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令和04年09月28日

令和4年度第3回伊勢志摩地域高等学校活性化推進協議会を開催しました

1 日時  令和4年8月24日(水)19時00分から21時10分まで
2 場所  伊勢庁舎401会議室
3 概要 
 15年先をふまえた伊勢志摩地域の県立高校における学びと配置のあり方に関する基本的な考え方や、地
域の中学生と保護者を対象としたアンケートに関する質問内容、実施方法等について協議しました。
 <主な意見>
(この地域での高校再編にかかる大切な考え方について)
○ これまで当協議会で協議してきた「変化の激しい時代を生き抜いていく力を育むこと」、「地域への愛
 着心を養うこと」、「キャリア教育の推進」、「課題解決学習の推進」などは、地域を担う人材育成やこ
 れからの高校の活性化を考える際に、当地域では非常に大切な考え方である。
○ 各地域の課題解決学習や地域の担い手育成は大切であるため、この地域全体を対象にした伊勢志摩学と
 して深く学ぶことで、地域の高校において、これからの学びをより充実させることができる。
○ 地域の高校において、より広い範囲である伊勢志摩地域で学習を展開していく場合には、これまで所在
 する市町内で地域密着型の学習が展開されてきたことをふまえ、しっかりしたビジョンを持つことが大切
 である。小中学校でも統廃合が進んで校区が広くなる中、高校においても伊勢志摩地域を1つの地域とし
 てとらえていくことが大切である。
○ 地域の高校では、他県の高校と連携した探究型の学びの実践が生徒の自己肯定感の向上につながってお
 り、さらなる学びの質の向上が期待できる。

(学科配置について)
○ 高校に進学する中学生の進路選択にかかるニーズに応えるため、地域内での学びの選択肢をできる限り
 残す方向性が大切である。
○ 統廃合を検討する際には、学びの選択肢の確保という視点を持ちながら、どの学科をどれくらい配置す
 べきか、という議論を進めていくことが大切である。
○ 今後IT化、AI化がさらに進み、仕事の内容や方法が変わる中、専門学科の学びについても、どのよ
 うな内容の学習が必要かを整理していく必要がある。
○ 伊勢志摩地域の産業の担い手を育てる専門学科の学びを確保する必要がある一方、大学等への進学のニ
 ーズに応えることのできる普通科も残す必要がある。
○ 専門学科の高校に関する議論の際には、他地域の同一学科との統合は1つの選択肢ではあるが、それに
 より生徒が希望する進路を選択しにくくなることの影響などについて、引き続き慎重な議論が必要であ
 る。

(教員数と学校規模について)
○ 各高校の校長は地域の学校の大切さを理解したうえで、高校の魅力化・活性化に取り組んでいるが、伊
 勢市以外の学校の募集定数に対する充足率がなかなか高まらない中、この地域における生徒の学びをどう
 保障していくのか考えていく必要がある。
○ 学校内での学びの選択肢を増やすためには、ある程度の教員数や生徒数が必要である。
○ 教員数は教職員定数に関する法律上、学級数を基準として配置されており、工業・商業などの専門学科
 では比較的余裕があるものの、普通科の小さな規模の学校は、生徒の学びや学校運営の点においても大変
 苦しいのが現状である。
○ 1学級規模の高校では、常勤の教員が10名前後という中、非常勤講師による授業も行いながら生徒の
 学びの選択の幅を確保するとともに、地域の学びも含めた様々なカリキュラム・科目に対応しているが、
 化学の教員が専門外の生物の授業を担当するといった現状もある。

(この地域の通学の状況について)
○ 15年先の地域の状況を考えると、高校の統合は避けられない。その場合、遠くから通学することとな
 る生徒に対し、スクールバスの検討など、運用面・資金面も含めた具体的な支援を検討することが必要
 である。
○ 仮に普通科の高校が伊勢市内の学校だけとなった場合、志摩市内からは通学に往復4時間必要な生徒も
 生まれ、かなりの負担となる。保護者の立場としては、地域に普通科の選択肢を維持してもらいたい。
○ 以前に比べれば交通網がかなり整備されたというものの、伊勢志摩地域は広いため、通学に関する問題
 については継続して考えていく必要がある。
○ 通学に時間がかかる地域については、スクールバスだけでなく、伊勢市周辺に費用負担の少ない高校生
 用の寮を準備するなど、生徒や保護者の負担を減らすことができる方法があるのではないか。
  同じ小学校でも40分歩いて通学する児童もいれば、5分で通学できる児童もいる。遠方から時間をか
 けて通学することは生徒や保護者の負担も大きくなると思うが、ある程度、通学状況に差が出るのは避け
 られないのではないか。

(中学生・保護者を対象としたアンケートについて)
○ この地域では、鳥羽・志摩から伊勢への通学、伊勢から鳥羽への通学はよくあるが、伊勢から志摩への
 通学は非常に少ない。このような生徒の動きを考えると学校の配置については、委員の意見とともに、
 このアンケート調査による中学生・保護者のニーズや思いを協議会として大切にしていきたい。
○ 中学生向けのアンケートについては、生徒が選択しやすく、わかりやすい表現にするなど工夫するほう
 がよい。
○ 令和2年度に三重県内の県立高校生全員を対象に実施したアンケートの設問や回答項目も参考にしてよ
 いのではないか。
○ 教員の配置(教員定数)や学校の規模が保護者にもイメージできるような資料を添付してもらいたい。
○ 学校の統合にかかる生徒や保護者へのアンケートでは、学校規模等の考え方に先入観を与える表現がな
 いよう配慮する必要がある。

(その他)
○ 学校現場で各高校の学校長が考えていることも本協議会の参考にしたいため、今後は積極的に意見を聞
 く機会も設けていきたい。
○ 今後、地域の私立高校の募集定員が現状より大きく減らない場合には、15年先の県立高校の総学級数
 は18~21学級ではなく、さらに少ない15学級程度になるとも考えられるのではないか。


附属機関等会議概要

関連資料

  • 事項書等(PDF(190KB))
  • 配付資料(PDF(3MB))

本ページに関する問い合わせ先

三重県 教育委員会事務局 教育政策課 〒514-8570 
津市広明町13番地(本庁7階)
電話番号:059-224-2951 
ファクス番号:059-224-2319 
メールアドレス:kyosei@pref.mie.lg.jp 

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