【Hello!とうけい】Vol.248 スマートフォン・パソコンなどの使用状況
総務省の通信利用動向調査によると、平成29年における情報通信機器の世帯保有率は、「携帯電話(PHSを含む)」が50.2%、「スマートフォン」が75.1%、「パソコン」が72.5%などとなっています。
これらの情報通信機器は近年急速に普及し、私たちの生活に浸透しました。皆様の中にも、普段の生活に欠かせなくなっているという人がいるのではないでしょうか。
こうした状況の中、平成28年社会生活基本調査では、情報通信機器の普及による国民の生活時間への影響を把握することを目的に、スマートフォン・パソコンなどの使用状況に関する調査事項が初めて追加されました。
図1は、平成28年社会生活基本調査に基づき算出した、スマートフォン・パソコンなどの使用割合を示しています。全国、三重県ともに20~24歳の使用割合が最も高く、その後は年齢が上がるにつれて低下傾向となっています。15~54歳では使用割合が7割を超えており、スマートフォン・パソコンなどが幅広い年齢で使用されていることがわかります。
図1 年齢階級別スマートフォン・パソコンなどの使用割合
※ここでいう「スマートフォン・パソコンなど」とは、スマートフォン・パソコンのほか、携帯電話、タブレット型端末を含む。
※ここでいう「スマートフォン・パソコンなどの使用」とは、学業、仕事以外で使用した場合をいう。
表1で使用時間別に推定人口をみると、全国、三重県ともに1~3時間未満という人が最も多く、次いで1時間未満という人が多くなっています。一方、3時間以上使用したという人も全国で合わせて約1千891万人、三重県で約26万4千人いるとされ、これらの情報通信機器の普及が、国民の生活時間の配分にも大きな影響を与えていることがわかります。
表1 スマートフォン・パソコンなどの使用の有無、使用時間別の推定人口 (千人)
※生活時間の調査日における、スマートフォン・パソコンなどを使用した合計時間数。
また、スマートフォン・パソコンなどを使用した人について、時間帯別の行動者率をみると、曜日に関わらず18:00~24:00の間で行動者率が高くなっています。全国と三重県を比較すると、傾向にそれほど大きな違いはみられないようです。
図2、図3 スマートフォン・パソコンなどの使用時間帯別行動者率
※スマートフォン・パソコンなどを使用した人に占める割合。
※複数回答。
社会生活基本調査では、他にも様々な集計を行い、結果を公表しています。これらの調査結果は、国民の社会生活の実態を明らかにするための基礎資料として、国や地方公共団体の施策立案などに利用されています。詳細は、総務省統計局のホームページ http://www.stat.go.jp/data/shakai/2016/ でご覧いただけます。
三重県の統計情報は「みえDataBox」 http://www.pref.mie.lg.jp/DATABOX/ でご覧いただけます。
次回のHello!とうけい♪vol.249は、11月28日(水曜日)掲載予定です。お楽しみに!