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令和02年09月29日

令和2年度第1回伊賀地域高等学校活性化推進協議会を開催しました

1 日時  令和2年9月14日(月)19時00分から21時15分まで

2 場所  三重県伊賀庁舎7階 大会議室

3 概要
 これまでの協議会での協議や高校生の現状、国の教育改革の動きを共有し、中学校卒業者数の減少や進路状況など当地域の県立高校の取り巻く状況をふまえ、これからの高校生に育みたい力や県立高校のあり方について協議しました。今後は、地域の子どもたちの実態やニーズをさらに詳しく把握したうえで協議を進め、今年度末(令和3年3月)、協議のまとめを目指すことを確認しました。
 主な意見は次のとおりです。

≪これからの高校生に育みたい力について≫
○ コロナ禍の中で、これまでの職業観が通用しなくなるとともに、働き方が大きく変わろうとしていることを実感している。変化し続ける社会に対応し、自分で考え行動する人材が求められている。
○ 最近の高卒の新入社員は、職場に馴染むのが早い。職場体験等の社会を知る活動や部活動での学びが生きているのだろう。企業や社会で良好なコミュニケーションをとるためには、自分で考えそれを表現する力が欠かせない。加えて、ICTなどの新しい技術を使いこなす力も求められる。
○ 指示されたことをやるだけでなく、自ら課題を見つけて解決していこうとする力が求められている。最近の若者には、忍耐力がついてきたと思う一方で、向上心に欠ける印象を受ける。学校での学習にとどまらず、地域社会にも関心を持ってもらいたい。そのためにも地元企業が高校の教育活動にもっと参画すべきである。
○ 生徒たちがいろいろなことに興味・関心を持つことができる機会を、できる限り子どもたちに与える工夫が必要だ。
○ 生徒一人ひとりが、自分自身に自信を持てることや、人間性を大切にすることも必要だと思う。
○ これからは、よい大学に進学しよい会社に就職すれば、その先は安泰という社会ではなくなっていくので、失敗を恐れず挑戦できる力がますます重要になる。
○ コロナ禍で、学校に通えない状況の中、生徒たちは自分自身で考え行動する活動が増えた。これからはより自立した学習者であることが求められる。
○ 伊賀地域には私立高校が4校ある。地域内の県立高校と私立高校が、学校間で連携して授業を行うことで、多様な選択肢を提供できるのではないか。
○ 外国の子どもたちと比較すると、プレゼンテーション能力やPRする力の向上が必要であると感じる。
○ 高校には課題のある子どもたちや支援を必要とする子どもたちも共に学んでおり、教員は様々な工夫をしながら教育活動を行っている。そんな中、「自立する力」と「共生する力」が大切であると感じており、課題を解決する力や情報を活用する力、コミュニケーション力を育む教育を進めたい。
○ 子どもたちが社会の変化や身近な課題を、どれだけ自分事としてとらえられるかが重要であり、そのためには課題の解決に向けて、友達と共同して取り組む経験を積むことが必要である。

≪地域の県立高校がどうあるべきかについて≫
○ 学校にうまく馴染めない子どもたちが社会へ出て力を発揮できるよう、持っている力を伸ばし育むことが大切である。そのためにも昼間定時制の設置を検討してみてはどうか。
○ ほぼ高校全入の時代にあって、特別な支援を必要とする子どもたちや外国にルーツのある子どもたちの中には、高校に進学するために地域外の学校を選択せざるえない状況がある。地域の高校に進学したい地域の子どもたちにとって望ましい学校の選択肢を用意し、カリキュラムを工夫することが大切である。
○ 伊賀白鳳高校において学科を減らさずに35人、30人学級を導入することは、少子化が進む中でも子どもたちの多様なニーズに応え、少人数のきめ細かな指導ができることとなり活性化につながる。
○ 35人、30人学級の実現は、学びの多様性の確保という点で意義深い。一方で、学級数が変わらないのに教員数は減少することから、地域人材の教育活動への参画など、カリキュラムマネジメントがより大切になる。
○ 伊賀白鳳高校では、コロナ禍においても、オンラインで工場見学を実施するなど地域の産業界の方々の支援のもと教育活動を継続している。地域に貢献できる人材の育成には、地域や家庭との連携・協力が不可欠である。
○ 地域を誇れる子どもたちを育てるためには、「伊賀の子どもは伊賀で育てる」という考えのもと、小中学校で学んだことを高校でも引き続き学ぶなど、教育の連続性を意識することが大切である。
○ コロナ禍の影響で経済的な不安がある中、地域内の高校への進学希望は切実なものがある。子どもたちの進路希望は丁寧に見ていく必要がある。
○ 通学事情をふまえると現状の伊賀地域の県立高校の配置は適切であるといえる。今後の配置を検討する際も、通学の負担を考慮して考えてほしい。
○ 交通事情から地域外に進学しにくい子どもたちもいる。SDGsの観点から誰一人取り残さない質の高い教育の実現に向けて、地域の子どもたちが地域の学校に進学できる環境づくりが大切である。伊賀市では、安心して地域の学校に通学できるよう、来年3月末まで伊賀鉄道の利用者への通学費の補助(3分の1にあたる額)を実現した。以降についても検討中である。
○ 今回の協議会では、伊賀地域においては多様性を大事にする教育が必要であるといった意見が多く出されたように思う。是非、中学校の現場の声を聞き取り、次回以降の協議の資料としてほしい。

※ 次回協議会までに中学生の進路希望や通学等の状況について、地域の中学校長会において聞き取りを行い、いただいた現場の声をふまえ、引き続き地域の県立高校のあり方について協議を進めます。


附属機関等会議概要

関連資料

  • 事項書・座席表・論点(PDF(337KB))
  • 配付資料(PDF(1MB))
  • 別冊資料(PDF(1MB))
  • 参考資料(PDF(859KB))

本ページに関する問い合わせ先

三重県 教育委員会事務局 教育政策課 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁7階)
電話番号:059-224-2951 
ファクス番号:059-224-2319 
メールアドレス:kyosei@pref.mie.lg.jp 

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