1 日時 平成25年12月25日(水曜)14時から16時まで
2 会場 三重県立図書館読書振興室
3 出席委員 井村正勝委員、岡田香委員、岸葉子委員、桑野みゆき委員、坂倉加代子委員、
佐藤ゆかり委員、高倉一紀委員、速水亨委員、福山光幸委員
4 内容
(1) 図書館長挨拶
(2) 平成25年度アクションプログラムの進捗について
(主な意見と質問)
・図書の除籍はどのような基準で行うのか。
→県立図書館では、原則永久保存である。ただし、汚破損図書や所在不明図書(3年後除籍)は除
籍の対象としている。
平成24年度から、地下書庫の環境整備の一環として、重複している図書は、希望する県立学校等
に保管転換したり、市町立図書館等へ無償譲渡し、有効活用している。
・県立学校との連携で、県立図書館と県立学校が目指すシステムはどのようなものか。また、県立学校
から本を貸し出すことも想定しているのか。
→県立学校の蔵書を三重県図書館情報ネットワーク(MILAI)と連携させることが目標であ
る。また、現在のような一方的な貸借ではなく、県立学校の蔵書を市町図書館へ貸し出すことも
想定している。ただし、システムが異なるため、連携方法については、現在検討しているところ
である。
・「三重県図書館資料(図書、雑誌、新聞)保存実施要領」について、市町立図書館の反応はどうか。
→三重県公共図書館協議会司書部会において説明しており、特に問題もなく運用されている。
・市町立図書館から県立図書館に、図書がリクエストされていると思うが、その中で県立図書館が入手
困難な図書はあるか。
→入手困難な図書はほとんどない。
・「三重県図書館資料(図書、雑誌、新聞)保存実施要領」により、市町立図書館が永久保存すべき雑
誌は、そのリストが配布されている。しかし、職員の異動により、その館に、永久保存すべき雑誌の
リストが引き継がれず、廃棄されるおそれがあるのではないか。
→年度が替わるたびに周知し、そのようなことがないように努める。
・「三重県図書館資料(図書、雑誌、新聞)保存実施要領」は、県立図書館のホームページで見ること
はできないのか。
→内部資料として位置づけているので、ホームページには掲載していない。ただし、保存対象と
なっている雑誌は三重県図書館情報ネットワーク(MILAI)から検索できるので、県内いず
れかの図書館にそのタイトルが存在することは閲覧できる。
・出張図書館は、企画総務課の担当であるが、実際に貸出業務を行っている情報相談課の職員も選書か
ら関わればどうか。来館者の方へのサービスも大切であるが、出張先で館内とは違うニーズを発見で
きるので、今後のサービスを考える上で大切なことである。
・県立図書館の改革実行計画は、息切れもせず継続できており、県立図書館の力となってきている。今
後も期待している。
(3) 三重県文化審議会第2回文化交流ゾーン検討部会(10月25日開催)報告について
・県が、文化に関して予算を減らすことは、基本的に間違っている。本当は文化で稼げるはずである。
ただし、事業を見直し、無駄があるのなら、運営に影響のない程度のコストダウンは必要である。
・文化交流ゾーンの議論がなされている今、積極的に文化施設の組織が動く必要がある。連携しにくい
と思っている組織もあろうが、その既成概念を打ち破り、現在の組織形態でも連携ができることを示
すことが必要である。
・県文化施設の連絡会議的なものを作り、議論すればどうか。現場の司書や学芸員が顔を合わせ、議論
する場が必要である。
・文化交流ゾーンは、エリアとしてではなく、考え方として取り入れ、情報発信をしていくべきであ
る。エリアで考えると、県庁所在地である津市の文化交流ゾーンとなってしまう恐れがある。
・文化交流ゾーンの連携方策が4つ示されたのはよいことである。ただし、業務の中で、どこまでが司
書業務かは線引きがしにくく、図書館は県直営の案が適当である。
(4) その他
・3月に次年度アクションプログラム案の報告があると思うが、これまでの活動と成果を踏まえ、統計
的な分析などを踏まえた内容を期待している。
・言われてからではなく、自分たちのエネルギーで現状を変えていってほしい。持っている予算の中で
活動を継続していくことが大切である。
5 会議の公開・非公開
会議は公開で行いました。傍聴者2名でした。