ペットボトルのボトルtoボトル促進モデル事業を実施しました
分別の理解・協力を呼びかけ、地域で回収されるペットボトルの量や品質の向上につなげるため、令和3年11月から12月にかけて津市内でモデル事業を実施しました。自動販売機横に設置されているリサイクルボックスを新形状のものに変更し、行動変容を促すことで高品質にペットボトルを回収することができました。
モデル事業の結果を踏まえ、ペットボトルを新たにペットボトルとしてリサイクルする水平リサイクル(ボトルtoボトル)の仕組みの構築をめざします。
ペットボトルの水平リサイクル
水平リサイクルは、使用済み製品を原料として同じ製品をつくるリサイクルのことで、資源を繰り返し循環利用できる仕組みです。使い終わったペットボトルを原料として、再びペットボトルにすることを「ボトルtoボトル(ボトルトゥボトル)」といいます。
水平リサイクルでは、異物等が入ってしまうと、再生できる量が減ったり、品質に影響が出てしまいます。
ペットボトルの水平リサイクルを進めるためには、本体(PET樹脂)、キャップ(PPやPE)、ラベル(PPやPE、PS)を分別回収することやペットボトル以外の異物が入らないようにするといった取組が大変重要になります。
(水平リサイクルのイメージ)
(ペットボトルのリサイクル率)
※2019年度PETボトルリサイクル推進協議会調べ
モデル事業について
使用済みペットボトルをペットボトルにリサイクルするBtoBを促進するため、令和3年11月から12月にかけて、津市内でモデル事業を実施しました。自動販売機横に設置されているリサイクルボックスを新形状のものに変更(50か所)し、行動変容を促すことによる異物混入率の変化を調査したところ、異物が36%減少(異物混入率は6.4ポイント減少)し、高品質にペットボトルを回収することができました。
モデル事業で回収したペットボトルは、県内で稼働している西日本最大級の「ボトルtoボトル工場」で水平リサイクルされました。
モデル事業終了後も、オレンジ色のリサイクルボックスを設置していますので、見かけたら、ペットボトルの分別回収へご協力をお願いします。
図 モデル事業の結果
(参考動画)不滅のペットボトル(全国清涼飲料連合会)
ペットボトルをはじめとするプラスチック資源を循環利用するために
ペットボトルをはじめとするプラスチック資源を循環利用するには、「分ければ資源、混ぜればごみ」という考えでしっかりと分別を行うことが大切です。
一人ひとりができる行動を続けていただくようお願いします。
(ペットボトルの循環利用)