1 発表概要等
環境庁が平成10年度に実施したみだしの調査結果を本日公表されました。
本県の大気、土壌及び水生生物等については、他府県と比較して問題ない数値でしたが、水質については津市の岩田川観音橋において全国最高濃度が検出されています。
○岩田川観音橋における水質調査結果(濃度の単位はpg-TEQ/L)
第1回 環境庁実施 H10. 9. 4 25
第2回 環境庁実施 H11. 1.13 0.97 以上2回の平均値 13を公表
(今回の国の発表数値)
第3回 環境庁実施 H11. 4. 1 1以下(詳細調査 速報値 未発表)
第4回 県実施 H11. 7.14 1.0
以上の調査結果のように第1回目の環境庁の調査で25 pg-TEQ/Lであったが、その後の国、県の3回の調査は1pg-TEQ/L以下で推移しており、環境庁は25 pg-TEQ/ Lという数値について原因不明としています。
○最高値25 pg-TEQ/Lの「耐容一日摂取量(TDI)」による評価
人がダイオキシン類を一生涯、摂取しても健康に影響をおよぼさない安全な摂取量として、国がTDI(4pg-TEQ/Kg体重/日以下)を決めています。 このTDIによる評価をすると岩田川の最高値の25 pg-TEQ/Lの水を毎日2リットル飲用した場合、大気、土壌、食品から摂取する量も含めた一日摂取量は、3.6 pg-TEQ/ Kg体重/日となり、国のTDIを下回っています。
2 今後の対応
県としては、環境庁が実施中の詳細調査結果を踏まえ、引き続き観音橋及び津沖で水質等の調査を実施するなど的確に対応してまいります。
(注)1pgは1兆分の1g、TEQは毒性等量(2,3,7,8-TCDDの毒性を1として、他のダイオキシン類の毒性を換算して評価したもの)