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みえ国際協力大使 小林 邦子さんからの活動報告

赴任国:フィジー 職種:言語聴覚士 2009年6月派遣

  Bula(Fiji語でこんにちは)! JICAの青年海外協力隊員として昨年の6月にFijiに赴任し、早いもので1年と2ヶ月が過ぎました。これまでの日々を振り返りつつ、私のJICAボランティア活動、生活をご紹介いたします。

 

1.フィジーについて

   フィジーは南太平洋に浮かぶ島国で、地図上は南半球、ニュージーランドの北上に位置します。日本との時差は3時間(3時間早く夜明けを迎えます)。人口は80数万人、総面積は四国と同程度の小さな国です。日本と同じ島国ですが、フィジー系、インド系、中国系と実にさまざまな人が暮らしています。特にインド系の人々は、かつてフィジーがイギリス統治下にあった時代に、砂糖きびのプランテーション労働者として渡ってきたインド人の子孫で、人口の約4割強を占めています。そのため、地域によっては「ここはインドなのではないか?」という錯覚に陥ることもあります。公用語は英語ですが、街中ではフィジー語、ヒンディ語をはじめ、さまざまな言語を聞くことができる多民族国家です。

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2.活動先紹介

   私の赴任先は首都スバにあるSuva Special School。ここは発達障がい児を対象にした特別支援学校で、スバ近郊に住む6~19歳までの児童・生徒、約140名が在籍しています。教員数は15人、1クラス10人弱の少人数制の授
業が行われています。学校の子ども達はダウン症・自閉症・注意欠陥/多動性障がい・学習障がい等、障がい自体は日本の子ども達と変わりはありませんが、とにかく元気いっぱい。じっとしていることが大の苦手です。また公用語が理解できない子どもも多いため、公用語の他にフィジー語やヒンディ語(人口の約4割強がインドからの移民)で彼らに話しかけなければならず、ことばの使い分けに、私の頭が混乱しない日はありません。

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3.活動内容

   言語聴覚士は日本でも未だに知名度が低い職種ですが、病院や施設などで、ことばやコミュニケーションに障がいを持つ人々を対象に、機能発達、機能改善(リハビリテーション)の援助を行う役割を担っています。
 活動先では、言語発達に遅れのみられる子ども達への個別言語指導、クラス単位での集団言語指導を中心に、現地の先生に向けた(言語)発達促進指導法の提案や生活能力向上のための指導も併せて実施しています(この能力も言語発達に繋がる大切な能力なのです)。また、今月からオーストラリアの作業療法士がボランティアとして仲間に加わったので、彼女と連携を図りながら、更に子ども達の発達促進を図っていけるよう、活動を展開したいと考えています。

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4.フィジーでの生活

   私の住居は海辺から徒歩約10分のところに建つ、政府官舎。同居隊員が任期を終えて帰国したため、
現在の私は一人暮らしですが、スバで活動する隊員は基本的に政府官舎で二人暮らしです。官舎には棟続きの小部屋にセキュリティ代わりのフィジー人家族が住んでおり、私は時々、彼らにおかずを分けてもらって外で一緒に食べたり、日曜日に教会に連れて行ってもらったり(フィジー人の殆どがキリスト教信者)と、親切にしていただいています。フィジー人は大らかで、あたたかいです。また、ここフィジーにはインド人も多く暮らしているため、インドの料理や文化も楽しむことができます。インドの伝統的な行事は煌びやか。インドの行事に参加するときには、私もインド人に倣ってインドの煌びやかな衣装で出かけます。これも私の楽しみの一つです。周囲のフィジー人、インド人に支えられて、日々の生活を過ごしています。

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本ページに関する問い合わせ先

三重県 政策企画部 国際戦略課 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁3階)
電話番号:059-224-2844 
ファクス番号:059-224-2069 
メールアドレス:kokusen@pref.mie.lg.jp

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