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平成28年07月08日

平成28年度 第3回中央労使協働委員会 概要

(日時) 平成29年3月10日(金) 9:20~10:10
(場所) プレゼンテーションルーム
(参加者) 県)知事、渡邉副知事、総務部長、総務部副部長(行政運営担当)、
総務部副部長(財政運営担当)、総務課長、行財政改革推進課長、人事課長、
福利厚生課長、管財課長
組合)中央執行委員長、副中央執行委員長、書記長 他
(議題) 1 ワーク・ライフ・マネジメントの進捗状況について、ワーク・ライフ・マネジメントの今後の推進について
 
 議題に入る前に知事及び委員長のあいさつ
 
(知事)
 今年度最後の労使協働委員会。組合のご協力もあり、今年度もワーク・ライフ・マネジメントに取り組んできた。
 職場ごとに成果・課題の濃淡はあるが、超長時間勤務の削減など、一定の成果があげることもできた。これまでの取組にあらためて感謝申し上げるとともに、成果・課題をみなさんと共有して、引き続きワーク・ライフ・マネジメントを労使協働で取り組んでいきたい。
 今日の議題は、ワーク・ライフ・マネジメントの進捗状況、今後の推進について。「日本一、働きやすい県庁(しょくば)」に直結する議題なので、有意義な議論としたい。
 
(委員長)
 この一年間前向きな議論をさせていただいた。私事だが、3月で委員長を退任することから、個人的には最後の労使協働委員会となる。
 労使協働委員会は、はじまって17年目となる。この間、色々な課題に対してテーマを設けて取り組んできた。鈴木知事就任後は、日本一働きやすい県庁(しょくば)づくり、ワーク・ライフ・マネジメントという他県にない画期的な取組を進めてきた。
 世の中、働き方改革と言われている中で、三重県の労使関係については世の中をリードしてきたことに自負もある。一方で、一定の成果もあるが、超長時間勤務についてはなかなか改善されていない点は悩ましい。
 今後、実行性のある取組に知恵を出していただければありがたい。
 
 以下、発言は○が労側、●が使側である。
 
1 ワーク・ライフ・マネジメントの進捗状況及び今後の推進について
※行財政改革推進課長、人事課長から資料説明
 
●超長時間勤務者は全体としては減っており、特に多い所属には昨年度に続き定数を増やして対応してもらっている。ただ、それ以外で恒常的に多い職場があり、部局長、所属長の抜本的な業務見直しが必要で、今後も引き続き議論していきたい。
 
〇年度によって業務が多忙なところもあれば、毎年度、というところもある。どのような改善方法があるか、部、所属レベルで議論していく必要がある。
 
●新任所属長研修で知事から、何かひとつでも成果、業務の見直しを出してほしいとお話ししていただき、それぞれ議論されていると思うが、超長時間勤務が恒常的な職場は打つ手がない、というところもあるし、どれだけ真剣に議論しているかチェックしていかないといけないと思う。各職場では様式を使って、今年度中にできること、来年度できることを議論してもらっているが、着実に履行できるようにしないといけない。管理職にきちんと話してもらうことが必要であり、トップから、部長からのメッセージをお示ししていただきたい。
 
○トップメッセージの発信は大事であり、具体的なやり方を労使で協議していきたい。
 
●メッセージの発信だけでなく、履行されていく仕組みが大事。部労協、職場労協ではまだまだ議論・対話ができていないところが見受けられるので、全職場でお願いしたい。
 
〇ばらつきを年度途中でチェックし、任せるのではなく、部長や次長が部局の中の責任としてなくしていく必要があると思っている。
 
●個人の努力と組織のマネジメント、というところで、どう運営していくかがマネジメント。厳しい数値目標も設定して取り組んでいるので、何がその職場でできたのかが見えてこないと職員は疲弊してしまう。
 
〇具体的成果に結びつくようしっかり意識したい。
 
●数字は落ち着いているが、自主規制的に時間外を書かないことがあるのではないか。職場の事業量を把握できないので、組合からはきちんと書くように呼び掛けるし、所属の管理職からも伝えていただくことが必要。数字だけでなく、というところも29年度はしっかりやっていくことを発信していきたい。
 
〇非常に重要なところで、サービス残業の撲滅は三重県庁が長年かけて取り組んできた。本人も含め、周りの雰囲気もあると思うのでしっかり考えていきたい。
 
●管理職サイド、組合からのチェック、それぞれきちんとやっていきたい。
 
〇ワーク・マネジメントのところで検討している職場アクションシートは、組織マネジメントの延長上で、より具体的に職場での取組を落とし込んでいくイメージなので、有効活用していきたい。
 
●小委員会でも、いろんな様式をひとつにまとめた方が良いのではと話をしている。負担にならないように進めていきたい。
 
●所属長のマネジメントで平準化できる業務と、関わった職員が最後まで対応しなければならない業務の両方がある。抜本的な手立てをしないと高止まりの数字はおさまらないと思うので、しっかりマネジメントをお願いしたい。
 
〇人を増やしたらよいという単純なことではないかもしれないので、仕事のあり方を見直さないといけない。所属長のマネジメントという根本の問題である。
 
●業務内容に着目したかたちでお願いしたい。
 
〇水平展開について、これまでの取組事例をひとつにまとめてバージョンアップしていくように資料をつくれないか、小委員会で話をしている。その時その時の取組を水平展開していくのではなく、過去の取組も含めて、うまく水平展開されるようにしていきたい。今年度、時間外の必要性を当日に判断することで数字的に実績が出ている所属もあると聞いている。ぜひ見習ってもらってばらつきが解消されるよう全体に浸透していくよう進めてほしい。
 
●水平展開については一方的な情報提供にならないよう、また、多くの職場で共通するような取組を取り上げるなど、やり方の工夫が必要。また、所属長がそれを見て、自分たちになりに消化したうえで、職場に合ったかたちで展開していくことが大事。
 
〇10年ほど前に内部事務を減らすことについて議論したが、再度そういったところも進めてほしい。
 
(委員長)
 職員の健康管理を一番気にしていたので超長時間勤務が減ったのは良かった。その反面、500時間を超える前に自主規制したり、900から1000時間以上の職員が一定数いることを重く受け止める必要がある。
 国でも上限時間の設定について議論されているが、公務が除外されているのはおかしい。民間だけの問題ではないという雰囲気が出てこないかと思っている。全国知事会等では話題にならないのか。
 
(知事)
 働き方について話題になることはあまりない。
 
(委員長)
 上限規制の話が一般化されたとき、公務職場でも考えることが求められてくると思う。こういう課題を以前からやってきている三重県として、全国知事会等で、公務も厳しい労働環境から脱却しないと、と醸し出してほしいし、意識を持っておかなければならないと思っている。
 
(知事)
 公務員の働き方については、霞が関から順番にやっている感じがある。
 
●労基法で、国家公務員は対象外だが地方公務員は対象となっている。労基法の網がかかっているという認識で自分の所属のマネジメントをしてほしい。管理職は職場運営も含めて責任を持っていただく必要がある。法的なところがあって労務管理の責任がある。法的に大丈夫なのか、というところもみていただく必要がある。
 
〇業務がベースのズレ勤務等の勤務制度もあるが、協定を締結する必要がある。
 一方、時差出勤勤務は、職員側から取得ができることから、取りやすいという声がある。今年度は1日単位でとれるということで継続実施を望む声もあり、平成29年度も継続実施をしていきたい。
 一方で空調や、システムが朝稼働していない、少数職場だと人がいないなどの課題も残っている。現在の取得者数を上げるのではなく、職場の意識を変えて、職場で取りたい職員を支援するためにも、早めに実施方向を決め、課題解決に向けた検討をお願いしたい。
 
●時差出勤によって、ライフの効果というように一日の過ごし方が変わる。知事も言っていたが、取得者数ではなくて、多様な選択肢があることがいい。全ての職場ではむずかしいがそれぞれの職場の選択肢の一つとなればよい。
 ぜひ来年も、課題を先鋭化する必要があると思っているので、課題解決する意味でも続ける必要がある。制度自身を広げていくためにもどういうやり方とするか、協議して準備していきたい。
 
○先々フレックス勤務が導入されることも予想される。時差出勤勤務で見えてきた課題がクリアにならないと、フレックス勤務導入というわけにもいかない。近い将来も考えて、課題の検討を。
 
(知事)
 「年休等の取得計画の策定と可視化」については、3年間ワーク・ライフ・マネジメントに取り組んできて、個人の努力もあって成果は出てきたが、一方で、マネジメントができていない所属長もいる。そのため、分かりやすい方法が必要と考えてきた。
 所属長が、日々の時間外勤務をコントロールするのと、職員に年休を早めに決めてもらうのとでは、後者の方が難しくないと考えた。
 労使協働で開発した育児参画計画シートの活用で、男子の育児休業も増えている。時間外勤務のマネジメント力があがっていない人もいるので、年休にフォーカスし、年休の計画的取得のため、所属長に仕事の割り振りなどのマネジメントをしっかりしてもらおうと、わかりやすい手法として考えた。具体的なことは今後考えていきたい。
 
 最後になりますが大西委員長お疲れ様でした。長年にわたりリーダーシップを発揮いただき、私も知事就任以来、大変お世話になりました。
 ありがとうございました。

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三重県 総務部 人事課 育成・研修センター班 〒514-8570 
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