現在位置:
  1. トップページ >
  2. くらし・環境 >
  3. 人権・男女共同参画・NPO >
  4. ダイバーシティ社会推進 >
  5. 取組(イベント・情報発信) >
  6. イベント・講座 >
  7.  多様な性のあり方について、理解を深めるために(キーパーソン研修概要)
担当所属:
  1.  県庁の組織一覧  >
  2. 環境生活部  >
  3. ダイバーシティ社会推進課  >
  4.  男女共同参画班 
  • facebook
  • facebook share
  • twitter
  • google plus
  • line

多様な性のあり方について、理解を深めるために(キーパーソン研修概要)
(LGBT等理解促進事業)

 県では、2017(平成29)年に「ダイバーシティみえ推進方針~ともに輝く(きらり)、多様な社会へ~」を策定し、性別、年齢、障がいの有無、国籍・文化的背景、性的指向・性自認などにかかわらず誰もが自分らしく参画・活躍できるダイバーシティ社会の実現に向けて取り組んでいます。
 その取組の一環として、多様な性的指向・性自認に関して、県民の皆さんの間に正しい理解が広がり、当事者の方々も含めて安心して生活できる環境づくりのため、下記のとおり研修を実施しました。
 
●児童養護施設等向けの研修
  子どもが集団生活をおくる児童養護施設に対する民間の全国調査では、45%の施設がL
 GBT等の当事者と思われる児童がいるか、過去にいたと回答しています。
  調査を実施した専門家を招き、子どもたちが集団生活をおくる児童養護施設等で、日々
 の生活で密接に関わる施設の職員等を対象に、LGBT等に関する基礎知識や施設におけ
 る対応事例を学ぶ研修を実施しました。


「LGBT」×「社会的養護」~児童養護施設等における多様な性的指向・性自認について~
  日時:令和元年9月12日(木)13時30分から16時            
  参加:県内児童養護施設職員、県児童相談所職員、県内市町職員等 46名 
  講師:一般社団法人レインボーフォスターケア 代表理事 藤 めぐみ 氏      

~講演及びグループワークから~
(1)児童に対して
 ・本人の意思を尊重し、寄り添ってあげてほしい。
 ・自分は味方であることを伝えることで、否定する大人(社会)ばかりでなく、いろいろな大人がいること
  をわかってもらう。
 ・本人の知識量、情報量を増やす。いっしょに学ぶ。
 ・本人が当事者や医者の意見を聞く機会を作る。
 ・その子が抱えるこれまでの背景(母への思慕から男子が女性の服を着たい、虐待・性被害→異性への嫌悪か
  ら同性愛)が影響しているケースもある。
 ・普段の児童同士の会話も、こちらの意思(理解)をさりげなく伝えるチャンス→男子がかわいいコップを使
  ってもいい、恋愛は自由、先生の知り合いにもいるよ など
(2)職員として
 ・本人がしたいこと(例えば、スカートを着たい、ホルモン治療したいなど)ができるために、周りがどうな
  るべきか、何ができるか職員同士で話合う。
 ・みんなの理解を進めることで、受け入れられる土壌づくり。 

~参加者の声~
・職員として陥りがちな不安にも具体的な例を教えて頂き有難かったです。
・自身が働いていて、課題となると思っていたことや疑問は、他の人も悩んでいることがわかり安心しました。
 対応もさらに柔軟にできるよう自分から発信したいです。
・先生のご経験もふまえた具体的なお話でわかりやすかったです。今後の業務の参考にしたいです。
・LGBTについて知る事ができ、実際に悩んでいた児童が居た事も知る事ができた。性について考えるよい時間と
 なった。
・歯切れよく、わかりやすくお話いただいた。LGBTだけでなく、社会的養護に詳しい先生ということで、現場感
 覚にマッチした内容だったと思った。
・他施設、経験のある職員の話、実話を聞くことができたため、とても参考になった。
 
●企業経営者・管理職・人事労務担当者向け研修※
  LGBT等の当事者である若者等が安心して就労できる環境づくりを目的として、
 就労をする際に密接に関わることになる県内企業の経営者・管理職・人事労務担当者
 等が多様な性的指向・性自認に関する基礎的知識や職場でできる施策のポイント等を
 学ぶ研修を実施しました。
  ※ダイバーシティ(多様性)推進に向けた企業対象セミナー(三重県経営者協会と 
   合同実施)の中で実施

「性の多様性とLGBTー企業が取り組む意義とは何かー」
 日時:令和元年9月18日(水) 13時30分から14時55分
 参加:企業経営者・管理職・人事労務担当者、行政職員等 70名
 講師:NPO法人 Rainbow Soup 代表 五十嵐ゆり 氏
 
~講演から~
(1)取り組む意義について
 ・LGBT関連ハラスメントにより、心理的安全性が担保されない→当事者の勤続意欲、モチベーション、パ
  フォーマンスに影響。
 ・安心して働けることによるパフォーマンスアップ、就職活動時の安心、業績向上、採用コスト・離職率低下
  など、LGBTに取り組むことは、LGBTだけでなく、すべての従業員の心理的安全性の確保につながり、ビジ
  ネス全体の底上げに貢献。 
 ・周りにいない=存在の不可視化。周りにいないと感じている人が多いと社内施策が進まない。放置すると、
  自殺やうつによる社会的損失、訴訟などの法的リスクにもつながる。
 ・社内でのアライ(性的マイノリティを理解・支援し、行動する人)の可視化→当事者の勤続意欲と心理的安
  全性のアップ、周囲の理解度と行動度を向上。
(2)取組のポイント
 ・施策推進の4ステップ
   ①まずは「決める」 (会社方針、規程への明文化など)
   ②適切な知識を「知る」 (研修、勉強会、映画・書籍)
   ③当たり前を「変える」 (制度検討、窓口、意識風土)
   ④理解・支援の「見える化」 (アライ、イベント主催・協賛)
 ・経営層、管理職は、「できることからスタート(従来の施策にLGBTの視点を差し込むなど)」、「自ら第一
  歩を踏み出す(アライの表明など)」を行ってほしい。

~参加者の声~
・基本的な知識を理解することができた。「何をすればよいか」について具体的かつ明確に示されており、大変
 参考になった。
・企業の取組を紹介していただき、社会的認識が深まっていることが理解できた。一方で、当事者がカミングア
 ウトできない状況がまだまだあることも理解できた。
・対策しないことによるリスク等も説明があり参考になった。
・エントリーシートの性別記入欄等、できることから取り組んでいければと感じた。
・多様性に対応しないといけない時代と改めて認識しました。会社全体で考えないといけない問題なので本社等
 に働きかけていきたい。
・多様な性への取組は今までの働き方をも変えることができる。

本ページに関する問い合わせ先

三重県 環境生活部 ダイバーシティ社会推進課 男女共同参画班 〒514-8570 
津市広明町13番地
電話番号:059-224-2225 
ファクス番号:059-224-3069 
メールアドレス:iris@pref.mie.lg.jp

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

ページID:000231451