっている組織も、それなりにそれを受け入れて動く可能性があるじゃないですか。だから、県の責任は重いんですよね。逆に言ったら知事の発言も含めて重い。
(答)なので、今この場で申し上げるよりは、手順を追ってやるという方が適切だと思っているということですね。

○川上ダム建設事業の検証
(質)あと川上ダムで、伊賀の岡本市長でしたっけ、その発言で、議会二元代表制であるから「議会の議論待ち」式の、そういう発言がありましたけど、一般論として岡本さんがどうのこうのじゃなくて、それっていうのは受け入れられます?
(答)一般論ですね。議会で決めてくださいというのは、なかなかちょっと難しいですね。理解しにくいですね。やはり、一定の責任を負うべきと考えますけどね、執行部は。それを戦わせて、県民のために最後どう判断するかというのかというのが、多分、二元代表制だと思いますけど。一般論ですよ。はい。

(質)要は、知事の辞書にそういうやり方はないということですね。
(答)一般論で。はい。

(質)一般論。
(答)はい。でも、川上ダム個別のことについては、今、市長の発言とかがどうあるにしても、ああいう台風18号の大きな災害があって、我々も川上ダム早くやってほしいと思っていた中ですから、そういう方向に進んでいるということは、僕はいいことだと思いますけどね。

(質)議会に投げたことを、丸投げしたのを、あれは進んでいるというふうに見られているんですか。
(答)当初、もう検討ですよ、川上ダムゼロベースで考えなければならない的なところから比べれば、僕は進んでいるんじゃないかなと思いますけどね。
(質)奥深いですね。

○リニア中央新幹線(再質問)
(質)あと、リニアですけど、これ民間含めて鉄道っていうのは、全部自己資本で線路引かなきゃいけないし、用地買収もしなきゃいけないですけど、前の新幹線の時は、これ国鉄だったから、突貫でかなり早めにやったし、そこに莫大な国家予算ついているんですね。で、三重とか奈良の期成同盟にしても、全線同時開通と三重・奈良ルートのところの要望はするけれども、逆に国に、国鉄じゃないにしても、ある程度、全線開通、オリンピック至上命令云々というのがあるならば、予算措置を付けろというふうな要望は今後出すような予定はないのですか。
(答)全線同時開業を実現すべきということについて、我々、太田国土交通大臣にも、国土交通省関係者にも要望させていただいている部分では、国土交通省は「うん」とは言いませんが、我々そういう予算措置も含めて考えてほしいという投げかけでやっています。明示的に「国が予算を措置せよ」とは要望書は書いてませんけども、我々が要望をJR東海のみならず国交省にも行っているのは、そういう投げかけの思いです。

(質)予算措置も入っているということですね。
(答)はい。

○当初予算の編成作業
(質)あと1点、今回の各部局の予算要望見てると、みんな三重テラスにおっかぶせているんですけど、三重テラス使って動員かけるとか、目標数値を達成するとか、で、三重テラスってそんな大きな組織じゃないと思うんですけど、その辺、知事の率直な感想を聞かせてください。
(答)全部おっかぶせているかどうかは別として、中には、僕は今、要求状況を受け付ける段階ですので、あとは本日時点まででも、やったイベントの中で、本当に三重テラスでやるのが適切かというのが幾つかありました。なので、それは、しっかり要求の中で見直すようにしていきたいと思います。誰に訴求したいんだ、どういう規模でやりたいんだという、イベントオリジンから考えないと、「とにかく三重テラス使えばいいや、金も少なくなるし」とか、「三重テラスのあれにもなるし」というのではやっぱりだめで、イベントの中身自体がどうかというところからスタートしてほしいと思いますけどね。

(質)それは、役人のいつもの根性で、三重テラスっていうのは知事が、今、力を入れているから、それを付けとけば予算が通るだろうというスケベ心もあるんじゃないですか。
(答)それは分からないです。それは、意図は「どこかホテル借りてやるような予算かからないから予算縮減でええわ」と思っているのもあるかもしれないし、本当に三重テラスが「職員が好きだ」と、「ここが適切だ」と思っているのもあるかもしれないし、それは一概には言えませんけど。僕は何でもかんでも三重テラス、三重テラスのイベントはしっかり、もちろんやっていきますよ、やっていきますけど、政策として事業として、イベントを実施する際に、三重テラスが適切かどうかというのは、ちゃんともっと吟味してほしいと思いますけどね。

(質)要は、中には、適切でないなと、これはちょっとクエスチョンだなというものもあったわけですよね。
(答)予算要求のやつ、僕、詳細見ていないので分かりませんけども、今日まででやったイベントの中でも、これ三重テラスじゃない方がよかったんじゃないのというのは少なからずあります。
                                                           以上

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