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令和07年09月11日

令和7年度第1回三重県総合博物館協議会の開催結果

1 開催概要
令和7年7月29日(火)13時30分から15時30分、博物館協議会がレクチャールームで開催されました。新任委員3名を含む計15名の委員のうち14名と、事務局員が出席しました。今回は、令和6年度の活動報告と運営、内部・外部評価、今後の取り組み、そして新設された「資料収蔵検討部会」について議論が行われました。

2 会場
 三重県総合博物館 3階レクチャールーム

3 出席委員
 (レクチャールーム)北村、小林、駒田、染川、瀧、冨永、浜辺、林、尾藤、松岡、山本、吉岡
 (オンライン)岩﨑、船越
 (欠席)阿部

4 前回の協議会意見の反映状況について
事務局から、前回協議会で出された意見がどのように活動に反映されたかについて説明がありました。これに関して委員との質疑応答は特にありませんでした。

5 令和6年度の活動と運営について
事務局より、令和6年度の活動と運営に関する報告がありました。これに対し、以下の質疑応答がありました。
・広報活動について: 年報のデータから、公式ホームページへのアクセスが1~3月に集中しているのは「金曜ロードショーとジブリ展」の影響だと推測できる一方、YouTubeの視聴回数が10~11月に多い理由について質問がありました。これに対し、YouTubeの視聴回数について、はっきりとした理由は不明であるが「くらしの道具」に関する動画が人気であること、秋の時期に学校の授業準備で教員や授業で生徒が視聴している可能性があるとの見解を回答しました。
・学校利用の減少について: 交通の便が課題として挙げられていることに対し、博物館として考えている対策について質問がありました。これに対し、この課題は学校の予算など外部要因が大きく、博物館単独での解決は難しいと回答しました。そのため、来館以外の活用方法として出張での学芸員講座やアウトリーチキットの利用を呼びかけていると説明しました。さらに委員からは、博物館個別の問題ではなく、社会見学の狙いが変化している可能性が指摘され、近隣の学校の利用を促すような働きかけも有効だとの意見が示されました。
・子どもたちの利用について: 学校団体以外の、家族や個人での博物館利用に変化はあるのか、また企画展の波及効果について質問がありました。これに対し、企画展の内容に左右されるところが大きく、特に昨年度は「金曜ロードショーとジブリ展」の影響が大きかったと回答しました。「金曜ロードショーとジブリ展」を除けば、一般利用に大きな変化は見られないと回答しました。
・県外の博物館との連携について: 「金曜ロードショーとジブリ展」の来館者には県外の人が多かったことに触れ、県外の博物館との連携や、他の常設展示への波及効果について質問がありました。これに対し、岐阜県博物館との交流企画を毎年開催しているほか、自然史分野などで情報交換を行っていると説明しました。「金曜ロードショーとジブリ展」以外の他の常設展示への波及効果については、基本展示の来場者は少なかったものの、待ち時間を利用して「三重の実物図鑑」展示室を見てもらう工夫をし、多くの来館者に観覧していただいたと回答しました。この反省を活かし、次回の「ポケモン化石博物館」展に繋げたいとの意向を説明しました。
・交流創造活動事業について: 資料貸し出しの実績をより「見える化」すべきではないかという提案がありました。具体的な貸出先や資料、貸出先での観覧者数などを公表することで、博物館の努力をアピールできるとの意見が示されました。これに対し、資料貸出の実績を「見える化」することについて、貸出先の実績把握には努めているものの、その先の観覧者数までは把握できていなかったと回答しました。委員からは、資料を適切に保存・管理しているからこそできる事業であり、その努力を積極的にアピールしたいとの見解が示されました。

6 内部評価・外部評価について
事務局から、令和6年度の内部評価と外部評価の結果について、事務局と岩﨑評価部会長から説明がありました。委員からは、研究体制、評価指標や分析方法について改善を求める意見や、職員の努力を評価する声などが寄せられました。
委員からの発言
・評価の質について: 外部評価委員から、内部評価は厳しめに低い評価をつける傾向があるが、外部評価ではより高い評価がなされたと報告がありました。評価にあたっては、数値だけでなく、工夫の中身や質的な部分についても言及すべきであるという発言がありました。
・中間アウトカムと戦略・戦術の関係性: 中間アウトカムと戦略・戦術の各階層の整合性について館内で議論してほしいとの発言がありました。
・職員の負担について: 「金曜ロードショーとジブリ展」のような大規模な特別展・企画展は来場者増に貢献する一方で、他の業務に影響があることも事実であり、今後はそうした負担を減らす工夫も必要であるという発言がありました。
・教員養成との連携について: 学校利用の減少について、教員自身に博物館の重要性を伝える機会が必要ではないかという発言がありました。
・評価方法について: 職員の努力が適切に評価されるよう、主担当や副担当にポイント制を導入するなど、評価方法を工夫すべきではないかとの提案がありました。また、数字では表わせない部分、例えば工夫の中身を定性的に評価する基準が必要との意見も示されました。アンケート内容についても、「三重への愛着」を測るための質問が適切か、再検討の余地があるとの発言がありました。
・調査研究について: 外部評価では調査研究が「3」と評価されたが、これは実績自体が劣っているということではなく、博物館学芸員全体が力を発揮できる体制をより整えてほしいという期待の表れだとの発言がありました。

7 今後の取り組みについて
事務局から今後の取り組みについての説明がありました。質疑応答は特にありませんでした。

8 協議事項:資料収蔵検討部会について
昨年度に新設された「資料収蔵検討部会」について、事務局から説明がありました。協議会委員から選出する部会委員は3名程度が望ましいと提案し、事務局案として岩﨑委員、船越委員、北村委員の3名を推薦しました。3名から承諾が得られ、部会委員をお願いすることになりました。

9. その他
会議の最後に、各委員からの以下の一言意見、発言がありました。
意見・発言
・学校団体利用の減少対策: 学校の利用減少について、市町の教育委員会へのアプローチを強化すべきではないかとの意見がありました。
・企画展について: 年間の企画展スケジュールについて「発掘された日本列島2025」展のタイトルでは何をするのか分かりにくい、といった意見や、家族で楽しめる企画を望む声、委員に県立文化施設の年間パスの発行を提案する声がありました。
・地域への愛着: 若者の人口流出が課題となっている地域があることに触れ、博物館が小中学生に地域の文化を学んでもらい、将来にわたって三重県への愛着を持ってもらう役割を担うべきであるとの意見がありました。
・学芸員の役割: 多くの人々に「学芸員って必要だな」と思ってもらえるような活動をすることの重要性が提案されました。
・展示の工夫: 地元の人でも新しい発見がある博物館だと評価しつつ、さらに工夫が必要だとの意見がありました。
・評価の改善: 岐阜県美術館が来館時と退館時で笑顔の率を測定しているという事例が紹介されました。

10 会議の公開・非公開
会議は公開で行いました。傍聴者は0名でした。


附属機関等会議概要

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