1 日時
令和元年7月31日(水曜日)13時30分から16時まで
2 会場
三重県総合博物館 3階 レクチャールーム
3 出席委員
岩﨑奈緒子委員、大西かおり委員、岡野友彦委員、加藤美紀委員、齋藤彰一委員、染川香澄委員、
髙井健司委員、舘健造委員、中尾正己委員、中村忠明委員、山下治子委員、山田康彦委員
(総合博物館)
大野館長、垣内副館長、経営戦略広報課 小川課長、調査・資料情報課 星野課長、展示・交流事業課
瀧川課長、経営戦略広報課 山口主幹
4 内容
■報告事項
(1)三重県総合博物館の活動と運営
1)前回の協議会でご指摘いただいた課題への対応状況
2)入館者数及び展示観覧者数
3)基本展示観覧者数の推移
4)企画展の開催結果
5)企画展示観覧者数の推移
6)MieMu 展示アンケートの結果
7)交流創造活動事業等
8)企業との連携
9)調査研究事業・収集保存事業
10)公文書館機能
11)平成30年度内部及び外部評価結果
12)平成31年度予算
■その他
(1)三重県総合博物館の5年間の総括と今後の方向性について
■意 見
【報告事項】
(1)基本展示について
・基本展示は、根本的な更新は難しいが、定期的な工夫が必要だと思う。また、県外の方が増えている
のは良いことなので、PRや情報発信の在り方も考えていくべき。
・少し変えたぐらいでは基本展示室に観覧者は入らないと思う。基本展示については、企画展とは別に
きちんと考えるべき。小手先だけのやり方ではだめだと思う。
(2)企画展示について
・学芸員が何をしているか分からないという意見が前回もあったが、ミニ企画展「博物館の舞台ウラ」の
ような試みをもっと積極的にアピールするとよい。
・ボタニカル展は若い女性を対象としたということだが、そのような結果は出ていないため、分析が必要
である。利用者を想定して企画展を企画するのは良いが、頭の中で考えるだけでなく、簡単な聞き取り
調査をするなど利用者のことをもっときちんと学ぶべき。そのことが良い博物館、良い展示を作ること
につながる。利用者主体の活動が前面に出てほしい。
・企画展は、リアルタイム、オンザジョブでの改善に努めてほしい。
【その他】
(1)運営について
・経費を削減するのではなく、有効に活用することを検討してほしい。
・展覧会は3~5年先のことを考えて準備する必要がある。魅力のある展覧会を決めるプロセスが重要で
ある。
・ミエムはよくやっていると思うが、どこが他館に比べて優れていて、どこに課題があるのか分かりにく
い。そうした観点を含め、将来を展望してほしい。
・今後の方向性について、冬の企画展を移動展示に変更するのは賛成する。博物館の活動を知る機会が
あれば、ミュージアムパートナーやボランティアも増えると思う。大学生や高校生も活動したい人が
多いと思うので、声をかけてはどうか。
(2)基本展示について
・ワクワク感がないと見てもらえない。基本展示は、情報量が多すぎる。空間デザインを工夫するなど
見せ方を変えてみてはどうか。三重でしか見られないもの、三重ならではのものがあるといい。
(3)学校利用について
・子どもたちに文化的な経験をさせることは重要だが、学校からミエムまでの交通手段が無いことが課題
である。スクールバスのない学校はバスを借りなくてはならないが、各家庭に交通費の負担をかけられ
ない。出前授業や移動展示の実施は本当に有り難いが、子どもたちをミエムへ連れてきてワクワクする
ような気持ちを味わわせてやりたいとも思う。津駅からの無料バスを出すようなことが実現したらと
思う。
(4)公文書館機能について
・公文書に関する条例が制定されるということで、今後の運用を心配している。条例ができると公文書館
として活動することが求められる。多くの利用があるかどうかではなく、県民が求める時に適切に資料
を提供する必要がある。公文書館は博物館の活動とはベクトルが違う。利用する人が多かろうが少なか
ろうが、1人でもいればどんなコストや時間をかけてでも対応する必要がある。そういう部分を博物館
が担うことが難しいと認識しなくてはいけない。これは、三重県が公文書館を作る、それが博物館の中
にあるというくらいの認識で進めていかなくてはいけない。予算についても、博物館とは別に公文書館
として予算を計上していく必要がある。
5 会議の公開・非公開
会議は公開で行いました。傍聴者は3名でした。