1 日時 令和7年11月20日(木曜日)19時から21時まで
2 場所 三重県鈴鹿庁舎 46会議室
3 概要
前回に引き続き、15年先に想定される高校の学びと配置のイメージおよび15年先を見据えた令和10年度までに想定される学級減への具体的な対応について協議し、令和10年度入学者選抜(令和9年度実施)から石薬師高校を募集停止とし、県立高校6校を5校に再編し、特色化・魅力化を図るとの方向性をとりまとめました。
主な意見は次のとおりです。
<15年先に想定される高校の学びと配置のイメージについて>
○ 「学びと配置のあり方の方針」の筆頭に、県立高校の活性化については子どもたちを第一に考えて検討することが書き加えられたことはよかった。(中原委員)
○ 生徒数の減少により学びを集約する必要があることは理解するが、新しい選択肢を設けるという趣旨の文言も加えてもらいたい。(内藤委員)
○ 「集約」は現状のものを1つにまとめる印象が強いため、「再編」あるいは「再構成」としたほうがよいのではないか。(廣田委員、中原委員)
○ 学級数が減少していく中で、通信制高校のニーズの高まりや専門性の高い教員の人材確保など様々な課題はあるが、協議会として、子どもたちの多様なニーズに応えていくという観点は大切にしたい。(辻井委員)
○ 子どもたちが自分の進路についてしっかりと考え選択していけるよう、多様な学科やコースを残しつつ高校の活性化につなげてほしい。(村田委員)
○ 多様な学びを保障するため、一定の学校規模を維持しつつ、学校を新設したり再編したりすることで、前向きに学校をつくっていくというイメージで協議を進めたい。(谷口委員)
○ 前回と比べて「学びと配置のイメージ」の表現が非常に前向きな方向に修正されたと感じる。今後もこのような前向きな情報発信に努めてほしい。(市川(佳)委員)
○ 15年先に見込まれる12~14学級という数字について、どのような根拠に基づく想定なのかをまとめにも記載してもらいたい。(廣田委員)
○ 例えば伊賀白鳳高校のような総合専門高校を当地域にもつくるといった具体的なイメージが示されれば、子どもたちがより地元の高校に進学し、地域の活性化にもつながる。(中根委員)
<令和10年度までに想定される3学級減への具体的対応について>
○ 石薬師高校を募集停止とする場合、特別支援学校の校舎として活用していくことについても記載したほうがよいのではないか。また、石薬師高校を希望していた生徒のニーズにどう応えていくのかについてもある程度記載しないと説明不足ではないか。(廣田委員)
○ 石薬師高校が有していた機能は同じ鈴鹿亀山地域の高校全体で引き継ぎ、幅広い学力層の多様な生徒への対応を進めていこうと、当地域の県立高校の校長で共有している。(水谷委員)
○ 亀山市からは、石薬師高校やあけぼの学園高校へ一定数の生徒が進学しているが、「多様な子どもたちが一人ひとりの状況に応じて、安心して学べる教育環境をどの学校においても充実させる。」とあることから、この趣旨に沿ってしっかり対応してもらえるものと捉えている。(中原委員)
○ 子どもたちや保護者の不安を払拭するため、今回の再編について丁寧に説明してほしい。(内藤委員、中原委員、和田委員)
○ 昭和40年代後半から50年代の生徒急増期にいくつかの普通科高校が新設された経緯を考えれば、生徒減の中にあっては普通科を学級減しながら学びの選択肢を維持していくのが現実的ではないか。(和田委員)
○ 募集停止となった場合に、その高校の特色ある部活動やそのための施設がどうなっていくのかも関心事となっている。(中根委員)
<今後の協議の進め方について>
○ 当協議会は活性化を推進するための協議会なので、今後の協議にも、ぜひ「活性化」の文言を入れて、できるかどうかは別として学校の新設や総合学科の設置など、新しい議論にもつなげてほしい。(辻井委員)
○ 次年度以降は学校をどう閉じるかではなく、市と県が連携して中高一貫校を設置するなど、高校の活性化につながる夢のある協議ができるようにしてほしい。(廣田委員)
○ 例えば、県内唯一の学科である稲生高校の体育科を三重交通Gスポーツの杜・鈴鹿の敷地内へ移転し、施設を自由に活用できるようにするなど、夢のある議論も進めてほしい。(和田委員)
○ 新たに工業高校や工業科を設置するのであれば、四日市市や津市にも工業高校がある中で、工業分野を総合的に扱う学科とするのか、地域産業に特化した学科とするのかなど、どのような特色を持たせるのかを考えていく必要がある。(山本委員)
○ その時その時の子どもたちにとって魅力ある高校となるよう、多様な選択肢を持つ夢のある学校をつくってほしい。(中根委員)
○ 令和13年度以降に大きな生徒減が見込まれているのであれば、少しでも早く協議を進めていく必要がある。また、一旦高校に入学しても、自分に合わなかったり、壁にぶつかったりしたときに多様な選択ができる高校をつくってほしい。(市川(佳)委員)
○ 通信制課程のニーズの高まりから、県立高校でも全日制から通信制へ柔軟に移ることができる学校があってもよい。(中原委員)
○ 校舎の老朽化が進んでいることから、高校再編と併せて学校施設をどうしていくかについても協議を進めていく必要がある。(山本委員)
○ 校舎の建替えは学校の機能をふまえたものとする必要があり、他地域に先駆けてその方向性を示すことが子どもたちや保護者の安心につながるのではないか。次年度以降、「早急に検討を進める」といった文言を加えてほしい。(水谷委員)
○ 校舎の新築や建替えには時間を要することから、子どもが減少していく中で、当地域の高校の魅力をいかに高め子どもたちに選んでもらうかについて、今年度の流れを引き継ぎつつ、より議論を進める必要がある。(谷口委員)