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鈴鹿国定公園(三重県側)のあらまし

カモシカに出会う岩場 東海のミニアルプス

指定日
昭和43年7月22日
鈴鹿国定公園の写真
面積
12,708ヘクタール
市町
いなべ市、四日市市、鈴鹿市、亀山市、菰野町、伊賀市
自然美
御在所岳、藤原岳、宇賀渓、宮妻峡、聖宝寺(紅葉)、石水渓、余野公園(ツツジ)
動植物
高山植物、イヌツゲ、アセビ、カモシカ、キリシマミドリシジミ
歴史的
建造物
聖宝寺

三重・滋賀の県境を成し、南北に細長く走る鈴鹿山脈を中心とした区域で、東に伊勢平野と伊勢湾、西に近江盆地と琵琶湖を望みます。御池岳(1,242メートル)を最高に800~1,000メートル級の山がおよそ50キロメートルにわたってつらなっていますが、花崗岩でできた竜ヶ岳以南の中・南部では険しい山容を示しているのに対し、北部では、石灰岩が多く山頂部がなだらかで、カルスト地形もみられるなどやや趣きを異にしています。東麓には「一志断層」という大断層が南北に走り、東からの山岳景観はまるで小アルプスを想わせ、砂山、小岐須石大神、小岐須屏風岩、鬼ヶ牙などが特異な地学景観となっています。

「山脈の歴史は峠越えの歴史」といわれるほどで、本州の最峡部にあるために古代からさまざまな道がひらかれていました。なかでも、鈴鹿峠(現在の国道1号線)に「関」が設けられたのは大化の改新の頃といい、鈴鹿越えをした近世の武将の逸話は数知れず、東麓の関の宿の家並みには昔日が忍ばれます。このように古くから開けた山系であることから、森林の殆どは人の手が入って伐採されたことのある二次林やスギ・ヒノキの人工林となっており、鎌ヶ岳や野登山の山頂部に残るブナ天然林、入道ヶ岳のイヌツゲ・アセビ林は今では貴重な森林となっています(いずれも県の天然記念物)。早春、藤原岳の明るい林のなかで花園をつくるフクジュソウ、カタクリ、イチリンソウ、セツブンソウなど可憐な草たちや、春から夏、御在所岳をカラフルな色彩でつつむツツジ類、秋、宮妻峡・朝明渓谷などを紅葉で染めるカエデ類などは、この山の自然景観を一層豊かなものにしています。また、御在所山頂などでみられる樹氷は冬の風物詩にもなっています。

豊かな植物はニホンカモシカ、シカ、ニホンザルなどの大型野生動物や野鳥を育くみ、春から初夏にかけてのカラ類、イカル、クロツグミや、渓畔のミソサザイ、オオルリなどのさえずりは、山のシンフォニーとして、私たちの心をなごませてくれます。稜線上には猛禽のイヌワシ(国の天然記念物)やクマタカが雄然と舞う姿をみられるかもしれません。キリシマミドリシジミ(県の天然記念物)は御在所岳山麓にすむ蝶として有名ですが、早春カタクリなどに羽を休めるギフチョウ、春に冷涼な北部の山地に発生するウスバシロチョウ、夏、避暑にやってくるアキアカネ、冬、集団越冬するテントウムシなども、季節のスターといえましょう。

この山系は登山地として多くの人を集め、御在所岳藤内壁は日本でも有名な岩場のひとつです。山麓には庭園美で知られる聖宝寺をはじめ、深いスギ木立ちにつつまれて鎮座する椿大神社、三岳寺、福王神社などがあります。また、御在所岳東麓には養老二年(718年)に浄薫という行者が発見したと伝えられる湯の山温泉郷(またの名を鹿の湯温泉とも呼ぶ)があります。この温泉から御在所山頂にかけては県内でも有数の観光・保養地となっていて、賑わいが途絶えることがありません。

本ページに関する問い合わせ先

三重県 農林水産部 みどり共生推進課 自然公園班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁6階)
電話番号:059-224-2627 
ファクス番号:059-224-2070 
メールアドレス:midori@pref.mie.lg.jp

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