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令和03年03月23日

令和2年度第4回伊賀地域高等学校活性化推進協議会を開催しました

1 日時  令和3年2月24日(水)19時00分から20時50分まで

2 場所  オンライン

3 概要
  伊賀地域の県立高等学校のあり方について、当地域の中学生の進路希望状況や現段階での入学者選抜の状況を共有し、「令和元・2年度の協議のまとめ(案)(以下、まとめ(案)という。)」を中心に意見交換を行いました。まとめ(案)の内容(以下参照)について、概ねご了承いただくとともに、今回の協議をふまえて一部修正を加え「令和元・2年度の協議のまとめ」とすることが確認されました。

【まとめ(案)要旨】―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○ 当地域においては、今後も中学校卒業者数の減少が予測され、令和8年度末(令和9年3月)までには、令和3年度末(令和4年3月)に比べ、伊賀地域北部で2学級(80人)程度の定員減が見込まれる。
○ このような中においても、子どもたちの幅広い学習ニーズに対応し、多様な進路希望の実現のためにできる限り多くの選択肢を確保する観点から、当面の間、現在の5校を維持することが望ましい。その場合、北部の高校において定員減を行う必要があるとともに、生徒数が減少していく中で、現状のままの学習内容を維持することは難しいことから、伊賀地域全体を見通した学習内容の検討を行う必要がある。
○ 令和9年度からの3年間で、中学校卒業者数がさらに90人程度減少することが予測されており、従前のとおり学級減で対応すると、各校の小規模化が一層進行し、活性化や魅力の維持向上が困難となる。このことから、現在の5校を再編する場合は、令和7年度頃までにその方向性を明らかにする必要がある。
○ 不登校傾向の子どもたちや特別な支援を必要とする子どもたち、日本語の習得を要する外国にルーツのある子どもたちなど、多様な学習ニーズに応える新しいタイプの学校の設置に関しては、当地域の夜間定時制課程が果たしている役割を考慮しつつ、昼間定時制課程の併置を含めた定時制課程のあり方を検討する必要がある。
○ 以上をふまえ、当協議会において次期計画期間中(令和4年度から8年度までの5年間)に当地域の県立高校のあり方について協議を進めるとともに、県教育委員会に具体的な検討を進めるように求める。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 主な意見は次のとおりです。
≪地域の県立高校の規模と配置について≫
○ 当面5校維持することは、子どもたちのニーズに応え選択肢を維持することができる。しかし、当地域だけでなく県全体でも減少することが予想されていることから、特に伊賀市内の3校について、学校が魅力を発揮して定員を充足し、活力を維持することができるか不安を感じる。各学校が活性化し本来期待される役割を果すためには、一定の規模が必要であり、今後、再編を検討するにあたっては、可能な限り学びの選択肢を維持し充実させるために、学習内容をどう引き継ぐかが大切である。生徒減に伴う定員減の対応および学校の活性化への方策、レガシーを引き継いだ再編について、今後の継続した協議が重要である。
○ 自分の学びたいことや進路を積極的に選択した子どもたちは、意欲的に学習に取り組むことができることから、可能な限り多くの学科・コースや学びのスタイルを選択できる状態をつくることが求められる。
○ 定員減に関わって、教員減やそれに伴う学習内容や子どもたちの進路選択、部活動に与える影響を明らかにしたうえで、今後の県立高校のあり方を考えなければならない。
○ 1学級30人、35人定員の実施により、少人数でのきめ細かな指導による教育効果が期待できるなどのメリットがある一方、学校の入学定員の減少に伴い教員定数が減少しても学級数が維持され教員一人あたりの持ち時間数が増加するという課題がある。
○ 少人数指導や多様な選択肢の維持に伴う子どもたちの学習活動の安全確保や学校現場の負担増に対する解決策としては、地域や産業界の支援が不可欠である。
○ 学級減による生徒減の対応を続けていると、各校の小規模化が進んでそれぞれの魅力が低減し、その結果地域外への流出が更に進み、再編することすら困難になってしまう。適切なタイミングで再編・統合に踏み切る決断が必要である。
○ 中学校卒業者数の減少だけでなく、生徒を取り巻く価値観や環境など多くの状況が変化していることを認識しておく必要がある。

≪さまざまな子どもたちの学習環境への対応について≫
○ 昼間定時制の存在意義について、これからの社会の多様性や特別な支援が必要な子どもたちのことを考えると改めてその必要性を感じる。伊賀の高等学校において昼間定時制を設けることが可能か、具体的に議論すべきである。
○ 進路希望状況から見ても昼間定時制のニーズは一定ある。通信制高校の機能も備えつつ環境を整備すれば他地域からの流入も期待できるのではないか。できる限り早期の整備に向けて検討を進めてほしい。
○ 不登校傾向の生徒など、学校に通いにくい生徒が自分で学びをデザインできる通信制課程のサテライト校を当地域に設けてはどうか。
○ 幅広い多様なニーズに応えていくためには、昼間定時制に加えて、通信制の機能も含めた教育内容を検討していく必要がある。
○ 外国籍の子どもたちや特別な支援を必要とする子どもたちが、自分のニーズに合った学びを求めて地域外に進学しなくてもよいように、地域内で学ぶことができる環境整備が求められる。
○ 地域外への流出が加速し、これまでの多様な教育内容の維持が一層難しくならないよう、多様な学習ニーズをふまえた中学生が行きたい、保護者も行かせたいと思う学校づくりをともに考えていきたい。学校を活性化させれば地域外への流出をとどめることができるだけでなく、域外からの志望者の増加も期待できる。
○ 地域の生徒が減少する状況において、子どもたちの教育を守り支えていく方法を、行政や産業界も一緒になって地域全体で考えなければならない。特に通学の問題は切実であり、通学バスの運行といった支援策により伊賀地域全体での多様な学びの配置を実現すべきである。
○ 伊賀地域全体にそれぞれ特色を持った学校を配置することに加え、現在行われている伊賀市による伊賀鉄道利用者に対する通学費の補助のような自治体による支援を行うことで、生徒たちの選択の幅を豊かにすることができる。

≪県立高校の活性化について≫
○ 学校の魅力や特色ある活動が、中学生や保護者、地域に十分に伝わっていないのではないか。志願者を増やすためには学校の取組や成果についても、わかりやすく効果的にPRすることが必要である。
○ 県立高校の規模と配置といったハード面でのあり方については、当協議会として議論を重ね一定の方向性を共有できたと思う。今後は、制服や校則を刷新するなど各校の特色化や一層の魅力化を進め、教育内容をわかりやすく伝えるといったソフト面についても併せて議論することが大切である。



附属機関等会議概要

関連資料

  • 事項書(PDF(158KB))
  • 配付資料(PDF(718KB))

本ページに関する問い合わせ先

三重県 教育委員会事務局 教育政策課 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁7階)
電話番号:059-224-2951 
ファクス番号:059-224-2319 
メールアドレス:kyosei@pref.mie.lg.jp 

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