1 日時 平成25年9月20日(金曜)14時から16時まで
2 会場 三重県立図書館読書振興室
3 出席者 井村正勝委員、小野芳孝委員、岸葉子委員、桑野みゆき委員、坂倉加代子委員、
佐藤ゆかり委員、高倉一紀委員、速水亨委員、福山光幸委員
4 内容
(1) 図書館長挨拶
(2) 三重県立図書館の管理運営形態についての提言(案)の部長レクについて
(主な意見と質問)
・美術館と博物館はどのような動きをしているのか。
→県立図書館協議会のような文書による提言は行っていない。
・知事が国へ働きかけ、博物館は独立法人化ができることになった。これで、博物館、美術館、斎宮
歴史博物館は独立法人化の対象となり、よい人材を民間から迎えれば、これらはよくなる可能性が
ある。ただし、どのように文化交流ゾーンとの整合性をとるかが問題である。さらに、交流ゾーン
が所在する地域以外、すなわち県全体にサービスを広げる仕組みを作ることが大切。
(3) 平成25年度アクションプログラムの進捗について
(主な意見と質問)
・県立学校等では、すでに一定のリサーチをして図書を購入しているが、「中高生向けコーナーの設
置」は、何かのリサーチに基づいて行っているのか。また、リサーチをした結果が、学校と同じ結
果なら、学校でできるということになるので、学校司書とも連携し、学校にない図書を効率的に置
くべきである。また、中高生からも意見を聞くべきではないか。
→リサーチはしておらず、社会情勢や中高生が親しみやすそうな図書をもとに考えていた。
今後はリサーチを検討する。
・「行政機関・教職員向けの研修」では、行政職員にPRをしているとのことだが、行政職員の図書
館の利用率などをリサーチしないと意味がない。また、リサーチと取組効果のチェックは、1年に
1回ではなく短期間で行い、年内の次の取組に生かすこと。
・近年、インターネットのみで調査して、調べた気になっている行政職員がいるが、ドキュメントで
しか調べられない情報はたくさんある。本や書類から重要な情報が得られるという提案を行政職員
にした方がよい。
・県庁から連携の提案が増えているのはよい傾向である。連携により、さらに深みのあるサービス
ができるようにするとよい。
・仕事講座の参加者の年齢層や客層はどうだったか。もっと中高生にアピールできないのか。
→普段より若い年齢層の参加が多かった。また、参加者にプロがたくさん混ざっていた。
・特に中高生については、加速的に活字離れが進んでいる。三重県総合文化センターにはたくさんの
中高生が来ているが、彼らは県立図書館には来ていない。いわゆるヤングアダルトへのアピールと
図書館利用の推進は、図書館単独では解決は難しいだろう。また、従来とは異なった視点から考え
ないと、解決はしない。
・学生から意見を聞く機会を作れば、斬新な意見が出るかもしれない。
(4) 佐賀県立図書館、武雄市図書館、伊万里市民図書館の視察について
(主な意見)
・CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社)を指定管理者とした武雄市図書館から学
ぶことは多い。しかし、この方法しかないと考えるのは拙速である。また、図書館内でBGMを流
すことや、お客様にわかりやすい図書の分類を行うなど目新しい運営は、武雄市図書館が初めてで
はない。
・図書館は、相互貸借など、図書館同士のつながりが大切である。武雄市図書館のような運営方法で、
それができるのだろうか。
・選書は、司書とCCCの選書担当が行っているとのことであるが、最終的には、専門の知識・技量
を持った司書が選書に責任を持ってほしい。
(5) その他
(主な意見と質問)
・三重県立図書館は、国会図書館の「デジタル化資料の図書館等への送信」に対応可能か。
→現状では送信に対応できる機器がないため、すぐにはできないが、今年度中にできるだけ早く
対応する。
・図書館概要に掲載されている平成24年度の三重県立図書館の統計データをWebページで公開してい
るか。
→公開したところである。
・図書館概要のデータをもとに、次のアクションにどうつなげていくか、次回説明してほしい。
・今あるデータで何ができるのか、思った通りの分析にはまらなくても、分析して考えることが大切
である。待っていては何も出てこない。図書館概要の数字を使わないのであれば、コストをかけて
概要を作ること自体無駄ではないか。
5 会議の公開・非公開
会議は公開で行いました。傍聴者2名でした。