【Hello!とうけい】vol.63 県内総生産(GDP)を都道府県比較してみると・・・
先に、内閣府経済社会総合研究所から平成15年度の県民経済計算をとりまとめた結果が公表されました。
県民経済計算とは、県経済の構造、規模などの実体を明らかにする総合的なものさしとなるもので、47都道府県別のデータを比較することによって、三重県経済の大きさや特徴などをとらえることができます。
1、県内総生産(GDP)の全国順位
県内総生産額(名目)が最も多いのは、東京都の83兆6,303億円で全都道府県計の16.9%を占めています。一方、最も少ないのは鳥取県の2兆0,475億円で全都道府県計の0.44%となっており、都道府県間で大きな格差がでています。
三重県は、7兆1,221億円で全都道府県計の1.4%を占め、全国で21位となっています。
規模別に全国地図に区分してみると、次の図になります。
2、実質経済成長率(平成15年度)の状況
県内総生産(実質)の対前年度の増減率を実質経済成長率といい、経済活動の規模の拡大程度をあらわす指標です。
平成15年度に実質経済成長率が最も高かったのは大分県の5.1%で、次いで、徳島県(4.3%)、富山県(3.9%)、熊本県(3.4%)と続き、三重県は3.2%となり全国で5番目に高い成長率となっています。一方、最も低かったのは島根県(▲1.2%)で、香川県(▲0.4%)、北海道(▲0.2%)、山形県(▲0.2%)、福島県(0.0%)の順となっており、その状況を次のグラフにまとめました。
また、実質経済成長率を全国地図に区分してみると、次の図になります。
3、産業構造の特徴
三重県の産業構造の特徴として、製造業の構成比が高いといわれていますが、実際にはどの程度になっているのでしょう。
県内総生産に占める製造業の割合をみると、三重県は33.0%となり、滋賀県(40.4%)、静岡県(36.2%)、栃木県(36.1%)、群馬県(33.8%)に次いで、全国で5番目に高くなっています。
また、工業統計における製造品出荷額が最も多い愛知県も32.7%となり、6番目となっています。
県内総生産に占める製造業の割合を全国地図に区分してみると、次の図になります。
この情報の詳細については、次でご覧になれます。
内閣府経済社会総合研究所「平成15年度県民経済計算について」
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/kenmin/h15/main.html
三重県政策部統計室「平成15年度三重県民経済計算結果(確報)」
http://www.pref.mie.jp/DATABOX/keizai.htm#keisan
このほかにも、三重県の統計情報は「みえDataBox」http://www.pref.mie.jp/DATABOX/ に満載です。
次回のHello!とうけい♪vol.64は、5月10日(水曜日)掲載予定です。お楽しみに!