派遣実施概要
伊賀市では市内13の保育園の全保育士対象の研修会として参加者を募集し実施しました。
また、会場は伊賀市が選定した2園とアドバイザー派遣元の森の風こども園(菰野町)で行いました。
第1回 伊賀市立島ヶ原保育所にて自然体験と振り返り
日 時:9月10日(水) 9:00~15:00
対 象:4歳児・5歳児 15名
保育士:12名
第2回 伊賀市立たまたき保育所にて自然体験と振り返り
日 時:10月22日(水) 9:30~15:00
対 象:4歳児・5歳児 11名
保育士:11名
第3回 森の風こども園にて見学・体験と振り返り
日 時:11月12日(水) 9:30~15:30
保育士:13名
活動概要
第1回
午前中は全員で保育所の近くの小川に出かけて川遊びを体験しました。
川に入って、児童は大はしゃぎでしたが、遊んでいるうちにそれぞれの遊びに夢中になり、自然に溶け込ん
だような穏やかな様子に変わっていきました。
午後の振り返りでは、この変化に対する感想や意見がたくさん出されました。
アドバイザーからは「事前準備から考えてきたこと、子どもの変化に気づいたこと、主体的、対話的な学び
だった今日の体験、それを先生が感じられたことがよかった。」との総評と、「何をやるかは問題ではな
く、大人が自然体でいられること、安心という担保、子どもが自然体でいられる環境をつくること、それは
川でなくてもよく、先生の引き出しの中に一つあればよい。子どもを中心に保育者が集まって話せることが
大事である。」とのアドバイスがありました。

写真① さぁ、川へ行こう! 写真② 川遊びに夢中
第2回
午前中は小雨の中、保育所近くの丘陵と稲田が並ぶ谷戸を散策しました。道中でたくさんのアケビを見つけ
たのでみんなで分けて食べました。不思議な形をした果実に最初は戸惑っている様子でしたが、淡い甘さが
新鮮だったのか、皆が楽しんでいました。
午後の振り返りでは、雨の日や野外に出た時の安全管理の留意点と、子どもたちへ声掛けのタイミングなど
について質問や意見が出ました。
アドバイザーからは、「安全管理について、子どもとの信頼関係の構築があって、初めてのフィールドでも
自由にいかせることができる。子どもたちとの関係で、自分は困ったときのアドバイスだけに留めること
で、園児と先生の関係が変わっていった。」や、「保育者は子どもの何を育もうとされているかを大事にし
てほしい。子どもの育ちを実現していくためになすべきことを行う。」などのアドバイスがありました。

写真③ 裏山探検 写真④ あけびを分けっこ
第3回
この日はアドバイザーが所属する森の風こども園にて研修会を実施しました。
午前中は森の風こども園の保育の様子を見学した後、普段使っている園周辺のフィールドを見学しました。
その後、農園で野菜を採取し、羽釜を使って薪で炊飯しました。
午後は振り返りを行い参加者とアドバイザーとで活発な意見交換を行いました。
アドバイザーからは「自然保育を特別なものとしないこと。普段通りの園の周りで子どもたちにやらせてあ
げたいことを見つけてみると良い。そういう場所をつくること、新しいご縁をつくることなどやってみると
良い。」や「地域とのつながりはとても大事。外に出かけようと思うと地域の人とつながっていないと出か
けられない。」、「経験することが目的ではなく、その経験を通して子どもの何を育てるかが大事。それは
自然の中でなくてもよいが、自然の中に行くと自然が先生をやってくれる。」などのアドバイスがありまし
た。

写真⑤ 人参の間引き作業のお手伝い 写真⑥ かまどでご飯
アドバイザー派遣に対するアンケートの声
・今回、子どもたちと一緒に山道を探索したり、川の中で生き物を探したりする中で、自然の中で遊ぶこと
で、子どもたちは自発的に遊びを考えたり、命の大切さを学んでいくことに気づきました。
・自然の中でいろいろな植物との出会いもあり、発見につながったり、気持ちもゆったりできた。
雨の中での探検のおもしろさ、楽しさにも気づけた。
・園のまわりで自然にふれるということが必ず必要というわけでなく、先ずは子どもの姿を捉えた上で、
子どもたちに必要なつながり(自然、地域、人など)を作っていくことが大切だと感じました。