1 日時 平成27年12月2日(水) 14時から16時まで
2 会場 三重県立図書館読書振興室
3 出席委員 井村正勝委員、坂倉加代子委員、岸葉子委員、高倉一紀委員、
前田憲司委員、佐藤ゆかり委員、藤田千佐委員、米倉正志委員
4 内容
【1】 図書館長挨拶
【2】 平成27年度11月度進行管理シートについて
(主なご意見など)
・ 中堅職員向け研修が近く実施されるが、どういったスキルやキャリアを持った人を対象と
しているのか。できるだけ多くの人に参加してもらいたいが、初任者研修と中堅職員向けの
研修内容にどのような違いがあるのか。初任者研修のスキルアップを意識した研修が中堅職
員向け研修になるようにきちんとした枠組みを作ってほしい。また、その枠組みがはっきり
したら聞かせてほしい。
・ 図書の選別と保存のところで、「ラストワン」という言葉が出てきた。この1冊はどうい
った1冊なのか。機械的に選んだ1冊なのか、市町立図書館にとっては必要ないが三重県立
図書館にとって貴重な1冊なのか知りたい。もし、機械的に選んだものならすぐに書庫スペ
-スに限界が来るのではないか。
・ 出張図書館を実施しているが、3つの課がどのように関わっているのか。
そろって出向くのか。出張図書館に持っていく本の選定をする課と実際に出向く課があるな
どの分担作業をしているのか。
出張図書館を3課で協力して行うことはとてもいいことなので、3課とも主担当ぐらいの
の気持ちでやってほしい。
・ 図書館情報システムについて提案だが、図書館のホームページ内の「相互貸借」や「横断
検索」のような専門用語、三公図のような略語などにリンクを貼るとか、言葉に色をつけて
カーソルを持っていくと解説が出るというようにしてはどうか。ホームページ内の専門用語
の解説を理解しやすくすることと、解説の表示の仕方(その都度短文で
表示するか、別のページに飛んで長文を読み込ませるか)は腕の見せ所だと思う。
・ 三重県視覚障害者センターを訪問しているが、詳しい内容を知りたい。また、将来的に県
の図書館として、視覚障がい者に対してどのようなサービスの効果を描いているのか。
これから訪れる高齢化社会では、目の不自由な人が急速に増えてくると予測される。県立
図書館はそのような事態が訪れたときに動き出すのではなく、事前に対応してきたと言える
ようにしてほしい。
・ 閲覧室に大活字本がたくさん並んでいるが、需要は多いのか。多いとすれば一人5冊の貸
貸出冊数をもう少し増やすなど融通できるといいのではないか。
・ 外国人向けのサービスに関して、鳥取県立図書館は、入口付近に諸外国の雑誌を揃えてい
る。予算の都合で難しいかもしれないが、来館者を増やす手立てになるのではないか。
・ 常設展「三重ゆかりの文学と文学者展」を拝見したが、図書館職員の専門的な視点で展示
や手紙などの資料選びがなされていて、とても良かった。
・ これからも海女漁の企画が開かれるが、期待している。海女に関しても昔の資料と変化し
てきている。県内の博物館や海女の研究者などと協働しながらいい展示にしてほしい。
・ 図書館未設置自治体への支援をしているが、図書館設置に向けて大紀町をはじめそれぞれ
の市町立図書館の感触はどうか。また、出張図書館に参加した町民の方々の図書館への興味
が一過性のものではなく、いつでもすぐに本を借りに行ける自分たちの図書館の必要性を感
じてもらうような取組になっているだろうか。
・ 海女漁の企画に関して、三重大学で海女のことを取り上げて講義されている方や海の博物
館などにも県立図書館の海女のパネル展示について知らせてもいいと思う。これだけいろん
な取組をしているにもかかわらず情報発信が控えめなので、もっと県の広報にアピールする
ことが必要である。
・ 外国の雑誌を多く揃えて利用者の目につきやすいところに置いてある取組が紹介されてい
た。全ての国の雑誌を揃えるのは予算的に難しいが、市町立図書館に協力してもらうという
のはどうか。例えば、県立と市町立図書館がそれぞれ国を分担して雑誌を揃えれば、負担は
少ないと思う。
・ レファレンス事例を紹介するのも、利用者が図書館の使い方を広げるきっかけになるので
はないか。
・ 図書館職員に研修の場を設定するのは、県立図書館の大きな役割である。ただ設定するに
しても、もっと計画的に行うために年間スケジュールを立てて、早めに周知する方がよい。
講師についても、各図書館の情報交換的な意味合いで県内の図書館職員を講師に招くなどの
方法が考えられる。
・ アクションが多様化し、定着しつつあるが、どのように変化したかが見えにくい。これか
ら変化の過程を見届けたい。アクションはあくまで手段なので、振り回されずに何が一番
重要かを常に振り返ってほしい。
・ 図書館未設置自治体について、出張図書館のような取組を繰り返すだけでは「第2のみな
みいせ図書室」は生まれてこない。もう少し抜本的に考えなければいけない。多くの場合、
図書館未設置自治体は、中枢の立場にいる人が図書館にあまり関心がないように思う。だか
ら、おはなしボランティアをやっている人達を図書館に取り込み、動き出す方向に持って行
くようにしなければならない。どこをターゲットにするかも含め考え直さなければならない
。例えば東村山市のように、おはなしボランティアをやっている人、あるいは子どもの読書
活動に関心を持っている母親達を組織化し、図書館設置につなげる方法が考えられる。子ど
も達に読書の機会を増やしたいと考えている人達を比較的近くの市町立図書館のおはなしボ
ランティアに誘うことで良質な図書館サービスを経験することになり、ひいては図書館設置
の大きな原動力になる。市町立図書館と未設置自治体の仲立ちをすることは県立図書館の大
事な役割であり、未設置自治体の支援となるだろう。
・ 県職員におおいにメルマガを利用してほしい。中でも県議会議員、市議会議員に図書館の
存在価値を理解してもらうためにもメルマガを活用することは意味のあることである。
一方、子どもが寝る前に読み聞かせする時間があるのは男親である。時流に乗って「イク
メン」を切り口にして男親が図書館に足を向けるように持っていくにもメルマガは使えるの
ではないか。
つまり、県職員のためのメルマガというより、一般の市民も使えるようなメルマガを配信
してほしいということである。図書館が市民意識を高めることになり、図書館としての大事
な役割を果たすのではないか。
【3】 平成27年度年間スケジュールについて
【4】 三重県図書館情報ネットワーク(MILAI)について
【5】 会議の公開・非公開
会議は公開でおこないました。傍聴者は1名でした。