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令和07年10月10日

農業者向け体験レポート~「daywork」で実現した、新しい人材募集のカタチ~

1. 伊勢で一番の規模を誇る「伊勢苺園」が舞台

 鮮やかなイチゴの絵が目印の「伊勢苺園」。21棟のハウスを所有し、年間で約1t、およそ100万粒のイチゴを生産・出荷する伊勢市内で最も大きなイチゴ農家です。最盛期には1日で1万粒(1000パック)を出荷しているほか、イチゴ狩りや24時間イチゴを購入できる自動販売機を目当てに、年間1万人以上の人が来園します。
 農繁期には10名以上のパート・アルバイトを雇っているものの、それでも接客と農作業の両立は難しく、「今の人員だと、これぐらいの規模が限界ですね」と代表の倉野さんは話します。これからを見据えた新しい人材募集のカタチとして、今回活用したのがアプリ「デイワーク」です。倉野さんは農園の片隅でアプリを操作しながら「記入例を参考にすれば、意外と簡単に登録できるね」と5分もかからずに求人登録を終えました。
       
       
 
   
 

2. 作業開始前のオリエンテーション

 今回、作業に応募してくれたのは、近隣の運送会社に勤務する大西さんです。応募のきっかけを伺うと、「普段、野菜や果物の運送で農家さんと接する機会があり、せっかくなので自分も何かしらの形で農業に携わりたいと思いまして」とのこと。ちなみに大西さんはこれまで農業の経験は無く、今回が初めての挑戦となります。
 予定時刻の10分前に農場に到着した大西さんを、倉野さんが出迎えます。作業時間や報酬、熱中症対策など一通りの説明を終えた後、倉野さんの誘導で実際に作業するハウスに向かいます。今回の作業は「イチゴの定植作業」。ポットや育苗トレイの中で大きくなった苗を、一つひとつ植え替えていく作業です。
 「葉が通路側を向くように、やや斜めに植えること」、「クラウン(葉の付け根の太い部分)が土から出る程度に植え付けること」など、実際に倉野さんが手本を見せながら作業のポイントを解説します。そして、働き手の大西さんが実際にいくつか定植を行い、問題なく植えられていることを確認したら、いよいよ作業開始となります。
 
   
 

3. 作業開始!定期的に見回り働き手をフォローします

 午前9時、いよいよ作業開始です。大西さんは教わった通り、苗を傷つけないように優しく扱い、一つひとつ丁寧に植えていきます。農場には他にも7名ほどのスタッフがおり、「水を撒く係」、「ポットを運ぶ係」、「ポットを並べる係」、そして今回大西さんが挑戦した「定植を行う係」の4つの役割に分かれ黙々と作業を進めています。
 倉野さんは定期的に全体を見回りながら、作業に遅れが生じているセクションがないか確認を行います。また、大西さんに対しても、「分からないことがあれば、その都度聞いてくださいね」「今日はかなり暑いので、ご自身のタイミングで水分補給してください」と適宜声をかけました。
 作業開始から1時間が経過し、倉野さんの呼びかけで全員が休憩に入ります。作業車で作った日陰に集まり、約10分間、倉野さんが用意したスポーツドリンクとアイスで体を冷やします。

   
 
    
 

4. 作業終了!本日の感想と今後への期待

 午前11時、終了時刻となり本日の給与が支払われます。倉野さんは「9月下旬とは思えない暑さで大変でしたが、来ていただいて助かりました。ぜひまた機会があればよろしくお願いします」と声を掛けました。大西さんも「自分に出来るか不安でしたが、何とかお役に立てて安心しています。普段何気なく食べている果物に、これだけの手間と苦労がかけられているのだと知れて、とても貴重な経験になりました」と感想を口にしました。
 大西さんを見送った後、今回初めてデイワークを使用した感想を倉野さんに伺うと、「基本的には初めて来たアルバイトの方を指導するのと変わりませんので、デイワークだからといって特別大変なことはありませんでした。ただ、自身で考えて別の仕事を行うのは難しいので、大西さんが常に定植の作業を続けられるよう、全体の業務の段取りには注意を払いました」と話しました。加えて「今回は普段運送業で働いている方でしたが、このように様々な業種の方が来ていただくことは、当社にとっても新しいヒントが得られるきっかけになるかもしれません。ITや広告に強い方に来ていただくのも面白いかもしれませんね」と今後の展開への希望も語っていただきました。

   
 
    

本ページに関する問い合わせ先

三重県 地域連携・交通部 南部地域振興局 南部地域振興企画課 振興企画班 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁2階)
電話番号:059-224-2192 
ファクス番号:059-224-2418 
メールアドレス:nanbu@pref.mie.lg.jp

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